津村記久子のレビュー一覧
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大学進学の費用を母親が恋人のために使ってしまう。その時、妹が母親の恋人から虐待を受けていることを知り、高校を卒業したばかりの少女が妹を連れて自立しようと旅立つところから始まる。
この2人の少女と取り巻く人たちの人生を描かれているが、その中心にはいつも、ヨウムのネネがいる。
賢く可愛いヨウムのネネを世話をする?相手をする?遊んであげる?そんな感じで色々な人たちが関わってくる。
恵まれない家庭環境にいながら、たくさんの人たちに助けられて、たくさんの幸せを掴んでいく。
そして自分たちがもらったたくさんの助けを他の人たちにも与えようとする。
ネネの周りの温かい連鎖。とても素敵なお話でした。 -
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ネタバレ京都の大学舞台の、卒業手前の女の話。
同級生河北の彼女のアスミを泊め、河北は彼女が腕を傷付けていると告白し、適当なことしか返せないわたしにキレる。アスミの授業に代わりに出ることを頼まれ、そこでイノギと出会いノートを貸す。
一方わたしと一度だけ飲んだ穂峰が自殺したことを同級生吉崎から聞く。彼は行き場のない少年を匿って警察に捕まりかけたことがある。一方わたしが公務員の福祉課に就職したのは昔ニュースで見た行方不明になった男の子を探すため。
イノギと仲を徐々に深めるが、一緒にいるときに河北から電話がありアスミの腕を切ったという。わたしはイノギとともに救急車を呼ぶ。
イノギはわたしとセックスをした夜、中 -
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ネタバレ震度4の地域であんな空気感だったろうか…?と、つまらないところに引っ掛かり、そうなると所々の誰の描写か分からない文章にもいちいち立ち止まってしまい、終盤はやたら時間が掛かって…それが星一つ減らした理由。
それ以外は好きな世界観でぐいぐい読んだ。
登場人物がそれぞれ傷を持ちながらも前向きで気持ちが良い。
そして律の賢さに色々学びを得るところがある。
余計な口出しをしない。でも無関心な訳ではないからこそ最終的に自習室を開くところに辿り着く。幼少期から常に色んな事を感じ取り、周りに感謝しながら成長した証だと感じる。受けた親切をきちんと血肉にしているのがいい。
そして姉夫婦。
このところ毒親が出てく -
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身の丈に合わない難しすぎる本にようやく踏ん切りをつけて、楽しみのための読書として手に取った。全8遍の短編集で、タイトルの通り現代生活の一コマをいろいろなタッチで描く作品が並ぶ。不思議なSF調のものもあれば、翻訳文学的な口調のものも。
私は最初のレコーダー定置網漁、がすごく気に入った。苦行のような読書から解放された喜びもあってか、毎ページ滋味深く愉しみながら読んだ。
主人公は会社で入社希望の学生のSNSチェックをくる日もくる日も続け情報の洪水に疲れ切ってしまった会社員。
疲れすぎて何もできず、横になって延々とインスタをスワイプし続けてしまうことがある。見終わると不毛感と自己嫌悪でさらに疲れ -
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もっと海外文学を読みたいけど、何から読んだらいいのか…と思い、手に取った作品。
津村さんが、今まで読んでこなかった作品を読んで、その感想をまとめています。
主に海外文学が紹介されています。
登場人物たちの心情や人生を丁寧に読み解き、深く感動したり楽しんでいる津村さんの書評がとても良い。
時に「知らんがな」とツッコミながら肩肘張らずに読んでいる様に、あーこんな風な感想を持っても良いんだなぁとホッと安心させてくれます。
F・W・クロフツのミステリ『樽』について「樽萌えの小説」と評したり、ボリス・ヴィアンの恋愛小説『日々の泡』について「働きたくないという気持ちを書いた小説」と評する津村さんの感性が