フランツ・カフカのレビュー一覧

  • 絶望名人カフカの人生論

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    カフカのネガティブな考え方が、今辛く苦しんでいる人に優しく寄り添う
    悲しい時はまず悲しいことにひたり(同質の原理)
    その後で楽しいことをする事(異質への転導)の方がよい

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    2024年06月10日
  • 変身・断食芸人

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    ネタバレ

    読め、読めと言われていたがなかなか機会がなかった変身をついに読むことにした。
    変身も断食芸人も作中で自らの意思ではどうにもならないような障害に突き当たる。
    両方とも最後は主人公が死に、主人公は何を成したわけでもなければ死後讃えられるわけでもない。むしろその逆だ。
    私はこのようなタイプの小説に慣れていないので、読後の感情は決していいとは言えなかったが、これもおそらく自らの不勉強の致すところであろう。
    10年、20年後に読むとまた違う感を得るのかもしれない。
    話は変わるが、今年2024年はカフカ没後100年にあたるらしい。時間がなくて2、3年後回しにしていたのがたまたまこのような年に読めたことも何かの縁ではないか、と考えるのは少し都合が良すぎるだろうか。

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    2024年04月24日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    『変身』を目当てに本を買い読みました。

    ある日、目が覚めると主人公が虫になっていたという突拍子もない展開から物語が始まるから、もっと主人公の内面的な葛藤とか苦悩が生々しく描かれているものかと期待していましたが、まさかの内容はルッキズム云々的なものであり思ったよりも淡々と物語が進行するので(翻訳の問題なのか?)肩透かしを食らったというのが正直な感想でした。洋書初心者なので単に自分に合わなかっただけかもしれませんが、、、。

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    2024年02月27日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    20世紀文学の代表的作家、フランツ・カフカはとてもネガティブな人だったらしい。そんな彼が日記や手紙、メモにのこしたネガティブな言葉を紹介した本。

    恋愛、家族、仕事、社会など、あらゆることに絶望し、悲観的な言葉をのこしている。繊細で傷つきやすく、自己肯定感が低い。考えすぎて臆病になり、一歩が踏み出せない。100年前の人ではあるのにその性格は現代的で、その言葉に共感するところも少なくない。(だからこそ文学史に名前がのこることになったのだろう。)

    『変身』しか読んだことはないが、カフカがこんな性格だったことを知ると、ああいう小説を書いたというのも納得。カフカ自身も自分の作品の異質性に自覚的であったようだ。

    「すべては幻影だ。
    家族も、仕事場も、友達も、道も。
    遠くにいようと、近くにいようと、すべて幻影だ。
    女性もそうだ。
    すべてはおまえの頭の中にしかない。
    窓もドアもない独房の壁に、
    おまえが自分の頭を押しつけているのだけが真実だ。」
    (188ページ)

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    2023年11月28日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    フランツ・カフカ
    Franz Kafka

    勿論、名前は知ってます!
    小説を書いた人というのも知ってます
    (作品は読んだことないですが…)
    あとは何にも知りません(^_^;)

    では、なぜこの本を読んだかというと、おびのりさんの
    「パワーさえ感じるカフカのネガティブな人生論。あまりに絶望的で笑えて、こちらは元気がでてきそうな迷言な名言集。」
    というレビューを見て気になったからw


    【あまりにも絶望的で、かえって笑えてくる】
    カフカの日記やノートは、日常生活の愚痴で満ちています 
    「父が…」「仕事が…」「胃が…」「睡眠が…」
    カフカが関心があるのは自分のことだけ
    自分の気分、体調、人から言われたこと、人に言ったこと、やったこと、されたこと…
    そして、その発言はすべておそろしくネガティブであるw
    そんな愚痴を読む価値があるのか?と思いますが、あるんです!w
    カフカは偉人です!
    普通の人たちより上という意味の偉人ではなく、普通の人たちよりずっと下という意味での偉人なのですw
    その言葉のネガティブさは人並み外れていますw

    例えば、
    『将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。将来にむかってつまづくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。』

    ( ゚∀゚)・∵. アハハハハハッ!!
    何これ!?カフカ最高www

    こんなくだらないネガティブなカフカの言葉が86コも載ってます!
    笑えます!
    みなさんも読んでみては_| ̄|○ガックリ(←ネガティブに)

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    2023年02月08日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    初カフカ。独特な言い回し、繰り返しが多くて面白かった。「答えが質問に衝突したのだ」とか読みやすいが、一瞬で解釈できる文が多いかというと実はそうではない。『掟の前で』の寓話感

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    2025年03月31日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    見た目がまったく大きく変わったグレーゴルと、それに劣らず変わっていく家族の関係。

