作品一覧

  • 僕には鳥の言葉がわかる
    4.6
    1巻1,683円 (税込)
    ようこそ シジュウカラの言葉の世界へ。 山極壽一先生(総合地球環境学研究所所長)絶賛! 「類人猿を超える鳥の言語の秘密を探り当てたフィールドワークは 現代のドリトル先生による新しい動物言語学の誕生だ」 :::::::::::::::::::::::: NHK『ダーウィンが来た!』をはじめ国内外のメディアが注目する気鋭の若き動物言語学者による初の単著、ついに刊行! 古代ギリシャ時代から現代に至るまで、言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった。 その「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。 動物学者を志したきっかけ、楽しくも激ヤセした森でのシジュウカラ観察の日々、鳥の言葉を科学的に解明するための実験方法などを、軽快に綴る。 シジュウカラへの情熱と愛情あふれるみずみずしい視点に導かれるうちに、動物たちの豊かな世界への扉が開かれます。読後に世界の見え方が変わる一冊。巻頭口絵にはシジュウカラたちのカラー写真が、巻末にはシジュウカラの言葉を聞ける二次元コードつき。 ※この作品にはカラーが含まれます。 ※本書に掲載されている二次元バーコードは、デバイスの機種やアプリの仕様によっては読み取れない場合もあります。その場合はURLからアクセスしてください。
  • 動物たちは何をしゃべっているのか?
    4.4
    1巻1,870円 (税込)
    つい最近まで、動物には複雑な思考はないとされ、研究もほとんどされてこなかった。ところが近年、動物の認知やコミュニケーションに関する研究が進むと、驚くべきことが分かってきた。例えば、小鳥のシジュウカラは仲間にウソをついてエサを得るそうだ。ほかにも、サバンナモンキーは、見つけた天敵によって異なる鳴き声を発して警告を促すという。動物たちは何を考え、どんなおしゃべりをしているのか? シジュウカラの言葉を解明した気鋭の研究者・鈴木俊貴と、ゴリラになりたくて群れの中で過ごした霊長類学者にして京大前総長の山極寿一が、最新の知見をこれでもかと語り合う。話はヒトの言葉の起源、ヒトという生物の特徴、そして現代社会批評へと及ぶ。そして、その果てに見えた、ヒトの言語にしかない特徴は? ■内容紹介■ Part1 おしゃべりな動物たち 動物たちも会話する/ミツバチの「言葉」/動物の言葉の研究は難しい/言葉は環境への適応によって生まれた/シジュウカラの言葉の起源とは?/文法も適応によって生まれたetc. Part2 動物たちの心 音楽、ダンス、言葉/シジュウカラの言葉にも文法があった/ルー大柴がヒントになった/とどめの一押し「マージ」/言葉の進化と文化/共感するイヌ/動物の意識/シジュウカラになりたい/人と話すミツオシエetc. Part3 言葉から見える、ヒトという動物 アイコン、インデックス、シンボル/言葉を話すための条件/動物も数が分かる?/動物たちの文化/多産化と言葉の進化/人間の言葉も育児からはじまった?/音楽と踊りの同時進化/俳句と音楽的な言葉/意味の発生/霊長類のケンカの流儀/文脈を読むということetc. Part4 暴走する言葉、置いてきぼりの身体 鳥とヒトとの共通点/鳥とたもとを分かったヒト/文字からこぼれ落ちるもの/ヒトの脳は縮んでいる/動物はストーリーを持たない/Twitterが炎上する理由/言葉では表現できないこと/バーチャルがリアルを侵す/新たな社交/人間とはどういう動物なのか?etc. ■著者略歴■ 山極寿一(やまぎわじゅいち) 1952年生まれ。霊長類学者。 総合地球環境学研究所所長。京大前総長。ゴリラ研究の世界的権威。著書に『家族進化論』(東京大学出版会)、『暴力はどこからきたか(NHKブックス)、『ゴリラからの警告』(毎日新聞出版)、『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』(朝日選書)など。 鈴木俊貴(すずきとしたか) 1983年生まれ。動物言語学者。 東京大学先端科学技術研究センター准教授。シジュウカラ科に属する鳥類の行動研究を専門とし、特に鳴き声の意味や文法構造の解明を目指している。2022年8月、国際学会で「動物言語学」の創設を提唱した。本書が初の著書となる。
  • にんじゃ シジュウカラのすけ
    4.2
    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ことりにんじゃ ひみつの言葉はシジュウカラ語!?仲間たちと協力して大きな敵に立ち向かう、ことりにんじゃたちのおはなし。「ヂヂヂヂ」「ヒヒヒ ヒヒヒ」など、小鳥たちの実際の鳴き声(シジュウカラ語)」が、ことりにんじゃのひみつの言葉としておはなしに登場します。出口かずみさんと大塚健太さんによる、ユーモアたっぷり楽しい絵本。小鳥博士・鈴木俊貴さんが監修!巻末にシジュウカラ語の解説ページつき。

