【感想・ネタバレ】変身のレビュー

あらすじ

平凡なサラリーマンがある朝、巨大な虫けらに変身した状態で目覚める──。不条理文学の旗手か、不器用なサラリーマン作家か。新たなカフカ像にもとづく新訳と訳者解説によって、不朽の名作がよみがえる。

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Posted by ブクログ

有名な出だしの意味不明さと、海外古典の敷居の高さ、さらに『海辺のカフカ』の影響でなんとなく敬遠していたのだけれど、思い切って開いてみたら意外にも軽やかな世界。虫は何の象徴か、と考えると底なし沼なのだろうけれど、素直に物語が面白い。
「虫けら」がどんな姿なのか、あえて詳しく描かれていないところがいい。
家族が虫を嫌悪しながらも同居を続けてしまうあたり、現代の引きこもりや介護の問題と重なる。でも、書かれた時代にはそんな社会的背景はなかったはずで、では一体何の象徴か。考えたらハマる深くて奇妙な読書体験。おすすめ。

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2025年10月25日

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ネタバレ

特に印象的だったのが、グレゴールの家族がもっと手頃な家に引っ越せば成り立つにも関わらず「良い家」に住み続けることの描写と、グレゴールという大黒柱が不在になったことで逆に家族がそれぞれに出来る仕事で家計を成り立たせていく描写。 与えられ続けた恵まれた環境を手放せない執着と、頼るべきところが無くなってもそれなりに現実を維持させ続けられる強かさを感じる。 人間の弱さと強さの両面が描かれていて、とても印象深く、何度も繰り返し読みたくなる。

人は何をもって他者をその人と見なすのかという点でも考えさせられる。 なぜ家族は虫になったグレゴールを彼であると認識できたのかというのも、その思考材料になりそう。朝起きたら家族がいなくなっていて代わりに巨大な虫がいたとすると、虫になったという解釈ではなく、虫に食われた、乗っ取られた、呪いで姿を変えられたなどと考えるほうが、虫になること自体よりは理解が通りそうな気が。。 考えれば考えるほど、人間の存在や営みについて思考が深まりそう。

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2025年05月02日

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グレゴールの立場、ザムザ一家(グレゴール以外)の立場、どちらの気持ちも分かる。…お互い、思う通りの結末を運ぶのは難しすぎるこの世の中。昔も今も、変わらずどうしようもないことってありますね。

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2025年03月27日

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論理的な理由づけを放棄して読める本は貴重で好きだ。作中に散りばめられている全ての要素に想像の余地があり読んでいて楽しかった。

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2025年02月23日

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文庫本の3分の1が解説を占めてたから意外と短い物語で驚いた。
カフカ的なんて言葉が出るくらいには人々に衝撃を与えた作品、なるほど確かに他にないキレと視点がある。
家族とは?自分とは?
「起きたら虫になってた」という究極の不条理が、誰でも抱えうる不安や恐怖を紐解いて行く。
走ってたら虎になった訳でもなく、悪い魔法使いにカエルにされた訳でもなく、なんの理由もなく虫に。
振り切れた不条理が面白い。
個人的にはカフカの陰鬱な自己嫌悪が如実に出た作品に見える。
かなり好き。

訳した川島隆さんの解説がかなり読み応えがあった。
「ああ神様」の翻訳者により異なる訳が面白かった。
表紙絵の変遷も面白かった。
角川文庫の表紙も良い表紙だなと思う。

ザムザが変身した虫はゴキブリってのが日本でのイメージらしいけど、なんとなく甲虫をイメージして読んでたからフンコロガシって解釈には納得。
個人的にはコガネムシ的なのだと思ってる。

色んな映画、アニメ、ゲームに与えている影響が多い。
個人的には「東京喰種」で見たのが1番最初かも。
「ゴジラ シンギュラポイント」でも言及があるけど、その時例としてペロ2というキャラが虫に変身するんだけどそのときは芋虫なんだよな。
あと自分が1番好きな映画、「佐々木、イン、マイマイン」にて、主人公悠二が佐々木から受け取る文庫本が「変身」らしい。
佐々木の家庭を考えると彼がこの本を好んで読んでたのもなんか分かるし、悠二に託したのもまた新しい意味が見えてくる。

