フランツ・カフカのレビュー一覧

  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    カフカ.名前は知っていたが生前の作品は少なく、親友のブロートが残された短編や断片、日記や手紙などを出版して世の中に知られるようになった由.本書の編訳者の頭木弘樹さんが「波」に‘’「わからない」がわからせてくれること‘’ で素晴らしい解説を披露してくれて、それを読んで捲ってみることにした.読んでいて何か不思議な感覚に陥ることが度々で、何度も読み返しては納得する文が数多くあった.例えば「家庭生活、友人関係、結婚、仕事、文学など、あらゆることに、わたしは失敗する。 いや、失敗することさえできない。」 「正しい道筋を永遠に失ってしまった。そのことを、人々はなんとも深く確信している。そして、なんとも無関

    0
    2024年10月16日
  • 絶望名人カフカの人生論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    はまっている頭木さんの本。カフカの超訳的な本はこれが最初だそうだ。ちゃんとした翻訳もやってたとは知らなかった。カフカの、いわゆる絶望名言があって、頭木さんの注釈がある、という形なので、サクサク読めるし分かりやすい。過去読んだことのある言葉も多かったけど、ほんとに絶望名人だなと思う。カフカの死後、カフカの本を出した親友・マックス・ブロートがすごいよね。おかげで世界に、歴史にカフカが残った。カフカと親友でいられたというのがまずすごいけど。

    0
    2024年10月03日
  • 変身・断食芸人

    Posted by ブクログ

    カフカの断食芸人を文字面は知っていたが、改めて読んだ。断食という行為の無常さ。腹は減るのに、何かを失って、何かを得ることのアイロニー、そして何かを失うことによって得られる快感。ただそれも度がすぎると、何かを失いすぎると周りの人間は見ても目もくれないと言う。不思議な矛盾とでもゆうか、断食と言う、何か失うと言う行為。同時に自己の限界を試す自己検査の行為。またまたそれのどちらでもあるかそのどちらでもないか話を読むに進めると、主人公の断食芸人はやはり誰かから注目を集めたくて断食をやっている。ただその断食にもプライドがある。誰かが自分を見ていなかった時でも断食を続け、断食を軽視する人間に対して常に懐柔さ

    0
    2024年09月25日
  • 変身

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    不条理と言えばカフカ。
    まさにそんな小説。
    何の虫になったのか、なぜなったのか全く書かれていないし、今作の場合周りの家族の非情さが際立つ。
    カフカはどんな意図でこの本を書いたのだろうか。
    この世界の非情さ、残酷さなのだろうか。

    0
    2024年09月16日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    カフカは変身しか読んでない
    城は部屋のどっかにあるけど
    最初のほうしか読んでない
    その程度のカフカ好きだが
    変身は大好き
    カフカって名前も空気抜けてて好き
    だからこれが出たときは
    絶対読まなきゃ!!!
    って買ったんだが
    ちょっと忘れてた

    読みだしたら
    まぁ断片集なので
    あっと言う間だったけど
    たまらなく染み入る時間だった 

    独房というわけではなかったが
    最高にカフカじゃない?!
    って一瞬吹き出した
    大好きすぎるな

    結構昔の人だけど
    いや最近、誰かが書いたっしょ?
    って思っちゃうほど
    若さというかこじらせてる中年っぷりが
    今も昔もこじらせてるやつって
    こうなんだな!って
    愛おしくも嬉しくも

    0
    2024年09月02日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    なぜなのか、まったくわからないことが、ひとつ。今夏この僕が、フランツ・カフカを読んだのだ。不思議。この僕が?カフカの物語を?僕自身のことなのだけれど、さっぱり。以前の僕だったら、カフカなど最も縁遠い本だったろう。なぜ、この本を?いったいどんな風の吹き回しなのか。まったくもって不思議という言葉しか出てこない。
    昨年末より、僕の読書習慣が再開した。きっかけは僕が好きだった俳優さんが、大の読書好きだと知ったから。彼女が薦める本や、彼女が出演した映画の原作などから読み始め、読書の虜になった次第。
    彼女から影響を受けた本や著者以外の様々な本を僕自身、自らの意思で手に取ることに、今では何の躊躇も戸惑いもな

    0
    2024年08月22日
  • 変身

    Posted by ブクログ

    感想 虫になったという表現である種、社会と切り離された状態を見せていたかと思う。一部の表現でははなく、作品全体を通してのメタファーにより薄い本であったが厚みを感じさせた。

    0
    2026年01月12日
  • 変身・断食芸人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    変身と断食芸人の二篇。初めて読んだ。
    普段は最近出た本しか読まないが、薄くてするする読めた。

    二篇の中でも断食芸人の方が読みやすかった。
    主人公はすごいことをしているんだぞ!という気持ちなのか、そのものにハマっているのか。熱中する気持ちには共感できたが病的。
    だからこそ、読んでいて面白みがあった。

    変身はただただ状況に混乱した。主人公の冷静さが逆にこちらを混乱させるように思う。
    献身的に家族に尽くしたグレゴールの報われなさが人生って感じ。
    お金をこっそり貯めて妹に音楽学校に通わせようとしていたところて毒虫になって、妹の演奏を聞きに良い妄想をしながら部屋を出たらヘイトをくらう展開のとんでもな

    0
    2024年08月08日
  • 変身・断食芸人

    Posted by ブクログ

    読みやすかった。「100分で名著」に取り上げられたが、多分100分もかからない。感想はなかなか難しい。こういう話が本国ドイツから極東の日本まで伝わって売れ続けていること自体が興味ぶかい

