津村記久子のレビュー一覧

  • エヴリシング・フロウズ

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    素敵なタイトルだなと思って読んでみたら中学生男子が主人公で、彼らなりには不安定だったりヤキモキモヤモヤしていたりするんだろうけど、ごく普通の日々を描いている。だから読み始めは退屈な感じ。でもそういう小説なんだと思った真ん中あたりからページを繰るのも早くなったかな。
    津村さんってあまり読んだことないけど、現代の仕事をしている普通の女子を描いた小説が多いようなイメージで、それでいながら本作は男子中学生が主人公というのはちょっと意外な感じがしたけど、男子中学生の親や友達とか女子とか世間に対する感覚がけっこううまく表現されているような感じがする。
    舞台が大阪なのもいい。何となく大阪弁の会話ややりとりに

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    2017年07月29日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    一見、大事ではないがおかしいだろってことをまわりはわかっていて何事もないようにしているように見えるとき、自分だけが考えすぎなのかと言い出せずモヤモヤと膿がたまっていくような感覚がリアルに描かれている。

    登場人物にとっては辛いことなんだけど頭のいいユーモアを持って描かれているためおもしろく、読みやすい。

    自分が言葉に出して叫びたいことを代弁してくれてるようで心が浄化された感じがして気持ちがいい。この感覚は津村さんの本に共通している。これを味わうために津村さんの著書を読みまくっている最中。

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    2016年01月17日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    二つとも、題名や最初の流れからドタバタ喜劇だと思っていたが、そんな事はなかった。真面目な小説。津村記久子って凄いなぁと感心せざるを得なかった。

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    2015年11月30日
  • 婚礼、葬礼、その他

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    感覚が、特に笑いのツボがあう作品だった。真面目なのにちょっとおかしいところ、婚礼と葬式を続けざまに描くところなど、好きな作品。

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    2014年05月05日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    初めて読んだ津村さんの作品でした。

    大好きです。
    ひねくれてるよなあ、と思いつつ
    笑ってしまいます。

    ひねくれてる、ってネガティブイメージですが
    津村さんの場合はポジティブになります。
    文体がそうさせるのか、
    ストーリーがそうさせるのか。

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    2014年03月07日
  • 婚礼、葬礼、その他

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    誰に腹を立てていいのやら、自分のせいではないのにめぐりめぐって最悪な状況に陥ってしまう主人公。自分だったら、早々に爆発するか投げ出してしまう間の悪さの極地のような状況でも、主人公はそのときできることを、そのとき発揮できる能力とエネルギーでもって実行していく。無意識だろうけど、誰も不幸にならないよう配慮できる主人公の「いいひと」さ加減がうらやましかった。そしてかつて自分を救ってくれた後輩カップルのエピソードが素敵だった。

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    2013年07月06日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    ネタバレ

    優しさの連鎖の話。家の環境が悪くて家を出て行った18歳と8歳の姉妹が新しい土地で周りの人に助けられながら生きていく話。最後2021年だから40年間の話になるのかな?先生や蕎麦屋の夫婦からもらった優しさを姉妹が周りの人に分け与えて、周りの人もその周りの人に優しさをあげるって感じだな。蕎麦を食べたくなり、人に親切にしたくなるなあ。

    実際には優しさを受けても周りに返せない人もいるし、嫌な人もいるから、こんな小説みたいにはいかないよなと思いつつ(自分も貰うばっかりですごめんなさい)、みんな優しさを一歩踏み出していこうねって思えるので、とりあえず日本全国の人が読めば良いと思った笑

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    2026年08月30日
  • うどん陣営の受難

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    4年に1度、会社の代表を決める社内選挙。そんな会社あんのか?とまず思う。しょうもなくて笑えるそれなりの派閥争い、陰湿な駆け引き、社員達の温度差。薄い1冊の中に変なリアルがぎゅっと詰まってる。あぁこれぞ津村さん。当事者にはなりたくない笑

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    2026年08月30日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    読んでいる途中は、なにが書きたいのかいまいち伝わってこなかったのですが、読み進めていくと・・・。
    このような学生生活は送っていなかったですが、送っていたかもしれないし、私の隣に座っていた知らない学生が送っていたかもしれないな。
    さすがの芥川賞作家さんでした。

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    2026年08月27日
  • とにかくうちに帰ります

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    いつもの津村ワールド!
    「わたし」と周りの同僚、上司の解像度が高い。周りをよく見て何かしら考えている人間の脳内を実況するとこんな感じなのかなあ。
    表題作の「とにかくうちに〜」は、家に帰りたくて定時退社ダッシュする会社員の話かと思っていたら、単なる帰宅の話ではなく、おうちに帰りたいのにおうちが遠い、帰りたいと切望する話でした。(残業するわけじゃないよ)
    特に「とにかく〜」はまた津村さんのテーマであるケア理論が強く出ている作品だと思う。

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    2026年08月27日
  • 現代生活独習ノート

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    津村記久子さんの物の見方好きだわあー
    相変わらず文章が軽妙でなんとも言えない温度感。これが合わない人もいるだろうなとは思うけど、私は大好き。なんか深夜ラジオのトーク聞いてるみたいで。読みながらクスクス笑っちゃう。

