フランツ・カフカのレビュー一覧

  • 変身/掟の前で 他2編

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    世界的文学作家、カフカの史的批判版。実は初めてカフカを読んだ初心者だ。独特の世界観を持つ天才作家というふわっとしたイメージで読んだが、海外作品で且つ、古典となると日本人の感覚としては読みづらい。きっと初心者が読むならこの作家というセオリーはあったに違いない。それでも引き込まれる部分があったのはカフカという作家が書く文章に力があったからに違いない。最後の解説や訳者あとがきを読むことで違った解釈を得ることができたため、読み深めていく作品なのだと解釈した。現時点では3つ星だが、読者のレベルを高めてくれる著書。次回読んだ時に星が増えるのか否かを楽しみたい。

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    2025年05月29日
  • カフカ俳句

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    カフカについての著書を複数手掛けておられる頭木弘樹さんの本の一つ。最近の新聞の書評でも取り上げられていた(見つけただけでニ紙も⁈)
    カフカの書いたものに見られる言葉のフレーズが、まるで自由律俳句のようであるとして、まとめられた一冊。
    見開きの右にカフカの言葉、左側に頭木さんのコメントなので、文章量としては多くないのだが、さっさと読んでしまうのは難しい。惜しい、もったいない。
    人によっては刺さらないかもしれない。心の中に重いものを抱えている人が、その言葉とリンクした時、思いがけなく世界が広がる感じ⁇ただ
    「快適だと何もせず、快適でないと何もできない」
    の一節は誰にでも心当たりがあるだろう。
    本当

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    2025年04月19日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    設定だけは誰もが知る不条理作品である「変身」。筋書きは全く知らなかった。

    虫になった初日朝、アポありのセールス先への遅刻の心配をするところから始まり、徐々に視力やらが虫化し、そのうち家族からも疎んじられ、父親から林檎を投げ付けられたり、お手伝いさんに殺されそうになったり、とひたすら虫ケラ化していく。最後は、食事というかエサも貰えず餓死し、家族は開放感に酔う。

    描写を信じる限り、虫は、足多めの巨大ゴキブリ。虫の世話で生活に困窮した家族が間借り人を三人引き入れるも巨大ゴキブリを目にされて契約を破棄されたのは、そりゃそうだろう。

    もうひとつの表題作「掟の前で」は僅か3頁の掌篇ながら、名作と名高

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    2025年04月09日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    カフカのユニークさは、圧倒的なネガティブに依拠するのかと改めて思い知らされる。

    ここまで極端でなくても、両親や人付き合い、仕事や恋愛に対して同様の思いを抱いたことはあるのではないか。個人的には特に、シャイなのに社交的(でありたい)という葛藤に人混みで苛まれるあのいたたまれない場面、親の呪詛は共感度高め。

    必要な本のカフカにおける定義も素敵。 
    目を覆いたくなるような残酷な真実に向き合いせざるを得なくさせる魅力が、本を読むことの意義なのだろう。
    久々にカフカ作品読んでみたくなったな。

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    2025年03月24日
  • カフカ俳句

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    カフカって、すごく親しみ深い人物って私は思っていて、
    わかるわかるわかる!って共感しまくることがよくある。
    ひたすらネガティブなのが人間らしくていいのよね(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

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    2025年03月15日
  • 変身

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    青年が忌み嫌われる虫に変化してしまう名著の極み
    外見が変わるだけで周りから煙たがられ、虚しく息を引きとるという現代社会を風刺したような暗く重い物語
    城といい、カフカの作品は読み終わると鬱々となる

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    2025年03月05日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    小説だとどうしても必要な状況説明や起承転結なんかが断片にはないため、作者の文章のサビだけを味わえる。贅沢。
    暗いんだけどどこか突き放すようなクールさもあって、よかった。

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    2025年02月19日
  • 変身

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    難しかった
    解説を読んでから、扉絵と本編におおおってなったな
    グレゴールのことばかり考えながら本を読んでたけど家族の気持ちになってもう一度読んでみたらもっと面白そう!

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    2025年01月21日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    洋書の翻訳版は読みづらくて苦手と思っていたけど、意外とこれは読みやすくてすらすら読めた。起きたら虫になっているという衝撃なスタートだったけど、なかなか最後はなんとも言えない気持ちになった。

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    2025年01月11日
  • カフカ俳句

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    カフカを読んだことはないけれど、タイトルに惹かれ読んで見ました。こんなにカフカが暗かったとは。筋金入りの暗さとでも言うのでしょうか。それでも、そんな言葉に教えられ、響いてくるものがある。読んでみてはいかがでしょうか。

