あらすじ
カフカの超ネガティブな名言を集めた唯一無二の箴言集、待望の電子書籍化!
シリーズ第2弾『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』、本書をコミカライズした『マンガで読む絶望名人カフカの人生論』も大好評配信中!
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Posted by ブクログ
超訳系はあんまり好きじゃないけれど。
カフカの名言集。この手の本は正直好きじゃないのだが、意外にもおもしろかった。カフカの小説以外の手紙などは初めて読んだが、良い文だなと思った。
名言に解説みたいなことを書いてくれているが、読みやすいように茶化すような書き方で、どうかなという気もしたけれど、それでも、根っこにはカフカへの敬愛が感じられて良かった。
Posted by ブクログ
カフカ…
超人的な絶望家。
超絶ネガティヴ。
あまりのネガティヴ過ぎにかえって笑えてくる。
著者の言う通りだ。
読むと不思議と元気にさせられる。
これは、なかなかの名著だぞ。
超訳「ニーチェの言葉」のカフカ版と言ったところか。
カフカの言葉と解説がワンセットになった86作品。
目次を記す
1.将来に、絶望した!
2.世の中に、絶望した!
3.自分の身体に、絶望した!
4.自分の心の弱さに、絶望した!
5.親に、絶望した!
6.学校に、絶望した!
7.仕事に、絶望した!
8.夢に、絶望した!
9.結婚に、絶望した絶望した!
10.子供を作ることに、絶望した!
11.人づきあいに、絶望した!
12.真実に、絶望した!
13.食べることに、絶望した!
14不眠に、絶望した!
15.病気に
絶望‥‥‥していない!
絶望しまくってます
若い頃に、
「絶望的な状況なんてない。
絶望だと思う心があるだけだ。」
って言う言葉を聞き知った時、「確かに」と心のあり様で、いかようにでも考えられることを学んだことを思い出した。
それにしても、カフカ…
この絶望っぷりは、もはやユーモアだよ。
絶望してるのに、なんて、魅力的なんだろ…
絶望してるのに、なんで、魅力的なんだろ…
読んでいて、
カフカがチャーミングに思えて仕方がなかった。
飛び越えずして、飛び越えた稀有な人。カフカ。
超絶神経質。神経質の神。カフカ。
こんなに勇気を与えてくれるとは…
訳者の解説も、すさまじくわかりやすく良い。
自分に自信、確信が持てない人に、
ぜひ手に取ってもらいたい作品だ。
「絶望」がこんなにも人間性を浮き彫りにするものか…
絶望を知ることが、「生きる糧」になるのかもしれない。
今で言うところの、夢想家。ニート。宇宙人。
のような人。
カフカのXがあれば、フォロワーめちゃくちゃ多いと思う。
作品をフォローしようと思うのでした。
Posted by ブクログ
こんなネガティブな人、見たことない。
だからこそかもしれないが、読んでるとかえって勇気がもらえる気がする。
自分より絶望してる人を見ると、自分がまだマシと思えるからだろうか。
Posted by ブクログ
カフカが絶望しながらも生きている強さに逆に圧倒されました。父親の存在、仕事、人間関係、婚約、社会、全ての普通に手が届かない自分と板挟みになりながらも小説を書いたカフカ、意外に強い(?)と思いました。絶望しても不幸ではないカフカ。不思議です。
Posted by ブクログ
現実に押し潰されそうな時に読むと、心が楽になる本。全てに共感できるわけではないけど、いくつかは心の底から共感できて、自分の代わりに言い訳を雄弁してくれているような感じ。
Posted by ブクログ
絶望名人カフカの人生論
カフカの人生と共に語る「絶望の名言集」。
自分の将来、世の中、身体、親、学校、結婚、食べ物から睡眠までカフカは日常のあらゆる事に絶望していた。勿論、彼の言葉が本心なのかどうかは誰にも分らないが、彼が書いたものにはネガティブな言葉しか並んでいない。小説同様、日記や手紙、ラブレターに至るまで、楽観的な記述が無く、現代人の悩みの全てを先取りしたような印象を受けた。
彼は絶望していても、実際は裕福な家庭で育っており、会社勤めもこなす(遅刻は多かったらしいが)普通の人生を送っていた。ただ、あまりに理想が高すぎて、自分の現実とのギャップを感じていたのだろう。自分の人生に絶望しても、多くの作家のように自殺するようなことはなかったし、気持ちを素直に書くことによって、逆にストレスを解消していたのかもしれない。
Posted by ブクログ
とても面白かったです。
