あらすじ
独特な作風と言語・文化への鋭く繊細な洞察から生まれる多和田ワールドの魅力が横溢する作品集。「かかとを失くして」「三人関係」「文字移植」
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Posted by ブクログ
濃密な世界、なににも頼れることのない不安定感、これらは我々の生きている世界そのものであり、それらを何気ない顔で過ごす我々とは一体なんて奇妙な生き物なんだろうかね
Posted by ブクログ
「犬婿入り」を読みこちらも読みたくなった。
「かかとを失くして」は、書類結婚で異国へ移動した異邦人の話。異物(異質なもの)として生きていくのは、つまさき立ちするよな不安定な状態なのかも。三作とも平衡感覚を失うような感覚を覚えた。
イカ、いか、烏賊・・・他は?
Posted by ブクログ
◆『犬婿入り』から多和田作品2冊目。
◆今回もディスコミュニケーション・意思疎通の欠如を強く感じる。主人公はいつも、「私」を含まない共同体や共通言語を妬み・軽蔑し、地団駄踏んで苦しみの声をあげる。ソフィストケートされることを拒み、言葉を解体し、言葉以前のものに戻ろうとし、あるいは過剰に連ね、駄々をこねる。◆それはまるで赤ん坊の泣き声(言葉への・世界へのラブコール)のよう。かつての子であり女であり母である私は、それを不快と思うこともできず、愛し子たる彼女を、目で耳で鼻で皮膚で子宮で全身で抱きしめたくなってしまう。
◆「翻訳」をテーマにした「文字移植」は、いつになく具体的で作者の核を見たようで興味深かった。多和田氏の訳すアンネ・ドゥーデンの「アルファベットの傷口」を一つの作品として読んでみたい。
Posted by ブクログ
どことなくズレた人たちと、ズレた世界で起こる不思議な出来事の数々。
何なんだ、この妙な展開の話はと思いながらも、不思議と心地良い文章の魅力で読み進めてしまう。