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Posted by ブクログ
激しく同意しました。
カフカの人生論の著者。他の作品もと手にした本書。
心と体の話し。
20歳の時に難病にかかり13年間にわたる闘病生活を送った経験を持つ著者。なかなかヘビーな経験です。
その間に読み、体感して感じた個人的経験を文学、哲学、生物学等のフィルターを通して、見事なまでにアイデア提起をしてくれた。(特に文学)
論理的でもあり、感覚的でもあり。
生きるための柔軟性を得ることができる名著でした。
はじめに から引用(こんな人にオススメ)
自分でいることに、疲れを感じたことはないだろうか?
たとえば、自分の性格が好きではないとか。
自分の体に不満があるとか。
「どうして自分はこうなのだろう・・••・・」と悩んでしまう。
それなのに、その性格や体でずつと生きていかなければならない。
気に入らないなあと思いながら、24時間365日、なんとか折り合いをつけながらやっていくのだから、これは疲れないほうがおかしい。
別人になってみたいと願ったことのない人は、少ないのでは?
自分が好きな場合でも、ずっと同じ自分でいるというのは、退屈と言えば退屈だ。
いつも自分の目線で世の中を見て、自分に起きることだけを体験して、自分の人生を生きていく。
ずっと同じ主人公の映画を見続けているようなもので、うんざりしてきてもおかしくない。
中略
では、「自分」とは何なのか?
そう問われると、よくわからない。哲学的な問題に聞こえる。
自分とは、よくわかっているものであると同時に、よくわからないものだ。
とりあえず、この体、これは自分だ。
そして、この心、これも自分だ。
では、心と体が自分なのか。
自分とは、心と体なのか?
後略
本書の前半では、心と体を分離して、どちらが自分なのかを考察していきます。分けたほうが考えやすいからです。
この命題は、未だ発展途上。難題です。
自分とは心なのか
自分とは体なのか
分けて考えたほうが考えやすいから分けたが、最後の章では、まとめて考えていく。
そこで重要なのが
「あいだ」
である。
物事には、「あいだ」、「グラデーション」がある。
ここをうまく受け入れたいが一番の著者の主張。
心と体をひとつと捉え、一連のものとする。
消化器官も、一連で、どこかに問題があると食べたものをうまく排泄できない。
繋がっている。
全てのものは、繋がっている。
そして、グラデーションで繋がっている。
「曖昧さ耐性」と言う言葉があるらしい。
本書で初めて知り学んだ言葉でした。
これは相当重要だと思いました。
「曖昧さ耐性」が低い人は生きづらい。
白黒つけたがる人。生きづらい。
やっぱり「あいだ」があるのです。
「自分」の中にも
あいだがあり、グラデーションであり、行ったり来たりの曖昧な存在だ。
自分ですら曖昧なのだ。
この考え方は、とても、楽にしてくれる。
とても自由だ。
グラデーションで繋がっていく自分。
グラデーションで繋がっていく世界。
今までの自分。
幼少期の、小学校、中学校、高校、大学、20代、30代、40代……その先も
いろんな自分がいて、今の自分は、その全てを含んでいる。
経てきた時代の自分、いろんな自分を、たくさんいる自分を含んでいる、今の自分。
生きてきた自分は、みんなえらい。
この、今までが繋がった自分という感覚。
大切にしたいと感じました。
この人の作品は、勇気をくれる。
Posted by ブクログ
創元社の「あいだで考える」シリーズが大好きで、ほぼ全巻持っています(積読もあり)。そのなかで、創刊の一冊であるこの本はなかなか手に取れていなかったのですが、読めてよかった!
あまり自分が自分でいることに疑問を持たないタイプなので合わないかもなぁと思っていたのですが、この本が扱っているのは「こころ」と「からだ」の間。ロボット操縦を例にしたカラダがこころに与える影響の話などはハッとする視点だったし、シリーズ始めということもあるのか、「あいだ」を考えることをより実感を持たせる内容になっていました。分けない、という視点は今の世の中で結構大事な気がする。グラデーションを意識しながらいろいろなことを考えられると良いなぁと思うなど。
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