作品一覧

  • カフカ俳句
    3.0
    1巻1,925円 (税込)
    カフカの短い言葉は俳句のよう―― 「鳥籠が鳥を探しにいった」「体の真ん中に毛糸玉がある感じ」等、20世紀の文豪がのこした断片80首を、自由律俳句のように味わう鮮烈なカフカ入門。カフカの短い断片を新たに訳し下ろし、小宇宙のような深みを楽しめる解説つき。 時代や場所を越え、カフカの世界を縦横無尽に感じられる一冊。
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)
    3.8
    1巻693円 (税込)
    カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記されたなぜか笑える絶望的な感情、卓越した語彙力で発せられるネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも悲観的で人間らしく生きたカフカが贈る極上の言葉たち。完全新訳で登場。(解説・頭木弘樹)
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)
    3.8
    1巻781円 (税込)
    この物語はまるで本物の誕生のように脂や粘液で蔽われてぼくのなかから生れてきた――。父親との対峙を描く「判決」、特殊な拷問器具に固執する士官の告白「流刑地にて」、檻の中での断食を見世物にする男の生涯を追う「断食芸人」。遺言で原稿の焼却を頼むほど自作への評価が厳しかったカフカだが、その中でも自己評価が高かったといえる15編を厳選。20世紀を代表する巨星カフカの決定版短編集。
  • 大阪弁で読む『変身』
    -
    1巻1,144円 (税込)
    カフカの名作小説をまさかの大阪弁で翻訳! 「どないかしてこれを追い出さな」 ある日突然、巨大な虫へと変身してしまったグレゴールと、異常事態にてんやわんやな家族たち……。 はたして彼らは平穏な生活を取り戻せるのか? 怒濤のテンポで繰り広げられるドタバタ劇! ――グレゴール・ザムザはある朝けったいな夢から目が覚めてみたら、ベッドん中で馬鹿でかい虫に変わってる自分に気がついた。仰向けの背中は鎧みたいに硬いわ頭をちょっともたげてみたら腹は茶色ぅふくらんで硬い節に分かれとるわ、その腹にかかっとる布団はずり落ちる一歩手前で最後の瞬間を待つばかり。無数にある脚は腹回りのわりに情けないくらい細ぅて、目の前でワヤワヤと頼んなくうごめいとった。「おれ、どないしてん?」(本文より)

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  • 変身
    3.9
    1巻550円 (税込)
    平凡なサラリーマンがある朝、巨大な虫けらに変身した状態で目覚める──。不条理文学の旗手か、不器用なサラリーマン作家か。新たなカフカ像にもとづく新訳と訳者解説によって、不朽の名作がよみがえる。
  • ポケットマスターピース01 カフカ
    5.0
    1巻1,320円 (税込)
    カフカの文学は、映像的であるという印象を与えながらも一つの映像に還元できないところに特色がある。『変身』のグレゴール・ザムザの姿も言語だけに可能なやり方で映像的なのであって、映像が先にあってそれを言語で説明しているわけではない。……読む度に違った映像が現れては消え、それが人によってそれぞれ違うところが面白いのである。この機会にぜひ新訳でカフカを再読して、頭の中の映画館を楽しんでほしい。(多和田葉子・解説より)
  • アメリカ
    4.4
    1巻792円 (税込)
    年上の女に誘惑され愛されたばかりに、両親にやっかいばらいにされたカール少年は故国ドイツを追われアメリカに渡った。やっとのことでニューヨークの伯父にめぐりあい、面倒をみてもらえるようになったのもつかの間、何とも不可解な理由で伯父の家からも追い出される。追放されつづけるカール少年は放浪の旅に出るが……。冒険、裏切り、そして転落――。軽妙に描かれるカフカ的冒険小説。カフカ文学への入門書としても最適な1冊。
  • 城

