鈴木俊貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごく面白かった!今年一番の良書。
「動物は言葉を持たない」という人間の思い込みや常識をひっくり返し、「動物には言葉がある」という発見から世界中の専門家やジャーナルに賞賛され、「動物言語学」という学問を設立するまでに至った著者の壮大な冒険譚となっている。
シジュウカラという日本のどこにでも生息する身近な小鳥を対象に、シジュウカラの鳴き声には意味があるのでは?という疑問から、シジュウカラには「言葉がある」、「文章を作ることができる」、「文法がある」といった驚きの事実を、著者のユーモアあふれる楽しい文章と、徹底的に考え抜かれた仮説とこだわりの実証実験の数々はとても興味を惹かれ、一気読みできる。
また、この冒険譚から読み取れるのは、気づきを得て(好奇心)、仮説を立て、行動して検証する行動力と、証明のための論理的・批判的な思考やヒラメキといった、現代人として非常に重要な姿勢や態度だ。
また、自分の発見や考えを鵜呑みにしたり都合よく解釈したりせず、この発見を立証するためにはどんな実験が必要なのか?と批判的に考え抜き、それを見事に成し遂げる様子は、読んでいてワクワクする。そのようにして発表された論文は「エレガント」と評されるらしい。彼の努力や情熱にふさわしい美しい表現だ。
そして著者の問題意識は、「井の中の蛙」になっている人間を救うこと。「人間こそが特別な存在だ」といった思い込みが人間の暴走を生み地球環境を破壊している、という危機感である。
『他の種類の動物の言葉も認め、理解し、生きていくのが、動物として当たり前のことだからだ。(P.232)』
そのために著者はこの本を書き、テレビや講演、SNSで発信を続けていらっしゃる。
同年代でこれだけ活躍されており、さらにその活躍の背景にある情熱的なこだわりは自分にとってもとても刺激的であった。まだ2月だけど、今年一番の良書に出会ったと思う。 -
Posted by ブクログ
忍びの者であるシジュウカラのすけは、メジロのお殿さまの命を受け、コガラとヤマガラをお供にいざ山へ。
道中の危機に立ち向かう彼らの武器は
そう 言語。
ピーツピ
ヒヒヒ
ジャージャー
ピーツピ ヂヂヂヂ
わかる、わかるぞ!
なぜなら私も履修しましたもん、シジュウカラの言葉。
「なにぬね のばなし」の出口かずみさんが絵を描き、
「僕には鳥の言葉がわかる」の鈴木俊貴さんが監修。
好きと好きが出会ってじゃれてる!
にやけながら読みました。
シジュウカラの言葉がコガラ、ヤマガラといった同属にも通じるあたりもリアル。履修済みです♪
シジュウカラのすけが修行中に発する「ツツピン!ツツピン!」がかわいい。
これは出口さんのオリジナルかな。
「集中!」みたいな意味かしら。 -
Posted by ブクログ
霊長類学者の山極寿一さんが、『僕には鳥の言葉がわかる』の鈴木俊貴さんと対話形式で知見を語り合う贅沢な内容でおもしろかった。
論文で発表されたことではない2人の推測の話がわりと多かったけど、興味深くそうなのかもと思えた。
【おもしろいなと思った説】
・人間は直立二足歩行により移動が可能になり、その場にないものを表現する必要性から言葉の進化に繋がった。
・手が自由に使えることで、ジェスチャーやダンスや音楽で他者に共感する力につながった。
・駅前の木に集まっている鳥の群れが騒がしく鳴いている理由は、同調と一体化。
・人間には言葉があるからこそ、まとめたり、細分化したり、類推したりストーリー化する能力がある。 -
Posted by ブクログ
『動物が、僕たち人間が思っている以上に賢かったり、複雑なコミュニケーションをとっていても全然不思議じゃない。』
それまでは動物の鳴き声は音として耳に入っていましたが、人間と同じようにコミュニケーションをとっているなんて
ゴリラのマイケルのエピソードはすごい!!
先に『僕には鳥の言葉がわかる』を読んでしまっていたので、シジュウカラの話は知っていましたが、山極さんの霊長類のいろいろな実験の話もとてもおもしろかったです。
『心の理論を持っているのはチンパンジー、ゴリラ、オランウータン、そしてヒト』『スカフォールディング』など
『戦争は、言葉が暴走してしまった例の一つだと思います』
人間社会にも釘を刺す
シジュウカラとゴリラの大好きな二人が、動物言語について熱く語り合う。
自分が興味あることを二人がどんどん語り続けていく、わくわくするような対談でした