カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

小説・文芸
693円 (税込)

3pt

カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記されたなぜか笑える絶望的な感情、卓越した語彙力で発せられるネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも悲観的で人間らしく生きたカフカが贈る極上の言葉たち。完全新訳で登場。(解説・頭木弘樹)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1576067
  • 電子版発売日
    :
    2024年05月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    どうしようもない程にネガティブだが、救いようもない絶望かと問われれば、意外とそうでもない様にも思える。理不尽ではある。ただ、絶望に至る為の『隙』があって、「まあそうなるのも仕方なしか」とも取れる。読後感は割とフラットな感情でいられる。断片だからこそ完璧な作品。

    あと、この登場人物らは妙に疲れている。全員お布団でぐっすり寝てほしい所だが、なんかあえて夜更かししてそうな気配もある。そんな感じも好きだ。

    0
    2026年08月24日

    Posted by ブクログ

    本書でカフカに初めて触れた。
    カフカは、なんとなく堅苦しいイメージだったが、本書は短編とも言えない断片を集めたもので、尻込みせずに読めた。

    2文ほどの短い詩に、息が詰まるような一瞬が詰められていて、この文字数でここまで新鮮な絶望を表現できるのかと、感嘆。平易なものも多く、カフカとの出会いが本書で本当に良かった。

    0
    2026年06月03日

    Posted by ブクログ

    少しわかる。残りはわからない。
    そういう感覚が連続する、ごく短い文章を詰め込んだ巾着袋のような一冊。

    わからない、ということについて、編訳者解説のなかで全面的に肯定されます。そして、作者も友人に出した手紙の中で以下のように残しているそうです。

    “自分の城の中にある、自分でもまだ知らない広間。それを開く鍵のような働きが、多くの本にはある。”

    “ぼくらはそもそも、自分を咬んだり刺したりする本だけを読むべきではないだろうか。
    ぼくらが読んでいる本が、頭をガツンと一撃して、ぼくらを目覚めさせてくれないなら、いったい何のために、ぼくらは本を読むのか?
    本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。”

    心の中の不安定な部分をくっきりとさせておいて、そのあとまたそれを、後ろ足で砂をかけて隠してしまうような、詩なのか随想なのかわからない小作品の数々でした。

    0
    2026年02月23日

    Posted by ブクログ

    絶望を表現するにしては淡々とした文体。でも読みやすくて良い。最初の3篇連続で末尾が「いや、〜〜さえ〜ない」で笑った。あまりに無力。

    好きなのは〔道に迷う〕、〔夏だった〕。私は常に「ずっと倒れたままでいたい……」「このまま寝かせておいてほしい。ずっとこのまま……」と思っているので……

    〔道に迷う〕は「うっそうとした暗い森だが、道の上にはわずかな空も見える。それでもわたしは、果てしなく、絶望的に、道に迷う」という言葉も突き刺さった。仕事に迷走し転職を繰り返していた時、どの職場でも全部自分のせいにしてなんとかしようとして空回って更に自己嫌悪して。その時は自覚もなかったけど今思うと〔なにが?〕のように気づかないまま自分で自分を苦しめてたんだなあ。

    〔灌木〕にあるように、荒地に植えられても「わたしにその価値がない」のではなく「わたしほど豊かに茂る灌木は他にないのだから」と思えてたら良かったのにと、今更ながら思う。

    他にも面白い篇がたくさんあるけどこれ以上感想書くと個人史というか黒歴史を開陳することになってしまうのでやめますが!でも誰が読んでも心に刺さる篇があるはず。面白い。さすがカフカ。

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    仕事で帰宅が遅くなり、疲れて何もできないような日に少しずつ読んでいた。
    文章のローテンションさと疲労感、徒労、無力感を描いた内容が自分の疲労感に合っていた。
    癒やしというのか共感というのか、よくわからない質の安らぎを得られて睡眠へと軟着陸できる。
    短いので読書のやめどころが多いのも良い。

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    やっぱり絶望しているときはカフカだよな~~~~~
    この場合の絶望は世界とかではなく、世界にフィットできない自分に対して自分って本当にこの世において何もできないどうしようもない存在だな…みたいに自分に絶望しているときはカフカぐらいしか読めねえのよ
    自分を肯定するとかエンパワメントを受けるほどのエネルギーすらないときってあって、そういうときはカフカがじわっとしみる
    自分への絶望に浸ることを許してくれるのはカフカぐらいなんだよな
    これは断片集で本当に数行で終わってしまうのもあったけど、今度は短編を読みたい

    0
    2026年03月30日

    Posted by ブクログ

     カフカが手記やノートに書き遺したものを収録。大半が未完成あるいは断片的なものであるが、編者の解説によると、生前の発表された作品がごくわずかで、カフカ作品のほとんどが意向だったという。しかしだからといって、作品の魅力が損なわれるのではない。むしろ、未完だからこそ、カフカ独自の魅力を醸し出しているという。

    0
    2024年12月01日

    Posted by ブクログ

    カフカ.名前は知っていたが生前の作品は少なく、親友のブロートが残された短編や断片、日記や手紙などを出版して世の中に知られるようになった由.本書の編訳者の頭木弘樹さんが「波」に‘’「わからない」がわからせてくれること‘’ で素晴らしい解説を披露してくれて、それを読んで捲ってみることにした.読んでいて何か不思議な感覚に陥ることが度々で、何度も読み返しては納得する文が数多くあった.例えば「家庭生活、友人関係、結婚、仕事、文学など、あらゆることに、わたしは失敗する。 いや、失敗することさえできない。」 「正しい道筋を永遠に失ってしまった。そのことを、人々はなんとも深く確信している。そして、なんとも無関心でいる。」

    0
    2024年10月16日

    Posted by ブクログ

    カフカは変身しか読んでない
    城は部屋のどっかにあるけど
    最初のほうしか読んでない
    その程度のカフカ好きだが
    変身は大好き
    カフカって名前も空気抜けてて好き
    だからこれが出たときは
    絶対読まなきゃ!!!
    って買ったんだが
    ちょっと忘れてた

    読みだしたら
    まぁ断片集なので
    あっと言う間だったけど
    たまらなく染み入る時間だった 

    独房というわけではなかったが
    最高にカフカじゃない?!
    って一瞬吹き出した
    大好きすぎるな

    結構昔の人だけど
    いや最近、誰かが書いたっしょ?
    って思っちゃうほど
    若さというかこじらせてる中年っぷりが
    今も昔もこじらせてるやつって
    こうなんだな!って
    愛おしくも嬉しくもある

    とにかく
    たまらん
    好き

    星は4つ

    0
    2024年09月02日

    Posted by ブクログ

    モヤつき、理解しきれず、かと言って不快では無く。ずっと頭の中に澱のように残りそうな言葉が並んでいて、ただそれでも良いと感じられるのが不思議。それで良しとしておきたい。解説が素晴らしく、分からないままにしておいて、また読み返せばよいと思える。

    0
    2024年07月14日

カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫) の詳細情報

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    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1576067
  • 電子版発売日
    :
    2024年05月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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