津村記久子のレビュー一覧

  • アレグリアとは仕事はできない

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ津村さんの作品でした。

    大好きです。
    ひねくれてるよなあ、と思いつつ
    笑ってしまいます。

    ひねくれてる、ってネガティブイメージですが
    津村さんの場合はポジティブになります。
    文体がそうさせるのか、
    ストーリーがそうさせるのか。

    0
    2014年03月07日
  • 婚礼、葬礼、その他

    Posted by ブクログ

    誰に腹を立てていいのやら、自分のせいではないのにめぐりめぐって最悪な状況に陥ってしまう主人公。自分だったら、早々に爆発するか投げ出してしまう間の悪さの極地のような状況でも、主人公はそのときできることを、そのとき発揮できる能力とエネルギーでもって実行していく。無意識だろうけど、誰も不幸にならないよう配慮できる主人公の「いいひと」さ加減がうらやましかった。そしてかつて自分を救ってくれた後輩カップルのエピソードが素敵だった。

    0
    2013年07月06日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    2人の姉妹が、見知らぬ町で様々な人に助けられながら生活基盤を築いていく物語です。章ごとに時間が大きく経過するので、前章までの登場人物がどうなっているのか、ワクワクしながら読むことができました。周囲に助けられていた姉妹が、やがて周囲を助ける側になっていく点も好きです。あと会話できる鳥、ネネと登場人物のやり取りもほっこりします。

    0
    2026年08月17日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    みんないい人である、母親と義父以外。
    でもってヨウムという鳥は、ホンマにこんな会話が成り立っちゃう生き物なのだろうか。すごくないか。ちゃんと生きていく登場人物ばかりなので、むしろそっちが気になる。

    0
    2026年08月16日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    十年刻みで話が進んでいき、その間に何があったのかは読者の想像に委ねられているところが面白い

    不幸な家庭環境で育った姉妹を、周りの人たちが少しずつ支えていく、その優しさが心に染みました

    自分の日常に物足りなさを感じるのは、他人に対する親切が足りないからなのかな、と考えさせられました

    その時代に流行っていた音楽や映画が出てくるのも良くて、物語と一緒に時代の空気まで感じられる作品でした

    0
    2026年08月13日
  • 現代生活独習ノート

    Posted by ブクログ

    ど頭の一文に心を掴まれて購入。
    初めて読んだ津村記久子作品『この世にたやすい仕事はない』に通ずる、世にも奇妙な物語的な雰囲気漂う短編集だった。

    好きな章は「レコーダー定置網漁」「現代生活手帖」「粗食インスタグラム」「メダカと猫と密室」。
    丁寧な暮らしや人に語れるような生き方とは程遠い人生を送りながらも、最後はほんのちょっとだけ世界が動いたような感覚で終わるところが良かった。

    何にもなくてもいい(たまには何かあるかもね)くらいのゆるいスタンスで生きていきたい。

    0
    2026年08月12日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    主人公とその周囲の人たちの日常を40年間書き記した物語。人と人との繋がりとか、周囲の人のさりげない優しさとか、その優しさが受け継がれていく様子とかが描かれていて、派手さはなくともよい本でした。

    0
    2026年08月09日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    大学進学の費用を母親が恋人のために使ってしまう。その時、妹が母親の恋人から虐待を受けていることを知り、高校を卒業したばかりの少女が妹を連れて自立しようと旅立つところから始まる。
    この2人の少女と取り巻く人たちの人生を描かれているが、その中心にはいつも、ヨウムのネネがいる。
    賢く可愛いヨウムのネネを世話をする?相手をする?遊んであげる?そんな感じで色々な人たちが関わってくる。
    恵まれない家庭環境にいながら、たくさんの人たちに助けられて、たくさんの幸せを掴んでいく。
    そして自分たちがもらったたくさんの助けを他の人たちにも与えようとする。
    ネネの周りの温かい連鎖。とても素敵なお話でした。

    0
    2026年08月08日
  • 君は永遠にそいつらより若い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    京都の大学舞台の、卒業手前の女の話。
    同級生河北の彼女のアスミを泊め、河北は彼女が腕を傷付けていると告白し、適当なことしか返せないわたしにキレる。アスミの授業に代わりに出ることを頼まれ、そこでイノギと出会いノートを貸す。
    一方わたしと一度だけ飲んだ穂峰が自殺したことを同級生吉崎から聞く。彼は行き場のない少年を匿って警察に捕まりかけたことがある。一方わたしが公務員の福祉課に就職したのは昔ニュースで見た行方不明になった男の子を探すため。
    イノギと仲を徐々に深めるが、一緒にいるときに河北から電話がありアスミの腕を切ったという。わたしはイノギとともに救急車を呼ぶ。
    イノギはわたしとセックスをした夜、中

    0
    2026年08月07日
  • まともな家の子供はいない

    Posted by ブクログ

    暴力や虐待があるわけではないが、まともではない家。そういう家ってたくさんあるんだと思う。孤独な家庭環境で、必死で生き延びて、成長していく子どもたちは、ほんとうに頑張っている。

