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Posted by ブクログ
少しわかる。残りはわからない。
そういう感覚が連続する、ごく短い文章を詰め込んだ巾着袋のような一冊。
わからない、ということについて、編訳者解説のなかで全面的に肯定されます。そして、作者も友人に出した手紙の中で以下のように残しているそうです。
“自分の城の中にある、自分でもまだ知らない広間。それを開く鍵のような働きが、多くの本にはある。”
“ぼくらはそもそも、自分を咬んだり刺したりする本だけを読むべきではないだろうか。
ぼくらが読んでいる本が、頭をガツンと一撃して、ぼくらを目覚めさせてくれないなら、いったい何のために、ぼくらは本を読むのか?
本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。”
心の中の不安定な部分をくっきりとさせておいて、そのあとまたそれを、後ろ足で砂をかけて隠してしまうような、詩なのか随想なのかわからない小作品の数々でした。
Posted by ブクログ
絶望を表現するにしては淡々とした文体。でも読みやすくて良い。最初の3篇連続で末尾が「いや、〜〜さえ〜ない」で笑った。あまりに無力。
好きなのは〔道に迷う〕、〔夏だった〕。私は常に「ずっと倒れたままでいたい……」「このまま寝かせておいてほしい。ずっとこのまま……」と思っているので……
〔道に迷う〕は「うっそうとした暗い森だが、道の上にはわずかな空も見える。それでもわたしは、果てしなく、絶望的に、道に迷う」という言葉も突き刺さった。仕事に迷走し転職を繰り返していた時、どの職場でも全部自分のせいにしてなんとかしようとして空回って更に自己嫌悪して。その時は自覚もなかったけど今思うと〔なにが?〕のように気づかないまま自分で自分を苦しめてたんだなあ。
〔灌木〕にあるように、荒地に植えられても「わたしにその価値がない」のではなく「わたしほど豊かに茂る灌木は他にないのだから」と思えてたら良かったのにと、今更ながら思う。
他にも面白い篇がたくさんあるけどこれ以上感想書くと個人史というか黒歴史を開陳することになってしまうのでやめますが!でも誰が読んでも心に刺さる篇があるはず。面白い。さすがカフカ。
Posted by ブクログ
カフカ.名前は知っていたが生前の作品は少なく、親友のブロートが残された短編や断片、日記や手紙などを出版して世の中に知られるようになった由.本書の編訳者の頭木弘樹さんが「波」に‘’「わからない」がわからせてくれること‘’ で素晴らしい解説を披露してくれて、それを読んで捲ってみることにした.読んでいて何か不思議な感覚に陥ることが度々で、何度も読み返しては納得する文が数多くあった.例えば「家庭生活、友人関係、結婚、仕事、文学など、あらゆることに、わたしは失敗する。 いや、失敗することさえできない。」 「正しい道筋を永遠に失ってしまった。そのことを、人々はなんとも深く確信している。そして、なんとも無関心でいる。」
Posted by ブクログ
カフカは変身しか読んでない
城は部屋のどっかにあるけど
最初のほうしか読んでない
その程度のカフカ好きだが
変身は大好き
カフカって名前も空気抜けてて好き
だからこれが出たときは
絶対読まなきゃ!!!
って買ったんだが
ちょっと忘れてた
読みだしたら
まぁ断片集なので
あっと言う間だったけど
たまらなく染み入る時間だった
独房というわけではなかったが
最高にカフカじゃない?!
って一瞬吹き出した
大好きすぎるな
結構昔の人だけど
いや最近、誰かが書いたっしょ?
って思っちゃうほど
若さというかこじらせてる中年っぷりが
今も昔もこじらせてるやつって
こうなんだな!って
愛おしくも嬉しくもある
とにかく
たまらん
好き
星は4つ
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