変身

変身

小説・文芸
539円 (税込)

2pt

ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか……。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    変身
  • タイトルID
    :
    286684
  • 電子版発売日
    :
    2014年10月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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変身 のユーザーレビュー

朝起きると巨大な毒虫になっていたグレーゴル。家族の働き頭だった彼だが、毒虫になったために働くことができなくなったばかりか、大迷惑な存在になってしまった。そんな、家族のお荷物となってしまったグレーゴルの心情や、お荷物を抱えることになった家族の心情がよく描かれた作品です。
グレーゴルが家族に迷惑をかける度に、グレーゴルに対する家族の態度や扱い方が酷くなっていく描写がすごくリアルで、グレーゴルにも家族にも同情してしまうため、「道徳的にダメな扱いだけど、現実世界でもこうなってしまうんだろうな…」と考え込んでしまいます。
ただ読むだけでなく、グレーゴルがなってしまった「巨大な毒虫」が、はたして何のメタファーなのかを考察するのもこの作品の楽しみ方の一つです。
物語に対する自分なりの解釈を見つけられるまで何度読み返しても飽きないような作品なので、是非お勧めしたいです!

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    夢を思い出してそのまま描写したかのような俯瞰的かつ淡々とした文体。
    虫であることを誰も驚嘆しないことを見るに、虫になることは何かしらのメタファーか
    母親が家具を持ち出すのを咎めることに不快感を抱くとともにその違和感に気づく描写に盲点をつかれたかのような感覚があった。無意識下に自身が虫に侵食されていることへの恐怖。
    どこかでグレーゴルであることを認めつつも、折り合いをつけざるを得ない無情さ。
    ある日起きると虫になっていたという大胆な設定と淡々とした文体のギャップが魅力的に感じた。

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    20年ほど前に読んで、まったく新しいタイプの恐怖心にねっとり包まれた感覚がした。はじめて感じる衝撃で忘れられない。
    二度と読みたくないと思っていたのに最近また読んでしまった。
    自分自身が虫が大嫌いなこともあり、もし自身がそのものになったらどうしようと本気で考えてしまうくらい、語り口は現実的。こういうのをシュルレアリスムと言うのか。 
    家族の反応の場面が特に残酷。 
    また10年後に読んだら、この物語の趣旨に気づけるだろうか。

    0
    2026年09月07日

    Posted by ブクログ

    今後の高齢化社会の中で多くの日本人は同じ気持ちを味わうんじゃないか。自分や家族が要介護になりだんだん意思疎通もできなくなった時、これまでの愛情や感謝の気持ちを果たして持ち続けられるのか。

    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    でっかい無視じゃなくてちいさくてかわいい虫だったらどうなったんだろう。
    カフカさんなんで虫の人の気持ちわかるの

    0
    2026年08月08日

    Posted by ブクログ

    解釈が難しいところを読み返しながら
    読んでいたため5時間かかりましたが
    「変身」を読み終えました。

    「変身」のグレゴール・ザムザと
    「判決」のゲオルクは
    親に心を支配されているところが
    共通していると思う。
    親が要求したものに応え続ける人生。
    「判決」のゲオルクが父親に怒鳴られている時もゲオルクは父に愛を向けていたように
    「変身」のグレゴールも
    どんなに職場で辛い思いをしても 
    自分自身が虫になって
    自分自身の未来すら見えない状況でも
    家族のことを一番に思い愛していた。

    しかし「判決」の父親も「変身」の家族も
    自分達が要求したものに応えられないものは
    裏切り者であり
    愛するに値しない人間と成りうる。

    「変身」のグレゴールは誇らしい息子
    家族を経済的に支えることのできたからこそ
    この家族に必要とされ限定的に愛された。
    経済的に支えられない虫となったグレゴールは
    この家族にとって愛すに値しない。
    虫になったグレゴールは家族の行く末を案じ
    弱って死んでいったが
    仮に虫にならなかったとしても
    グレゴールは最後まで家族の支配から逃れられず要求し続けられ
    本当の自分の人生を生きることなく
    死んでいったのだろう。

    あんなに行く末を案じた家族は
    本気になればそれぞれ仕事をし
    生活をしていけるというのに
    今までグレゴールに頼って生活していた。

    グレゴールがいなくなった今
    彼らはそれぞれ働いて生活をしているが
    妹が結婚をした時
    その夫がもしかするとグレゴールのように
    支配され要求され続けるのではないかと
    なんだか心配になってしまいました。
    親に支配され続ける子供の
    なんと悲しいことかと深く考えさせられました。



    0
    2026年07月10日

    Posted by ブクログ

    虫として過ごしやすい環境を受け入れてしまってよいのか?人間として人間らしさを捨てずにとっておくのか?一度人間らしさを捨ててしまえば戻ってくることは容易ではない。しかし、現実を見ると捨ててしまったほうが快適であるかもしれない。
    障害を持った人間とケアする周りの人間においても似たようなことが言えると思った。

    0
    2026年05月18日

    Posted by ブクログ

    人が虫に変身するお話ははじめてでした。ファンタジーとは違いますね。淡々とした表現が続くなぁ。その分情景はとても細やかだなぁと思います。

    0
    2026年05月09日

    Posted by ブクログ

    やはり純文学って難しい。
    理解しきれないけど考えさせられる。
    どうして虫になってしまったのか明かされず淡々と進んでいく様子が恐いけど面白い。

    カフカ氏は、表紙に虫そのものの姿を描くことを断固として拒否していたとのこと。

    虫に変身したというのは比喩で、「家族が突然体を動かせなくなり言葉も発せられなくなり醜い姿になってしまった時に果たして今まで通り愛せるのか」というメッセージなのかなと思った。

    兄は働くことのできない両親と妹に代わって朝早くから働きに出て一家を支えていて、音楽好きの妹を音楽学校へ入れてやろうと計画を練っていた。
    そんな家族思いの兄なのに最初から最後まで理不尽すぎる。

    最後、蛹になって羽化して蝶になって飛んでくみたいな展開あるかなって思ったけどただただ悲しいラストだった。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    突然虫になってしまったにも関わらず、家族のことを考えるザムザと、だんだんと彼を疎ましい存在と考えるようになる家族。最後の衰弱しきったザムザと希望が垣間見える家族の描写が対照的で虚しさが残った。

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    高齢の両親と年端もいかない妹を養う為毎日懸命に働く男グレーゴルが、ある朝なにか気がかりな夢から目を覚ますと巨大な虫に変身していたという衝撃的な冒頭が有名な作品。
    当然仕事どころか日常生活さえままならなくなり、粉骨砕身しながら養っていた家族には遠巻きに扱われ、最期は…
    傍から見るとこの上ない理不尽の連続でグレーゴルを哀れまずにはいられないのですが、当の本人は一貫して冷静であり、絶望しているような様子もそこまで見られないのがまた不思議な印象を与えるお話でした。

    0
    2026年05月20日

変身 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    変身
  • タイトルID
    :
    286684
  • 電子版発売日
    :
    2014年10月31日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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