フランツ・カフカのレビュー一覧

  • カフカ寓話集

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    こうしてさまざまな短編を読むと、カフカに対する印象が変わります。
    この短編集、断食芸人を含んで、なかなか興味深かったです。

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    2019年07月28日
  • 変身・断食芸人

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    「変身」を読むのは久しぶりです。新潮文庫の高橋訳に馴染んでいましたが、2004年改版のこの岩波文庫の山下肇・山下萬里訳、新鮮に感じました。あらためて、うーん、不条理の傑作ですね。併録の「断食芸人」、初めて読みましたが、考えさせるものでした。

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    2019年07月17日
  • 変身・断食芸人

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    ネタバレ

    変身のみ読んだ。
    やはり有名な小説。人間の内面をえぐり出すような内容である…。自己は他者により構成されるという哲学者の言葉を体現している。
    そして物語が進むにつれて、両親や妹も他者により変わり果てていき、主人公自身も虫として生きるようになる。

    そして、もう一つ重大な事は、変身してしまった虫の描写が非常にあっさりしているという点なのではないだろうか。カフカ自身、生前挿絵などに虫の姿をはっきりと描かないよう指示していたという…。「虫」とはいったい何か。考えさせられる一冊。

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    2019年06月19日
  • 変身・断食芸人

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    ネタバレ

    変身の描写はどこまでも淡々と、死にゆくグレゴールの最後の思考の一葉も伝えない。死にゆく彼が誰を思っていたのか、何を思っていたのか。それらは見るものが自由に空想するほかはない。
    妹の心、両親の心。グレゴールの心は人のまま、けれど家族の心はグレゴールを人とみなさなくなる。人の半分は人に作られているのだと思う。

    グレゴールの死を見つけた老婆がこの物語のアクセントだと思う。他人であり、元のグレゴールを知らず、毒虫であるグレゴールに話しかける変わり者であり、危機的状況の時には彼女は周りの人間の恐怖をなくすような、つまり、恐怖と恐怖をぶつけ合うことで周りは正気を保つように感じる、そのために彼女は雇われて

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    2019年05月31日
  • 変身

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    度肝を抜かれた小説 十代の頃に読んで「これ書いた奴、頭がイカれてやがる」と思った。度肝を抜かれた小説。

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    2025年12月09日
  • カフカ寓話集

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    世界一好きな短編、「皇帝の使者」が収録されているという一点で迷わず購入。他のものもカフカらしさ満載で満足です。

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    2018年06月11日
  • 変身・断食芸人

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    ひさびさに読んだ。
    「変身」
    一家の生計を担う長男が再起不能で働けなくなって、妹や両親が元気になり、しまいに彼を見捨てるお話。タイトルから想像する、いわゆる、新しい自分に脱皮していくような物語を予想して若い頃、初読みして衝撃を受けた。いま、読み返しても、いたたまれない気持ちになる。

    「断食芸人」
    人間はただ生きていくために食べるのではないことを考えさせられる。上手い食べ物にはありつけなかったが、旨い食べ物にはなれた男。

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    2018年05月14日
  • 変身・断食芸人

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    ネタバレ

    長い一文によって、過剰なまでに克明に、細部も漏らさず綴られる言葉は秀逸だった。異常な状況が、どこまでも冷静に理知的に語られる。
    本人の意志とは無関係に、それまでの自分とは違うものに変わってしまったら……。グレゴールはそれまで一家の大黒柱として家族を支えてきたのに、そのおかげで家族は働かずに楽な生活ができていたのに、状況は変わり、結局グレゴールなど始めから存在していなかったかのように終幕する。グレゴールの人生とは一体何だったのか?
    本当の意味で人々が理解し合うことなど無いし、愛情というものも幻想にすぎない。グレゴールの人生に、その頑張りに、意味など無かったし、人間一人が突然いなくなっても、不都合

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    2017年11月23日
  • 城

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    追記
    Kがしていることは、不断の闘争によって、自分で自分のために希望を創り出すこと。どんな小さなことも、自分で闘い、勝ち取らねばならない。それが自分の人生を生きるということだろう。
    ーーーー

    出会った中で最高の小説。人生の暗喩。
    Kは城からどんなに蔑ろに扱われようとも、村人がどんなに信用できなくても、自分で自分を信じることをやめない。自分は使命をもってやってきた!その使命をやり遂げたい!と動き続ける。周りの環境が絶望的であればあるほど自分を信じる心が希望としての尊さを増す。

    私ももうすぐ何がしかの仕事をもらって社会に出る。そこで相手に本当に必要とされているのかわからなくても、あるいは周りの

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    2017年09月21日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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    「希望であふれているときは希望の言葉を読み、絶望であふれているときは絶望の言葉を読み、両方の間で揺れているときは両方を読む。」
    うん、なるほど、人って共感するだけで心の何かが軽くなる気がする。
    対比することで、その時々に忘れている感覚に触れる事が出来る気がする。

    一気読みでなくても、ケース別に言葉が小分けにされているから、ものぐさでも読みやすいです。

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    2017年06月17日
  • カフカ寓話集

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    同じ訳者の「カフカ短編集」が面白かったので、こちらも読んでみる。

    「寓話集」といっても、カフカがこれは寓話でこれは短編と仕分けた訳ではない。タイトルは、「カフカは現代の大人のための楽しい寓話である」という訳者の解釈から来たものだろう。

    「短編集」を読んだときは、「そうはいっても、やっぱり暗いよなー」という感じがしたが、こちらは、なるほど寓話と言う感じだな。動物が主人公のものが多いし。

    「皇帝の使者」「ジャッカルとアラビア人」「巣穴」「断食芸人」「歌姫ヨゼフィーネ、あるいは二十日鼠族」あたりが、特に面白かった。

    きっとどれも昔読んだ事があるはずだけど、印象はかなり違う感じ。自分が

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    2017年05月02日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

    購入済み

    ネガティヴ思考もありじゃない?