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2024年11月12日

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ネタバレ

ショートストーリーなので読みやすい。

両親と妹と4人で暮らす主人公は、ある朝目が覚めると虫になっていた。
まずはじめに思ったことは、「やべー仕事に遅刻してしまう、体が虫になってしまったしこのままだと仕事に行けない」だった…

長男の稼ぎで家計が成り立っており、いい暮らしが出来ていた。しかし虫になってしまうと贅沢はできず妹も音楽の道に進めない…

虫に変身した長男。それに対する家族の接し方、扱い方が「変身」していく

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2024年11月04日

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ずっと読みたいと思っていたのと、某ゲームのキャラクターの元ネタということで購入。

主人公に降かかる何もかもが不条理で、家族に尽くしてたのになんで……っていたたまれない気持ちになりました。

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2024年09月17日

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100ページほどしかない短い話だったが、とても面白く救いのない話だった。
この本の素晴らしいところは訳者解説がついているところだろう。70ページ近い訳者解説により「変身」だけでなく、フランツ・カフカについても学ぶことができる。

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2024年03月14日

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『100分de名著』で取り上げられた川島隆氏の新訳。

ある朝目覚めたら、巨大な虫に変身していたグレゴール。虫になった理由も、回復の方法もわからない。無論仕事にも行けない。一体彼はどうするのか…?

ものすごく大変な出来事に遭遇しているのに、グレゴールが淡々と落ち着いているのがシャープで怖い。彼が気にするのは、もっぱら遅刻した出張や、実家の借金や、妹の進路であって、自分の変身の回復法ではないのだ。まずそこで、私たちは驚き、この作品に釘付けになる。

まるで身体障害のある人を急に抱えた家族のような様相を呈する家族たち。困惑するなという方が無理な、想像し難い現実に、一家はかつての和やかな家庭から、貧しい家庭に変貌し始める。

嫌々世話をしながら、だんだんグレゴールは疎外される。ついに彼は、父親が反射的に投げたりんごで大怪我をし、誰にも見捨てられて衰弱死する。

りんごが、グレゴールに対する社会的追放の鉄槌であり、家具の剥奪が、彼が『人間であった』ところから、ものの役に立たない生き物へ、その立場が転落させられるのが、無情であり、無常でもある。まだ彼には、美しい絵に心惹かれ、妹のヴァイオリンに思いを寄せる知性があるというのに、それは誰にも気づかれず、顧みられることがない。淡々と滑稽味さえにじませて描かれているが、なんと絶望的な悲劇だろうか。もっと怖いのは、読んでいるこちらまで、淡々と事態を観察していることだ。ふと気づいた自分の眼差しが恐ろしいのだ。だが、衝撃はそこで終わらない。

虫に変わってしまった家族の一員を持て余すのは想像できるとしても、後半に妹がグレゴールを放逐することを提案するところ、鈍器で殴られたような驚きが走る。

グレゴールが家族を『いじめて』いるというのだ。虫に変身した責任は、グレゴールにはない。不慮の事態だし、基本彼は身を隠している。それでも、ヴァイオリン、いや、愛妹に心惹かれて、団らんの場に思わず出てきてしまっただけなのに。『いじめるばかり』と非難されるとは。たった数行の妹のセリフの、破壊力といったら。解釈や鑑賞を、一瞬吹き飛ばす衝撃がある。

グレゴールの死後の家族の外出が、輝かしく楽しげでヨーロッパ的近代市民層の典型的憩いの姿で描かれているのも、冒頭からずっとモノクロームの世界だったところに、急に色がついて彩りが差したようなのが、また変に美しくて、なんとも言えない気持ちになる。美しいと感じる私が、やはり怖い。

ラスト、絶筆のように幕切れとなる。妹のぐっと伸ばした背。その靴の下で、今しもグレゴールと私が、一緒に踏まれて消えた。彼女の靴底には、もちろん汚れなどついていない。かがやくような豊かな若さがあるだけだ。

