フランツ・カフカのレビュー一覧

  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    本書でカフカに初めて触れた。
    カフカは、なんとなく堅苦しいイメージだったが、本書は短編とも言えない断片を集めたもので、尻込みせずに読めた。

    2文ほどの短い詩に、息が詰まるような一瞬が詰められていて、この文字数でここまで新鮮な絶望を表現できるのかと、感嘆。平易なものも多く、カフカとの出会いが本書で本当に良かった。

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    2026年06月03日
  • 変身

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    虫として過ごしやすい環境を受け入れてしまってよいのか?人間として人間らしさを捨てずにとっておくのか?一度人間らしさを捨ててしまえば戻ってくることは容易ではない。しかし、現実を見ると捨ててしまったほうが快適であるかもしれない。
    障害を持った人間とケアする周りの人間においても似たようなことが言えると思った。

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    2026年05月18日
  • 変身

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    ネタバレ

    良かった。あとがきや解説も含めて非常に後味の残る作品だった。

    「変身」が、「一匹の巨大な虫」が何を指しているかは各々に任せられているとして、性役割的の歪さを女性の立場から描いた文章は現代では流行っていて非常にありふれたものになりつつある今、男性の立場からの生きづらさのようなものを描いたものは受け入れられづらくなっている印象になる。
    いや逆なのか。男の視点からしか描かれていなかったからこそ、現代の潮流が女性の視点に寄っているみたいなことなのかな。

    とにかく、すごく新鮮だった。

    だからこそ村上龍は「すべての男は消耗品である」と述べた上で消耗品として生きていくことの覚悟を説いたわけで。

    消耗

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    2026年05月09日
  • 変身

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    人が虫に変身するお話ははじめてでした。ファンタジーとは違いますね。淡々とした表現が続くなぁ。その分情景はとても細やかだなぁと思います。

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    2026年05月09日
  • 変身

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    ネタバレ

    みなさんお久しぶりです。観想的やすこです。本書はホモ・サピエンスが築き上げた社会の不条理さや冷たさをグレゴール・ザムザの悲しき人生の末路を描写することで皮肉的に表現しているのです。グレゴール・ザムザは家族想いの健全な男性でした。両親と妹との4人での生活を支えるため毎日懸命に働いていました。しかしながらそんな彼が醜い蟲へ「変身」した途端に彼の家族もまた変わってしまったのです。家族たちは彼へと冷め切った目線を向けるように「変身」を遂げるのです。わたくしやすこ的解釈としては本書のタイトルはグレゴール・ザムザの穢れた蟲への変身を指しているのではありません。身の回りの状況が変わった途端に、態度をくるっと

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    2026年04月26日
  • 変身・断食芸人

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    ドイツ文学を読もうと思い、まずはカフカを読んでみた。思ったより「変身」が面白くて、いくつかの箇所で笑った。二部あたりが一番面白い気がする。

    グレゴールは、「ドアのすぐそばに行けば、自分が速やかに自分の部屋に戻ろうとしているという誠意を、十分に汲み取ってくれるはずだ」とドアのすぐそばで待機するのだが、彼はバカでかい毒虫なので、部屋に入ってきたお父さんを仰天させ、ブチギレられるという場面など、毒虫ユーモアがいくつかあり、面白かった。

    「断食芸人」もまた、短くて読みやすく、また「変身」と似たようなテーマ性も汲み取れそうだった。かつては自分が世界を賑わせ、中心にいたような人が、流行は終わり、世界に

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    2026年04月23日
  • 変身

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    10代で読んだ時、「つまらない」と感じて
    他の作品にも手が出なかった。

    今回チョットしたきっかけがあって
    再読してみた。
    なんと こんな話だったのかと改めて驚き
    社会の中にあっても、家族の中にあっても
    私達は何と孤独なことかと涙した。
    他の作品も読んでみようと思った。

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    2026年03月29日
  • 変身

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    とても面白かった。解説ありきで楽しみました。
    突然虫になったのに、遅刻とか細かいところを気にしていて人間味があった。絶望的なストーリーなのにくすっと笑えるのが不思議。私が虫になったらどうしよう。父に投げつけられたりんごが死因で、家政婦さんにホウキで突かれて発見されたらどうしよう。笑
    批評も読んだ方が楽しめそうだから見つけたら読みたい。浅い読み方しかできなかったけど十分に読み物として楽しめた。訳者の川島さん、本当にカフカが人間として好きなんだろうな笑笑

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    2026年03月28日
  • 変身

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    外交販売員として働くグレーゴルは、朝起きたら巨大な虫になっていた……という設定が面白い。虫になった割には冷静かもしれない。絶対にそれどころではないのに、上司を説得しようとしているし。稼ぎ頭であるという責任感がきっとそうさせている。

