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ベルリンで一人暮らしをする美砂は、隣人Mさんに誘われて太極拳学校へ。様々な文化的背景をもつ人々との出会い、第2次大戦前後のドイツと日本の歴史、国からの追放、女性の目から見た名作の読み直し、世界文学の旗手による初の新聞連載小説。
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Posted by ブクログ
多和田さんの小説はいろいろ読んだけど、これが自分に一番ピッタリと来た もちろん彼女の小説を全部読んではいないけど 読み終わったとき、多和田さんに電話でこの気持ちを伝えたかったけれど、残念なことに電話番号を知らなかった まだ読んでない本(こちらのほうが多数)を読めるのが、とても楽しみ 読んでる...続きを読む間、至福の時間だった
太極拳教室で様々な国の人たちと積極的に交流する主人公。東ヨーロッパの複雑な歴史や、中国、日本の文化まで絡めながら展開するストーリーに、わかりやすく知的好奇心を満たしてもらえる。 この本を読みながら、「楢山節考」の映画を見た。若い頃少し齧って面白くなくてやめた太極拳を、またやってみたいと思っている。 ...続きを読む何より、いろいろな人に好奇心をもって関わってみることの楽しさ?を感じた。
心待ちにしていた単行本をやっと手に取った。というのも朝日新聞連載時に最初の数日分を読み忘れていたのだ。主人公のちょっとした心模様を淡々と描いた作品なのであまり影響はなかったが。 ドイツに暮らす移民同士の親密すぎない日常を飄々と物語る、まさに多和田葉子にしか書けない文面は心地よく、独特のユーモアに心を...続きを読むくすぐられる。 太極拳にも興味が湧いた。
「地球にちりばめられて」が非常に面白かったので、読み始めた。同じようにストーリーはなく、次から次へと会話が進むように流れていく。主人公の美沙は現在ベルリンに1人で住んでいる。日本にいた頃は目立たない存在だったが、ドイツに来ると突然周りの人から注目され魅力ある存在へと変わっていく。日本では出せなかった...続きを読む自分がドイツでは自然に溢れてきたからだろう。夫が日本に帰ってからも、ドイツを離れがたく結局離婚して、翻訳で身を建てて生活している。隣人のMに誘われて太極拳学校へ通い始める。隣人Mや太極拳学校の仲間との交流を描いて社会、歴史、現在がかかえる問題など様々なことが描かれている。太極拳の教え方が、日本とは全く違っているのも興味深かった。
ベルリンに暮らす主人公は夫が帰国してからも、ドイツでの暮らしを選び一人暮らしをしている。年齢は恐らく50代後半より上のよう。隣人や大学院時代の友人夫妻との交流、太極拳で知り合った仲間との付き合いを淡々とした文体で描く。特に大きな事件も起こらない話だけど、自分はこういう話が好きなので買ってよかった。か...続きを読むらっとして湿度が少ない不思議な風通しの良さを感じる作品。 主人公が細々とした翻訳の仕事の収入だけで、一軒家を友人の紹介で格安で借りられて、夫が帰国した後もドイツに滞在し続けられるという設定はいささかファンタジーに近いけれど、まあ小説なのでいいか、という感じ。 多和田葉子の作品を読むのは初めてだったけれど、他の作品も読んでみたいと思った。
海外で活躍する作家 初めて読んだ 目まぐるしく変わるシチュエーション ちょっと戸惑った ドイツに夫に付いて来たけど 持ち前の好奇心から ドイツに残り 離婚し翻訳者として生活し 作家としても活躍するようになる なかなかの人 隣人との話 通い始めた太極拳 そこでのメンバーとの会話 いろんな人がいるなと...続きを読む興味深い 神様が二人を分かつ前に早く決断 したのねという この発言は面白い 翻訳する時は深く国 民族 国家 歴史知って訳すことが大事 なかなか大変な仕事と思った
新聞の連載小説ということで、読みやすいだろうなと安心して読んだ。特に大きな何かが起こるわけではないが、面白くどんどん読めた。何も起こらないと言っても、国際都市ベルリンに住む日本人の話なので、生活、人との交流をするだけでも、日本人読者の私からすると異世界の話だ。語学ができて、このように外国で、外国の人...続きを読むたちとのびのび生活する、あまり無理をしていない、肩肘を張ってもいない話を読むのはとても楽しかった。歴史や文学が話題の中心になっているが、固苦しくもなく、極端に深刻にもならず、いい読書の時間が持てた。
夫についてドイツに来たのに、夫が帰国した後も1人で住み続けている主人公。 隣の住むMさんは、東プロセイン出身のおじいさんで、彼と戦争の話をするようになり、国や民族について考えるようになる。 一緒に行くようになった太極拳の一つの技が「白鶴亮翅」。 太極拳を通じて、様々な国の人達と交流するようになる。 ...続きを読むーーーーーーーーーーーー 大きな事件が起きるわけでは無く、エッセイのように日々の生活が淡々と描かれていて、読んでいくうちに引き込まれてしまう本。 隣人のMさんとの戦争の話は、東ヨーロッパの人たち、特に出身がポーランドやロシアでドイツに住む人たちの苦労や、東プロセインについて知ることができた。 出身地ってなんだろう?国って?民族って? どこの国の人かなんて、本来は気にしなくて良いことなのでは?と感じた。 太極拳で知り合う人達も、元々の友達も、出身は様々だ。 両親の1人が南米出身だったり、フィリピン人だけどイギリスに留学してエリートな英語を話す人だったり、ロシア人でドイツ人の夫が亡くなった未亡人だったり、色んな人が色んな考え方で生きていて、読んでいて面白い。 森の入り口のお菓子のような家でお菓子を焼いている人の所へ行くシーンは、まるでヘンゼルとグレーテルを思わせるようなドキドキ感。 家の家電と日本語(関西弁)で話すシーンは、おとぎの国の話ようで、でもコミカルだ。 ヨーロッパでアジア人として暮らすと、こんな感じなのかなぁと想像しながら、楽しく読んだ。
ストーリーらしいストーリーは無くて日常を描いてるんだけど面白い。 もっと長く読んでいたくなるような作品。
多和田さんにはずいぶん昔に『犬婿入り』を読み異世界を覗かせてもらった。それから2、3回手にしてきたが途中で撃沈し続けている。でも何故かシンパシーを感じる作家さんなので、傷が癒えた頃に(笑)読みたくなる。努力の甲斐があって今回は見事に当たった! 夫の留学先に付いていった主人公・美砂が顔立ちまで変わり人...続きを読む気者になり引っ張りだことなるのに比し、旦那の精彩が日毎に欠けていくのが面白い。 夫は日本へ帰国し(離婚?)たが、ミサはベルリンで一人暮らしを始めた。隣人Mさんに誘われて太極拳学校へ通い、右腕を力強く上げる技「白鶴亮翅」を習う。「白鶴亮翅」とは、太極拳の技法の一つで、白鶴が翼をパッと広げる様子に似ていることから名付けられ、この技法は、相手の体を開かせ攻撃できる間合いに入るための技。太極拳学校で出会ったロシア人富豪や英語教師らなどとのエピソードが語られている。 エッセイ風小説とでもいうような小話が素直に入ってきて居心地がいい。そこには、奇を衒ったような大げさなファンタジーではなく、爽やかなファンタジーも添えられている。私にとって、多和田ワールドに入っていける絶妙なさじ加減だった。ロシアによるウクライナへの侵略戦争が終わらない現在、今読み継ぐ本書だろう。
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