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Posted by ブクログ
理解できた作品と
あまりできなかった作品があったので
もう一度はじめから読み始めました。
「判決」を読んで。
一度目は正直よくわからなかったので
二度目読んだ後の感想を。
私の考えすぎなのかもしれませんが
主人公ゲオルクの父親は
息子を愛していたのかもしれないけれど
その愛し方は息子を
精神的に支配する愛し方だったのではないかと。
そういう愛し方を受けた子供が大人になり
親よりも力も強くなっても傍から見れば
「なぜ言われたままなんだろう。
自分の思うようにすればいいのに」と
思うかも知れない。
でも支配し続けられた子供は
成長して体は大人になっても
自分ではどうすることもできない
親のその目に見えない力に支配され続け
縛られてしまう。
ゲオルクは父親に対して
至らないところもあっただろうが
父親との会話の中で愛情は父親に向いている。
だが 父親は常に自分自身に愛情が向いている。
父親はゲオルクに対して
傲慢でいかに不実であるかを罵り終えた後
「だからお前によく言って聞かせるが
わたしはお前に対して、溺死の刑を宣告する!」
冷酷に息子に告げた。
そう告げられた後のゲオルクが
目に見えぬ
自分ではどうしようも抗えない力によって
自ら川に飛び降りた。
傍から見れば自ら飛び降りたとしか見えない。
でもそれはずっと心を
父親の目には見えない強い支配力が
そうさせたのだと。
ゲオルクは確かに
傲慢で不実なところもあったのだろうけれども
父親の前で心のなかで気づきはじめている。
そんなゲオルクを許してくれたら
その支配を止めてゲオルクを愛してくれたら
ゲオルクは本当に幸せになれたのかもしれない。
そう強く感じました。
皆さんはこの作品を読んで
どのようにお感じになられましたか。
Posted by ブクログ
なぜなのか、まったくわからないことが、ひとつ。今夏この僕が、フランツ・カフカを読んだのだ。不思議。この僕が?カフカの物語を?僕自身のことなのだけれど、さっぱり。以前の僕だったら、カフカなど最も縁遠い本だったろう。なぜ、この本を?いったいどんな風の吹き回しなのか。まったくもって不思議という言葉しか出てこない。
昨年末より、僕の読書習慣が再開した。きっかけは僕が好きだった俳優さんが、大の読書好きだと知ったから。彼女が薦める本や、彼女が出演した映画の原作などから読み始め、読書の虜になった次第。
彼女から影響を受けた本や著者以外の様々な本を僕自身、自らの意思で手に取ることに、今では何の躊躇も戸惑いもなく。それこそ、こんな僕が、カフカの本を手にするほどに。僕は、僕だけの読書の世界を揺蕩えども、決して沈まぬ術を見出した。きっかけをくれた彼女には心からの感謝を。有難う。もうこれからは、僕ひとりで大丈夫。
前回の“断片集”に続き、今回は“短編集”を。恥ずかしながらカフカを読んだのは、この二冊の新刊文庫本が初めてだった。書店に並び始めたのを見て、この上ない機会だと思った。入り口には立った。カフカの魅力も知った。一編一編を愛おしく思った。僕のごとき拙い読者には、うってつけの短編集でした。読みたい、知りたい本が、どんどん増えてゆく一方です。
Posted by ブクログ
むずい!変身とかはもう少し読みやすかった。短編だし、日常のひとコマを切り取ったような設定なので、状況やセリフが難解ということではなく、するする読むのだけど、だんだん自分がなにを読んでるのか分からなくなってくるという、、、急に幻想の話なのか?と思ったり。
解説を読んでからもう一度読むと、分かりかけるものもあり。一番簡単に読めた「流刑地にて」は、いちばんエグかったです。
カフカはすごく評価されている作家ですが、わたしにはまだまだ経験値が足らんのか?でも、あと数回読んだら何か変わるのかもしれないという不思議な後ろ髪引かれ感は残っているのです、、、
Posted by ブクログ
「変身」すら未読なのに短編集を読むという。
それでも「判決」はカフカって感じの話なんだろうなと思った。客観的に読んでる感じでは、一人芝居乙…とも捉えられかねない、自分で事態をややこしくして自分から進んで悩みを大きくしているがいかにも小説家だなぁというのが正直な感想。
「万里の長城」「バベルの塔」のような、何が始まるかと思えば完成したほうがいいようなそうではないような的な持論を延々に展開していくというものだが、理屈らしきものをこねこねして一歩も踏み出さないところは、なんだか私に似ていて好感が持てるのだ。
話の内容もそうだが、解説も勉強になった。カフカが無名な頃に出版した新潮社の粋が伝わった。
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