地球にちりばめられて
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地球にちりばめられて

792円 (税込)
554円 (税込) 12月25日まで

2pt

「国」や「言語」の境界が危うくなった現代を照射する、新たな代表作!

留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語〈パンスカ〉をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る――。

誰もが移民になりえる時代に、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。

「国はもういい。個人が大事。そこをいともたやすく、悲壮感など皆無のままに書かれたのがこの小説とも言える」
――池澤夏樹氏(文庫解説より)

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地球にちりばめられて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最高の読書体験をした。
    万博イタリア館の待ち時間に全て読み終えた。
    およそ7時間くらいか。

    多和田葉子さんの書籍は2冊目。

    テレビに出ていた、祖国を亡くしたという女性が話す独特の言葉遣いに興味を持って、ぜひ会いたいとテレビ局に問い合わせたら、案外簡単に会えて、詳しく話を聞いてみたいということで、

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    ちょっとすごすぎるかも!!
    多和田葉子のなかだとかなり読みやすい方だと思うんだけど(ストーリーが追えるので)、ふんわりふんわり流動的に場所が動いていく。根本的に根無し草の感覚があるのかも。
    言語はもっと自由なのかもしれない。私はいつも(特に)英語を話すときには間違えるのが怖いと思ってしまう。文法がち

    0
    2025年04月20日

    購入済み

    不思議な作品

    ちょっと読みにくいので、ざっとスピードをつけて流してみた。
    日本がもうなくなっていて、日本人のHirukoはパンスカという
    どこの国の言葉でもないそれでも通じる言語を話す。失語症、
    魚の文化、泥沼に咲く蓮にすわるブッダ、ロボット、セックスと
    セックスなしの付き合い、言語、テロ、神話と女性と暴力、

    0
    2025年02月19日

    Posted by ブクログ

    今度ヨーロッパにいくから、旅がしたくなるような本おしえてって、chatGPTにいったら、この本が紹介された。なんにも前情報なしで、文庫版の表紙のアーティストのファンなのもあって、読んでみることにした。

    何気なく読み始めたけど、めちゃくちゃ面白かった。
    言語を学んでいくときに今までになかった輪郭が見

    0
    2025年02月09日

    Posted by ブクログ

    不思議な世界観と読み心地でとても良かった!!
    登場人物たちと一緒に旅してるよう。あえて色々な背景を詳しく描かないところも私は好きだった。空気感的にたぶん小川洋子とか好きな人は好きなんじゃないかと思う。でも小川洋子のようなフェティッシュな湿度はなくどちらかというと無機質な雰囲気。
    海外旅行好きな人、留

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ

    これは…!なんだか不思議で夢中になる新感覚の読書体験

    日本語の響きや語感、ニュアンス、文字、文体、地理など、言語を言語たらしめるそのすべてを、他言語との相対性の中で自由自在に操る。そうして紡がれた海の上を読者がたゆたう中で、登場人物たちの過去と現在と未来とが交錯し物語も展開されていっている、みたい

    0
    2024年08月19日

    Posted by ブクログ

    Audibleで聴了。ものすごく引き込まれたので、続編を文庫で買うことに。出来ればそちらもAudibleで聴きたかった。朗読の可能性も感じました。

    0
    2024年03月04日

    Posted by ブクログ

    hirukoの言葉の、1984感。
    異国の目を通して感じる、わたしたちの文化。

    ちょっとした表現の、ピリッとウィットのきいたかんじ。

    人が語る人、の連なり。

    言語がつくる、思考。

    0
    2023年11月19日

    Posted by ブクログ

    新感覚の小説だった。日本がなくなったという、しかも日本に関連する情報がどんどん曖昧に薄れていくという気味が悪いミステリアスな雰囲気なのに、悲壮感はなくむしろ後半はふざけた感じになって予想できない話だった。面白いかと言われるとよく分からない。
    純文学に近いのかなと。言語という人個人と切り離せないものが

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    面白かった。登場人物どの人をみても変わっているんだけど、そんな人たちが集まって旅をするというのがこんなにも楽しくワクワクするなんて。最後のみんなのカオスな会話の中クヌートの母がアカッシュに向かって「あんた何なの?」アカッシュ「クヌートの恋人です、あなたは?」というのに笑ってしまった。多分ここまで読ん

    0
    2025年10月30日

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