実存主義って諸刃の剣。なんて怖いんだろう。この小説に対して『答え』なんて出るのか?あの、読書から来ると思えない殴打感のある衝撃。それが答えではないだろうか。次は『城』読んでみようかな。ヤバい。中毒になりそう。

巻末に川島氏による、懇切な作品解説とカフカについての評伝が付されていて、非常に充実した内容だった。これを読むと、カフカの書簡集も読みたくなるだろう。非常に読みやすく、明晰な訳で、強くお勧めしたい。

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2023年04月20日

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朝起きたら、虫に変わっていたグレゴール。そのぶっとび変身ほどではないけど、望まず変身してしまうことは、人にはあるのでは?と思いました。

そのとき、どうすればいい??最後に救いやヒントはある??と読み進めましたが…。自分なりの解釈がうまくできないままです。

なので、ほかの方の感想を読みまくりました!笑
じっくり消化していきたいです。



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2025年11月30日

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虫の描写が鮮明ですげー気持ち悪い
ただインパクトに残る内容ではあった
表紙見ただけで思い出せる

感想でなくても心に残れば名作

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2025年10月21日

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ネタバレ

何回も読んでいます。
はじめは虫になった描写が何よりもきつかった。しかし読み返すたびに、主人公が死んだ後に前に進んでいく家族を見るのがきついなと感じます。
あんなに必死に繋ぎ止めようとしていた家族の幸せは、自分なしでも存在する。そしてそれを主人公は知らないまま。
後味の悪さと家族が幸福になっていく眩しさの対比がくせになっています。

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2025年08月18日

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ネタバレ

グレゴールの変身する、しないに関わらず、グレゴールがいない方が家族にとって良い事であったように思われるラストで後味が悪い~~~

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2025年07月04日

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ネタバレ

高校の時の課題図書で1回読んでいる。そのときの感想は覚えていないが話はよく覚えている。今回読み直しても特にストーリーに違いは感じられなかった。起きたら虫になっていた。そして社会から隔絶され、最後は家族からも見捨てられ、主人公が死んだら家族が幸せになっていた、という話である。
不条理極まりない話で、後味も確かによくはない。ただ、今回感じたのは、虫になった主人公をおいといて、家族はそれなりに苦労を超えていくところである。主人公が死んで(直前には処分しようとしている)、人間の尊厳もなくなったのが幸せにつながるというのは作家としては何がいいたかったのだろうか。

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2024年10月16日

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ネタバレ

不条理と言えばカフカ。
まさにそんな小説。
何の虫になったのか、なぜなったのか全く書かれていないし、今作の場合周りの家族の非情さが際立つ。
カフカはどんな意図でこの本を書いたのだろうか。
この世界の非情さ、残酷さなのだろうか。

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2024年09月16日

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ネタバレ

とにかくグレーゴルが可哀想だと思った。今まで1人で家族を支えていたというのに、虫となり働けなくなったグレーゴルを拒絶した家族は酷いと思う。
グレーゴルが使い物にならないとわかった途端、自分たちで働き始め、彼以外の家族はどんどん前を向いていく所がとても皮肉だった。

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2024年05月05日

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ダウンタウンの"トカゲのおっさん"の源流ってコレ?

私はこの作品が世界的に有名になって以後に生まれました。いくら読んだことがなくても、それなりの年数を送ってきた人生の中で『変身』がどんな物語なのか1ミリも知らない、という方が難しいでしょうから、どこまで新鮮に楽しめるかが気になりましたが、結果的にはとても楽しく読めました。ちなみに私は「主人公がある日、虫になった」としか知りませんでした(「しか」と書きましたけど、それがほぼ全てだった、というのが読後の印象)。

『変身』の新訳版が出たと聞き、海外の純文学に不慣れな自分でも読みやすいかなと手に取ったのがキッカケでしたが、その予想はドンピシャ当たりました。とても読みやすい!と言っても他の訳を読んでいないので比較はできませんが。

