鈴木俊貴のレビュー一覧
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おもしろいとは聞いていたが、ほんとうにおもしろかった。子供の頃から動物に興味を持ち、「好き」を原動力に、ひたすら観察することから新たな課題を見つけ、気が遠くなるような長い時間と、無数の実験を重ねて、鳥が言葉を使ってコミュニケートしていることを証明していった。一つのことを突き詰める並外れた情熱や集中力とともに、仮説を立ててそれを証明するユニークな方法を編み出す柔軟な発想力を持つ、まさに稀有な人だ。研究者が研究対象に似てくるというくだりは、思わず笑ってしまう。科学論文にも動物にも興味のない私が読んでも、引きつけられて一気読みした。人間だけが言語を操る高等動物だ、というような傲慢さから目を覚させてく
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ネタバレ■ 強く印象に残った点
- 「鳥の言葉」という、これまで学問として正面から扱われてこなかった領域に挑み、新しい分野を切り拓こうとしている点のすごさ。
- 一つの対象に極端なまでにのめり込み、食事を忘れるほど集中する姿勢の面白さと凄み。
- 実験の設計や検証の過程、鳥の鳴き声の意味づけが非常にわかりやすく、読んでいて純粋にワクワクする。
- 「動物が言葉を話すかもしれない」という問いを、ロマンで終わらせず、粘り強く検証していく探究心。
■ 読みながらの率直な反応
- 一つのことにそこまで没頭できる姿勢への強い羨望。
- 新しい発想を形にし、実験方法そのものを生み出してい -
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シジュウカラに対する最強の推し活本だと感じた。
作者は鳴き声の微妙な違いに気づいたことをきっかけに、この世界に深くのめり込んでいく。非常にマニアックな着眼点だが、その細分化された世界観は、人間社会ともどこか通じるものがあるように思えた。
アニメや映画でも、伏線回収を気にして細部まで注視するファンは少なくない。それと同じ構造が、この研究にもあるのではないだろうか。
一方で、最も難しいのは「どうすれば他人に理解してもらえるか」という点だと感じた。どれほど画期的な発見であっても、再現性がなければ他者の理解は得られない。発見そのものだけでなく、他人に納得してもらうための実験方法についても、相当な -
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シジュウカラのことが好きになってしまった。こういう動物の生態に関する本は初めて読んだけど、著者の鈴木さんの、鳥たちへの情熱が伝わってきてとてもおもしろい。あと、貰ったキャベツをひと玉一日で食べ切ろうとしたりする生命力というか忍耐力...?もおもしろい。笑
私は言葉が好きで、だからこそ言葉を持たない・意思疎通ができない動物には興味がもてないのだと思っていた。でもシジュウカラには言葉があるということを知り、動物や言語そのものに対する見方が変わってしまった。それは外国語を使ってはじめて外国に友達ができた日の衝撃と感動に似ている。言語とはなんだろう。口から音が出ると知った動物が、それを使って何かを他 -
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情熱大陸も見ました!ヂヂヂヂが集まれだから「あつ森は、ヂヂヂヂどうぶつの森だ!」と次女。なるほど。鈴木先生すごいのにおもしろすぎる。土井先生と並んで座って同時に双眼鏡を覗いたのが最高でした。こちらの本もおもしろい。やってることはすごいのに、おもしろおかしく書いてあって、なんでしょう…満足度非常に高いです。研究はたいへんなことのほうが多いと思うんですが、楽しそうに観察などしているんですよね。だからこそすごいのかも。長男も今は研究者志望で、でもなんというかクセの強い子なのですが、この本や番組のおかげで、このまま進んでいってくれればいいかなと思えました。それにしても、鈴木先生すごいしシジュウカラかわ
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大学で生物の論文書いていてその時が懐かしいと思い、この本を読みました。
この本では、専門用語は出てこず、実際の研究を分かりやすく(挿絵も多く)、とても面白かったです。
特に大学生時代のお金のない中の研究は、懐かしく思いました。
色々な本を読んでいると言葉は、ヒトだけのものと読んだことがありました。
私もこれを鵜呑みにしてそうだよなぁと思っていた一人です。
著者のこのシジュウカラへの情熱とユーモア(カマキリ顔の人)が織り交ぜら感じられる1冊です。
中学1年の国語の教科書にも、研究内容は掲載れているどのことで、動物好きの小学生高学年なら読めると思います。
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カラ類、特にシジュウカラが大好きな鈴木先生。研究が大好きで論文のオニ、決して妥協しない鈴木先生の実験は、執拗とも言えるほどに徹底しており、根気強く、かつ冷静に行われる。その行動力は時に常軌を逸してすらいる。
研究に関する試行錯誤や観察の経過だけでも十分に興味深い。加えて、研究熱心なあまり米だけで半月過ごした後にキャベツ丸1個を一気食いしたこととか、直接実験とは関わりのない、実家の両親が家に来た鳥に過保護なこと、SNSでシジュウカラのヒナを保護したことなど、様々なエピソードが語られる。読んでいて本当に楽しい。
本文中のゆるい感じのイラストは鈴木先生ご本人の作とのこと。こちらもとても良い。
あの -
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科学読み物好きな私にはぴったりはまった。
驚きの研究内容、創意工夫された実験の数々。
論文を書き上げるまでには反論の余地がないよう実験を重ねる地道な努力がある。
子どもたち(中2、6年、4年)もすぐに読んで楽しかったとのこと。
著者は、ドキュメンタリー(情熱大陸学校にて、子ども時代に図鑑に、自分の見たものとの相違点を書き込んでいたと話していた。やはり研究者になる人は、本ではなく、いつも自分の目で実際に観察したことを信じるのだなと。
冒頭の卒業研究でのエピソード
ノーマルごはん、お湯ごはん、水ごはんの三大ごはんレシピで1ヶ月乗り切った話から、やはり突き抜ける人は違う!と感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者は大学3年生の冬、軽井沢で鳥の観察をしていて「餌の場所も天敵の来襲も鳴き声で伝え合っているのかもしれない!」と気づく。卒業研究では、3カ月山荘にこもって、コガラの「ディーディー」、シジュウカラの「ヂヂヂヂ」、ヤマガラの「ニーニー」が集まれという意味だということを発見。その後の実験で「ピーツピ・ヂヂヂヂ」は「警戒して・集まれ」で、小鳥たちが二語文を操って天敵のモズを追い払っていたこともつきとめる。ビックリ!いつか見てみたい。"動物はしゃべらない"という二千年以上にわたる史上最大の誤解を解き、井の中の蛙化した人類を救うのは「世界で僕しかいない!」とすごい使命感で、SNS作戦