フランツ・カフカのレビュー一覧

  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    中に入りたい男に向かって門番が言う「俺は一番下っ端の門番で、これより門番はどんどん強くなる」という漫画でよくある台詞がカフカで読めるとは思わなかった。
    あぁそういうことかと思わせる落ちと共に「法の前に」というこの作品が好きで印象に残った。

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    2024年06月09日
  • 変身

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     主人公は何も悪くない。ただ虫になってしまっだけ。だが、"虫になっただけ"で邪険扱いされる。至極当然のような、残酷なような…。

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    2024年05月15日
  • 変身

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    ネタバレ

    虫になったことに意図があるとか最後に変身が解けるとか意思疎通できるとかでもないラスト。
    主人公の内面も人間じゃなくなっていく感じが怖い
    亡くなってやっとほっとして愛を再確認できるような感じが障害者とか認知症の介護とかにも通じる。寒々しい気持ちになる小説だった

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    2024年04月30日
  • 変身・断食芸人

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    ネタバレ

    読め、読めと言われていたがなかなか機会がなかった変身をついに読むことにした。
    変身も断食芸人も作中で自らの意思ではどうにもならないような障害に突き当たる。
    両方とも最後は主人公が死に、主人公は何を成したわけでもなければ死後讃えられるわけでもない。むしろその逆だ。
    私はこのようなタイプの小説に慣れていないので、読後の感情は決していいとは言えなかったが、これもおそらく自らの不勉強の致すところであろう。
    10年、20年後に読むとまた違う感を得るのかもしれない。
    話は変わるが、今年2024年はカフカ没後100年にあたるらしい。時間がなくて2、3年後回しにしていたのがたまたまこのような年に読めたことも何

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    2024年04月24日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    『変身』を目当てに本を買い読みました。

    ある日、目が覚めると主人公が虫になっていたという突拍子もない展開から物語が始まるから、もっと主人公の内面的な葛藤とか苦悩が生々しく描かれているものかと期待していましたが、まさかの内容はルッキズム云々的なものであり思ったよりも淡々と物語が進行するので(翻訳の問題なのか?)肩透かしを食らったというのが正直な感想でした。洋書初心者なので単に自分に合わなかっただけかもしれませんが、、、。

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    2024年02月27日
  • 変身

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    ネタバレ

    理不尽を煮詰めた作品。
    凡人の中に混ざった天才、天才がいなくなった後にまとまる凡人という表現がしっくりくる内容でした。自分が虫になったのに、意外にも冷静に現実を見ている部分が妙にリアルでした。
    訳者解説のおかげで、当時の時代背景やカフカの人柄、交友関係や思考がわかり、作品理解をしやすかった。他の作品も読んでみたい。

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    2024年02月08日
  • 変身

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    ネタバレ

    なんか聞いたことあるな、くらいの感覚で手にとって読んでみた。
    初めてのカフカ作品だったけど、読みやすい訳のおかけでスラスラと読み進められた。主人公の言葉から、変身した自分に対する絶望感があまり強く感じられず、ある種ひょうひょうとしているのが面白かったし、そのおかげで家族達の主人公に対する介護疲弊が進んでいることに全く気が付かなかった。確かに不条理な結末だけど、後味の悪さも特にない

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    2024年02月05日
  • 変身

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    ネタバレ

    グレゴール虫になった事にはそこまでパニックにならずにいつも通り仕事に行くために慌てている様がなんだろう、メンタルが強いのか弱いのか。

    普通虫になってたら会社とか生活とかより、虫化の方に思考の全部持っていかれるのではないかなぁ。

    虫になったことないから知らんけど。

    結局何も分からんまま何も伝わらんまま息絶え、家族は明るい未来へ旅に出る。

    ハッピーエンドなのか知ら?

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    2024年01月23日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    20世紀文学の代表的作家、フランツ・カフカはとてもネガティブな人だったらしい。そんな彼が日記や手紙、メモにのこしたネガティブな言葉を紹介した本。

    恋愛、家族、仕事、社会など、あらゆることに絶望し、悲観的な言葉をのこしている。繊細で傷つきやすく、自己肯定感が低い。考えすぎて臆病になり、一歩が踏み出せない。100年前の人ではあるのにその性格は現代的で、その言葉に共感するところも少なくない。(だからこそ文学史に名前がのこることになったのだろう。)

    『変身』しか読んだことはないが、カフカがこんな性格だったことを知ると、ああいう小説を書いたというのも納得。カフカ自身も自分の作品の異質性に自覚的であっ

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    2023年11月28日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    フランツ・カフカ
    Franz Kafka