    0
    2026年08月07日
  • この世にたやすい仕事はない

    Posted by ブクログ

    真っ直ぐに「仕事」に取り組む主人公が素敵だと思った。少々不気味さを漂わせる場面もあったが、毎話読み終わるときにはじんわりと心があたたかくなった。

    0
    2026年08月05日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    震度4の地域であんな空気感だったろうか…?と、つまらないところに引っ掛かり、そうなると所々の誰の描写か分からない文章にもいちいち立ち止まってしまい、終盤はやたら時間が掛かって…それが星一つ減らした理由。

    それ以外は好きな世界観でぐいぐい読んだ。
    登場人物がそれぞれ傷を持ちながらも前向きで気持ちが良い。
    そして律の賢さに色々学びを得るところがある。
    余計な口出しをしない。でも無関心な訳ではないからこそ最終的に自習室を開くところに辿り着く。幼少期から常に色んな事を感じ取り、周りに感謝しながら成長した証だと感じる。受けた親切をきちんと血肉にしているのがいい。
    そして姉夫婦。
    このところ毒親が出てく

    0
    2026年08月05日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ


    とても読みやすい素敵な物語でした。
    自分自身も小説の中にいるような、
    同じ目線で感じたり考えたりして楽しめました。
    押し付けじゃない優しさや悲しみが、じんわりと心に入り込んできて、登場人物の成長も嬉しかった。

    0
    2026年08月04日
  • 現代生活独習ノート

    Posted by ブクログ

    身の丈に合わない難しすぎる本にようやく踏ん切りをつけて、楽しみのための読書として手に取った。全8遍の短編集で、タイトルの通り現代生活の一コマをいろいろなタッチで描く作品が並ぶ。不思議なSF調のものもあれば、翻訳文学的な口調のものも。

    私は最初のレコーダー定置網漁、がすごく気に入った。苦行のような読書から解放された喜びもあってか、毎ページ滋味深く愉しみながら読んだ。

    主人公は会社で入社希望の学生のSNSチェックをくる日もくる日も続け情報の洪水に疲れ切ってしまった会社員。

    疲れすぎて何もできず、横になって延々とインスタをスワイプし続けてしまうことがある。見終わると不毛感と自己嫌悪でさらに疲れ

    0
    2026年08月08日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    以前から読んでみたくてようやく手に取った1冊。

    人の温かさ、優しさに触れることのできる作品でした。

    0
    2026年08月02日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    もっと海外文学を読みたいけど、何から読んだらいいのか…と思い、手に取った作品。
    津村さんが、今まで読んでこなかった作品を読んで、その感想をまとめています。
    主に海外文学が紹介されています。

    登場人物たちの心情や人生を丁寧に読み解き、深く感動したり楽しんでいる津村さんの書評がとても良い。
    時に「知らんがな」とツッコミながら肩肘張らずに読んでいる様に、あーこんな風な感想を持っても良いんだなぁとホッと安心させてくれます。
    F・W・クロフツのミステリ『樽』について「樽萌えの小説」と評したり、ボリス・ヴィアンの恋愛小説『日々の泡』について「働きたくないという気持ちを書いた小説」と評する津村さんの感性が

    0
    2026年08月02日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    自分が水車小屋と名の付く場所で働いていたから、という理由だけで読みたいと思っていた本。イギリスとかの湖水地方の水車小屋にいる女の子の話だと勝手に思い込んでて、読み始めてびっくり。

    なんと優しい人々にあふれた物語か。自分勝手な大人にムカついたのは最初の方だけで、後はずっと人が人を助けようとする優しさで溢れた40年。
    出会った人がわけてくれたいい部分で自分はできている。そんな風に思える人生はなんて素敵なんだろう。

    0
    2026年08月02日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    周りの気持ちのあたたかい優しい大人達に囲まれて成長していく様子が10年ごとに書かれていた
    18歳で8歳の妹と家を出て無謀だと思ったが彼女たちの周りの大人が良い人達でホッとした
    教え子の事を先生が見守ってくれていたのも彼女たちにとって支えになった事でしょう

    0
    2026年07月29日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初は、色々なことが起こるので展開がどんどん変わっていくのでストーリーとして一気に引き込まれていった。

    途中どこからか
    あれ?こんな風に誰かの回想みたいな
    初めっからそうだったかな?なんて思いながらも
    初めのような色々なことは起こらず
    淡々と進んでいく。

    人は優しさの中で
    助けられながら生きてるんだな。
    ネネの周りはみんな優しいな。

    装丁がステキでジャケ書いでしたが
    「優しい気持ちになれる本」として誰かに薦めたくなる一冊。

    0
    2026年07月28日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    あくまでも地に足が着いた淡々とした調子で、血のつながらない人たちの思いやりあいが描かれる。
    津村さんはいつもしんどくて濃密な親族関係にこだわらなくてもいい、自由に周りの人々と、適度な距離感で気遣い合いながら暮らしていくのがいい、とさらりと伝えてくれる。
    「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」は名言。自分も人に親切にしてもらった分、誰かの役に立つ生き方というものを、そろそろ考えてみるべきなんじゃないかと考えさせられた。
    あとヨウムはめちゃかわいい。おそばはおいしそう。

    0
    2026年07月27日