物語の舞台はずっと主人公の実家、9割以上が主人公の部屋の中です。しかし閉塞感や停滞は感じませんし、ストーリーの割に文体そのものには重さがなく、文章のテンポも一定で、まったく絵変わりしないのに不思議と飽きずにサクサク読めます。

ネタバレになりますが、印象的だったのは最後の場面です。訳者解説でも触れられていますが、それまでは地の文で「父親」「母親」「妹」と書かれていたのが、主人公が死んだ瞬間から先は「ザムザ氏」「ザムザ夫人」「グレーテ」に置き換わっていて、主人公と家族の関係性が完全に断ち切られたことが文体そのものから明確に伝わり、残酷さが際立っています。生前の主人公に対する疎みや憎しみを隠さなくなっていった家族の描写も怖いですが、まるで最初から主人公なんて存在していなかったかのような白々しい晴れやかさに溢れているラストの方が圧倒的に恐ろしいです。まるでマネキンが演技しているような絵が浮かんでゾッとします。

読後ネット検索して、『変身』には古今さまざまな解釈があることがわかりました。私には実存主義やシオニズムなど難しいことは分かりませんが、様々な解釈が可能なくらい、メッセージがない空っぽなもの(ディスじゃないつもりです!)なのでは?と思いました。カフカが読者の解釈をリードするような意図もまるで感じません。シュールなコントを見てるような気分で、『ダウンタウンのごっつええ感じ』の後期の名作コントとされている『トカゲのおっさん』にも似た不条理性を感じました。

私もあえて何か見立てのようなことをするとしたら、ストレスによる心身の不調から、主人公が自分が虫になったと思いこんだ物話ではないのかと想像しました。朝、目を覚ますと出発時間をとうに過ぎており、体を起こそうにも虫の体躯に慣れていなくて起き上がることも困難な様子は、抑鬱状態で朝がつらい人の典型に見えます。虫の脚からでる毒液が、部屋をはいずりまわったせいで部屋の床や壁にこびりついた描写がありますが、それはトイレで排泄をすることが叶わなくなった主人公の便だったりするのかなーとか。

なぜ虫になったのかの理由は明かされず、遠因を匂わせるようなことも一切なく、気持ちいい不条理さでした。出だしの一行目からもう虫になっているのもとても気持ちがよくて思わず吹いてしまいました。唐突すぎる!っていう(笑)

巻末(と言うにはページ量が多すぎる!"併載"と言うべきか)の訳者解説も本編と同じくらい読み応えがあり、はじめてカフカに触れるカフカ入門者にもうってつけです。

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2023年07月13日

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フランツ・カフカ作 川島隆 訳
令和4年2月 初版発行 角川文庫

原作は1915年と古いですが、昨年新訳された新しい本です。以前読んだ時は何が面白いのか全く分からなかった本でもあります。

主人公グレゴール・ザムザがある朝虫けらに姿を変えている有名な出だしで話はスタートしますが、これって今の世の中と似ているなと改めて思いました。
普通に生活していたのに事件に巻き込まれたり、炎上騒動で、周囲の人や世間の見方が180度変わってしまう…。姿こそ虫にはなりませんが、何を言っても聞いてもらえない、ザムザと同じような立場になる可能性は誰にでもあるのではないではないかと。
また意識を残したまま虫になるのは最近流行りの転生系の話に似ているし、周りと違う姿になるのは多様性の要素も含んでおり、今風に解釈すると、姿形が違うからと差別してはいけないというメッセージにもなっているのかなと、以前読んだ時とは違った読後感でした。100年前の本だけど読む時期、年代でこんなにイメージが変わる本もあるんだなと再認識しました。




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2023年06月02日

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突然、虫になった主人公の目線と取り巻く人々の言動、、うーん不思議。

今で言うひきこもりを主人公に置き換えたら、なんとなく読めた。

多分、、名作と言われているし、何度か読んで深めるべきなんでしょうが、、






虫の描写がキモすぎて無理。

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2025年11月02日

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グレゴールにしたらやるせない。
家族にしたら最後はスッキリ。
短い作品だが、なんとも言えない気持ちになる、心に刺さる内容