    ・ずっと仕事がストレス
    ・両親の借金を返さなくてはならない
    ・5年間無遅刻無欠勤からの寝坊

    ……まるで適応障害になったときの私みたい。

    ・さまざまな種類のご飯を用意してくれる妹
    ・りんごを投げつける父
    ・家具をどうするかについての母娘のやり取り

    「グレーゴルとどうやって向き合う?」という家族の悩みや苦しみが感情豊かに描かれている。家族の1人が突然変わってしま

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    2026年03月27日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    変身
    家族が要介護者になったら、はたまたうつ病になったら、、、etc.
    その時わたしは毅然とした態度で向き合えるのか。深く考えられる作品でした。

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    2026年03月11日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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    大好きな一冊になった。
    ポジティブゲーテ、ネガティヴカフカ。
    それだけではない2人について深堀したくなるほど愛おしくなった。

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    2026年03月07日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    少しわかる。残りはわからない。
    そういう感覚が連続する、ごく短い文章を詰め込んだ巾着袋のような一冊。

    わからない、ということについて、編訳者解説のなかで全面的に肯定されます。そして、作者も友人に出した手紙の中で以下のように残しているそうです。

    “自分の城の中にある、自分でもまだ知らない広間。それを開く鍵のような働きが、多くの本にはある。”

    “ぼくらはそもそも、自分を咬んだり刺したりする本だけを読むべきではないだろうか。
    ぼくらが読んでいる本が、頭をガツンと一撃して、ぼくらを目覚めさせてくれないなら、いったい何のために、ぼくらは本を読むのか?
    本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなけれ

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    2026年02月23日
  • カフカ寓話集

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    カフカが宇宙全体に対して行う激烈な訴訟〔審判〕の果てにぼくが見いだすのは、まさにこのごまかしの道なのだ。そして、かれの下す信じがたい判決とは、もぐらまでが鼻をつっこんできて彼岸への希望をいだきたがるこの醜態で衝撃的な世界なのだ。
    ──アルベール・カミュ

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    2026年02月15日
  • 変身・断食芸人

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    自己の認識は周囲の行動が大きく影響するのであり、不条理を受けたものに対する周囲の接し方は、これまでのような無償の愛を与えることは困難になる。

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    2026年02月15日
  • 変身

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    この作品には、なんとか社会に適応しようとして、無理をすればぎりぎりそれができてしまう人間の苦しみが書かれていると思った。
    無理をしての成功と平和だから、それを続けるも地獄、ドロップアウトするも地獄。ドロップアウトした自分には価値がないと恐れていた。
    本人からすると綱渡りだが、傍から見ると、大丈夫な人にしか見られない。無理して得ている成果も当たり前のこととされ軽くなっていく。

    絶望名人のカフカは、出世に興味がなかったけど、勤めに出ればわりと仕事はできて、出世コースだったと知って、やっぱりという気がした。

    家族に焦点が当たる終わり方が残酷ですごくいい。
    小間使いのお婆さんは理解者だったのかな。

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    2026年02月13日
  • ポケットマスターピース01 カフカ

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    ひとまず変身を読んだ
    -どんな虫になったんだろう?たぶんかなり大きい?
    -家族の一見薄情にも見える態度がケアの現場で目にするような現実とリンクした。ケア対象の死が安堵と希望をもたらしてしまう。
    -人の価値が家族への貢献度になっているリアル
    -愛とはいったい

    流刑地にて
    -これ無理なやつ…
    -士官はアドルフ・アイヒマンですか

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    2026年02月07日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    タイトルだけ昔からよく知っていた「変身」をそろそろ読んでみようと手に取りました。

    結論、この年で読んでおいてよかった。
    いや、もっともっと早く読んでおくべきでした。

    読む年齢によって、解釈が幾度も変わりそうな作品です。また読みたい。

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    2026年01月24日
  • 変身

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    出オチノンエンタメ小説。
    そこから這い上がることも、自分の身に起きたことを覆そうという努力もしない。

    ただ受け入れるだけ。

    ずっと物悲しい主人公が、非現実なほどに諦めていく。

    読み終えたとき「カフカぁ」と嘆きたくなりました。

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    2026年01月17日
  • 変身

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    理由もなくグレゴールは虫になる。家族を養っていた彼が、邪魔者となり、ついには世話をしてくれていた妹からも「追い出してしまおう」と言われてしまう。

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    2026年01月08日
  • カフカ寓話集

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    もう本当にカフカ最高です。
    絶望を書かせたら天才だし、思いっきりネガティブなんだけど
    ブラックユーモアも絶妙に効いていて、思わず笑ってしまうくらい魅力があり、本当に大好きです。

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    2025年11月21日