多和田葉子の一覧

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作品一覧

2019/04/11更新

ユーザーレビュー

  • 献灯使
    死なない老人とひ弱な子供たちで構成される世界。どうやら、何か災害などでそのような状況に陥ったらしい。最初の方は、頭の中を?マークでいっぱいにしながら読み進めた。なぜ作中の世界になってしまったのかは、読み進めるにつれて明らかになっていく。

    この作品では、科学技術など文明批判をしているように私は捉えた...続きを読む
  • 地球にちりばめられて
    これは多和田葉子にしか書けない小説。エクソフォニー、母語の外へ渡って行くことで母語の響きに含まれる根源的な意味に通ずること。しかしその境地に至ることに付随する孤独。それが書き記された文章の中にまざまざと表現されてしまうことをよしとしなければならない。

    例えば、失われたとされる鮨の国。その理由は明ら...続きを読む
  • 献灯使
    大災厄後、鎖国した日本が舞台。老人は健康だが死ぬことができず、若者の世話をする。子どもたちは体が蝕まれ、長く生きることができない。
    ディストピア小説と括るにはあまりにも「あり得る近未来」に感じられて、ページを繰る指先が冷たくなる。何が起こったのか明確には書かれていなくても、東北大震災を経験した我々に...続きを読む
  • 献灯使
    東日本大震災が起きる直前の、2010年の夏は、とても暑かった。2009年の夏も暑かったけど、2010年の夏の暑さは異常だった。本当に毎日、夜遅くまで、休みなく暑かった。コンビニで棚卸をしていると、真っ黒に日焼けをしてぐっしょりになった作業服のおじさんが、「ガリガリくん、無い?」と言って空になったアイ...続きを読む
  • 犬婿入り
    遅読の私なのだが実にすいすい読み進めた。
    二冊目にして「多和田葉子流」に慣れたのは
    思考の形がどこか似ているのかしら?なんて
    多和田女史の研ぎ澄まされた言語感覚と
    深い洞察力を前にして とても言えない。

    1993年芥川賞受賞の「犬婿入り」。
    エロチックな有機物のにおいに満ちているが
    妙に乾いた空気...続きを読む