フランツ・カフカのレビュー一覧

  • 絶望名人カフカの人生論

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    ”君は君の不幸の中で幸福なのだ。”
    前からとても気になっていた一冊です。
    期待を裏切らないこの絶望っぷり。ネガティブ思考万歳!
    どんなことにでも絶望を見出せるネガティブのパワーはすごいですよ。
    私も同族なのでめちゃくちゃ共感できました。

    以下、印象に残ったのを備忘までに。

    将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
    将来にむかってつまずくこと、これはできます。
    いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。 p24

    人間の根本的な弱さは、
    勝利を手にできないことではなく、
    せっかく手にした勝利を、活用しきれないことである。 p36

    孤独さが足りない。 p11

    ぼくの人生は、

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    2016年07月02日
  • カフカ寓話集

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    昨年上演された指輪ホテルの「断食芸人」というお芝居のタイトルが妙に記憶に残っていて、どんな話なのか気になって読んでみた。短編がたくさん入っていて、カフカさんが書いた棒人間みたいなイラストも載ってお得。

    わたしはどうも、意味をわかろうと読んでしまうため、カフカさんの小説は意味がわからなくて欲求不満になりそうになる。途中からそのことに気がついて、これは何かの隠喩だとか、この台詞の意味はこうなんじゃないかとか考えないようにして読んだ。

    現実はいくら知恵を絞ってみても割り切れない。割っても割ってもなにか余りがでる。そして、その余りは、気味が悪いというか…なんとも嫌な感じに胸に残る。ありそうもないよ

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    2015年07月10日
  • 審判

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    カフカの未完の長編。同じく未完の長編『城』と同じように、Kという銀行員が理由もわからぬまま逮捕され審判にかけられる不条理を描いたストーリー。Kが何を犯し、逮捕されたのかもわからないし、その辺は『城』と似たような感じ。カフカの小説を読むといつも出口がわからなくて抜け出せない。2012/701

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    2015年04月13日
  • 審判

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    不条理小説と言われているけど、えっ!こんなん当たり前だなぁ~マジありそうな感じがした。
    すごくリアル。

    まぁ…これもわたしが引退しちゃったせいなのかも知れないんだけど…

    Mahalo

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    2015年01月10日
  • カフカ寓話集

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    短編がメインです。1Pで終わっちゃう話も……(1Pってなんだよ)。
    一番印象に残ったのは「巣穴」。やたら長いくせに、主人公が「あああ、どうしよう、あああ」ってな感じでそのままフェードアウトする。読んでてかなりイライラした(悪い意味ではなくてです)。

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    2014年06月19日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    ネガティブな発言ばかり受け止めると、ほとほと疲れてくるが
    ふしぎなもので、読み進めるほどに複雑な思いにとらわれた。
    それは、これほどウザい軟弱男カフカなのに
    彼を肯定したり理解したりする思い。

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    2024年09月28日
  • カフカ寓話集

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    フランツカフカの短編集。

    長編はちょっとまだ荷が重いのかいつも途中で断念してしまうのでこちらを読んでみたら無事読破。

    摩訶不思議なカフカワールドに浸れました。

    「巣穴」、「アレクサンドロス大王」、「断食芸人」が好み。

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    2013年07月17日
  • 審判

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    たちの悪い夢。人生は恐ろしい冗談の連続だ。『城』のイメージとごちゃまぜになる。同じ世界なんじゃないか。

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    2013年01月18日
  • カフカ寓話集

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    「寓話」の題名通り、人間以外の生物が多く登場することで人間の滑稽さ、高慢さが描かれていた。夢の中のような話というか… 隠喩的な感じ?シュールだった。独り言のような文体が多く、なおさら夢日記のような雰囲気を醸し出していた。
    ちょっと読むには尚早だったかなー?