    淡々とした文体なのに心にくるものがあった。

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    2022年10月13日
  • 変身・断食芸人

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    変身について
    ・物語はグレゴールの主観でしかないため場面を想像しながら読むとコメディ的な面白さのある作品だった。
    ・好きな場面は母がグレゴールの部屋の家具を片付けるのを制止するところ。家具が無くなってしまうとグレゴールが人間であった事を否定するのと同じように、グレゴールがグレゴールである事はその周囲の認知によって成り立っている事なのだろうと思った。(グレゴールだけではなく人間全ての話)また、毒虫がグレゴールである根拠などなくそれが結果的に家族の不信感に繋がっているように感じた。
    ・その場で行われてる事の描写が事細かく描かれておりカッティングの悪い映画のような印象を受けてしまった。

    追記批評文を読んで
    グレゴールが毒虫になった事は病気や事故など何物にも替えられないものであり、未知への恐怖を描いているからこそ不条理ものだという主旨の文を見た。病気や事故で彼が不労になってしまった場合は家族の非人道的な振る舞いに同情の余地が出てしまう。本作が伝えたいのはそのような心の変化ではなく、突発的に訪れる不条理への警鐘である、と。
    私はこの物語を人間の本質的なところに触れた作品だと思っていたのではっとさせられた。

    断食芸人について
    ・自分のプライドを貫き通した断食芸人に心打たれた
    。サーカスに来る大衆は生き生きとした豹に魅了されるが、読者(私)だけは断食芸人の生き様に共感できるのだという心地よさを覚えた。
    ・拘りを捨てきれずにいると身を滅ぼすという教訓とも捉えられるが、最期のセリフからやはり断食芸人にとってはそれは身を滅ぼした事ではないように感じる。

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    2022年10月12日
  • 変身・断食芸人

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    *カフカエスク

    *岩波文庫にしては本の厚みが薄い本なのですぐ読める

    *「変身」と「断食芸人」それぞれ設定が独特な感じがしたので他の本も読みたいと思った

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    2021年09月27日
  • カフカ寓話集

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    カフカは『変身』で好きになったが、本書でも、みぞおちを撫でられるような感覚が味わえる。

    ただし、それぞれの話が何を伝えたいのかは、理解できなかったので、今後再読し考察したい。

    哀れ、やるせなさ、うしろめたさ、気味悪さ、欺き、なんとも癖になる。

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    2020年12月31日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    ネタバレ

    悲しい出来事から立ち直る方法
    最初は悲しい音楽に浸る=同質の原理
    その後で、楽しい音楽を聴く=異質への転導

    勝つか負けるかより、手にしているモノをどう生かすか、のほうが大事。
    人生は常にわき道にそれていく。むしろそれが本当の道。

    一人でいれば何事も起こらない。

    「見る前に飛べ」行動を起こすためにはそれが大事。見たら飛べなくなる。
    人生の多くが、費やされてもなお人は何かをなしうる。

    セルフハンディキャッピング=自分にハンデを与えることで自尊心が傷つかないようにする心理。才能があると信じて、延ばす努力をしない、など。中島敦山月記など。
    試験の前日に片づけなど勉強以外のことをしてしまう心理。

    成功した男が自分の息子にアドバイスするときに、ライオンがねずみに生き方を教えることになっていないか。

    自立を願いながら子供を支配続ける親。

    人は絶望からも何かを生み出すことができる。

    アンビバレント型=気持ちが極端に揺れ動く。婚約までこぎつけても破棄してしまう。

    病気利得=病気になることで得られる利益
    断食芸人が遺作


    ーーーーーーーーーーーーー20240415再読
    人間の弱さは、勝利を手にできないことではなく、それを活用しきれないことである。
    生きることは絶えず脇道にそれることだ。
    床の上に寝ていればベッドから落ちることはない。ひとりでいれば安全だ。
    幸福になるために完璧な方法は、自己の能力を信じ、それを磨くための努力をしないこと。

    アンビバレント型=自ら求めるが手に入れそうになると拒否する。気持ちが極端に振れる。が完全には離れられず依存性は高い。
    結婚こそは、実生活の代表。これを逃れているのは現実を恐れて逃げているから。
    結核は武器、健康にならないのは生きるための必要な武器。

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    2020年11月12日
  • 変身・断食芸人

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    ひきこもりが関係している気がしたがどう解釈するか悩む。読み返すたびに感想が変わる気がする。そこに面白さがあるのかもしれない。

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    2020年08月31日
  • カフカ寓話集

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    “生きていたければ出口を見つけなくてはならず、その出口は逃亡によってはひらけない。”(『ある学会報告』)

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    2020年01月08日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    【感想】シンパシイを感じたので、滑稽でもあり痛くもある。
    かつてカフカ全集は持っていた。が、いまいち良さは感じられず、同時期に揃えたカミュ全集ほど熱心には読まなかった。
    年を経ていくらか感じかたがかわっているのかもしれない?

