フランツ・カフカのレビュー一覧

  • 変身

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    一家の大黒柱だった兄が、変身を機に次第に厄介者扱いされるようになる残酷さ。虫になった主人公を引きこもりや身障者などのメタファーだと仮定して考えてみるとよりグロい。周りの反応の冷たさ、家族の本心が露呈していくリアルさに心臓がキリキリ痛んだ。

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    2026年10月31日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    ほんとうのカフカとはかのようなもの
    わかるような、わからないような
    でも、長く書いたものよりも短編やメモのほうがその人の本質がよくわかるのは理解できる。組み立てられないアイデアの残骸、破片。作品にならなかった作品たち。

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    2026年10月30日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    「変身」
    度肝を抜かれる→受け入れる→共感する→応援する→落胆する。
    私のこころの動きはこうだったと思う。
    描写がリアルだからか、異常な状況を見せられているのに、早く深い没入感だった。
    あの姿で電車の時間心配してるとかおもしろい。
    「アカデミー賞で報告する」
    私はこれも好きだった。
    本当に独特な世界観。

    タイムリーにこの冬にカフカの映画があるみたい。
    興味深いな。

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    2026年10月30日
  • 変身

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    やはり純文学って難しい。
    理解しきれないけど考えさせられる。
    どうして虫になってしまったのか明かされず淡々と進んでいく様子が恐いけど面白い。

    カフカ氏は、表紙に虫そのものの姿を描くことを断固として拒否していたとのこと。

    虫に変身したというのは比喩で、「家族が突然体を動かせなくなり言葉も発せられなくなり醜い姿になってしまった時に果たして今まで通り愛せるのか」というメッセージなのかなと思った。

    兄は働くことのできない両親と妹に代わって朝早くから働きに出て一家を支えていて、音楽好きの妹を音楽学校へ入れてやろうと計画を練っていた。
    そんな家族思いの兄なのに最初から最後まで理不尽すぎる。

    最後、蛹になって羽化して蝶になって飛んでくみたいな展開あるかなって思ったけどただただ悲しいラストだった。

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    2026年09月23日
  • 変身

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    純文学にしては読みやすい。というより、展開が気になってすいすい読めたのかもしれない。
    「主人公が虫になっていた」という衝撃の書き出しにぞわぞわしながら読み進めたが、ひたすら後味が悪い……。
    自分が「自分の役割」を果たせなくなったとき、私の大切な人は私を見捨てないでいてくれるだろうか。

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    2026年08月30日
  • 変身

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    突然虫になってしまったにも関わらず、家族のことを考えるザムザと、だんだんと彼を疎ましい存在と考えるようになる家族。最後の衰弱しきったザムザと希望が垣間見える家族の描写が対照的で虚しさが残った。

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    2026年08月23日
  • 変身/掟の前で 他2編

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    カフカ文学はシンプルな文量で哲学的な話が多い印象。人間のネガティブな部分に焦点を当てているので、気持ちが明るい時に読んだ方がいい。疲れている時に読むと凹みそう。

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    2026年08月20日
  • ポケットマスターピース01 カフカ

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    初カフカ。
    有名なだけあって『変身』『訴訟』は面白かった。
    書簡集、公文書はもっとカフカに興味が湧くまでお預け。他の翻訳も読んでみたい。

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    2026年08月20日
  • 変身

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    ネタバレ

    なぜグレーゴルは虫に変身という状況にそんなに取り乱すこともなく、冷静に対処しようとできたのか。本書内ではもちろん理由は書かれていなかった。「そんなことよりも、自分は働かなければならない」という意思があったんだろうか。

    そして、そんなグレーゴルが最後には家族の負担になってしまうという不条理。でも家族のことをただ責めることはできないのかも。コミュニケーションも取れず、でも世話をし続けなければならない。家族が暮らしていくために全員で働かなければならない。終わりの見えない長く暗いトンネル。「グレーゴルさえいなければ、、」と思ってしまう気持ちも否定はできなかった。

    突然の事故や病気、高齢者の認知症など、ザムザ家に訪れた突然の暗闇は、私たちにもいつ訪れるかは絶対にわからない。でも、そうならないよう努めようと思った。

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    2026年07月28日
  • 変身・断食芸人

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    不条理文学の代表作と言われている本作品。確かにそう感じた。けれども同時にこのようなことは今の時代にも起こっているなあとも感じる。メタモルフォーゼという形で表現されているから余計に色々なケースが思い浮かび考えさせられる。

