津村記久子のレビュー一覧

  • とにかくうちに帰ります

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    「津村記久子さんの作品を集中して(といっても3冊)読んでみよう」の二冊目。

    4つの短編によって成る「職場の作法」と、「バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ」と、表題作が収められた作品です。

    「職場の作法」は津村さんお得意のお仕事小説。まぁ見事なまでに会社内の人や人物関係や、仕事のやり方などが詳細に表現されています。「ブラックボックス」では、仕事における田上さんの自らの自尊心を守る仕事のやり方に拍手。「ハラスメント、ネグレクト」では、空気を読めない上司あるあるに、大いにうなずいた。「ブラックホール」では、これまた人の机にある文具を勝手に持っていっちゃうおじちゃん社員のあるあるにうなずき、

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    2026年01月19日
  • 現代生活独習ノート

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    すごく気になっていて、もしかしたら好きな作家ベスト3に入っているのではないかと思っている津村記久子さんの作品を集中して(といっても3冊)読んでみようと決め、んばばばば!と買ってみました。

    まずは、一冊目。8つの短編集が収められている本書。
    ひと作品を読み終わって次に進むごとに「津村色」が濃くなっていく気がして、うひひと嬉しなりました。ちょっとひとつずつ見返してみよう。

    ・レコーダー定置網漁
    目の付け所が、さすが。主人公の会社に採用されることを希望している学生のSNSをチェックし、採用後、会社にとって危険な人物になりそうな、そんな投稿をしていないか確認するという仕事に疲れたため、リフレッシュ

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    2026年01月19日
  • 水車小屋のネネ

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    母親が彼氏のために娘の専門学校入学資金を使い込む。
    妹はその彼氏から暴力を振るわれる。
    別れた父親の遺産も狙う。
    親ガチャって本当にあるよね…

    高校を卒業して妹連れて出て行こう!
    その行動力がすごい。

    そして、ヨウムのネネと出会う。
    ネネがすごくかわいいし、周りの人もいい人ばかり。
    水車小屋でお蕎麦屋さんの蕎麦粉を石臼で引く
    のどかな風景が思い浮かぶ。
    ネネのお世話も楽しそうで、少しずつメンバーを入れ替えながら続いていく。

    10年ごとの短編になっていて、8歳の女の子もすっかり大人になっていく。

    とてもいい本に出会えてよかった。

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    2026年01月17日
  • 水車小屋のネネ

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    思っていたよりボリューミーでした笑
    10年ごとにみんな成長していって
    特に大きな事件が
    起こるわけでもないけど
    確実に変化していくのが
    すごく現実的でした。

    ネネを通して広がる人間関係が
    私も愛犬を通じて色んな人と出会って
    ひろがっていっているので
    すごく共感しました。

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    2026年01月15日
  • 水車小屋のネネ

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    2024年本屋大賞2位。
    ときおり、やたら形容詞の多い頭でっかちな主語が出てきて「おおっと・・・最後まで読めるかな」とビビったが、なぜか途中から気にならなくなってきた。なんだこの独特の文章は。

    毒親から逃げ出して二人暮らしをする姉妹の40年間が描かれている。

    「自分はおそらく姉やあの人たちや、これまで出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている」

    全編を通して、血のつながらない地域の人たちの温かさと成長が描かれている。人間の善の部分にライトをあてた希望の物語だと思った。ふと昨年読んだ「本当の貧困の話をしよう」(石井光太著)を思い出す。周りの人たちのほんの少しの良心や見守り、かかわる勇気で

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    2026年01月11日
  • ポトスライムの舟

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    ありきたりで変化のない人生を変えるため海外旅行の目標を立てたのだが、カツカツの生活を送る内に、日常のささやかな楽しみで満足するようになり目標がどうでも良くなってゆく。失われた世代の悲哀。

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    2026年01月10日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    ホリガイのキャラが良すぎる。ユーモアに溢れ、常に自分を俯瞰して眺め、どこか頼りなく流されやすく、それでいて内に秘めたモノを持っている。後半の展開もよかった。他の作品はいい意味で力が抜けているが、本作はずいぶんと力が込められているように感じた。巻末のインタビューも作者の人柄が垣間見えてよかった。

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    2026年01月06日
  • この世にたやすい仕事はない

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    「水車小屋のネネ」がとてもよかった津村記久子さん。こちらも津村さんの人間観察力が光る。

    こんなお仕事あり?という怪しげなお仕事が次々と出てくるのだが、どの仕事もほんとにありそうで展開が気になる。
    そして、名前も登場しない主人公36歳女性が、彼女しか発揮できないであろう素晴らしい洞察力で、様々な事態を好転させていくのが小気味いい。
    もし私がそのお仕事を請け負っても、こんな凄い結果を出せずに鬱になって辞めてしまいそうだ。

    やはり、彼女にはなんというか人間を見る目があるのだろう。そして、その力が人一倍あるからこそ、15年勤めた職場で燃え尽きてしまったのだろうと納得…
    私の職場も似たような職場で、

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    2026年01月05日
  • ポトスライムの舟

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    『ポトスライムの舟』は読みやすかったが『十二月の窓辺』はパワハラがリアルに描かれていて胸糞悪かったですね。

    ポトスライムの舟は主人公の独り言にクスッと笑えたり、主人公の友達の娘も癖強くて面白いですね。


    十二月の窓辺は、当たりの強いV係長がとにかく胸糞悪かった、責任を丸投げする先輩たちもどうなのかと思いましたね。

    解説も読みました。津村記久子さんの過去作である『ミュージック•ブレスユー!!』の話も織り交ぜて有り面白かったです。

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    2026年01月04日
  • 現代生活独習ノート

