白鶴亮翅

白鶴亮翅

1,899円 (税込)

9pt

ベルリンで一人暮らしをする美砂は、隣人Mさんに誘われて太極拳学校へ。様々な文化的背景をもつ人々との出会い、第2次大戦前後のドイツと日本の歴史、国からの追放、女性の目から見た名作の読み直し、世界文学の旗手による初の新聞連載小説。

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白鶴亮翅 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月11日

    太極拳教室で様々な国の人たちと積極的に交流する主人公。東ヨーロッパの複雑な歴史や、中国、日本の文化まで絡めながら展開するストーリーに、わかりやすく知的好奇心を満たしてもらえる。
    この本を読みながら、「楢山節考」の映画を見た。若い頃少し齧って面白くなくてやめた太極拳を、またやってみたいと思っている。
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    Posted by ブクログ 2023年07月31日

    心待ちにしていた単行本をやっと手に取った。というのも朝日新聞連載時に最初の数日分を読み忘れていたのだ。主人公のちょっとした心模様を淡々と描いた作品なのであまり影響はなかったが。
    ドイツに暮らす移民同士の親密すぎない日常を飄々と物語る、まさに多和田葉子にしか書けない文面は心地よく、独特のユーモアに心を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月17日

    「地球にちりばめられて」が非常に面白かったので、読み始めた。同じようにストーリーはなく、次から次へと会話が進むように流れていく。主人公の美沙は現在ベルリンに1人で住んでいる。日本にいた頃は目立たない存在だったが、ドイツに来ると突然周りの人から注目され魅力ある存在へと変わっていく。日本では出せなかった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月02日

    ベルリンに暮らす主人公は夫が帰国してからも、ドイツでの暮らしを選び一人暮らしをしている。年齢は恐らく50代後半より上のよう。隣人や大学院時代の友人夫妻との交流、太極拳で知り合った仲間との付き合いを淡々とした文体で描く。特に大きな事件も起こらない話だけど、自分はこういう話が好きなので買ってよかった。か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月01日

    夫についてドイツに来たのに、夫が帰国した後も1人で住み続けている主人公。
    隣の住むMさんは、東プロセイン出身のおじいさんで、彼と戦争の話をするようになり、国や民族について考えるようになる。
    一緒に行くようになった太極拳の一つの技が「白鶴亮翅」。
    太極拳を通じて、様々な国の人達と交流するようになる。
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    Posted by ブクログ 2023年09月24日

    ストーリーらしいストーリーは無くて日常を描いてるんだけど面白い。
    もっと長く読んでいたくなるような作品。

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    Posted by ブクログ 2023年09月22日

    多和田さんにはずいぶん昔に『犬婿入り』を読み異世界を覗かせてもらった。それから2、3回手にしてきたが途中で撃沈し続けている。でも何故かシンパシーを感じる作家さんなので、傷が癒えた頃に(笑)読みたくなる。努力の甲斐があって今回は見事に当たった!
    夫の留学先に付いていった主人公・美砂が顔立ちまで変わり人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月17日

    初めて多和田葉子の本を読む。
    ノーベル文学賞候補と言われているし、純文学系の賞を軒並み受賞しているので、難解なものを想像していた。
    ストーリーらしいストーリーがないが、案外楽しく読める。
    著者自身の日常生活をかなり盛り込んであるのでは?と思いながら読んだ。

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    Posted by ブクログ 2023年07月12日

    初めての作家のハードカバーブック。
    なぜ読んだかというと、今まさに私は太極拳を習い始めて3年目。

    この主人公は、夫の仕事のためにドイツに移り住んだが、本人は気に入りずっと暮らしていたいと感じる。
    そして、日本よりも伸び伸びと生きている自分を発見するのだ。仕事は翻訳家。

    2度目の引越しで、バラの美...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月29日

    小説というものは、始まりがあって終わりがある、登場人物たちにとっての何かの出来事があって、物語(小説)のラストではその出来事が丸く収まるものだ(ハッピーエンドであろうとそうでなかろうと)と、自分はこれまでなんとなく思いこんできたのだなぁ。

    この小説を読み終わって、ベルリンに住んでいる人たちのある期...続きを読む

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