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    2012年09月02日
  • アメリカ

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    カタチやイレモノはカフカの「文法」そのものなのですが、色調が他の作品とはちょっと違う。比較的明るめじゃないかな。冒険小説的な。未完の三部作、これを最後に読んだのは良かったのかも。
    また、未完の著作とされていますが、私にはそうでもないように感じられました。こういう終わり方もアリだなあ。結論に重きを置く人には不満ですかね。

    「主人公がふいに日常から切り離された世界に投げ込まれ、そこでの存在をどうにかこうにか保とうと画策していく」のが彼の織り成す世界構造だという認識です。日常に生きる私や私たちに示唆を与えてくれます、読み方によっては。そのあたりは、読み手の、受け取り方の自由だね。

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    2012年07月25日
  • カフカ寓話集

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    ・『断食芸人』…インパクトあり。タイトル、内容ともに。
    ・『皇帝の使者』…いかにもカフカ然としていたなあ。彼の価値観に触れられるような。
    ・『走り過ぎる者たち』…このテイストも大好き。

    わずか4,5行で終わってしまう小さな話も何点かあった。

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    2012年07月21日
  • 審判

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    未完の作品と聞いてはいたけれど、結末はちゃんとあるのね。結末は。彼の著作は『変身』、『城』に次いで3作目ですが、作家性・テイスト、筆のクセを感じずにはいられません。著者名を隠されても世界観・世界構造から推察できそう。苦悩に満ちたストーリー展開であっても、それを著しているカフカ自身は書くことで満たされている感があるなあ。それが楽しくもある。
    本作は、タイトルからも分かる通り、法律・裁判、その辺りの話題が多く、法学に通じている人ならより楽しめるのかもしれませんね。
    ☆は三つにします。どうしても既読の同氏著作と比較してしまいましてね。

    未完であるとか、完結しているとか、ということにこだわったりしま

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    2012年07月19日
  • カフカ寓話集

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    たいして理解もできず、ただ状況だけ漠然と浮かんだ。
    終わりがそこで終わりなのか、気になるものが多かった。

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    2011年01月13日
  • カフカ寓話集

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    作者の意図やストーリーをつかむのが難しい。なかなか文章が頭に入らず、後半は無理矢理一気に読んだ。しかし、全体として不思議な余韻が残る作品集で面白いものも中にはあった。特に、「断食芸人」「使者」が面白かった。一方で訳のわからないのも目立ったのだが。カフカ作の挿絵なかなかいいね。

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    2010年10月24日
  • 審判

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    ドイツ文学と分類して、ふと迷う。
    彼はプラハ生まれのユダヤ人です。
    カフカの何が好きか。笑ってしまうところ。もちろん世間で言われるその他諸々は通過したつもりです。
    とにかく、文章を読んでフフフと笑ってしまう可笑しみ。
    『変身』を頓挫したはずなのに、『城』、『アメリカ』、その他短編が矢のごとくストレートにストンと落ち着きました。
    面白味を得るためには、根気強さが要るということを身をもって経験した十代の私。

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    2010年04月14日
  • 夢・アフォリズム・詩

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    去年の一年間は寝る前にこの本をずっと読んでいました。タバコとコーヒーでこんなに汚れている本は多分これだけでしょう。

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    2009年10月04日
  • 審判

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    しまった。プラハに向かう電車のなかでうきうきと読んだのは失敗であったか。

    なんと絶望的な話だろう。まったく論理のわからないままに、罪人にされてしまうかもしれない。
    抗えど、抗えど、主人公におとずれる審判の結果はどうだ?


    カフカの多くの未完作品のうちのひとつ。

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    2009年10月04日
  • 城

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    ただ城へ到達するという目的を達成したいだけなのに、いちいち周囲の人の忠告やら、巻き起こす事件によって、一歩も進まない迷宮的な小説。
    この小説の言わんとするところは、読み手によって様々に解釈しうるだろうと思う。
    個人的にはなんか夢みたいな雰囲気の作品だな、と思った。よく夢の中で、どこかに行かなきゃならないのに何故か全然たどり着かないってことがあるが、それにそっくりの構造の作品だ。

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    2009年10月04日
  • カフカ寓話集

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    カフカの短編集。うーむ。なんだろうなあ、これ大学1年のときに読んだら、好きになってたのかなあ。これ全部、小説の体をなしてないんですわ。ほとんど独白。それが俺にはしんどくてねえ。「巣穴」とかの感じは分かる気がするんだけど、最後まで読むのがしんどくて。無理やり読み終えた感じ。とりあえず訳は巧い気がした。なんとなく。こなれていて読みやすい。

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    2009年10月04日
  • ある流刑地の話

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    すいません買ったきり読んでないです。だって買ったときにはカフカ熱が冷めてたんだもんじゃあ買うなボケ。

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    2009年10月04日