カフカの思いに共感できる部分がたくさんあったからです。
体型が細身、間食をしない、不器用、理想が高いところ(僕は今は違いますが…)が似ているなと思いました。
でも、さすがに思想はカフカほどマイナスではなく、「ネガティブ力」では負けてしまいます。
あまりのネガティブさ、心配性の程度は、見ていて笑えてくるほどでした。
気持ちが沈んでいるときに、悲しい曲や刺激に浸ることを
「アリストテレスの同質効果」というらしいです。
メンタルが落ち込んだとき、強力な武器になってくれる本だなと思いました。
Posted by ブクログ
ネガティブな人間だなって自分のこと思ってるけど、それを超越するカフカのネガティブさに思わず笑ってしまった。
そう考えると、わたしはポジティブなのかもしれない。
きっとまた読み返したくなる。
Posted by ブクログ
はまっている頭木さんの本。カフカの超訳的な本はこれが最初だそうだ。ちゃんとした翻訳もやってたとは知らなかった。カフカの、いわゆる絶望名言があって、頭木さんの注釈がある、という形なので、サクサク読めるし分かりやすい。過去読んだことのある言葉も多かったけど、ほんとに絶望名人だなと思う。カフカの死後、カフカの本を出した親友・マックス・ブロートがすごいよね。おかげで世界に、歴史にカフカが残った。カフカと親友でいられたというのがまずすごいけど。
Posted by ブクログ
気持ちが沈んでいるときに読みはじめましたが…。
え…私…カフカほど落ち込んでない!(笑)
そんな心境になりました。
読めば読むほど逆にカフカを心配しちゃいます…
世の中にはポジティブな言葉、思考が多いですが、ネガティブな言葉にしかできない、ネガティブの強みを感じました。
Posted by ブクログ
*「いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです」これは20世紀最大の文豪、カフカの言葉。日記やノート、手紙にはこんな自虐や愚痴が満載。彼のネガティブな、本音の言葉を集めたのがこの本です。悲惨な言葉ばかりですが、思わず笑ってしまったり、逆に勇気付けられたり、なぜか元気をもらえます。誰よりも落ち込み、誰よりも弱音をはいた、巨人カフカの元気がでる名言集*
「将来にむかって歩くことは僕にはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。」
って、もう振り切り過ぎでしょ!
ネガティブなのに、何故か可笑しくて、共鳴してしまうカフカの名言たち。
落ち込んでいてもいなくても、心に優しく染み入ります。
この名言たちを編集・解説した著者のカフカ愛と手腕にも脱帽です。
Posted by ブクログ
一回りして面白いとあったが、まさにその通りの本。
ほんとうに生き辛い人だったに違いない、と断じていいものか迷うがおそらくそうだっただろう。
しかしながら、生涯独身で病気で早死にしたカフカよりも
もっとずっと色々欠けている(私含め)人だっているぞ!
と思いながら読んだ。
(厳格な親だが裕福な家に育ち、婚約を3回もでき、つかの間の恋人もいて、社会と完全な断絶もしていないで、なにが絶望だコノヤローとも思った)
ばっさり切り捨てるなら、ただ甘い。
でもその甘さをあのように惨めなほどに吐露する能力は素晴らしい。そして、彼の作品もけっこう好きだったりする。
世の中は簡単ではない。
Posted by ブクログ
ネガティヴ過ぎて心身ともに疲れ果て、41歳の若さで亡くなったカフカ。
心配しすぎて不眠になり、病気になり婚約破棄三回。貧乏から叩き上げで一代で財をなした父の強さ、巨大さに怯えるように自己を卑下し、生まれつき裕福で長身痩躯、労働を嫌い、世間に評価されない(当時は)作品ばかり書いたカフカ。
面倒くさいこと甚だしい男です。が、このネガティヴさは旦那に少し似てる…。
Posted by ブクログ
面白かった。
私も相当ネガティブな思考の持ち主だと常々思っていましたが、
それを遥かに上回るネガティブぶりに、何だかホッとします。
カフカ、色々と突き抜けています。
ネガティブな言葉でホッとするって
考えてみれば変かも知れませんが、
自分よりネガティブな人を見つけると
「えっ!いやいや、そんな風に考えなくても…」と思えるし、
自分自身の考え方を客観視するきっかけにもなりそうです。
悲しい時に明るい曲を聴くよりも、まず悲しい曲を聴いてから、
明るい曲を聴いた方が良いらしいので、
言葉も同様に、落ち込んでいる時はポジティブな言葉よりも、
まずネガティブな言葉を身近におくのもアリ?
