【感想・ネタバレ】絶望名人カフカの人生論のレビュー

あらすじ

カフカの超ネガティブな名言を集めた唯一無二の箴言集、待望の電子書籍化!
シリーズ第2弾『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』、本書をコミカライズした『マンガで読む絶望名人カフカの人生論』も大好評配信中!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

はまっている頭木さんの本。カフカの超訳的な本はこれが最初だそうだ。ちゃんとした翻訳もやってたとは知らなかった。カフカの、いわゆる絶望名言があって、頭木さんの注釈がある、という形なので、サクサク読めるし分かりやすい。過去読んだことのある言葉も多かったけど、ほんとに絶望名人だなと思う。カフカの死後、カフカの本を出した親友・マックス・ブロートがすごいよね。おかげで世界に、歴史にカフカが残った。カフカと親友でいられたというのがまずすごいけど。

0
2024年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

*「いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです」これは20世紀最大の文豪、カフカの言葉。日記やノート、手紙にはこんな自虐や愚痴が満載。彼のネガティブな、本音の言葉を集めたのがこの本です。悲惨な言葉ばかりですが、思わず笑ってしまったり、逆に勇気付けられたり、なぜか元気をもらえます。誰よりも落ち込み、誰よりも弱音をはいた、巨人カフカの元気がでる名言集*

「将来にむかって歩くことは僕にはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。」
って、もう振り切り過ぎでしょ!

ネガティブなのに、何故か可笑しくて、共鳴してしまうカフカの名言たち。
落ち込んでいてもいなくても、心に優しく染み入ります。
この名言たちを編集・解説した著者のカフカ愛と手腕にも脱帽です。

0
2018年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

悲しい出来事から立ち直る方法
最初は悲しい音楽に浸る=同質の原理
その後で、楽しい音楽を聴く=異質への転導

勝つか負けるかより、手にしているモノをどう生かすか、のほうが大事。
人生は常にわき道にそれていく。むしろそれが本当の道。

一人でいれば何事も起こらない。

「見る前に飛べ」行動を起こすためにはそれが大事。見たら飛べなくなる。
人生の多くが、費やされてもなお人は何かをなしうる。

セルフハンディキャッピング=自分にハンデを与えることで自尊心が傷つかないようにする心理。才能があると信じて、延ばす努力をしない、など。中島敦山月記など。
試験の前日に片づけなど勉強以外のことをしてしまう心理。

成功した男が自分の息子にアドバイスするときに、ライオンがねずみに生き方を教えることになっていないか。

自立を願いながら子供を支配続ける親。

人は絶望からも何かを生み出すことができる。

アンビバレント型=気持ちが極端に揺れ動く。婚約までこぎつけても破棄してしまう。

病気利得=病気になることで得られる利益
断食芸人が遺作


ーーーーーーーーーーーーー20240415再読
人間の弱さは、勝利を手にできないことではなく、それを活用しきれないことである。
生きることは絶えず脇道にそれることだ。
床の上に寝ていればベッドから落ちることはない。ひとりでいれば安全だ。
幸福になるために完璧な方法は、自己の能力を信じ、それを磨くための努力をしないこと。

アンビバレント型=自ら求めるが手に入れそうになると拒否する。気持ちが極端に振れる。が完全には離れられず依存性は高い。
結婚こそは、実生活の代表。これを逃れているのは現実を恐れて逃げているから。
結核は武器、健康にならないのは生きるための必要な武器。

0
2020年11月12日

「小説」ランキング