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    ネタバレ

    津村さんの作品は3冊目だが、全て面白く読ませてもらっている。
    悲喜交々に対しての主人公の反応に共感を覚えて読みやすいし、途中しんどい描写があったとしても、「ま、なんとかなるさ」と背中をぽんと押してくれるような締めくくりで、ほっと息をつける安心感がある。(今作収録作品では、「台所の停戦」や「牢名主」、「イン・ザ・シティ」にその傾向が顕著かもしれない。)

    一番印象深かったのは、「現代生活手帖」。
    ゆるい日常のお話かと思ったら、実現しそうでまだ絶妙に無理な近未来が舞台という意外性に驚いた。
    また、どれだけ便利な未来になっても、億劫なことがゼロになっていない様子に苦笑してしまった。シェア制度や脅迫サ

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    2025年12月31日
  • この世にたやすい仕事はない

    購入済み

    新しい視点

    仕事の環境、仕事に対しての向き合い方、主人公を通して新しい視点から深く考えられた気がする

    #深い

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    2025年12月26日
  • とにかくうちに帰ります

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    なにがあるってわけじゃないけど
    読み進めてしまった。
    会社の人の話。
    フィギュアスケートの話もよかった。
    最後の大雨の話も。

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    2025年12月24日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    読んだことのある本の感想には、「津村さんはこういう風に感じたのか。おもしろい!」となったし、読んだことのない本には「おもしろそう。読んでみたいな。」となりました。他の人の感想を聞くのが大好きな私にはピッタリな一冊。積んでる『サキ短編集』読まなくちゃな。

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    2025年12月23日
  • 婚礼、葬礼、その他

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    一つの感情に心を占められてしまっていると思っても、それがずっと続くことは稀であるものだ。という、考えたら当たり前のことを、きちんと書いてくれてる本でした。

    やっぱ本能最強だなと、思いました。

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    2025年12月16日
  • 枕元の本棚

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    ネタバレ

    大阪の亜笠不文律で購入。個人経営の小さな本屋さんで津村記久子さんの本があると、「わかってるなぁ、この本屋好きだわ。」と小さく思って嬉しくなる。

    本好きの次男とお邪魔したその日は、未読だったこの本を買って帰った。

    津村記久子さんが読んだいろんな本が紹介されている本。

    とにかくバラエティに富んでいて、いろんなそして、個性的な本を読むんだなぁ〜と楽しく最後まで読んだ。

    特に、ある本の書評が、私が津村さんの小説に対して書いた感想と物凄く似ているところがあり、なんだか気持ちが通じたような、読み方、私間違ってなかったんですね!!というような、そんな気持ちで胸がいっぱいになった。

    p46 「生活図

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    2025年12月13日
  • ポトスライムの舟

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    具体的なエピソードとしては、主人公をはじめとした複数の登場人物が抱える職場や家庭での苦労が描かれているが、働く経験や、家庭的な苦労を未だ経験したことのない自身でも、登場人物たちの苦しみに共感することができ、人生の普遍的な苦しさをぴたりと言い当てる筆致に心を打たれた。一方で、とてつもない苦労を抱えながらも、やられっぱなしではなく意外にも(!)強かに日々を過ごす主人公たちに、希望も感じた。こうでないとやってられないよね、と共感できる。また、主人公との心情の距離感も絶妙で、過度な感情移入がないので、読後感が爽やかだった。苦しい時にまた開きたい一冊となった。

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    2025年12月10日
  • 現代生活独習ノート

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    題通り、
    現代の生活の中にある
    ちょっとした違和感やしこりのようなものを
    どこかの世界線や場面に仮託していく短編集。

    最近よくみる形式として、
    やっぱりどこかホラーじみた読み味が多め。

    個人的に印象により残ったのは
    『牢名主』『粗食インスタグラム』

    粗食インスタグラムは、
    普通に現代の生活に取り入れても有用そう。

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    2025年12月10日
  • 浮遊霊ブラジル

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    タイトルで面白そうと思い購入。津村さんの本はエッセイは読んだ事あるけど小説は初。

    7編入った短編集。世界観とか雰囲気が独特。癖が強いわけではなく、淡々としている感じ。この雰囲気が好きかどうかで好みが分かれそう。私は結構好み。楽しめました。

    特に好きだったのは、「アイトール・ベラスコの新しい妻」「地獄」かな。アイトールは読んでいて気持ちがザワザワしました。タイトルの段階では内容がこう転がるとは予想できなかった。終わり方が好き。
    地獄の方は世界観が斬新。この地獄嫌だわ〜。物語消費しすぎ地獄最悪。本の最後数ページ破かれてるの最悪。

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    2025年12月09日
  • 浮遊霊ブラジル

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    津村記久子さんの描く世界が好きだなと思った。
    主人公は定年退職したおじさんだったり、疲れたOLだったり、なんと幽霊だったりする。
    おじさんの悲哀ではなく、しみじみとした情感を描くところだったり、普通のOLが人気店の店主にキレる爽快さがあったり、幽霊が人に乗り移ってブラジルまで行くけれど、最後は無事に成仏する安堵さがあったり、愉快な展開をする世界がおもしろかった。

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    2025年11月28日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    表題作「アレグリア…」では飄々と、「地下鉄の叙事詩」ではイライラと、毒舌を連ねながら話は進んでいく。そして最後の最後に、このどうしようもない世界の片隅に生じた女たちの苦い連帯が言葉少なに描き出される。

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    2025年11月25日