    8編ある中で「レコーダー定置網漁」「現代生活手帖」「粗食インスタグラム」がお気に入り。

    特に「現代生活手帖」はハイテクなんだかアナログなんだかよくわからない世界観なのに、受け入れてしまう不思議さがあった。
    机をこすればスマホ以上になんでもできるのに、宅配便がロバだったり、ご近所とおかずを交換できるサービスがあったり…それを支えてる原理って人情とか思いやりのような、AIやらデジタル

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    2026年08月24日
  • これからお祈りにいきます

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    神様のように崇められている「サイガサマ」。だけど、神様と呼ぶには不器用で、そこがちょっと人間と重なり、住民たちが愛着を感じるのもわかる。
    「サイガサマ」自体は変な風習なんだけど、主人公の視点や思考が繊細に書かれているから、どこか普通の日常として自分の中に入り込んでくる不思議な話。

    セキヅカとシゲルのその後も気になる。幸せになってほしいな。

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    2026年08月21日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    何か大きなことが起きるわけでもなく、でも本人(登場人物)にとっては大きな出来事であり…
    小説を読み進めるというよりは、その中の住人になり一緒に登場人物を見守っているような、そんな感覚になる。
    幸せを言葉ではないけど、幸せの意味を言葉で紡いでいくようなそんな感覚になった。

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    2026年08月18日
  • 水車小屋のネネ

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    2人の姉妹が、見知らぬ町で様々な人に助けられながら生活基盤を築いていく物語です。章ごとに時間が大きく経過するので、前章までの登場人物がどうなっているのか、ワクワクしながら読むことができました。周囲に助けられていた姉妹が、やがて周囲を助ける側になっていく点も好きです。あと会話できる鳥、ネネと登場人物のやり取りもほっこりします。

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    2026年08月17日
  • 水車小屋のネネ

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    みんないい人である、母親と義父以外。
    でもってヨウムという鳥は、ホンマにこんな会話が成り立っちゃう生き物なのだろうか。すごくないか。ちゃんと生きていく登場人物ばかりなので、むしろそっちが気になる。

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    2026年08月16日
  • 水車小屋のネネ

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    十年刻みで話が進んでいき、その間に何があったのかは読者の想像に委ねられているところが面白い

    不幸な家庭環境で育った姉妹を、周りの人たちが少しずつ支えていく、その優しさが心に染みました

    自分の日常に物足りなさを感じるのは、他人に対する親切が足りないからなのかな、と考えさせられました

    その時代に流行っていた音楽や映画が出てくるのも良くて、物語と一緒に時代の空気まで感じられる作品でした

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    2026年08月13日
  • 現代生活独習ノート

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    ど頭の一文に心を掴まれて購入。
    初めて読んだ津村記久子作品『この世にたやすい仕事はない』に通ずる、世にも奇妙な物語的な雰囲気漂う短編集だった。

    好きな章は「レコーダー定置網漁」「現代生活手帖」「粗食インスタグラム」「メダカと猫と密室」。
    丁寧な暮らしや人に語れるような生き方とは程遠い人生を送りながらも、最後はほんのちょっとだけ世界が動いたような感覚で終わるところが良かった。

    何にもなくてもいい(たまには何かあるかもね)くらいのゆるいスタンスで生きていきたい。

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    2026年08月12日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    主人公とその周囲の人たちの日常を40年間書き記した物語。人と人との繋がりとか、周囲の人のさりげない優しさとか、その優しさが受け継がれていく様子とかが描かれていて、派手さはなくともよい本でした。

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    2026年08月09日
  • 水車小屋のネネ

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    大学進学の費用を母親が恋人のために使ってしまう。その時、妹が母親の恋人から虐待を受けていることを知り、高校を卒業したばかりの少女が妹を連れて自立しようと旅立つところから始まる。
    この2人の少女と取り巻く人たちの人生を描かれているが、その中心にはいつも、ヨウムのネネがいる。
    賢く可愛いヨウムのネネを世話をする?相手をする?遊んであげる?そんな感じで色々な人たちが関わってくる。
    恵まれない家庭環境にいながら、たくさんの人たちに助けられて、たくさんの幸せを掴んでいく。
    そして自分たちがもらったたくさんの助けを他の人たちにも与えようとする。
    ネネの周りの温かい連鎖。とても素敵なお話でした。

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    2026年08月08日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    ネタバレ

    京都の大学舞台の、卒業手前の女の話。
    同級生河北の彼女のアスミを泊め、河北は彼女が腕を傷付けていると告白し、適当なことしか返せないわたしにキレる。アスミの授業に代わりに出ることを頼まれ、そこでイノギと出会いノートを貸す。
    一方わたしと一度だけ飲んだ穂峰が自殺したことを同級生吉崎から聞く。彼は行き場のない少年を匿って警察に捕まりかけたことがある。一方わたしが公務員の福祉課に就職したのは昔ニュースで見た行方不明になった男の子を探すため。
    イノギと仲を徐々に深めるが、一緒にいるときに河北から電話がありアスミの腕を切ったという。わたしはイノギとともに救急車を呼ぶ。
    イノギはわたしとセックスをした夜、中

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    2026年08月07日