こんなにネガティブでも命を全うし、
さらに死後ではあったにせよ、
多くの人に評価されたのカフカの存在は、
「ネガティブである自分自身を責めてしまう」、
そんなネガティブな気持ちを「ラク」にしてくれます。
落ち込んだ時にパラパラめくりたい感じです。
Posted by ブクログ
タイトルと相反してとてもとっつきやすい内容。必要なひとには必要な本かもしれない。共感できておもしろかった。カフカに興味をもつきっかけになった。
Posted by ブクログ
「怖くて電話が取れません」
職場の後輩から、こんな相談を受けたことがあります。
営業サポートを担当する彼女は少し前にお客様にキツく叱られたことがあり、それ以来
また失敗したらどうしよう、
叱られたらどうしよう、と
心配のあまり電話を取ることができなくなってしまったようでした。
私たちには時として、他人から見れば「何で?」と思うようなことが怖くなったり、心配でならないということがあります。
「仕事に失敗は付き物、心配しないでまずはやってみれば?」と先輩にアドバイスされても不安は消えないし、怖さも無くならない。
頭では分かっていても心配に心が潰されそうな時というのが私たちにはあります。
今日は、そんな風に生きていくことが心配で心配でしょうななかった男の人生を垣間見ることができる一冊をご紹介したいと思います。
超ネガティブで心配性な作家・カフカの人生を考察した「絶望名人 カフカの人生論」です。
将来にむかって歩くことは、
ぼくにはできません。
将来にむかってつまづくこと、
これはできます。
いちばんうまくできるのは、
倒れたままでいることです。
「絶望名人 カフカの人生論」(頭木弘樹・編/飛鳥新社)より
超ネガティブ!
しかもこれ、恋人に宛てたラブレターの一文だそうです。
普通、恋人に送る手紙にこんなネガティブな事は書かないものだと思うのですが、
これでも精一杯、「うまく自分ができること」を恋人に伝えているということでしょうか。
こんな手紙もあります。
ミルクのコップを
口のところに持ちあげるのさえ
怖くなります。
そのコップが、
目の前で砕け散り、
破片が顔に飛んでくることも、
起きないとは限らないからです。
失敗を恐れる気持ちというのは、私たちの心に組み込まれたアラート機能のようなものです。
無茶をして危ない目にあったり、無警戒に危険を冒したりしないように私たちに歯止めを掛けてくれる大切な役割を担っています。
他人から見ると些細なことや、取るに足らないことでも、心のアラートは本人仕様。
当の本人にとっては一大事です。
コップが目の前で砕け散る可能性なんて殆どない、と笑うのは簡単ですが、一旦鳴りはじめた心のアラートは容易には止まらないから厄介なのです。
そんな、超のつく心配性でネガティブ思考のカフカですが、読んでるこちらまで気分が暗くなるか、というと意外とそうでもないのです。
一貫したネガティブな発想に、笑える。
時には爽快感さえ感じるから不思議です。
ポジティブで前向きなことが重要だとされる風潮の中でこの感覚はとても貴重だと思います。
私たちはどこかで、できない自分、格好悪い自分を見せないよう、精一杯意地を張って生きているところがあります。
弱音を飲み込み、自信のあるフリをしてしまうところがあります。
ところが、カフカはそんなことを一切しない。
たとえ人生に絶望しても、ネガティブな自分を否定することなく曝け出す。
ネガティブであることにポジティブ(肯定的)とでもいえるでしょうか。
ちょっと疲れた時、
がんばっても元気がでない時、
ポジティブシンキングがウザい、
と感じる時、
カフカの生き方が
元気をくれるかもしれません。
ぜひ、読んでみてください。
Posted by ブクログ
カフカのエッセイや日記から、選りすぐりのネガティブ発言だけを集め紹介した名言(迷言?)集。「将来に」「世の中に」「自身の健康に」「親に」…ありとあらゆることに悲観的です。
中身は全てカフカ自身の愚痴と諦めと絶望に溢れています。気付けば私自身も彼の影響を受けネガティブになるのではと少し心配もありましたが、全くの杞憂でした。
