鈴木俊貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
興味があるからこそ、粘り強く観察を重ねて鳥の言葉を知る。
並大抵ではないのは、直ぐに結果が出るわけではなく年数を重ねているということ。
シジュウカラという小鳥を知ってはいても、飛んでいるのを見分けることは出来ない。
しかも、シジュウカラ以外にコガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウガラといったカラ類と呼ばれることりを中心に、コゲラやアカゲラ、アオゲラといったキツツキ類まで加わって、大きな群れをなしているのが混群と呼ばれることも知らなかった。
餌を見つけて仲間を呼ぶために鳴くことも、天敵の来襲も鳴き声で伝え合っているとは、知らない世界のほんの少しでも知ることができてよかった。
タカが現れたら「 -
Posted by ブクログ
シジュウカラには、意味を伝え合う言葉がある。文法がある。ジェスチャーがある。
それらを説明する本ではない。実際に観察し、仮説を立て、自然界の中でどう立証していくか、そのアイデア溢れる試行錯誤を一緒に疑似体験することができる。ワクワクし、ページを繰る手が止まらない。
そして何といっても、シジュウカラへの、生き物全般への、あふれ出る愛と情熱。読んだ後は、自分にも仄かな光が宿ったような気持ちになる。
今日もどこかで、“好き”を突き詰めた人たちの情熱による新しい発見があり、井の中の蛙は、広い世界を知っていく。ごく身近な、近くの止まり木にいる小さな生き物が教えてくれる、何とも広大な、胸躍る“動物言語学” -
Posted by ブクログ
鳥の言語について解き明かす研究。
難しい言葉は出てこないし、行間も余白もしっかりあって、イラストもゆるく可愛く、圧を感じずに最後まで一気に読めた。
実験の資金を集めるためのバイトの話、実家の両親の話など、ちゃんと1人の人生の上に研究があったんだと感じられたのも面白かった。
疑問を持ったら何年かかっても突き止めるという姿勢がすごい。
「どうなんだろうね〜」で終わらせない研究者がいて、こんなにも世界って面白いんだなと知れる。
これから鳥や動物の鳴き声を聞いたら、何かしゃべってるんだなあと思えるだけで想像力が広がるね。人間だけ特別、じゃないね。
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Posted by ブクログ
生き物が好きだった著者が、やがて鳥の研究にたずさわり、ついにシジュウカラが言葉を持つことを発見するまでをつづる。それまでは、言葉を話すのは人間だけで、動物の鳴き声に意味はなく感情を表すだけとされていたという。傲慢にも思えるが、それだけ人間中心主義の考えから我々は脱却できていないということだろう。しかし、地道な研究の結果、著者は鳥語を発見した。よく考えれば当たり前とも思えるが、言葉を話すのは人間だけではなかった。シジュウカラの「ツピピー」は「縄張り宣言」、「ヒヒヒ」は「タカだ」、「ジャージャー」は「ヘビだ」、「ピーツピ」は「警戒しろ」、「ヂヂヂヂ」は「集まれ」。さらに「ピーツピ・ヂヂヂヂ」は「警
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Posted by ブクログ
実は私も、言葉を理解するのは人間だけ、それが他の動物との違いだと思っていた。
この本を読むまでは…。
まさか身近にいるシジュウカラという鳥にこんな言語能力があったなんて!と驚きの連続だった。
「動物言語学」という新たな学問を作り出し、世界に発信している著者。
彼の研究人生がどのように始まったか、具体的な実験手法、学会での出来事などが可愛いイラストと共に書かれた本。
素人にも分かりやすくかつ面白く書かれており、読んできて飽きなかった。
研究者というのがいかに柔軟な発想と好奇心を持ち合わせているのか、そして地道な取り組みをこつこつ続けているのかということをひしひしと感じた。
世界はまだまだ知ら