「多和田葉子」おすすめ作品一覧

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作品一覧

2017/09/08更新

ユーザーレビュー

  • 百年の散歩
    『わたしは、黒い奇異茶店で、喫茶店でその人を待っていた』―『カント通り』

    一行読んで直ぐに思い出す。ああこれが多和田葉子であった、と。エクソフォニー。手掛かりは、音。

    個人的に一番好きな作品は「容疑者の夜行列車」。推理小説のようなタイトルに隠された音と意味の多重露出。物語もまたシュレディンガーの...続きを読む
  • ポケットマスターピース01 カフカ
    再読の『変身』をはじめ、どの作品も最後の最後までどこに向かっていくのか方向性が読めないところが面白い。

    中でも『流刑地にて』は衝撃でした。
    とある植民地の島を舞台に、公開処刑の装置の仕組みについて嬉々として説明する士官。それを半ば冷めた目で眺める旅行者達。
    そして何故テーブルの下に墓石がある?想像...続きを読む
  • 雪の練習生
     人間社会で「普通にクマらしく」ホッキョクグマが生活する話(意味不明)。それも、人間社会にやってきたホッキョクグマが、色々ドタバタ冒険して人間と仲良くなりました系の話ではなく、人間社会で暮らしているクマが、日常生活の中で色々自分自身のことについて考えたり、今後のことに悩んだりするだけの話。ただそれだ...続きを読む
  • 聖女伝説
    もはや詩を読んでいるのか小説を読んでいるのか判らない。そのどちらでもあるのだろう。意味の糸をたどっていくと突然イメージに突き当たり、そのイメージがまた意味にたどりつく。その往還が心地よい。この小説の一貫性を成り立たせているのは、登場人物の名前と聖書だ。その他は今にも溶け出してしまいそうなゼラチン質。
  • 尼僧とキューピッドの弓
    ドイツにある尼僧修道院に、取材のため長期滞在している日本人の”わたし”の目を通して描かれる共同生活のようすと、”元尼僧院長の独白”の2部構成になっている。
    フェアな人には皆、すこし心を許すものであり、外国人ということもそこに加味されるものである。
    第二の人生をこの修道院に捧げる尼僧たちは、離婚経験も...続きを読む

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