フランツ・カフカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「怖くて電話が取れません」
職場の後輩から、こんな相談を受けたことがあります。
営業サポートを担当する彼女は少し前にお客様にキツく叱られたことがあり、それ以来
また失敗したらどうしよう、
叱られたらどうしよう、と
心配のあまり電話を取ることができなくなってしまったようでした。
私たちには時として、他人から見れば「何で?」と思うようなことが怖くなったり、心配でならないということがあります。
「仕事に失敗は付き物、心配しないでまずはやってみれば?」と先輩にアドバイスされても不安は消えないし、怖さも無くならない。
頭では分かっていても心配に心が潰されそうな時というのが私たちにはあります -
Posted by ブクログ
カフカのエッセイや日記から、選りすぐりのネガティブ発言だけを集め紹介した名言(迷言?)集。「将来に」「世の中に」「自身の健康に」「親に」…ありとあらゆることに悲観的です。
中身は全てカフカ自身の愚痴と諦めと絶望に溢れています。気付けば私自身も彼の影響を受けネガティブになるのではと少し心配もありましたが、全くの杞憂でした。
彼のネガティブ思考は達人級なので「ここまで自分を卑下しなくても…」とやきもきし始め、気付けば会ったこともない彼を叱咤激励している自分がいます。
カフカ自身を知れる興味深い1冊です。笑っちゃうくらいネガティブな面を知った上で、彼の作品を読んでみたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
カフカというと、『変身』は広く読まれているのではないでしょうか
朝、めざめると虫になってたという話ですが、
『城』も、主人公のKが、ある村に到着し、自分を取り巻く状況を理解できないままに
もがく様は似ている部分もあります
しかし・・訳者さんにけちをつける気は毛頭ありませんが、読みにくい・・・
恐ろしく会話が長いんですが、淡々と回りくどくて要点がよく分からない・・・
分からなさ加減が、リアリティがあるし、
カフカの不条理感を醸し出しているとも言えなくないのですが
白状しますと、三度目の正直でやっと読破しました
最初に手に取ったのは、10年近く前ですから、随分長くかかりました
10年の間に、読み手 -
Posted by ブクログ
内容が面白いかと言われれば奇妙でさして面白くはない。
グレーゴルの不遇に胸糞悪くなること間違いなし。家族のために働いていたのにある日突然理由もわからず巨大な虫になり、家族からは敬遠され部屋に隔離される。結局父親に負わされた怪我が決定打で死んでしまうも、誰も悲しまず忘れようとしている。なんならグレーゴルが虫になったことで家族一人一人が自立して前より良い生活を送れるようになったのに。
最後の解説を読んだら、カフカ自身の生涯や生い立ちが反映されてるのかなと思った。ユダヤ人としての立ち位置が反映されてると思うと、ただの奇妙な小説と一生に伏すことはできないと感じた。 -
Posted by ブクログ
変身についてはある日突然、巨大な毒虫に変わってしまったグレゴールの話と知っていたが、結末は知らなかったので読んでみて驚いた。
グレゴールが毒虫になってからというもの家族は大変な苦労をしてきた。中でも妹は毒虫となったグレゴールの食事を出したり、部屋の掃除をしていた。しかし、グレゴールが今まで家族を養うだけのお金を稼いでいたので、父親も母親も妹も働かなくてはいけなくなった。さらに部屋を貸していた人にもグレゴールを見られて出て行かれてしまう。グレゴールは妹にも迷惑がられて失意のうちに息を引き取り、また家族はそれを一切悲しまず、むしろ新生活だと喜んでいるようにも感じた。
僕がグレゴールの家族だっ