聖女伝説

聖女伝説

825円 (税込)

4pt

3.6

「でもわたしは美しい死体にはなりたくない」──“美しき死”へ少女たちを塗りこめ、観賞用の素材に変えようとするこの世界のあまたの罠から逃れるために、窓の外へと飛びだした“わたし”の行く末はいかに──。ことばの力で生きのびていく少女たちのためのもうひとつの“聖書”。著者の代表作にして性と生と聖をめぐる少女小説の傑作が、あらたに書き下ろされた外伝「声のおとずれ」を伴って、いま蘇る!

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聖女伝説 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年05月09日

    多和田葉子さんを読むのは2作目。初めて読んだのはアンソロジーに入っていた作品で「この作家さん、凄い文章書く人だなあ!」と衝撃を受けたのを覚えています。クリスチャンの少女が主人公。一言で言い表せない、不思議な物語全体に散りばめられた言葉の意味や語感の響きが絡み合い、複雑な文様の織物を織り上げるように物...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月08日

    感想を言語化するのが難しいなぁ。理解出来たような気になっている部分もあれば、全体像は掴めていない気もする。そんな読後感が懐かしくて、読んだ人と意見を交わしたいと思った。

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    Posted by ブクログ 2023年10月27日

    謎の男・鶯谷が頻繁に出入りする家で両親と共に暮らす少女の目を通して、猥雑で不可解な世界を生き延びていく少女小説。


    既読の二作(『百年の散歩』と『献灯使』)に比べ、フェミニズム的なテーマがわかりやすく示された作品。「獣姦」とか「精液」とかいう単語がでてくるのに語り手の年齢が九歳と言われてびっくりす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月29日

    掴みどころのない文章
    少女の純潔と淫乱が入り交じって不気味だけど神聖さがあるような
    少女の不安定さが心に重たいけれど綺麗な文章で読みやすい

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