    勿論、名前は知ってます!
    小説を書いた人というのも知ってます
    (作品は読んだことないですが…)
    あとは何にも知りません(^_^;)

    では、なぜこの本を読んだかというと、おびのりさんの
    「パワーさえ感じるカフカのネガティブな人生論。あまりに絶望的で笑えて、こちらは元気がでてきそうな迷言な名言集。」
    というレビューを見て気になったからw


    【あまりにも絶望的で、かえって笑えてくる】
    カフカの日記やノートは、日常生活の愚痴で満ちています 
    「父が…」「仕事が…」「胃が…」「睡眠が…」
    カフカが関心があるのは自分のことだけ
    自分の気分、体調、人から言われ

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    2023年02月08日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    初カフカ。独特な言い回し、繰り返しが多くて面白かった。「答えが質問に衝突したのだ」とか読みやすいが、一瞬で解釈できる文が多いかというと実はそうではない。『掟の前で』の寓話感

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    2025年03月31日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    見た目がまったく大きく変わったグレーゴルと、それに劣らず変わっていく家族の関係。

    淡々とした文体なのに心にくるものがあった。

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    2022年10月13日
  • 変身・断食芸人

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    変身について
    ・物語はグレゴールの主観でしかないため場面を想像しながら読むとコメディ的な面白さのある作品だった。
    ・好きな場面は母がグレゴールの部屋の家具を片付けるのを制止するところ。家具が無くなってしまうとグレゴールが人間であった事を否定するのと同じように、グレゴールがグレゴールである事はその周囲の認知によって成り立っている事なのだろうと思った。(グレゴールだけではなく人間全ての話)また、毒虫がグレゴールである根拠などなくそれが結果的に家族の不信感に繋がっているように感じた。
    ・その場で行われてる事の描写が事細かく描かれておりカッティングの悪い映画のような印象を受けてしまった。

    追記批評文

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    2022年10月12日
  • 変身・断食芸人

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    *カフカエスク

    *岩波文庫にしては本の厚みが薄い本なのですぐ読める

    *「変身」と「断食芸人」それぞれ設定が独特な感じがしたので他の本も読みたいと思った

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    2021年09月27日
  • カフカ寓話集

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    カフカは『変身』で好きになったが、本書でも、みぞおちを撫でられるような感覚が味わえる。

    ただし、それぞれの話が何を伝えたいのかは、理解できなかったので、今後再読し考察したい。

    哀れ、やるせなさ、うしろめたさ、気味悪さ、欺き、なんとも癖になる。

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    2020年12月31日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    ネタバレ

    悲しい出来事から立ち直る方法
    最初は悲しい音楽に浸る=同質の原理
    その後で、楽しい音楽を聴く=異質への転導

    勝つか負けるかより、手にしているモノをどう生かすか、のほうが大事。
    人生は常にわき道にそれていく。むしろそれが本当の道。

    一人でいれば何事も起こらない。

    「見る前に飛べ」行動を起こすためにはそれが大事。見たら飛べなくなる。
    人生の多くが、費やされてもなお人は何かをなしうる。

    セルフハンディキャッピング=自分にハンデを与えることで自尊心が傷つかないようにする心理。才能があると信じて、延ばす努力をしない、など。中島敦山月記など。
    試験の前日に片づけなど勉強以外のことをしてしまう心理。

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    2020年11月12日
  • 変身・断食芸人

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    ひきこもりが関係している気がしたがどう解釈するか悩む。読み返すたびに感想が変わる気がする。そこに面白さがあるのかもしれない。

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    2020年08月31日
  • カフカ寓話集

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    “生きていたければ出口を見つけなくてはならず、その出口は逃亡によってはひらけない。”(『ある学会報告』)

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    2020年01月08日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    「変身」シュールギャグであり社会風刺であり家族問題の警句であり純文学であり、はたまた別の何かである。読み手の解釈に依る。読み手の数だけ「変身」できるのが、この物語が世界中で読み継がれる所以なのかなと思う。

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    2019年09月25日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    【感想】シンパシイを感じたので、滑稽でもあり痛くもある。
    かつてカフカ全集は持っていた。が、いまいち良さは感じられず、同時期に揃えたカミュ全集ほど熱心には読まなかった。
    年を経ていくらか感じかたがかわっているのかもしれない?

    【内容】カフカの日記や手記や手紙が異常なまでの弱さを浮き彫りにする。

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    2019年08月12日