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    2026年07月19日
  • 変身

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    4.1
    後味悪いなぁ。鬱なる

    当時らしい暗い文章と展開。好きです。
    結構違和感残るけどそれも良さというか。考察の余地がある。

    虫は鬱病とか身体障害のメタファーって書かれてて確かになって思った。
    でもシンプルに本当に虫になってしまったって考えても面白いと思う。

    存在意義がなくなったらあとは座して死を待つのみなの辛すぎるよ

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    2026年07月15日
  • 変身

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    ネタバレ

    朝起きたら虫になっていたという設定がまずおもしろすぎる。

    虫になっていたことは色々なことの比喩なのかもしれないが、そういったこと以上に虫になってしまったザムザについての描写が不思議で少し気持ち悪くて何よりおもしろいというのが何度も思った感想。

    最初は人間っぽかったのに、天井に張り付いているのが心地よいと思い始めたり、だんだん虫になっていくかんじがすごい。

    虫になってしまってるのにそのことよりも、まだ家族のために働こうと支配人に訴えようとするザムザが健気。それなのに、、ああ本当に不条理だ。。

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    2026年06月29日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    すっごい才能だよなぁ。
    カフカといえば誰もが知っている作家だと思うけど、『変身』しか読んだことなかった。15の作品が収められているけど、不条理で矛盾に満ちていて、何も解決していかない物語がほとんど。でも魅かれちゃう。すごいや。

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    2026年06月11日
  • 変身

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    村上春樹「海辺のカフカ」を読む前に、1冊くらいカフカを読んでおこうと手を伸ばした。

    本編100ページに対し、解説70ページ。
    噂に違わず、難解なのかと構えたが、意外と読みやすい。

    グレゴールは朝目覚めると、虫になっていた。
    ベッドから降りる。シーツをかぶる。壁を這い回る。本人は真剣そのものなのに、笑える。
    だが全般に漂う、閉塞感と絶望感。カフカの特徴らしい。

    現在のチェコに生まれた比較的裕福なユダヤ人で、ドイツの女性と婚約を二度(破棄も二度)したカフカ。ナチスドイツも出てきた時代の、サラリーマン作家。そういった背景も含めて触れたほうがいい作品だと思いました。

    三部構成のうち、二部はやや間延びしたように感じたが、一部と三部は好きだった。

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    2026年06月05日
  • 変身

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    ネタバレ

    目が覚めたら虫になってた…という設定は有名ですし知ってはいたのですが、内容は初めて知りました。

    そもそも『虫』ってなに?というところなんですけど、別に虫であることが重要というよりは、愚鈍で醜くて役立たずで嫌悪を駆り立てる存在、ってことなのかなあ?
    目が覚めたら…というのも現実に向き合った、みたいなことの比喩なんでしょうか。
    ザムザは『ろくに働けない家族のためにやりたくもない仕事をして稼いでやってるんだ』という認識でいたけれど、本当は案外家族みんな自立できてるし、ザムザの助けがなくても十分だし、みんなザムザが自負するほど彼に感謝も愛着もない…という現実を目にしてしまっただけなのかも?
    つまるところ、現実と向き合って最後『消えることが唯一できること』と受け入れ消えていく、そして残された家族は明るさを取り戻して前に向いて歩き出す、という結論からも、諦観と厭世観のようなものがすごく感じられました…時代もあるのかな?
    なんとも言えない後味の作品でした…でも割と好きかも。笑