    4.4
    1巻880円 (税込)
    ある冬の夜。Kという男が、どこともはっきりしないある村にたどり着く。Kは村の近くにある「城」から仕事を依頼された測量師だった。ところが「城」からはなんの連絡もない。村人は外来者Kに「城」への道を教えようとしない。「城」は厳然と存在するのに、Kはどうしてもそこへ到ることができない。やがてKは酒場で働く女と同棲することになるが……。20世紀文学に異彩を放つカフカの代表的迷宮世界。カフカと同じく惜しくも41歳の若さで世を去った優れたドイツ文学者、原田義人の名訳でおくる。
  • ある流刑地の話
    4.0
    1巻550円 (税込)
    荒涼たる砂漠に組み立てられた奇怪な死刑執行台。無数の歯車と針のついたこの装置でまもなくひとりの男が処刑される。旅人はこの完璧な機械の説明をうけるのだが……。表題作ほか「二つの対話」「観察」「判決」「村の医者」「断食芸人」「ある犬の探究」を収録。ちょっと不気味な傑作短篇集。
  • 夢・アフォリズム・詩
    3.5
    1巻1,280円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 カフカが生涯書き続けた日記、手紙、ノートの中から、夢のメモ、箴言、詩を精選。人間カフカの凝縮された言葉の数々が、鋭利な刃物のように読者の日常を脅かす。小説ではない、もう一つのカフカを一冊に。
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話
    4.5
    1巻990円 (税込)
    希望名人ゲーテと絶望名人カフカ。二人の文豪による名言対決! シリーズ第1弾『絶望名人カフカの人生論』、それをコミカライズした『マンガで読む絶望名人カフカの人生論』も大好評配信中!
  • 絶望名人カフカの人生論
    3.7
    1巻990円 (税込)
    カフカの超ネガティブな名言を集めた唯一無二の箴言集、待望の電子書籍化! シリーズ第2弾『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』、本書をコミカライズした『マンガで読む絶望名人カフカの人生論』も大好評配信中!
  • 変身
    3.8
    1巻352円 (税込)
    ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。
  • 変身 判決
    -
    1巻110円 (税込)
    ある朝目覚めると巨大な虫に変身していた男と、その家族を描くフランツ・カフカの代表作。もし自分がある日起きたら、虫になっていたらと思うとぞっとする。いろいろな示唆に富んでいる不条理な作品。他に「判決」を収録。
  • 審判
    3.0
    1巻660円 (税込)
    ある朝突然、平凡な若い銀行員ヨーゼフ・Kは理由もなく逮捕される。告発の理由をつきとめようと懸命に努力するが、予審判事の前に出ても、弁護士と面談しても、教誨師と問答を交わしても誰一人、真相に触れようともしない。正体不明の貧民窟にある法廷へと不規則に呼び出される奇妙な日常、いつ終わるとも知れぬ不安な日々。結局、確かなことは何一つわからないまま……。二十世紀を突き抜け、今もなお世界の思想や文学に大きな衝撃を与えて止まない第一級の名著。
  • 変身/掟の前で 他2編
    3.9
    1巻429円 (税込)
    ある朝、不安な夢から目を覚ますと、グレーゴル・ザムザは、自分がベッドのなかで馬鹿でかい虫に変わっているのに気がついた……家族の物語を虫の視点で描いた「変身」。もっともカフカ的な「掟の前で」。カフカがひと晩で書きあげ、カフカがカフカになった「判決」。そしてサルが「アカデミーで報告する」。20世紀文学を代表する作家カフカの傑作4編を、もっとも新しい〈史的批判版〉にもとづいた翻訳で贈る。
  • カフカ自撰小品集
    -
    1巻550円 (税込)
    とりあえずカフカを〈邪心〉なしにそのままに読んでみよう。〈人死に〉が出なければ火事がニュースにならない時代、笑いが〈爆笑〉に局限されようとする時代、飲み会が必ず〈盛りあがら〉ねばならないという確信の時代に、この笑いは、このほくそ笑みは超貴重なはずである(訳者)…『観察』『田舎医者』『断食芸人』という、カフカの自撰3作品集を一つにまとめた初めての本。

