無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
カフカに初めて触れた。「変身」が代表作とか。
没後100年を記念して?出された本。
カフカが俳句を書いたわけではない。
彼が残したことばを、そのまま載せたり作品から切り取ったり、
五七五に収めるわけでなく、自由律のように80句に見立て、
編訳者が解説を加えている。
カフカが初めての私は、彼の解説でカフカを知る。
「鳥籠が鳥を探しにいった」
「ときおり体が八つ裂きになりそうな不幸を感じる」
「家族のなかで、他人よりももっと他人のように暮らしている」
「夕方、森へ。月が満ちている」
なんとも悲観的な、、、
どうもカフカは世の中になじまなかったらしい。
今でいえば発達障害だったのかも。
作品もほどんどが未完。
それでも後世にこれだけ名を遺す。影響を与える。
太宰治にも通じると。
山頭火の俳句にもつながると。
一度小説を読んでみようかな。
カフカ俳句 80句/ 巻末対談 九堂夜想(俳人)×頭木弘樹(編訳者)
Posted by ブクログ
カフカについての著書を複数手掛けておられる頭木弘樹さんの本の一つ。最近の新聞の書評でも取り上げられていた(見つけただけでニ紙も⁈)
カフカの書いたものに見られる言葉のフレーズが、まるで自由律俳句のようであるとして、まとめられた一冊。
見開きの右にカフカの言葉、左側に頭木さんのコメントなので、文章量としては多くないのだが、さっさと読んでしまうのは難しい。惜しい、もったいない。
人によっては刺さらないかもしれない。心の中に重いものを抱えている人が、その言葉とリンクした時、思いがけなく世界が広がる感じ⁇ただ
「快適だと何もせず、快適でないと何もできない」
の一節は誰にでも心当たりがあるだろう。
本当は手元に置いて、時々好きなところをめくって読んでも良いのかもしれない。
ちなみにカフカはまだちゃんと作品読んだことなかった。これを機に読んでみようかとも思う。
Posted by ブクログ
カフカの作品は難しいイメージがあって
手に取りづらかった。
そんなとき、俳句なら…と手に取った。
これが沼にはまった原因だ。
個人的に好きだった句は
【わずかな光が言葉を通して洩れてくる】
言葉にできるのは、わずかな事だけ。
逆も然り、言葉を通して必ず伝わる事もある。
【外にでることをゆるされぬままに
内部を焼きつくす火の不幸】
何かしたい(情熱)が何らかで実行されない時、
外に出られなかったために内部を焼き尽くし、
せっかくの情熱が自分を傷つけてしまう。
(=不幸)
【黒い水をかきわけて泳ぐ】
絶望したまま、どう生きるか。
光を求めて溺れてしまわないように。
Posted by ブクログ
2024年に没後100年の記念イヤーだったカフカの自由律俳句集……?
ではもちろんなく、カフカの手紙やメモ、小説の断片から、文学紹介者の頭木弘樹さんが、“俳句的”な文章を選び、短い文章をつけた一風変わったカフカ紹介本。
繊細でナイーブなカフカは、頭木さんいわく、「炭鉱のカナリアのように」他の人の気付かない不安や恐怖に反応してしまう。
一見、ネガティブな“句”(と、この本では呼んでいる)だけれど、他者に対する攻撃性はまるでなく、自分の内面や、自分と世界の関係について、深く深く内省している姿が、ごまかしがなく、とても誠実に感じる。(もしかしたら、そう感じる言葉を選んでいるだけかもしれないけれど)
気に入った句
〈鳥籠が鳥を探しにいった〉
〈まっすぐに立つ不安〉
〈ずっとベッドの中。拒絶〉
〈溺れた者として救いを夢見ている〉
〈ドアががばっと開き、家の中に世界があらわれる〉
〈会話はわたしのせいで絶望的なものに〉
〈ただ自分のことを悲しんでいる〉
〈ときおり体が八つ裂きになりそうな不幸を感じる〉
〈人間の体のくっきりとした輪郭が怖ろしい〉
〈快適だと何もせず、快適でないと何もできない〉
〈闇の暖かさのない闇〉
自由律俳句の山頭火や尾崎放哉と奇しくも同世代なのだそう。
巻末の頭木さんと俳人の九堂夜想さんとの対談も面白かった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。