フランツ・カフカのレビュー一覧

  • 変身/掟の前で 他2編

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    【変身】
    やはり人間は見た目なのか、と思った。
    意思疎通もままならないし、
    気遣いで近づいても嫌がられる。
    最終的に家族は新たな生活をスタートする。
    酷いと思われるかもしれないが人間らしさが出ている作品だなと思った。

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    2024年01月31日
  • 変身・断食芸人

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    断食芸人は長期に渡る断食で餓死する直前、こんなことを言う。
    「いつだってあんたらを、この断食で感心させてやろう、と思ってきたんだがね……(略)もう、感心するのはやめてほしいんだ……(略)うまいと思う食べ物が見つからなかったからなんだ」
    これは思うに、「断食」は断食芸人が食べたいものがある状態にあって初めて「断食」たり得るのであって、何も食べたくなくなってしまったらそれはもう「断食」の本質に反してしまっている。こういうことだろうか。

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    2024年01月18日
  • 変身・断食芸人

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    ネタバレ

    不条理文学というのを初めて読んでみました。
    どちらもすごく面白かった。

    毒虫:
    起きたらばかでかい毒虫になってるの、普通はなんで!?ってなりそうなところですが、主人公は特に疑問も無しに受け入れてるの面白い。
    家族も主人公が毒虫になったことを受け入れていてすごい(笑)
    私なら主人公が毒虫に食べられたのかなと思って退治してしまいそう。
    家族のために働いてきたのに、変身して毒虫になってから、気を遣われ、どんどん扱いが酷くなっていくの可哀想すぎる...でも、毒虫と共に住む家族の立場になると、仕方の無い扱いだよなあとも思います。

    断食芸人:
    かなり短かったけど面白い。
    断食芸人ってほんとにいたっけ?

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    2023年10月14日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    チェコに行くことになった!ので手に取った、はじめてのカフカ。

    どうしてこんな発想ができるのかしら、と思う。
    「アカデミーで報告する」なんて現代のSFのよう。猿の惑星を思い出す。
    「変身」では、次第に虫としての行動を取り始める主人公、当初は虫となった兄を気遣うものの、最終的には一緒には暮らしていけないと明言する妹など、登場人物の心境の移り変わりが、悲劇的でも批判的でもなく、当然のことのように描かれる。
    そしてところどころのワンセンテンスの中にさりげなくユーモアが交えられる。

    カフカは取っ付きにくい印象があるものの、楽しく読めたので、原文からかなり意訳されてるのかなあと思っていたところ、役者あ

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    2023年04月02日
  • 審判

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    不条理というカテゴリーが適切かどうかという疑問はあるけれど、やはりカフカはおもしろい。

    カフカ本人がモデルであろうKが、ある日突然訴訟に巻き込まれる。わけのわからないまま、Kは現実に対応しようとするが、そもそも理屈のわからないではじまった事態に、現実的に対応できるわけもない。

    大雑把な骨組みをみると、これは「変身」や「城」にも似た構造なのがわかる。
    カフカにとって現実は得体の知れない不気味なものだったのかもしれない。

    彼の文学は個人的なものであったが、たくさんの人に受け入れられている。
    人は現実にたいして、得体の知れない脅威を感じるものなのだろう。それはおもに、自分と違う人間で、自分を攻

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    2023年04月01日
  • 夢・アフォリズム・詩

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    ネタバレ

    人間は、自分のなかにあるなにか<不壊-フエ-なるもの>、破壊できないものへの永続的な信頼なくしては生きることができない。その際、不壊なるものも、また信頼も、彼には永続的に隠されたままであるかもしれない。こうした<隠されたままであること>を表す可能性の一つが、人間になぞらえた<人格神>への信仰である。

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    2023年02月11日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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    ゲーテのポジティブさと、カフカのネガティブさに大きなギャップがあって面白かった。

    ゲーテにおいては、ここまでプラスな考え事ができて本当にすごいなと思った。身長も187センチあって、身分も高くて、色々な学問に精通していて。現代にいたとしても超モテモテだと思う。

    ゲーテの生き方をみて、色々なものを手に入れられたら本当に幸せなんだろうかと考えさせられた。

    ゲーテは83歳くらいまで生きたらしい。人生の過程で、兄弟や奥さん、親友を亡くすという悲しい出来事を経験している。周りの人が亡くなるのを体験すること以上に悲しくなることはないと思う。だから、人生がある程度順調にいっても、本当に辛いことは誰でも起

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    2023年02月01日
  • 変身・断食芸人

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    よく最初の文が引用されるのもあって、その一文に惹かれて手に取った。
    読み終えて毒虫、についての考察もいくつか拝見したのだが、いつか見たその中の「毒虫になった=使い物にならなくなった」という解釈があったのがとても興味深い。
    朝起きたら、自分が使い物にならない。害にしかならない毒虫になっていた。
    それを踏まえたラストは、救いがなく生々しさを強く感じた。

