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平凡なサラリーマンがある朝、巨大な虫けらに変身した状態で目覚める──。不条理文学の旗手か、不器用なサラリーマン作家か。新たなカフカ像にもとづく新訳と訳者解説によって、不朽の名作がよみがえる。
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Posted by ブクログ
10代で読んだ時、「つまらない」と感じて 他の作品にも手が出なかった。 今回チョットしたきっかけがあって 再読してみた。 なんと こんな話だったのかと改めて驚き 社会の中にあっても、家族の中にあっても 私達は何と孤独なことかと涙した。 他の作品も読んでみようと思った。
とても面白かった。解説ありきで楽しみました。 突然虫になったのに、遅刻とか細かいところを気にしていて人間味があった。絶望的なストーリーなのにくすっと笑えるのが不思議。私が虫になったらどうしよう。父に投げつけられたりんごが死因で、家政婦さんにホウキで突かれて発見されたらどうしよう。笑 批評も読んだ方が...続きを読む楽しめそうだから見つけたら読みたい。浅い読み方しかできなかったけど十分に読み物として楽しめた。訳者の川島さん、本当にカフカが人間として好きなんだろうな笑笑
この作品には、なんとか社会に適応しようとして、無理をすればぎりぎりそれができてしまう人間の苦しみが書かれていると思った。 無理をしての成功と平和だから、それを続けるも地獄、ドロップアウトするも地獄。ドロップアウトした自分には価値がないと恐れていた。 本人からすると綱渡りだが、傍から見ると、大丈夫な人...続きを読むにしか見られない。無理して得ている成果も当たり前のこととされ軽くなっていく。 絶望名人のカフカは、出世に興味がなかったけど、勤めに出ればわりと仕事はできて、出世コースだったと知って、やっぱりという気がした。 家族に焦点が当たる終わり方が残酷ですごくいい。 小間使いのお婆さんは理解者だったのかな。変わり者のお婆さんも、社会とズレてあり続ける人だから、グレゴールと同調するものがあったのかも。
理由もなくグレゴールは虫になる。家族を養っていた彼が、邪魔者となり、ついには世話をしてくれていた妹からも「追い出してしまおう」と言われてしまう。
有名な出だしの意味不明さと、海外古典の敷居の高さ、さらに『海辺のカフカ』の影響でなんとなく敬遠していたのだけれど、思い切って開いてみたら意外にも軽やかな世界。虫は何の象徴か、と考えると底なし沼なのだろうけれど、素直に物語が面白い。 「虫けら」がどんな姿なのか、あえて詳しく描かれていないところがいい。...続きを読む 家族が虫を嫌悪しながらも同居を続けてしまうあたり、現代の引きこもりや介護の問題と重なる。でも、書かれた時代にはそんな社会的背景はなかったはずで、では一体何の象徴か。考えたらハマる深くて奇妙な読書体験。おすすめ。
グレゴールの立場、ザムザ一家(グレゴール以外)の立場、どちらの気持ちも分かる。…お互い、思う通りの結末を運ぶのは難しすぎるこの世の中。昔も今も、変わらずどうしようもないことってありますね。
論理的な理由づけを放棄して読める本は貴重で好きだ。作中に散りばめられている全ての要素に想像の余地があり読んでいて楽しかった。
村上春樹「海辺のカフカ」を読む前に、1冊くらいカフカを読んでおこうと手を伸ばした。 本編100ページに対し、解説70ページ。 噂に違わず、難解なのかと構えたが、意外と読みやすい。 グレゴールは朝目覚めると、虫になっていた。 ベッドから降りる。シーツをかぶる。壁を這い回る。本人は真剣そのものなのに...続きを読む、笑える。 だが全般に漂う、閉塞感と絶望感。カフカの特徴らしい。 現在のチェコに生まれた比較的裕福なユダヤ人で、ドイツの女性と婚約を二度(破棄も二度)したカフカ。ナチスドイツも出てきた時代の、サラリーマン作家。そういった背景も含めて触れたほうがいい作品だと思いました。 三部構成のうち、二部はやや間延びしたように感じたが、一部と三部は好きだった。
ある日突然ベッドの中で巨大な虫けらに姿を変えていた主人公。家族の接し方は、まあそうなるよな……という何とも不条理な物語。けれど、わたしたちはどんなに幸福に暮らしていたとしても、事故にあったり病気を患ったりして、虫けら同然になるかもしれないんだよな。 これ、ボリュームある訳者解説がおもしろい。カフカ...続きを読むの半生。この変身が書かれた背景と、小説の中身のギャップよ。恋愛中にこれが生まれるの情緒不安定すぎるだろ。ラブレターまで一緒に翻訳されて、作品と一緒に遺されているのはいいんですかカフカさん……わたしの中ではだいぶ可愛い印象になったけど
主人公のグレゴールは今まで家族を養っていたのに虫になった瞬間、家族には見放されて最後まで救い用がなく可哀想な話だったな。でも家族の気持ちもわからなくもない。巨大な虫に対して誰だって拒絶する。 『変身』は“主人公が虫に変身した”っていう視覚的な話でもあるし、“家族が虫になったグレゴールに対する気持ち”...続きを読むが変身、変わってしまったって話でもあるね。 「気持ち悪い」と思うのは仕方ない。でも、グレゴールがしてきた恩を家族は忘れちゃいけない。
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変身
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フランツ・カフカ
川島隆
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