    0
    2024年07月21日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    モヤつき、理解しきれず、かと言って不快では無く。ずっと頭の中に澱のように残りそうな言葉が並んでいて、ただそれでも良いと感じられるのが不思議。それで良しとしておきたい。解説が素晴らしく、分からないままにしておいて、また読み返せばよいと思える。

    0
    2024年07月14日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    #カフカ断片集
    #カフカ
    #フランツカフカ

    初めてのカフカなのに断片から
    スタートするっていう謎ムーブ。
    (初めてだから断片にしたけど)

    物語の種、絶望の種、言葉の種、
    って感じで割と好きだったな〜

    種と聞くと、これから花が咲くってイメージが来ると思うんだけど、カフカは別に花を咲かせることを目的としてない感じ。

    なんだか始まっていないから
    終われないような胸のざわつきを
    感じる言葉の端きれって感じで、
    だからこそ想像が膨らむものが多い。

    どこから来てどこに行くかも分からない
    所在のない物語のカケラって感じが強くて、
    夢見てるみたいだった…ドリームコアすぎる笑

    夢ってあっちこっち行っ

    0
    2024年07月11日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    去年の入院前後に、カフカの作品を再読したり、関連図書を読む機会があったので、短編も読みたくなっていた矢先にこの本を見つけました。
     言葉で触発される感覚と風景の 不思議さと、怖さと 既視感…

    0
    2024年07月06日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    カフカオタクの著者によるカフカ断片セレクションという感じ。
    読んでる感覚はちょっと詩に近いかも。その名のとおり断片なので読みやすかった。

    0
    2024年06月29日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    装丁や中身はとても好きだと思ったが、帯の文言が個人的には好きではなかった。
    短くもじんわりと残るフレーズが多く、素敵な作品群だった。

    0
    2024年06月28日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    カフカの『変身』を読んだだけでは、全てを理解することは出来なかったけど、解説に[この断片を読んでおくことによって、自分がそのような状態に立たされた時にカフカが道を教えてくれる]といった文章があって納得できた。

    とりあえず今の自分に響いた断片メモを。
    【自分のなかの部屋】【道は無限】【死後の評価】

    自分の城の中にある、自分でもまだ知らない広間。それを開く鍵のような働きが、多くの本にはある。

    0
    2024年06月23日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    思ったよりシリアスで一読しただけでは真意が掴みきれないけど、幾重にも思考が重なった重層的な物語のように感じた。

    『流刑地にて』『断食芸人』では時代遅れの哀れみを感じ、『万里の長城』『掟の問題』では権力を骨抜きにするようなシニカルさを感じた。

    万里の長城の建造など意外な題材を取り上げていたり、多様な観点があって掴みどころがないところも魅力ですね。
    また時間が経てば読みたいいぶし銀のような短編集でした。

    0
    2024年06月17日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    わからない。彼は何を伝えたいのだろう。
    そんな思いもありつつ、気づいたらどんどんと断片たちに吸い込まれていった。
    たまに、わたしもわかる、と思う瞬間がやってきて、カフカと同じ気持ちになったようで、私の気持ちを文章にしてくれたようで、嬉しくなる。
    実は今回初めてカフカに触れた。
    正直にいうと今も難しい。わからない。
    でもなぜか、彼をもっと知りたいと思ったし、
    彼の言葉にもっと共感できる瞬間が来るのが待ち遠しいとも思った。

    0
    2024年06月13日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「骨の痛み」・・・
    痛みを感じるのは全て自分に原因があるから。何も変えようとしないのは、結局すべての元凶が自分だから。生きている限り、この痛みから逃れることはできない。

    「人生を呪い」・・・
    この世に生まれてこないことこそが最大の幸福である。世の中は絶望ばかりだ。幸福に生きれる人などほんのひと握り。残すは泥水すすり地べたを這いつくばる亡者のみ。この世に生まれないことこそがいちばんの幸せなのだ。

    「せめて」・・・
    どんなに願っても幸せになれない、穏やかに暮らせない。それならばいっそのこと静かに眠らせてほしい。
    諦観の情。あきらめ。

    「告白と嘘」・・・
    人の本質は言葉では捉えられない。だから

    0
    2024年06月09日
  • 変身/掟の前で 他2編

    Posted by ブクログ

     最近はどうしても技術書ばかり読んでしまい、そうではないジャンルの読書ができていない自覚があり購入しました。本書はカフカの小説が4編載っている書籍なので、各短編ごとの感想を書いておきます。なお、本感想執筆者は文学を鑑賞する才能に乏しく、感想が的外れであったり誤読に基づくコメントをする可能性があります。
    ◇『判決』
     自分のことを中心に考えていて他人への関心や気配りの薄い人間の描写が妙にリアルです。現代の感覚からすると死に値するほど不義理な主人公であるとも感じませんが、いずれにしても自分が周囲の人間に対してどのようにコミュニケーションをとっているのか身につまされるような小説です。
    ◇『変身』
     

    0
    2024年05月12日
  • 変身

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とにかくグレーゴルが可哀想だと思った。今まで1人で家族を支えていたというのに、虫となり働けなくなったグレーゴルを拒絶した家族は酷いと思う。
    グレーゴルが使い物にならないとわかった途端、自分たちで働き始め、彼以外の家族はどんどん前を向いていく所がとても皮肉だった。

    0
    2024年05月05日