    現代作家の小説や漫画にカフカの名前がよく出てきて気になり手にした本。
    ポジティブ思考なゲーテの言葉と極端にネガティヴなカフカの言葉の対比がとても新鮮で、マイナス思考っぷりが引き立ち、なんだか笑えてきました。
    世に出回る自己啓発本に、ちょっと疲れたなと思える人にはホッとできる、そんな一冊でした。

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    2015年10月14日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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    ゲーテもカフカもよく知らないまま読みました。
    読んで、2人とも大好きになりました。
    早速、作品を読みます。
    ゲーテは、ただ恵まれた人ではなくて
    深い悲しみを多く経験しての言葉がとても
    参考になり、色々落ち込んでいる私に慰めになりました。

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    2014年11月26日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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    ゲーテとカフカの性格や彼らの残した名言のいくつかは知ってるつもりでしたが、これほど対照的とは…自分はどちらかというとカフカ寄りだなぁと再認識して少々残念。

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    2014年11月09日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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    このなかのどれかが必ず誰かのお気に入りになる。対局の二人の、でもどこか似通った言葉が所狭しと詰まってる。個人的にはやはりゲーテ様のお言葉が胸に刺さりました。『生きてる間は生き生きとしてなさい。』

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    2014年07月01日
  • カフカ寓話集

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    扉ページの次の絵。
    この人はもうずっと深刻なままでいる。
    このままもう立ち直ることはない。

    この人は同一人物なのか、それぞれ別人なのか、男なのか、女なのか、作者自身なのか、赤の他人なのか。ひとつのストーリーなのか。

    この人は、うな垂れ、手枷で曳きたてられ、法廷に立たされ、希望を持った次の瞬間に裏切られる。
    ように見える。

    この絵をよく見てからカフカを読むべきかどうか判断すべきでしょう。

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    2013年10月13日
  • アメリカ

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    賢い美少年カールは、年増の召使を孕ませ親に追い出される。
    そこから彼は、不条理の道を歩み続ける。

    大国アメリカへ到着した船上でのやりとり、自分の大切なスーツケースを他人に預けたまま、他人の厄介事に首を出す。
    彼の自信は若さに由来するものだろうか。
    ごったがえす人の波、赤の他人の問題に巻き込まれ、この先の混乱した道を予想させる。

    お偉い伯父に預けられるが、途中で厄介払いされる。
    10代半ばの少年が、大国アメリカに放り出されたわけだ。
    その理由は読者にも提示されない。
    この先の物語も、不条理と茨の道が続く。

    この少年は、孤独を感じる間もなく、生きるのに必死なように描かれている。そんなわけはな

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    2013年01月27日
  • アメリカ

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    話は両親によって本国から追い出されたカール・ロスマン氏の新天地アメリカ放浪記ですが、ロスマンはトラブルを起こして次々に新たな目的地を目指します。第一章の火夫が短篇集にも収録されていることから分る通り、それぞれの章が自己完結しているので、分量の割には長さを感じさせない構成になっています。未完のせいもあって、最後の第八章がちょっと浮いてる感じもしますが、却って未来への出発っぽくてフィットしています。カフカの作品にしては、比較的ポジティブだと思いました。

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    2011年11月15日
  • カフカ寓話集

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    最初の2ページを読むだけで分かる。
    ああ、カフカだと。
    物語の中に入ったと思ったら、読者はそこに置き去りにされる。
    誰も追いつけない。カフカにだけは。
    自分なりに色々な作品を読んできたつもりだが、
    カフカの世界に似た作品、世界観をもつものには未だに無い。
    なぜカフカだけがここに行き着けたのだろうか。

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    2011年10月09日
  • アメリカ

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    フランツ・カフカは、127年前の1883年7月3日にオーストリア=ハンガリー帝国(現在のチェコ)のプラハに生まれて、86年前の1924年6月3日に40歳で亡くなった小説家。

    ところで、フランツ・ファノンじゃなかったフランツ・カフカって、どこかエリック・サティに似ているとお思いになりませんか?

    抽象する無機質なランドスケープといい、現代に生きる私たちの孤立感や閉塞情況の感嘆・強調といい、言い知れぬ不安と孤独感の恍惚的描写といい、未知なる隣人と時空を超えた憧憬の祝祭的喝采などなど、ほとんど何を言っているのか自分でも意味不明ですが、ほぼおおむね、だいたいそんなふうな感じですが、ただ表現方法が小説

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    2011年08月03日