    一つだけ引用します。
    「すべてがつらく、不当だが、これでいい」
    10月から放映されていたドラマ「海に眠るダイヤモンド」の最終回を観た後に、この言葉を読んだ時に、この言葉はまさしくこのドラマの主人公哲平の思いに通じるものがあると思った。時折、この言葉を思い出す。

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    2024年12月31日
  • 変身

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    ネタバレ

    [ブログで紹介]
    ふと
    「新潮文庫の100冊」
    を読もうと思い立った、第三弾です。

    ネットオフの「タダ本1か月無料トライアルキャンペーン」で無料(送料のみ)で古本を入手しました。
    フランツ・カフカの小説は初めて読みました。


    【本書のポイント】
    まったく不可解な小説です。
    虫になった主人公と家族の関係が冷ややかで、最後にやりきれない思いになります。
    時代背景やカフカの家族関係を研究すれば、理解が深まるかもしれません。


    1.あらすじ(ネタバレを含みます)
    一人で家族を養っているセールスマン、グレーゴル・ザムザはある朝起きると虫になっていました。
    同居している家族、両親と娘はぞんざいに扱い

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    2025年08月12日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    「変身」以来。「審判」は積読中。
    『法の前に』は、カフカが感じた実際の法への失望なのかな?
    絶望、混乱、孤独、喪失、迷い、息苦しさ、生き苦しさの中、訳者がつけてくれたタイトルのおかげでちょっとファニーな雰囲気もある。おかしな本でした。

    〔失敗することさえできない〕 〔井戸〕
    〔隣人までの距離〕 〔道に迷う〕
    〔助けて!〕 〔何もわたしをとどめない〕
    〔灌木かんぼく〕 〔問いかけ〕
    〔道は無限〕 〔あいだの魚〕
    『コメント』 〔すべて無駄だった〕
    〔志願囚人〕 〔自分が生きていること〕
    〔自由とは〕 「プロメテウス」 〔沈黙〕
    ユーモア大賞は〔自分を建て直す〕かな。コサックダンスを踊るカフカを

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    2024年12月15日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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     カフカが遺した短編集のなかで、カフカ自身が薦めた作品と、長年読者から評価された作品を収録したのが本書である。

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    2024年12月01日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ■評価
    ★★★☆☆

    ■感想
    ◯短編集は物語にのめり込むあたりで終わってしまうので、個人的には難しいと感じた。
    ◯「流刑地にて」と、「断食芸人」の雰囲気は好きな感じだった。

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    2024年09月18日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    うっかり思わせぶりなことを書いてしまったら、僕のような者は、底が知れてしまうどころか、すっかり底が割れてしまうことにもなりかねない。
    なりかねない、どころか既にやらかしてしまっている?
    ああ恥ずかしい。

    たとえばカフカ、生前から多大な評価を受け、百歳まで書き続けていたとしたら、その“断片”いかなるものを残しただろうか。
     
    一片一片がゲームみたいで、たのしかった。

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    2024年08月14日
  • 変身・断食芸人

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    「グレゴール.ザムザはある朝、何やら胸騒ぐ夢がつつづいて目覚めると、ベッドの中の自分が一匹のばかでかい毒虫に変わっていることに気がついた」
    あまりにも有名なこの書き出し。
    もう読んだ気になっていて今まで読まずにいたらしい、今回初めて読んだ。読み進めるうちに
    そのうち蚕になるんだろうか?美しい蝶になるんではないかと期待したが、あっけなく裏切られた。
    グレゴールの引きこもった後の家族の在り方がなんとも言えない。よかったと言えばよかったのだろうが、グレゴールのつらくても我慢してやってきた事がすべて無駄だったようで悲しい。否定されたグレゴールが、空回りしている時の自分と重なる。どっと疲れる。
    断食芸人

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    2024年08月10日
  • 大阪弁で読む『変身』

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    かの有名作品を大阪弁、いわゆるネイティブ大阪弁というよりかは関西人以外が思い浮かべる大阪弁といった感じの翻訳で構築したもの。大阪弁にすると喜劇ちっくな雰囲気になるね。

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    2024年11月02日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    疑問や不可解なものを、何も見解を加えず、教訓めいた一言もなく、そのまま提示する。
    評価も求めない。

    読む側の年齢や精神状態により、感じることが変化すると思う。

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    2024年07月29日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    詩が苦手なのもあって「??」と思うことばかりだったけど、後書きの「ピンボケの写真が鮮明な写真になると味がなくなる」にはなるほどなぁと。

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    2024年07月20日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    短編ではなく断片。
    数行のものから数ページのものまである。
    だいたい不条理でシニカルだ。
    そして、断片なので、そこから物語が展開していく訳でもオチがある訳でもない。
    しかし、未完成の作品が多いカフカの作品としては、これが正しいカフカなのかもしれない。
    断片がもやっと心に突き刺さるのだ。

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    2024年07月17日