ユーザーレビュー

  • 僕には鳥の言葉がわかる

    Posted by ブクログ

    エレガント鈴木、恐るべし。
    動物言語学の第一人者でありながら、文章と絵の才も秀でている。エピソードの端々から伝わってくる努力と人柄に、心を強く惹きつけられた。
    専門的な内容を扱っているにもかかわらず、難しさはほとんどない。研究の日々がコミカルに綴られていて、私のような素人にもとても読みやすい一冊だった。
    これからは、鳥の声をただの音ではなく、「言葉」として聞いてみたい。

    0
    2025年12月21日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

    Posted by ブクログ

     面白かったです!! 内容は深いのに、文章は平易でとても読みやすかったです。
     私は、オタクや一芸に秀でている人を尊敬しますが、鈴木さんはオタクの中のオタク、トップ・オブ・ザ・オタク、完全無敵で突き抜けていました。
     「好きこそものの上手なれ」といいますが、本の紹介の記事を読んだとき、さらにこれの上をいくものがあることを知りました。それは、孔子の「之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」という言葉です。「学ぶことにおいて、その知識を知っているということは、勉強を好きな人間には及ばない。勉強を好きな人間は、勉強を楽しんでいる人間には及ばない。」という意味だそうです。

    0
    2025年12月20日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本年の話題書の一冊だと思うのですが実に面白かった。久々一気読みしました。
    鳥に格段に興味がない自分でも相当面白く読めたのは、著者のワクワクが伝わるような躍動感ある文体と分かりやすく丁寧な描写の力、何よりもシジュウカラが言葉を持っているということを証明したい、世の中の人に広く知ってもらいたい、そのためには時間も手間も惜しまないという絶え間ない熱意の力が大きかったと思われます。

    これは中高生にこそ読んでもらいたいなぁ。教科書に著者の文が掲載されているそうですが、きっと面白く読んで興味を持つお子さんが多いのじゃないかと想像。反応を聞いてみたいですね。
    このぐいぐい読ませる力は、発見する→その発見が

    0
    2025年12月20日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

    Posted by ブクログ

    この本はものすごい。こんなに偉大なことをした人がいたなんて恥ずかしながら全然知らなかった。日本人として鈴木氏を誇りに思いました。

    動物言語学という新たな学問を立ち上げるまでの鈴木氏の情熱と執念にただただ拍手。しかも研究のエピソードが軽いエッセイのような形で読みやすいし分かりやすい。ルー語の説明も秀逸。
    専門的な論文なんかより、こういうエッセイチックで大衆に読みやすくしたのがとても良いと思いました。全日本人に読んでほしい本です。

    この本を読んでから、街中にいる鳥のさえずりに耳を傾けるようになりました。

    0
    2025年12月19日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

    Posted by ブクログ

    作者の探究心と実験と発見が凄い!
    とにかく面白くて一気読みした。
    鳥の声に耳を傾ける事が増えました。

    0
    2025年12月18日

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