フランツ・カフカのレビュー一覧
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世界的文学作家、カフカの史的批判版。実は初めてカフカを読んだ初心者だ。独特の世界観を持つ天才作家というふわっとしたイメージで読んだが、海外作品で且つ、古典となると日本人の感覚としては読みづらい。きっと初心者が読むならこの作家というセオリーはあったに違いない。それでも引き込まれる部分があったのはカフカという作家が書く文章に力があったからに違いない。最後の解説や訳者あとがきを読むことで違った解釈を得ることができたため、読み深めていく作品なのだと解釈した。現時点では3つ星だが、読者のレベルを高めてくれる著書。次回読んだ時に星が増えるのか否かを楽しみたい。
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カフカについての著書を複数手掛けておられる頭木弘樹さんの本の一つ。最近の新聞の書評でも取り上げられていた(見つけただけでニ紙も⁈)
カフカの書いたものに見られる言葉のフレーズが、まるで自由律俳句のようであるとして、まとめられた一冊。
見開きの右にカフカの言葉、左側に頭木さんのコメントなので、文章量としては多くないのだが、さっさと読んでしまうのは難しい。惜しい、もったいない。
人によっては刺さらないかもしれない。心の中に重いものを抱えている人が、その言葉とリンクした時、思いがけなく世界が広がる感じ⁇ただ
「快適だと何もせず、快適でないと何もできない」
の一節は誰にでも心当たりがあるだろう。
本当 -
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設定だけは誰もが知る不条理作品である「変身」。筋書きは全く知らなかった。
虫になった初日朝、アポありのセールス先への遅刻の心配をするところから始まり、徐々に視力やらが虫化し、そのうち家族からも疎んじられ、父親から林檎を投げ付けられたり、お手伝いさんに殺されそうになったり、とひたすら虫ケラ化していく。最後は、食事というかエサも貰えず餓死し、家族は開放感に酔う。
描写を信じる限り、虫は、足多めの巨大ゴキブリ。虫の世話で生活に困窮した家族が間借り人を三人引き入れるも巨大ゴキブリを目にされて契約を破棄されたのは、そりゃそうだろう。
もうひとつの表題作「掟の前で」は僅か3頁の掌篇ながら、名作と名高 -
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ネタバレ[ブログで紹介]
ふと
「新潮文庫の100冊」
を読もうと思い立った、第三弾です。
ネットオフの「タダ本1か月無料トライアルキャンペーン」で無料(送料のみ)で古本を入手しました。
フランツ・カフカの小説は初めて読みました。
【本書のポイント】
まったく不可解な小説です。
虫になった主人公と家族の関係が冷ややかで、最後にやりきれない思いになります。
時代背景やカフカの家族関係を研究すれば、理解が深まるかもしれません。
1.あらすじ(ネタバレを含みます)
一人で家族を養っているセールスマン、グレーゴル・ザムザはある朝起きると虫になっていました。
同居している家族、両親と娘はぞんざいに扱い -
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「変身」以来。「審判」は積読中。
『法の前に』は、カフカが感じた実際の法への失望なのかな?
絶望、混乱、孤独、喪失、迷い、息苦しさ、生き苦しさの中、訳者がつけてくれたタイトルのおかげでちょっとファニーな雰囲気もある。おかしな本でした。
〔失敗することさえできない〕 〔井戸〕
〔隣人までの距離〕 〔道に迷う〕
〔助けて!〕 〔何もわたしをとどめない〕
〔灌木かんぼく〕 〔問いかけ〕
〔道は無限〕 〔あいだの魚〕
『コメント』 〔すべて無駄だった〕
〔志願囚人〕 〔自分が生きていること〕
〔自由とは〕 「プロメテウス」 〔沈黙〕
ユーモア大賞は〔自分を建て直す〕かな。コサックダンスを踊るカフカを -
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「グレゴール.ザムザはある朝、何やら胸騒ぐ夢がつつづいて目覚めると、ベッドの中の自分が一匹のばかでかい毒虫に変わっていることに気がついた」
あまりにも有名なこの書き出し。
もう読んだ気になっていて今まで読まずにいたらしい、今回初めて読んだ。読み進めるうちに
そのうち蚕になるんだろうか?美しい蝶になるんではないかと期待したが、あっけなく裏切られた。
グレゴールの引きこもった後の家族の在り方がなんとも言えない。よかったと言えばよかったのだろうが、グレゴールのつらくても我慢してやってきた事がすべて無駄だったようで悲しい。否定されたグレゴールが、空回りしている時の自分と重なる。どっと疲れる。
断食芸人