    【内容】カフカの日記や手記や手紙が異常なまでの弱さを浮き彫りにする。

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    2019年08月12日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    カフカの名前は聞いたことある程度で、初体験でしたがこの絶望っぷりは確かに何かを考えさせられる、不思議さがある。それでいて、人間であれば一度はよぎるような考えも多い、

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    2019年06月12日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    グレゴールくんは、両親と妹を養うため社畜暮らしをしているが、とある事情で働けなくなる。
    もちろん、仕事はクビに。
    今までグレゴールくんの稼ぎに頼っていた家族は、少しながら蓄えはあるものの、それぞれ仕事につく。
    グレゴールくんのお世話は疎か。
    グレゴールくんなんていなくなったらいいのに、そんな言葉を聞いて衰弱死してしまう。
    3人はそれぞれの職場に休暇届を書いてるんるんで外出。

    「とある事情」が、「虫になる」なのだが、「病気になる」に置き換えると、なんだかつらいものがある。

    お話はほとんどがグレゴールくんの視点なのだが、亡くなったあとのすーっと神の視点になって、残された三人の春になった感がなんだか寒さを感じた。

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    2017年07月14日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    まだ「変身」しか読んでないし凄さも分からないカフカだけど、こんな人間だったのかぁ。セルフハンディキャッピング、自己破壊的予言、学習性無力感、と役満レベルのネガティプシンキングのプロフェッショナルだったとは知らなかった。良く自死せずにいられたな、と不思議なくらい。知れば知る程ブロート含め周りの人間はなぜこんなにもネガティブな彼との関係を維持していたのだろうか。確かにどこか憎めない愛らしさは、彼の作品からも、そしてこれらの言葉からも感じたのだけれども。不思議だ。

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    2016年12月25日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    確かにネガティブな一言だらけだが,読んでいると,言葉の持つおかしみのようなものがじわじわ広がってくる.

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    2016年10月28日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    ”君は君の不幸の中で幸福なのだ。”
    前からとても気になっていた一冊です。
    期待を裏切らないこの絶望っぷり。ネガティブ思考万歳!
    どんなことにでも絶望を見出せるネガティブのパワーはすごいですよ。
    私も同族なのでめちゃくちゃ共感できました。

    以下、印象に残ったのを備忘までに。

    将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。
    将来にむかってつまずくこと、これはできます。
    いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。 p24

    人間の根本的な弱さは、
    勝利を手にできないことではなく、
    せっかく手にした勝利を、活用しきれないことである。 p36

    孤独さが足りない。 p11

    ぼくの人生は、
    自殺したいという願望を払いのけることだけに、
    費やされてしまった。 p23

    幸福になるための、完璧な方法がひとつだけある。
    それは、
    自己のなかにある確固たるものを信じ、
    しかもそれを磨くための努力をしないことである。 p79

    避けようとして後ずさりする、しかめっ面に、
    それでも照りつける光。
    それこそが真実だ。ほかにはない。 p186

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    2016年07月02日
  • カフカ寓話集

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    昨年上演された指輪ホテルの「断食芸人」というお芝居のタイトルが妙に記憶に残っていて、どんな話なのか気になって読んでみた。短編がたくさん入っていて、カフカさんが書いた棒人間みたいなイラストも載ってお得。

    わたしはどうも、意味をわかろうと読んでしまうため、カフカさんの小説は意味がわからなくて欲求不満になりそうになる。途中からそのことに気がついて、これは何かの隠喩だとか、この台詞の意味はこうなんじゃないかとか考えないようにして読んだ。

    現実はいくら知恵を絞ってみても割り切れない。割っても割ってもなにか余りがでる。そして、その余りは、気味が悪いというか…なんとも嫌な感じに胸に残る。ありそうもないような世界なのに妙にリアリティがある。理屈をつけて説明可能な事象にしようとすればするほど、カフカさんの描く世界に裏切られる。なんだかカフカさんに「世の中そんなに単純じゃねぇよ。」せせら笑われているような心持ちがした。

    ともかく、賢いふりをするのは小賢しい行いだからしないようにしようと思った。割り切れない世界を割り切れないまま苦悩して生き続けるのもいいのかもしれない。なんか、カフカさんはそうしてたんじゃないかとふと思う。

    Mahalo

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    2015年07月10日