彼のネガティブ思考は達人級なので「ここまで自分を卑下しなくても…」とやきもきし始め、気付けば会ったこともない彼を叱咤激励している自分がいます。
カフカ自身を知れる興味深い1冊です。笑っちゃうくらいネガティブな面を知った上で、彼の作品を読んでみたいと思いました。
Posted by ブクログ
カフカが実際に残したメモや手紙などの言葉にフォーカスを当て、カフカという人物が如何に人生に絶望しつつも生きてきたのかを教えてくれる本でした。
この本は、今人生に苦しんでいる人に届けるための本です。通常の精神状態で読んでもそこまで刺さるものではありません。(内容は面白いですが)
そこまで世界を拒絶した人にでも届くのが、カフカの絶望なので。
Posted by ブクログ
カフカのユニークさは、圧倒的なネガティブに依拠するのかと改めて思い知らされる。
ここまで極端でなくても、両親や人付き合い、仕事や恋愛に対して同様の思いを抱いたことはあるのではないか。個人的には特に、シャイなのに社交的(でありたい)という葛藤に人混みで苛まれるあのいたたまれない場面、親の呪詛は共感度高め。
必要な本のカフカにおける定義も素敵。
目を覆いたくなるような残酷な真実に向き合いせざるを得なくさせる魅力が、本を読むことの意義なのだろう。
久々にカフカ作品読んでみたくなったな。
Posted by ブクログ
カフカのネガティブな考え方が、今辛く苦しんでいる人に優しく寄り添う
悲しい時はまず悲しいことにひたり(同質の原理)
その後で楽しいことをする事(異質への転導)の方がよい
Posted by ブクログ
20世紀文学の代表的作家、フランツ・カフカはとてもネガティブな人だったらしい。そんな彼が日記や手紙、メモにのこしたネガティブな言葉を紹介した本。
恋愛、家族、仕事、社会など、あらゆることに絶望し、悲観的な言葉をのこしている。繊細で傷つきやすく、自己肯定感が低い。考えすぎて臆病になり、一歩が踏み出せない。100年前の人ではあるのにその性格は現代的で、その言葉に共感するところも少なくない。(だからこそ文学史に名前がのこることになったのだろう。)
『変身』しか読んだことはないが、カフカがこんな性格だったことを知ると、ああいう小説を書いたというのも納得。カフカ自身も自分の作品の異質性に自覚的であったようだ。
「すべては幻影だ。
家族も、仕事場も、友達も、道も。
遠くにいようと、近くにいようと、すべて幻影だ。
女性もそうだ。
すべてはおまえの頭の中にしかない。
窓もドアもない独房の壁に、
おまえが自分の頭を押しつけているのだけが真実だ。」
(188ページ)
Posted by ブクログ
フランツ・カフカ
Franz Kafka
勿論、名前は知ってます!
小説を書いた人というのも知ってます
(作品は読んだことないですが…)
あとは何にも知りません(^_^;)
では、なぜこの本を読んだかというと、おびのりさんの
「パワーさえ感じるカフカのネガティブな人生論。あまりに絶望的で笑えて、こちらは元気がでてきそうな迷言な名言集。」
というレビューを見て気になったからw
【あまりにも絶望的で、かえって笑えてくる】
カフカの日記やノートは、日常生活の愚痴で満ちています
「父が…」「仕事が…」「胃が…」「睡眠が…」
カフカが関心があるのは自分のことだけ
自分の気分、体調、人から言われたこと、人に言ったこと、やったこと、されたこと…
そして、その発言はすべておそろしくネガティブであるw
そんな愚痴を読む価値があるのか?と思いますが、あるんです!w
カフカは偉人です!
普通の人たちより上という意味の偉人ではなく、普通の人たちよりずっと下という意味での偉人なのですw
その言葉のネガティブさは人並み外れていますw
例えば、
『将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。将来にむかってつまづくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。』
( ゚∀゚)・∵. アハハハハハッ!!
