フランツ・カフカのレビュー一覧

  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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     カフカが遺した短編集のなかで、カフカ自身が薦めた作品と、長年読者から評価された作品を収録したのが本書である。

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    2024年12月01日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ■評価
    ★★★☆☆

    ■感想
    ◯短編集は物語にのめり込むあたりで終わってしまうので、個人的には難しいと感じた。
    ◯「流刑地にて」と、「断食芸人」の雰囲気は好きな感じだった。

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    2024年09月18日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    うっかり思わせぶりなことを書いてしまったら、僕のような者は、底が知れてしまうどころか、すっかり底が割れてしまうことにもなりかねない。
    なりかねない、どころか既にやらかしてしまっている?
    ああ恥ずかしい。

    たとえばカフカ、生前から多大な評価を受け、百歳まで書き続けていたとしたら、その“断片”いかなるものを残しただろうか。
     
    一片一片がゲームみたいで、たのしかった。

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    2024年08月14日
  • 変身・断食芸人

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    「グレゴール.ザムザはある朝、何やら胸騒ぐ夢がつつづいて目覚めると、ベッドの中の自分が一匹のばかでかい毒虫に変わっていることに気がついた」
    あまりにも有名なこの書き出し。
    もう読んだ気になっていて今まで読まずにいたらしい、今回初めて読んだ。読み進めるうちに
    そのうち蚕になるんだろうか?美しい蝶になるんではないかと期待したが、あっけなく裏切られた。
    グレゴールの引きこもった後の家族の在り方がなんとも言えない。よかったと言えばよかったのだろうが、グレゴールのつらくても我慢してやってきた事がすべて無駄だったようで悲しい。否定されたグレゴールが、空回りしている時の自分と重なる。どっと疲れる。
    断食芸人

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    2024年08月10日
  • 大阪弁で読む『変身』

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    かの有名作品を大阪弁、いわゆるネイティブ大阪弁というよりかは関西人以外が思い浮かべる大阪弁といった感じの翻訳で構築したもの。大阪弁にすると喜劇ちっくな雰囲気になるね。

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    2024年11月02日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    疑問や不可解なものを、何も見解を加えず、教訓めいた一言もなく、そのまま提示する。
    評価も求めない。

    読む側の年齢や精神状態により、感じることが変化すると思う。

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    2024年07月29日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    詩が苦手なのもあって「??」と思うことばかりだったけど、後書きの「ピンボケの写真が鮮明な写真になると味がなくなる」にはなるほどなぁと。

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    2024年07月20日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    短編ではなく断片。
    数行のものから数ページのものまである。
    だいたい不条理でシニカルだ。
    そして、断片なので、そこから物語が展開していく訳でもオチがある訳でもない。
    しかし、未完成の作品が多いカフカの作品としては、これが正しいカフカなのかもしれない。
    断片がもやっと心に突き刺さるのだ。

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    2024年07月17日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    ネタバレ

    風刺を感じるトガッた小説だった。
    判決 では介護問題?
    変身 では障がい者問題
    アカデミーで報告する では動物愛護の問題
    掟の前で ではグズグズ生きて死ぬ前に後悔する人間

    翻訳本の割にスルスルと読めたし、ちょっとSFチックな題材のチョイスにワクワクを感じた。
    でも内容を真に理解するのがすごく難しい。というか全然理解できてない笑

    判決 は、ペテルブルクの友達が出てきた意味がよくわからなかった。なんで主人公が自殺したのかも。
    変身 が1番面白かったが、表現がちょっとグロテスクな上に、問題に対する出口のなさに心が痛くなる。
    アカデミーで報告する は正直不完全燃焼感を感じた。サルが人間の知能を手に

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    2024年06月29日
  • 審判

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    二人の男で始まり、二人の男で終わる。
    律義とも言えれば儀式的とも言える。
    女性のキャラクターが色分けされている。
    善を求める人、プライドを求める人、和を求める人、愛を求める人。

    掟と門番の話はスケールは違うが、大審問官と通じるものがあると感じた。
    何の罪なのか?どういう判決なのか私は読み取れず。私はそれでも、悶々とするわけではなく、それは、自滅していく主人公を味わうだけの単純な読み方をしたからなのかもしれない。