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    2026年06月04日
  • 変身

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    ネタバレ

    ある日突然虫に変貌してしまった男、グレーゴル•ザムザとその家族の顛末を描いた作品。
    何故、どうして虫に変身したのかという理由は一切語られずに、一家を支えるため仕事に励んでいた好青年が突如人の言葉を介さない存在になるという不条理さ。しかもグレーゴル本人は人の心と思考を残しているのに、他人から見たら巨大な甲虫以外の何者でもないという、このなんとも言えない悲しさ...月日が経つにつれ、彼の感性が段々とそちらに寄っていくような描写があるのも悲しさを助長させます。
    誰よりも父母、そして妹の事を考えて行動していた筈なのに、変わってしまった事で彼らから相容れない異物として扱われる描写の苦しさは言い表しようがありません。
    グレーゴルがゆっくりと息を引き取った後、残った家族は未来への希望を見、或いは妹のグレーテが希望そのものとなりました。カフカがどのように彼の内でテーマを定めてこれを執筆したのかは図りかねますが、
    『醜く変化してしまったものを過去のものとして忘れ、光ある未来へと目を向けろ。』
    と言われているような気がします。
    カフカはグレーゴルに自身を準えているという説がありますが、それはあながち間違いではないのではと感じられます。カフカは生涯を通じて、自分は何もできない、社会に適合できない、あるいは誰かを愛することもできない人間だという劣等感を抱いていたという話もあるようです。孤独に死んでいくグレーゴルの姿は、カフカ自身の投影そのものであるように思われます。

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    2026年05月31日
  • 変身

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    ネタバレ

    グレーゴル・ザムザは巨大な虫に、変わってしまった。
    虫に変身したことで、厳しい労働環境、家内で自分が働かなければというしがらみから解放されたようにおもわれた。しかし、「…ふたたび仕事にとりかかった(102)」から、虫となった今では生きる行為が肉体労働に値するほど大変である状態となり、解放されるどころか肉体的にも精神的にも不自由な、閉鎖的な狭い檻に閉じ込めまれてしまっており、字面での労働も虫としての働きも本質的には同義であるようなふうにも思えた。
    商人として海外を飛び回わった過去と、虫として部屋の中を動き回っている今との、彼の周りに広がる世界がコントラストになっており、逆説的にこれまでの商人という立ち位置もあながち悪くなかったのではと思わされる。
    兄はすでにいないが、巨大な虫こそが兄であると認識する家族。兄だと思っていた虫が死ぬことで、今残っている家族を見つめ直すことができたのが、グレーゴル目線では寂しくあるが、まさにグレーゴルだけが可愛がっていた妹に対する両親の印象が、(グレーゴルの部屋掃除や食事を出す+後半の精神的変化によって)子供から大人に変わり、家族の関係が前向きに変化している。
    妹は虫を兄と認識し、機械的でありながらもいつか元の兄の姿に戻ることを期待しながら、虫とは認知しながらも可能な限り兄のためにと行動をしていた。
    グレーゴルの理解者が妹→母(荷物の移動)→誰もいなくなると変化。徐々に疎外感が強まっていく印象。
    みなが虫となったグレーゴルを、グレーゴルと認識すること。グレーゴル自身が虫となった事実を受け入れていること。
    →ありえないことが事実起こっているという矛盾にも感じる状況であっても受け入れざるをえない。むしろ、その方が自分にとって都合の良い解釈ともなるから、という風に感じた。まさにこの世の不条理さ、非現実やありえないと一掃しようとしても事実起こっている現実は変わらないのであるということを伝えたいと感じた。

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    2026年05月21日
  • 変身

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    高齢の両親と年端もいかない妹を養う為毎日懸命に働く男グレーゴルが、ある朝なにか気がかりな夢から目を覚ますと巨大な虫に変身していたという衝撃的な冒頭が有名な作品。
    当然仕事どころか日常生活さえままならなくなり、粉骨砕身しながら養っていた家族には遠巻きに扱われ、最期は…
    傍から見るとこの上ない理不尽の連続でグレーゴルを哀れまずにはいられないのですが、当の本人は一貫して冷静であり、絶望しているような様子もそこまで見られないのがまた不思議な印象を与えるお話でした。

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    2026年05月20日
  • 変身

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    よく分からなかった…。
    【海外文学最高傑作のひとつ】と内容紹介に記載されているのだが、なぜ、この作品が最高傑作のひとつなのかが分からない。
    研究をすれば色々な解釈の仕方があるから面白いのかもしれない。表層的なことしか思考できない自分にとっては、この作品の奥深さを感じ取ることができなかった。
    「わかりやすさ」ばかり求めているから、こういった作品の面白さを理解できないのかもしれない…。本との向き合い方に関して、再度考えていきたいと思った。

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    2026年05月17日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    カフカはマンボウ並みにメンタルが弱く毎日絶望してたのに、別に希死念慮はなく自殺とかはせず普通に肺炎で死んだのおもろい。逆にメンタル強いと思う。見習いたい

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    2026年04月14日