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  • カフカ寓話集
    4.0
    1巻726円 (税込)
    迷路のような巣穴を掘りつづけ、なお不安に苛まれる大モグラ。学会へやってきて、自分の来し方を報告する猿…。死の直前の作「歌姫ヨゼフィーネ」まで、カフカ(1883-1924)は憑かれたように奇妙な動物たちの話を書き続けた。多かれ少なかれ、作者にとっての分身の役割を担っていたに違いない、哀しく愛しい彼ら。

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  • 流刑地で
    無料あり
    4.0
    1巻0円 (税込)
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  • 変身
    無料あり
    3.8
    1巻0円 (税込)
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  • 判決
    無料あり
    5.0
    1巻0円 (税込)
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  • 道理の前で
    無料あり
    4.0
    1巻0円 (税込)
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  • 断食芸人
    無料あり
    2.0
    1巻0円 (税込)
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  • 処刑の話
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • 最初の苦悩
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • 皇帝の使者
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • 火夫
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    -
    1巻0円 (税込)
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  • 家長の心配
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
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  • 家のあるじとして気になること
    無料あり
    4.0
    1巻0円 (税込)
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  • 審判
    3.9
    1巻550円 (税込)
    ある朝、アパートで目覚めた銀行員Kは突然、逮捕される。Kはなぜ逮捕されたのかまったく判らない。逮捕した裁判所もいっさい理由を説明しない。正体不明の裁判所と罪を知らないKのはてしない問答がつづくのだが……。「城」「アメリカ」と長編三部作をなす未完の傑作。
  • 変身・断食芸人
    4.3
    1巻528円 (税込)
    一家の大黒柱として勤勉に生きてきた青年ザムザ。ある朝目覚めてみると、彼は一匹の毒虫と化していた―。確たる理由もなく、とつぜん一人の青年をおそう状況の変化。その姿をたんたんと即物的に描くカフカ(一八八三―一九二四)の筆致は、荒涼たる孤独地獄を私たちに思い知らせてやまない。カフカ生前発表の二篇を収録。(改訳)

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  • 変身
    -
    1巻330円 (税込)
    「ある朝のこと、落ちつけぬまどろみの夢からさめたとき、グレゴール・ザムザは寝床のなかで一匹のばかでかい毒虫に変わった自分に気がついた。かたい甲羅(こうら)のせなかを下にした寝姿だった。ちょっと頭をもたげてみると、せりあがったアーチ型の腹部が見えた。鳶(とび)色の、固い環節(かんせつ)でいく重にも仕切られている。そのお腹(なか)のてっぺんには、掛けた布団がいまにもずり落ちそうなかっこうで、やっとこふみとどまっているしまつ」……セールスマン、グレゴール・ザムザのへんてこりんな「変身」を通じて家族に引き起こされる悲喜劇。奇才カフカの面目躍如たる短編。

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  • 審判
    -
    1巻550円 (税込)
    銀行の業務主任ヨーゼフ・Kは朝の起き抜けに逮捕される。だが罪状は明らかにされない。法廷に出ても弁護士を頼んでも、肝心のところは何もつかめず、必死になればなるほどいよいよ不可解の度は増してゆく。……組織・機構・制度のとらえがたいぶきみさと、それに翻弄される個人との関係を力強く描ききったカフカの代表作。

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  • 城(上)

    -
    1~2巻550円 (税込)
    測量士Kは「城」から招かれ「村」を訪れた。だがようやくたどりついた村からは「城」はろくに見えず、村人の待遇はよそよそしい。城に到る道は迷宮のように錯綜していて、Kは城に到ろうとさまざま試みるが、どうやってもたどりつけない…20世紀文学に異彩をはなつ大作。