    商人ブロックはいい。筋が通っている。(あくまでもこの小説の中ではということだが)
    間違っているけど、この小説のような世界では、一番真っ当な人ではないかとさえ思う。

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    2024年06月29日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    初めてカフカの文章に触れた。
    どこまでも後ろ向きで、絶望や停滞、諦め、挫折などが散りばめられていた。
    だからこそ、救いがあるのかも。

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    2024年06月24日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    カフカのネガティブな考え方が、今辛く苦しんでいる人に優しく寄り添う
    悲しい時はまず悲しいことにひたり(同質の原理)
    その後で楽しいことをする事(異質への転導)の方がよい

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    2024年06月10日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    中に入りたい男に向かって門番が言う「俺は一番下っ端の門番で、これより門番はどんどん強くなる」という漫画でよくある台詞がカフカで読めるとは思わなかった。
    あぁそういうことかと思わせる落ちと共に「法の前に」というこの作品が好きで印象に残った。

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    2024年06月09日
  • 変身

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     主人公は何も悪くない。ただ虫になってしまっだけ。だが、"虫になっただけ"で邪険扱いされる。至極当然のような、残酷なような…。

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    2024年05月15日
  • 変身

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    ネタバレ

    虫になったことに意図があるとか最後に変身が解けるとか意思疎通できるとかでもないラスト。
    主人公の内面も人間じゃなくなっていく感じが怖い
    亡くなってやっとほっとして愛を再確認できるような感じが障害者とか認知症の介護とかにも通じる。寒々しい気持ちになる小説だった

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    2024年04月30日
  • 変身・断食芸人

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    ネタバレ

    読め、読めと言われていたがなかなか機会がなかった変身をついに読むことにした。
    変身も断食芸人も作中で自らの意思ではどうにもならないような障害に突き当たる。
    両方とも最後は主人公が死に、主人公は何を成したわけでもなければ死後讃えられるわけでもない。むしろその逆だ。
    私はこのようなタイプの小説に慣れていないので、読後の感情は決していいとは言えなかったが、これもおそらく自らの不勉強の致すところであろう。
    10年、20年後に読むとまた違う感を得るのかもしれない。
    話は変わるが、今年2024年はカフカ没後100年にあたるらしい。時間がなくて2、3年後回しにしていたのがたまたまこのような年に読めたことも何

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    2024年04月24日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    『変身』を目当てに本を買い読みました。

    ある日、目が覚めると主人公が虫になっていたという突拍子もない展開から物語が始まるから、もっと主人公の内面的な葛藤とか苦悩が生々しく描かれているものかと期待していましたが、まさかの内容はルッキズム云々的なものであり思ったよりも淡々と物語が進行するので(翻訳の問題なのか?)肩透かしを食らったというのが正直な感想でした。洋書初心者なので単に自分に合わなかっただけかもしれませんが、、、。

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    2024年02月27日
  • 変身

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    ネタバレ

    理不尽を煮詰めた作品。
    凡人の中に混ざった天才、天才がいなくなった後にまとまる凡人という表現がしっくりくる内容でした。自分が虫になったのに、意外にも冷静に現実を見ている部分が妙にリアルでした。
    訳者解説のおかげで、当時の時代背景やカフカの人柄、交友関係や思考がわかり、作品理解をしやすかった。他の作品も読んでみたい。

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    2024年02月08日
  • 変身

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    ネタバレ

    なんか聞いたことあるな、くらいの感覚で手にとって読んでみた。
    初めてのカフカ作品だったけど、読みやすい訳のおかけでスラスラと読み進められた。主人公の言葉から、変身した自分に対する絶望感があまり強く感じられず、ある種ひょうひょうとしているのが面白かったし、そのおかげで家族達の主人公に対する介護疲弊が進んでいることに全く気が付かなかった。確かに不条理な結末だけど、後味の悪さも特にない

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    2024年02月05日
  • 変身

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    ネタバレ

    グレゴール虫になった事にはそこまでパニックにならずにいつも通り仕事に行くために慌てている様がなんだろう、メンタルが強いのか弱いのか。

    普通虫になってたら会社とか生活とかより、虫化の方に思考の全部持っていかれるのではないかなぁ。

    虫になったことないから知らんけど。

    結局何も分からんまま何も伝わらんまま息絶え、家族は明るい未来へ旅に出る。

    ハッピーエンドなのか知ら?

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    2024年01月23日