何これ!?カフカ最高www
こんなくだらないネガティブなカフカの言葉が86コも載ってます!
笑えます!
みなさんも読んでみては_| ̄|○ガックリ(←ネガティブに)
Posted by ブクログ
悲しい出来事から立ち直る方法
最初は悲しい音楽に浸る=同質の原理
その後で、楽しい音楽を聴く=異質への転導
勝つか負けるかより、手にしているモノをどう生かすか、のほうが大事。
人生は常にわき道にそれていく。むしろそれが本当の道。
一人でいれば何事も起こらない。
「見る前に飛べ」行動を起こすためにはそれが大事。見たら飛べなくなる。
人生の多くが、費やされてもなお人は何かをなしうる。
セルフハンディキャッピング=自分にハンデを与えることで自尊心が傷つかないようにする心理。才能があると信じて、延ばす努力をしない、など。中島敦山月記など。
試験の前日に片づけなど勉強以外のことをしてしまう心理。
成功した男が自分の息子にアドバイスするときに、ライオンがねずみに生き方を教えることになっていないか。
自立を願いながら子供を支配続ける親。
人は絶望からも何かを生み出すことができる。
アンビバレント型=気持ちが極端に揺れ動く。婚約までこぎつけても破棄してしまう。
病気利得=病気になることで得られる利益
断食芸人が遺作
ーーーーーーーーーーーーー20240415再読
人間の弱さは、勝利を手にできないことではなく、それを活用しきれないことである。
生きることは絶えず脇道にそれることだ。
床の上に寝ていればベッドから落ちることはない。ひとりでいれば安全だ。
幸福になるために完璧な方法は、自己の能力を信じ、それを磨くための努力をしないこと。
アンビバレント型=自ら求めるが手に入れそうになると拒否する。気持ちが極端に振れる。が完全には離れられず依存性は高い。
結婚こそは、実生活の代表。これを逃れているのは現実を恐れて逃げているから。
結核は武器、健康にならないのは生きるための必要な武器。
Posted by ブクログ
【感想】シンパシイを感じたので、滑稽でもあり痛くもある。
かつてカフカ全集は持っていた。が、いまいち良さは感じられず、同時期に揃えたカミュ全集ほど熱心には読まなかった。
年を経ていくらか感じかたがかわっているのかもしれない?
【内容】カフカの日記や手記や手紙が異常なまでの弱さを浮き彫りにする。
Posted by ブクログ
カフカの名前は聞いたことある程度で、初体験でしたがこの絶望っぷりは確かに何かを考えさせられる、不思議さがある。それでいて、人間であれば一度はよぎるような考えも多い、
Posted by ブクログ
まだ「変身」しか読んでないし凄さも分からないカフカだけど、こんな人間だったのかぁ。セルフハンディキャッピング、自己破壊的予言、学習性無力感、と役満レベルのネガティプシンキングのプロフェッショナルだったとは知らなかった。良く自死せずにいられたな、と不思議なくらい。知れば知る程ブロート含め周りの人間はなぜこんなにもネガティブな彼との関係を維持していたのだろうか。確かにどこか憎めない愛らしさは、彼の作品からも、そしてこれらの言葉からも感じたのだけれども。不思議だ。
Posted by ブクログ
”君は君の不幸の中で幸福なのだ。”
前からとても気になっていた一冊です。
期待を裏切らないこの絶望っぷり。ネガティブ思考万歳!
どんなことにでも絶望を見出せるネガティブのパワーはすごいですよ。
私も同族なのでめちゃくちゃ共感できました。
以下、印象に残ったのを備忘までに。
将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
将来にむかってつまずくこと、これはできます。
いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。 p24
人間の根本的な弱さは、
勝利を手にできないことではなく、
せっかく手にした勝利を、活用しきれないことである。 p36
孤独さが足りない。 p11
ぼくの人生は、
自殺したいという願望を払いのけることだけに、
費やされてしまった。 p23
幸福になるための、完璧な方法がひとつだけある。
それは、
自己のなかにある確固たるものを信じ、
しかもそれを磨くための努力をしないことである。 p79
避けようとして後ずさりする、しかめっ面に、
それでも照りつける光。
それこそが真実だ。ほかにはない。 p186