鈴木俊貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は今まで、鳥に言葉があるかないかも深く考えたことがありませんでした。
鳥はおしゃべり、なんて表現されるから、言葉を喋るものなんだと思っていたというほうが正しいかもしれません。
でもその言葉とは、私たち人間と同じ性質のものとは思っていませんでした。
犬や猫の言葉が分かる機械、みたいに動物の言葉や感情を理解するのなんて無理だ、と決めつけていた気がします。
こちらの本では著者さんが本当に真っ直ぐにシジュウカラと向き合うことで、何千年とかけて私たち人間染み付いていった動物の言葉は分からない、けど人間同士は言葉でコミニュケーションとれるからいいや。
みたいな考えを崩していってくれたと思います。
その常 -
Posted by ブクログ
「人間以外は言葉を持たない」という長年の常識をくつがえし、
鳥たちの言葉を解き明かした研究者による記録です。
便利な時代に育つ子どもたちを見ていると、
欲しいものはだいたい手に入り、
画面の中に世界を作ることもできて(6歳はマイクラに夢中)、
人間が何でもコントロールできるような錯覚に陥りそうというかなんというか…
人類、ちょっと調子に乗りやすい環境だなと思うのです。
ほんとうは、人間は自然の力に遠く及ばないし、
私たちが理解していることなんて世界のほんの一部。
我が子には、人間の力ではどうにもならないものがあることを感覚として知っていてほしいな〜とぼんやり思っています。
森にこも -
Posted by ブクログ
霊長類学者の山極寿一さんが、『僕には鳥の言葉がわかる』の鈴木俊貴さんと対話形式で知見を語り合う贅沢な内容でおもしろかった。
論文で発表されたことではない2人の推測の話がわりと多かったけど、興味深くそうなのかもと思えた。
【おもしろいなと思った説】
・人間は直立二足歩行により移動が可能になり、その場にないものを表現する必要性から言葉の進化に繋がった。
・手が自由に使えることで、ジェスチャーやダンスや音楽で他者に共感する力につながった。
・駅前の木に集まっている鳥の群れが騒がしく鳴いている理由は、同調と一体化。
・人間には言葉があるからこそ、まとめたり、細分化したり、類推したりストーリー化する -
Posted by ブクログ
『動物が、僕たち人間が思っている以上に賢かったり、複雑なコミュニケーションをとっていても全然不思議じゃない。』
それまでは動物の鳴き声は音として耳に入っていましたが、人間と同じようにコミュニケーションをとっているなんて
ゴリラのマイケルのエピソードはすごい!!
先に『僕には鳥の言葉がわかる』を読んでしまっていたので、シジュウカラの話は知っていましたが、山極さんの霊長類のいろいろな実験の話もとてもおもしろかったです。
『心の理論を持っているのはチンパンジー、ゴリラ、オランウータン、そしてヒト』『スカフォールディング』など
『戦争は、言葉が暴走してしまった例の一つだと思います』
人間社会にも -
Posted by ブクログ
ネタバレ
著者のお二方が研究などに基づいて、動物の行動に込められているであろう意味とか言語の起源などを論じていく部分が非常に面白かった。
それを通して見えてくるものの一つに、言語はコミュニケーション手段の一部でしかないということがある。つまり、身体性に関連する言語を超えたものが確かにあり、言語では言い表せないということ。
それなのに人間は言語を重視しすぎているとの問題提起。他にもこんな感じの主張が出てきている。
それらは以下のようなパターンの類型として理解できるなぁと思った。
すなわち、要素還元主義vs全体主義の議論。その内容としては、「人間は対象をより細かい要素に還元して考えることが可能で、効果的 -
Posted by ブクログ
鳥類、特にシジュウカラを主に研究対象とする鳥類学者と霊長類(ゴリラを研究対象とする動物生態学者)の対談。動物たちも特有の言語を持ち、コミュニケーションを行っている。そして、動物たちのコミュニケーションは音声だけでなく、様々な手段で成り立っている。人間もかつては「ことばありき」の世界ではなくて、歌う事、踊る事などを中心に共感力を高めたうえで、ことばによるストーリーを持ったより高度なコミュニケーションを行うことができるようになった。しかし、現在のSNSなどのことば主体のコミュニケーションが優先となってくると、かえって人間本来が備えていたコミュニケーション能力が劣化していくことが危惧されている。
動 -
Posted by ブクログ
本屋さんでよく見かける本でとても興味持っていたが、どんな内容なのかもわからず、もはやタイトル的にファンタジー要素があるような内容かなと勝手に思っていた。
シジュウカラの鳴き声や習性を徹底的に調べあげてたくさんの発見をされ、論文として出して国際的に注目を受けたお話。
あまりイメージの湧かない人も分かりやすく、可愛いイラストとともに書かれていて頭の良さと人柄の良さが滲み出ている気がした。
また実家ではご両親がシジュウカラ専用巣箱をしっかりと見守っており、何年にも渡って繁殖に成功しているし、随時作者へ報告されている。そんなところを見ると徹底的に研究を続けていらっしゃる作者は幼少期から興味ある分野を伸