痛いところから見えるもの

痛いところから見えるもの

1,800円 (税込)

9pt

4.8

痛いのは疲れる、そして孤独だ――

痛みは人を孤絶させる壁。が、そこに岩清水のように滴る言葉があった。
――鷲田清一(哲学者)

ユーモラスで、しみじみせつない、はじめてみる光。
――伊藤亜紗(美学者)

潰瘍性大腸炎から腸閉塞まで――壊れたからこそ見えるものがある。
絶望的な痛みと共に生きてきた著者がゆく“文学の言葉”という地平

・水を飲んでも詰まる“出せない”腸閉塞のつらさ
・痛みでお粥さえ口に“入れられない”せつなさ
・オノマトペ、比喩……痛みを「身体で語る」すすめ
・女性の痛みが社会的に「軽視」されてきた理由
・カントの勘違い、ニーチェの“苦痛の効用”…etc.

なぜ痛みは人に伝わりづらいのだろう?
「痛い人」と「痛い人のそばにいる人」をつなぐ、かつてなかった本

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痛いところから見えるもの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ありそうでなかった「痛い人と痛くない人の間にある本」。

    どんなに好きあっていても、親しい間柄でも、痛みは移植できない。

    今痛みを感じていて、それを軽んじられて悲しい人。

    痛みをかんじているひとのそばにいる人。

    そして、わたしのように、すぐに他者の痛みを、わかった気分になってしまいがちな人にお

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    「廃品になってはじめて本当の空を映せるのだね、テレビは」この短歌は、私も衝撃を受けた。作者はこの歌から「壊れたからこそ見えるものもあるなあと思った」という。
    短歌はもちろん、作者のその感性も素晴らしいと思った。
    痛みと同じく、悲しみもまた自分でコントロールできないという部分は同じで、経験によって本来

    0
    2025年10月24日

    Posted by ブクログ

    痛みについて、総合的に書かれた本。
    体の痛みのある世界の人が何を感じているか。痛みのない人との間にどんな溝があるか。

    ネガティブなものを、全てポジティブ転換できるものばかりではない、ということを学ぶ。ポジティブ変換すべき、という価値観の中に生きていたことを思い知る。

    痛い人とそうでない人の間には

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    頭木さんのこのタイトルの本が出ると知って発売と同時に購入した。タイトルどおり「痛み(痒みについても少し)」について余すところなく語られていた。過去に筆舌に尽くしがたい原因不明の痛みを24時間×一週間経験したことがある。その後も色々な痛みに見舞われているがいつもあの時よりましと自分を慰めることができる

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    三大激痛とされ病気「心筋梗塞」「尿路結石」「群発頭痛」
    本を読んでいるとさまざま痛みの表現がでてきます。病気や怪我の痛みから心の痛み。そんな体感でだけでなくさまざまな痛みについて描かれています。失恋に痛みがある。痛みを快感としたり、これも痛みだったのかという気づき。

    この著者の特徴としてエピグラフ

    0
    2025年11月22日

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