穴あきエフの初恋祭り

穴あきエフの初恋祭り

小説・文芸
719円 (税込)

3pt

3.9

近づいたかと思えば遠ざかり、遠ざかると近づきたくなる、意識した瞬間にするりと逃げてしまうもの――。

十年ぶりに再訪したはずの日本(「胡蝶、カリフォルニアに舞う」)、重ねたはずの手紙のやりとり(「文通」)、何千何万年も共存してきたはずの寄生虫(「鼻の虫」)、交換不可能な私とあなた(「ミス転換の不思議な赤」)。

ドイツと日本の間で国と言語の境界を行き来しながら物語を紡ぎ、『献灯使』で全米図書賞(翻訳部門賞)を受賞するなど、ますます国際的な注目が集まる言語派作家・多和田葉子さん。「移動を続けること」が創作の原動力と語る著者が、加速する時代の速度に飲み込まれるように、抗うように生まれた想像力が鮮烈なイメージを残す7つの短篇集。

※この電子書籍は2018年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    穴あきエフの初恋祭り
  • タイトルID
    :
    977470
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年07月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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穴あきエフの初恋祭り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いつも不思議な世界に導いてくれる多和田さん
    「下半身が目に見えない無気力の霧に包まれて動けない」
    「ガムでも噛んでいるみたいな感触で時間が過ぎていくね」
    こんな言葉遊びのような文章に惹きつけられる!
    文字が踊っているような、リズムを刻んでいるようで、思わずふわふわと頭の中が掻き回される。
    この心地良さはなんなんだろう!

    0
    2024年07月11日

    Posted by ブクログ

    書店でタイトルと帯が気になり買ってみました。
    詩的で色っぽくて文字を追いたい欲求を刺激してくれますね
    同著者の本も読んでみたいなー

    0
    2023年12月19日

    Posted by ブクログ

    多和田葉子ってこんな笑える文章もかけるんだ。所々表現が難解で、ちゃんと解釈できてるか不安な箇所があるんだけど、多和田葉子らしい詩的で仄暗い言葉が散りばめられてて最高でした。私は新しめの短編が好みだった!

    0
    2022年07月27日

    Posted by ブクログ

    28冊目

    2009年から2018年に『文學界』に発表された7つの掌編。

    現実にいながら、ふと違う次元に迷い込んでしまうような一瞬、不条理な部分もあって夢をみているかのようです。そこに意図的誤変換からの言葉遊びが加わると私の精神もぐらぐら揺れ動いてしまいます。

    0
    2022年05月01日

    Posted by ブクログ

    今の自分には、わかんなかった部分もあったけど、わからないままでいいかと思った。わからないけど良かった。

    0
    2022年02月11日

    Posted by ブクログ

    「胡蝶、カリフォルニアに舞う」のストーリー性に牽引され、「穴あきエフの初恋祭り」でかく乱される。多和田さんの作品には、人称の問題とセットで語り手の問題が埋め込まれていることが多いのだけれど、やはり、この本もそうだった。「おと・どけ・もの」は、多和田さんが詩人でもあることを強く感じさせる一編。韻文と散文を自在に往還できる作家さんは、本当に魅力的だ。

    0
    2022年01月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    7編の短編集。特に、「鼻の虫」「ミス転換の不思議な赤」の二作品が面白かった。
    「鼻の虫」は、衛生博物館の「体の中の異物」という展示で見た人間の鼻の中で、何千何万年もの愛、共存してきたという虫を、ふと意識するようになる「わたし」の物語である。「わたし」は、携帯電話を梱包する工場での就職が決まり、海辺の町へ引っ越してきたが、この工場の描写や、社会描写からは、この世界が、現実とは異なる世界で、その工場は、どこか怪しげな雰囲気であることを感じさせ、しかし、「わたし」は、同僚の女性従業員がみな解雇されるなか、自分だけ課長に昇進し、管理職となる。
    そんな生活の中、「わたし」は、朝起きると鼻の虫が、鼻の中に戻れるように、布団からすぐに起き上がらないように気をつけ、寝る前には、虫たちの食事や生活を想像しながら眠る。それは、引越し後、ペットを飼いたいと思ったこともあったが、鼻の中に虫を飼っていると思うと、目の前が明るくなるほどだった。そして、ある日、「わたし」が、いつもの工場へ向かうバスにあえて乗らず、逆の方向へと歩き出す所で、物語は終わる。
    後半、「わたし」は、今の生活から、本音では解放されたいことを語る。そして、「寄生虫と人間は共存して」いて、「一度彼岸花を眼にしてしまったら、夢幻に墓場を訪れる度にその花を無視することができないのと同じで、一度博物館に足を踏み入れた者はもう眼には見えない寄生虫を見て見ぬふりをすることはできない」と言う。小さな虫の存在を知ってしまったことで、生きる活力を得た「わたし」のどことなくパッとしない毎日が、共感された。

    0
    2022年08月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    難しいけど、読みづらくはないという不思議な作品。小説というドラマを盛り上げるためにつらいシーンが不用意に出てくることはないので、かまえて読まなくてもいいものの、「物語」として成り立っているかどうかは微妙なので(※貶しているわけではない)、集中してサッと読まないとストーリーを見失ってしまう。
    起承転結があって最後で締められるわけではないし、展開も予測できなくて没頭してしまう。人に薦めたり紹介するには難しいかもしれないけど、多和田さんの小説はたぶんこの先もときどき読みたくなると思う。癖になる。

    0
    2021年12月31日

穴あきエフの初恋祭り の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    穴あきエフの初恋祭り
  • タイトルID
    :
    977470
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年07月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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