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    2023年01月25日
  • ある流刑地の話

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    『判決』、『ある流刑地の話』が特に面白かった。

    あとは、『ひとり者の不幸について』、『衣装』も良かった。生きていくことが悲しくなる話ではあるけど。

    すでに読んだことあるけど、『十一人の息子』、『断食芸人』もやはり良い。

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    2023年01月24日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    気持ちが沈んでいるときに読みはじめましたが…。
    え…私…カフカほど落ち込んでない!(笑)
    そんな心境になりました。
    読めば読むほど逆にカフカを心配しちゃいます…
    世の中にはポジティブな言葉、思考が多いですが、ネガティブな言葉にしかできない、ネガティブの強みを感じました。

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    2022年09月29日
  • 審判

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    カフカは代表作「変身」だが不条理小説としては「審判」のほうが好み。ある日突然訴状不明の罪により逮捕され、不毛な問答と有罪回避を模索した挙句、しまいには処刑されてしまう。権限と責任の所在が不明な官僚組織の迷路に迷い込み、しかし権威と執行は断行される。、なんという不条理!突然女性からの誘惑やアバンチュールが挿話されるのも理解不能で面白い。事象や事柄を緻密かつ厳密に描写しながらも何ら本質的・実質的なことに触れない文章は見事。ストーリーやレトリックよりただただ紡がれていく不条理な文章を存分に楽しむ作品である。

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    2022年08月17日
  • 変身・断食芸人

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    ネタバレ

    不条理な事態に見舞われている主人公と、その他。この「その他」の者たちは「主人公」をあくまで異物として嘲笑い、恐怖し、排除する。「主人公」は何もできない。
    収録作2篇はこれらの過程が即物的に描写され、その為に不条理が際立つ。だから怖くて、気持ち悪い。しかしながら坦々とした筆致故にグズグズ滞ること無く読める。カフカというジャンルの文学だ。

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    2023年01月29日
  • カフカ寓話集

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    今日6月3日はカフカの命日ですね。
    カフカ寓話集の題名に成っていますが、他に短編集の題名の作品が有るのであえてこの題名にされたとの事でした。
    小品を中心に30話収録されています。
    カフカは妹さんの下宿に転がり込んで創作に明け暮れたそうですが、書いては捨てるの繰り返しで、しっかり物の妹さんがカフカの捨てたものを拾っては隠し持っていたそうです。そのお陰で後世の我々がカフカの作品に浸れるからありがたい事ですね。
    この本にカフカの絵が紹介されています。カフカは友人にも自分の作品を焼却するように依頼したそうですが、しっかり物の友人にも感謝ですね。
    カフカの作品が後世の作家さんにもかなりの影響を与えた事を

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    2022年06月03日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    「判決」「変身」「アカデミーで報告する」「掟の前で」のカフカ作品4篇が収録されています。

    東野圭吾さんの「変身」という作品を読んで、同じ題名の名作を読んでみようと思い読みました。カフカの「変身」は家族の邪魔になる事を虫になるという比喩を用いて表現した作品でした。虫となったグレゴールに対する家族の気遣いや扱い方にもどかしさを感じると同時に、家からいなくなると家族が晴れやかになる結末は、後味が悪い印象ではありましたが、現実にある問題を色濃く表した名作だと思いました。

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    2021年12月30日
  • カフカ寓話集

    購入済み

    世間との隔絶

    ロビンソンクルーソーにしても、巣穴にしても、断食芸人にしても、世間との隔絶から自己の内面を追求せざるを得ない筆者の苦悩が表れてきているように思った。自分を理解してくれる人に囲まれているなら、これらの作品は生まれるはずがない。

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    2021年11月18日
  • 変身・断食芸人

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    昔読んだときは思わなかったけれど、カフカさんの話って太宰治に通じるものがある。
    昔は心理学的考察が云々なんて身構えて読んだ『変身』も実はブラック・ユーモアなお話だったんだね。

    ここに収録されていた『変身』のザムザさんも『断食芸人』の芸人さんも最期は自分の死を受け入れている。
    しかし、その受容は他者である読者からすると「それでいいの?」と感じるもので、その感情から読者は自分が亡くなるときのことを考える。

    結局は納得して死を迎えられることは他人がどう思おうと幸せなことなのでは…って気がする。
    上を見過ぎてもキリがないし。
    2編とも奥深い話だな…と少し大人になった今は思いました。
    訳も良かったと

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    2021年10月10日
  • 変身・断食芸人

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    これはハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。
    もし明日自分がグレゴールのような不条理に遭ったらどうしよう。

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    2021年07月14日
  • 家のあるじとして気になること

    ネタバレ 購入済み

    短編ながら

    ほんの数ページの超短編だけど面白い
    オドラデクの形容について頭の中でいろいろと想像してみるけれど、垂直辺りから断念。生き物?木?
    あれ?動くんだ?おやおや、しゃべれるんだ!みたいにボクの心を揺さぶられるのがとても楽しい

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    2021年03月02日
  • ある流刑地の話

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    高校時代、現代文の教科書に載っていた「掟」。
    改めて読み直すと、ひたすら放置されていた旅人が、掟の門の中に入れないこと、番人との不毛な、やりとり、これらが「社会性って何?」と、各人に問われているように読めてしまう。
    私は進んで掟の中に入るタイプではない。

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    2021年02月09日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    解釈が難しい 描写がリアルで繊細。あり得ない設定でも一気に読者を自分の世界に持っていくところも凄いと思いつつ、この小説が表現しようとしたことが何なのかと問われると、実は全然わからないのがもどかしい。

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    2026年01月12日