言葉と歩く日記

言葉と歩く日記

1,034円 (税込)

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熊の前足と人の手,ドイツ語では単語が違う.では人の言葉で語る熊は,自分の手を何と表すだろう──.日独二カ国語で書くエクソフォニー作家が,「自分の観察日記」をつけた.各地を旅する日常はまさに言葉と歩く日々.言葉と出逢い遊び,言葉を考え生みだす,そこにふと見える世界とは? 作家の思考を「体感」させる必読の一冊.

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言葉と歩く日記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった〜。言葉の不思議さに触れられ、驚き、合わせて、ドイツなどを旅している気にさせてくれる、多和田さんらしいエッセイ。現実逃避に最適かもしれない。

    0
    2025年03月21日

    Posted by ブクログ

    彼女は言語学者ではない。
    小説家であり詩人だ。
    それも日本語とドイツ語で小説を書く小説家だ。
    だからなのか言語への深い理解と探究心と遊び心にあふれている。
    言葉と歩く多和田さんの日記の言葉を
    もらすことなく読みたくて時間をかける。

    折しも今日は3月11日
    私のすぐ横に職場のブラウン管テレビが
    落下

    0
    2025年03月11日

    Posted by ブクログ

    こんなにドッグイヤーを作った本は他にないかもしれない。
    わたしが考えていることは既に誰かが考えていたことなのだなと、多和田さんの文章を読んで実感した。
    3年間ほど積読していたのだが、ようやく読めた。なぜもっと早く読まなかったのかとも後悔した。

    本書で紹介されている文献も面白そうなものばかりで今度読

    0
    2024年04月30日

    Posted by ブクログ

    多和田さんが好きなのは、独特の感性と鋭い批評眼があって、なおかつ明るさがあるから。小説でもエッセイでも。
    この本は書店で平積みになってて、新しい本かと思って買ったら10年前の再版だった。けど読んでなかったのでノープロブレム。
    2013年1月から4月15日までの日記で、1日分は短いので隙間時間にちょっ

    0
    2024年02月04日

    Posted by ブクログ

    2013年、日本語で書いた自著『雪の練習生』を自らドイツ語に訳している最中、多和田葉子が言語について考えたさまざまな疑問や気づきを書き留めた日記。


    めちゃくちゃに面白い。日独だけでなく、多和田さんが講演などで旅した先で出会う言葉がどんどん思索を豊かにしていく。逆に翻訳作業の話は「手」の訳語にまつ

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    私は中国語と日本語の間で著者のように行ったり来たりしている。
    共感し、驚き、感激し、とにかく読み終わるのが嫌だった。

    もっともっと続きが読みたい。
    外国語の語感を通して日本語を深め、それを日本語で思考した後外国語でもう一度表現してみる。
    そういう作業を楽しんだ。

    0
    2022年08月22日

    Posted by ブクログ

    著者が原稿用紙にやわかな鉛筆で書き上げた3ヶ月半の日記。言葉というのはこうして身に纏って生きていくものなのだと実感できる日々のことをのぞけてしまう。わからない言葉や用語に出会ってもインターネットで安易に調べず一つ一つ辞書にあたって、触れた感触を確かめていくというのはとても楽しいだろうなと思えた。

    0
    2020年08月24日

    Posted by ブクログ

    単なる「ドイツに住んでいる小説家の日記」ではない。
    言葉と歩いている多和田葉子さんの日記、なのである。

    多和田さんは小説を
    日本語で書き、ドイツ語で書く。
    日本語作品をドイツ語に翻訳もする。

    自作品を日本語、ドイツ語、英語で朗読し
    さまざまな言語に翻訳された自作品を聞くために
    世界各地を旅してい

    0
    2019年04月01日

    Posted by ブクログ

    『雪の練習生』と合わせて読んでいたのだけど本当にすばらしい羨ましいとしか言いようがない日々で、こんな美しい日々のことを本にまとめて発表してくれてありがとうという気持ちしかなかった。
    言語も国も水のように揺蕩い、ここは泳げる世界なのだ、少なくとも葉子氏には。
    伝え伝えられることの喜び、息をする喜び、書

    0
    2019年02月07日

    Posted by ブクログ

    「小学生の夏休みに『アサガオの観察日記』を書いた記憶があるが、それを参考に、日本語とドイツ語を話す哺乳動物としての自分観察しながら一種の観察日記をつけてみることにした。」(著者後書きより)

    社会人になってから、数年に一度くらいの頻度で多和田葉子さんの文に引き寄せられる縁みたいなものがある。
    今回は

    0
    2018年08月16日

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