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  • アメリカ
    -
    1巻990円 (税込)
    誘惑されて女中に子供を産ませたため、16歳のカール・ロスマンは両親によってアメリカへ追放される。だがニューヨークの伯父の家からも追い出され、カールは放浪生活を余儀なくされる。新世界での冒険につぐ冒険、裏切りあり、どんでん返しあり、悪徳行為あり、カールは転落に転落を重ねながら数奇な運命をたどる…

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  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『変身』を読んだときに感じた、カフカ作品独特の読み心地をたっぷり堪能できる本だった。

    どうしようもない不安、自己肯定感の欠如、悪夢のような断片。
    そういうものがカフカの文章には漂っている。
    あまりにも自分を卑下しすぎていて、「そんなに言わなくても……!」と逆におかしさを感じてしまうことすらあった。
    しかし、起きている出来事も人物も自分とは違うのに、「これは私のことだ」と思ってしまうことも多かった。
    カフカのこういう部分に惹かれるのだと思う。

    編訳者解説で、カフカの作品は大半が未完だということを知って驚いた。
    しかしその未完の状態こそが、カフカ作品の特徴で魅力だという。
    この断片集を読んで、

    0
    2025年01月13日
  • 変身

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    今年の1冊目はカフカ。

    悪い夢から覚めると自分の身体が虫になっていた。という始まりが有名だが、結末は知らなかった。

    なぜ虫になったのか?なぜ虫なのか?最後まで明かされることなく終わってしまう。ということは虫になること自体はそれほど重要ではなく、これを比喩にして何か伝えたいことがあるのだろうか?

    第一印象は、虫になってしまう主人公グレーゴル・ザムザは、カフカ自身のことではないかと思ったが、どうやら違うらしい。

    2回目読んで、グレーゴルは読者である僕自身のような気がした。醜く、役立たずなだけでなく、それどころか生きているだけで周りに迷惑をかけてしまう。グレーゴルは父親に投げつけられたリンゴ

    0
    2025年01月09日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    翻訳者解説がとても良かったです。
    カフカの世界への間口を広げてくれているよう。

    『わからなくても気にする必要はない』

    実際、分かったような分からないようなが、グラグラと何度も繰り返すのが、カフカ作品です。

    失敗することさえできない、隣人までの距離、法の前に、平穏を嘆く、虚栄心、使者、下へ、せめて、すべて無駄だった、心を剣で突き刺されたとき、志願囚人、海辺の貝殻のように
    などが好きです。

    しかし、読み返すたび変わるような気もするし、他の人は全く違ったりするでしょう。
    誰かに刺さらなくても、また他の誰かにはきっと刺さる文節があるはず。

    0
    2024年11月24日
  • 変身

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    文庫本の3分の1が解説を占めてたから意外と短い物語で驚いた。
    カフカ的なんて言葉が出るくらいには人々に衝撃を与えた作品、なるほど確かに他にないキレと視点がある。
    家族とは?自分とは?
    「起きたら虫になってた」という究極の不条理が、誰でも抱えうる不安や恐怖を紐解いて行く。
    走ってたら虎になった訳でもなく、悪い魔法使いにカエルにされた訳でもなく、なんの理由もなく虫に。
    振り切れた不条理が面白い。
    個人的にはカフカの陰鬱な自己嫌悪が如実に出た作品に見える。
    かなり好き。

    訳した川島隆さんの解説がかなり読み応えがあった。
    「ああ神様」の翻訳者により異なる訳が面白かった。
    表紙絵の変遷も面白かった。

    0
    2024年11月12日
  • 変身

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ショートストーリーなので読みやすい。

    両親と妹と4人で暮らす主人公は、ある朝目が覚めると虫になっていた。
    まずはじめに思ったことは、「やべー仕事に遅刻してしまう、体が虫になってしまったしこのままだと仕事に行けない」だった…

    長男の稼ぎで家計が成り立っており、いい暮らしが出来ていた。しかし虫になってしまうと贅沢はできず妹も音楽の道に進めない…

    虫に変身した長男。それに対する家族の接し方、扱い方が「変身」していく

    0
    2024年11月04日

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