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2025年09月07日

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始まりから、びっくりしました。そして、人間として扱われなくなり最後は、、、
終始、絶望・孤立を感じる内容でした。

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2025年09月01日

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青年が忌み嫌われる虫に変化してしまう名著の極み
外見が変わるだけで周りから煙たがられ、虚しく息を引きとるという現代社会を風刺したような暗く重い物語
城といい、カフカの作品は読み終わると鬱々となる

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2025年03月05日

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難しかった
解説を読んでから、扉絵と本編におおおってなったな
グレゴールのことばかり考えながら本を読んでたけど家族の気持ちになってもう一度読んでみたらもっと面白そう!

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2025年01月21日

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 主人公は何も悪くない。ただ虫になってしまっだけ。だが、"虫になっただけ"で邪険扱いされる。至極当然のような、残酷なような…。

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2024年05月15日

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ネタバレ

虫になったことに意図があるとか最後に変身が解けるとか意思疎通できるとかでもないラスト。
主人公の内面も人間じゃなくなっていく感じが怖い
亡くなってやっとほっとして愛を再確認できるような感じが障害者とか認知症の介護とかにも通じる。寒々しい気持ちになる小説だった

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

理不尽を煮詰めた作品。
凡人の中に混ざった天才、天才がいなくなった後にまとまる凡人という表現がしっくりくる内容でした。自分が虫になったのに、意外にも冷静に現実を見ている部分が妙にリアルでした。
訳者解説のおかげで、当時の時代背景やカフカの人柄、交友関係や思考がわかり、作品理解をしやすかった。他の作品も読んでみたい。

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2024年02月08日

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ネタバレ

なんか聞いたことあるな、くらいの感覚で手にとって読んでみた。
初めてのカフカ作品だったけど、読みやすい訳のおかけでスラスラと読み進められた。主人公の言葉から、変身した自分に対する絶望感があまり強く感じられず、ある種ひょうひょうとしているのが面白かったし、そのおかげで家族達の主人公に対する介護疲弊が進んでいることに全く気が付かなかった。確かに不条理な結末だけど、後味の悪さも特にない

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

グレゴール虫になった事にはそこまでパニックにならずにいつも通り仕事に行くために慌てている様がなんだろう、メンタルが強いのか弱いのか。

普通虫になってたら会社とか生活とかより、虫化の方に思考の全部持っていかれるのではないかなぁ。

虫になったことないから知らんけど。

結局何も分からんまま何も伝わらんまま息絶え、家族は明るい未来へ旅に出る。

ハッピーエンドなのか知ら?

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2024年01月23日

Posted by ブクログ

最初に新潮文庫の方を読んだので、別な方の翻訳を読んだ形になるんでしょうが、あんまそんなの気にしないで読めたので違和感はないんでしょう、たぶん。小説自体の感想は新潮文庫の方にあげたので割愛。

むしろ巻末の解説が多かった気がするので、そっち読みたい人オススメ。この人の伝説エピソード好きなんだよね。

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2023年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の姿が毒虫に変わった瞬間から続く、地獄の日々。虫になっても人間の言葉は理解でき、思考も残っているのだが、家族には言葉も思いも伝えることが出来ない。本人にとっては、家族に甘えたい気持ちが残っているので、家族の前に姿を表し接触しようとするが、害虫扱いされ、攻撃を受ける。
予想通り、本人にとって悲しい結末となるが、家族にとっては明るい結末である。それくらい、毒虫に変わり果てた姿を、家族であると信じ続けることは苦痛だったのだろう。
毒虫は極端であっても、家族が突然難病になって長期間介護が必要な時に、傍でサポートし続けることができるのか、カフカに試されている気がした。

後半の『ある戦いの記録』は、自意識過剰で心の不安定な主人公(青年)が人々を観察して捕まえ、禅問答のようなやり取りを繰り広げるもの。寒い冬のプラハ旧市街の路地を思い浮かべながら読んだ。

両作品併せて、悲壮感、閉塞感、孤独を強く感じた。

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2023年03月22日

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