頭木弘樹の作品一覧
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Posted by ブクログ
とても面白かったです。
私はあまり病気をしたことがないので、
病気をされた方の気持ちとか入院体験とかそういったあたりの本当の気持ちが綴られていて興味深かったです。
1番印象に残ったのは、お見舞いの人の話です。私もお見舞いには行きたいけれど、行ったもののどういった声掛けをしていいかわからないから行くのが怖くなるということがありました。
ー何の根拠もない明るい見通しで大丈夫だと言う。
自分だったらとても耐えられないと言う。
自分の方が大変だったと言う。
もっと大変な人がいるよと言う話をする。ー
自分も気づかずに、そのような声かけをしてしまっているのかもしれないなぁと思いました。
でも、作者の凄いところ(優しいところ)は、この傷つく言葉リストには反対だと言うところです。
ー相手を傷つけてしまうのが怖いからと言って、相手に近づかず、遠巻きにするようになってしまうのでは本末転倒。受け止めなくても良い人だけが重圧を感じてしまう。
言葉なんてどうでもいいのだ。表面的にひどい言葉でも、そこに親身な気持ちがあれば、本当に傷つく事は無い。ー
会って何を話したらいいのかわからないなんて頭の中で考えるんではなくて、その人に会いたいから会う。それでいいんだなぁって気づかされました。
病気をしたことがある人にしかわからないリアルな体験や作者の自虐(泣き寝入りの頭木は笑ってしまいました)が盛りだくさんで本当に面白かったです。
実際に体験したことや思ったことに対する文芸作品の引用などもあって、そこも興味深く読ませていただきました。
とにかくとっても良い本です。
たくさんの人に読んでもらいたいと思う作品でした。
Posted by ブクログ
NHKラジオ深夜便、「絶望名言」その他の著書でもやたら絶望・・・が多い。
詳しくは知らなかったけど、こんな事情があったのね。
二十歳の時に潰瘍性大腸炎を患い、以来約13年間入退院を繰り返してきた。
そんな13年間の病院生活が綴られている。
ふたり部屋より6人部屋、6人部屋ならベッドの位置はどこがいい?
同室の患者との付き合い方、見舞客に対する希望
はたまた医師や看護師に対する接し方等々・・・
それらはまさに一つのドラマ。
今入院中の人、これから入院する予定の人、家族が入院している人、幸いにも全く関係がない人、
読んでおいて損はないだろう。
身を削って、必死の思いで記してくれた著者に寄り添う気持ちよりも、はーんと感心することばかりだった。