津村記久子のレビュー一覧

  • ウエストウイング

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    エブリシングフロウズのヒロシが小学生だった時をまた思い出したくての再読。

    話の筋はある程度覚えていましたが、細かな出来事はすっかり失念していました。
    あー、3人は最後に会ったんだったっけ、という感じ。

    トイレでの出産、大雨の日のボートでの渡し、椿ビルディングの解体問題、
    どれも3人を語る上では大切な出来事。
    感情の起伏の激しくないニュートラルな3人が、津村さんの作品にいがちなタイプで好みです。

    この本の前半のはじめはとても読みにくい感じがしますが、どんどん面白くなります。
    挫折しそうな方がいたら、是非頑張って欲しいと思います。

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    2018年04月12日
  • エヴリシング・フロウズ

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    素敵なタイトルだなと思って読んでみたら中学生男子が主人公で、彼らなりには不安定だったりヤキモキモヤモヤしていたりするんだろうけど、ごく普通の日々を描いている。だから読み始めは退屈な感じ。でもそういう小説なんだと思った真ん中あたりからページを繰るのも早くなったかな。
    津村さんってあまり読んだことないけど、現代の仕事をしている普通の女子を描いた小説が多いようなイメージで、それでいながら本作は男子中学生が主人公というのはちょっと意外な感じがしたけど、男子中学生の親や友達とか女子とか世間に対する感覚がけっこううまく表現されているような感じがする。
    舞台が大阪なのもいい。何となく大阪弁の会話ややりとりに

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    2017年07月29日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    一見、大事ではないがおかしいだろってことをまわりはわかっていて何事もないようにしているように見えるとき、自分だけが考えすぎなのかと言い出せずモヤモヤと膿がたまっていくような感覚がリアルに描かれている。

    登場人物にとっては辛いことなんだけど頭のいいユーモアを持って描かれているためおもしろく、読みやすい。

    自分が言葉に出して叫びたいことを代弁してくれてるようで心が浄化された感じがして気持ちがいい。この感覚は津村さんの本に共通している。これを味わうために津村さんの著書を読みまくっている最中。

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    2016年01月17日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    二つとも、題名や最初の流れからドタバタ喜劇だと思っていたが、そんな事はなかった。真面目な小説。津村記久子って凄いなぁと感心せざるを得なかった。

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    2015年11月30日
  • 婚礼、葬礼、その他

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    感覚が、特に笑いのツボがあう作品だった。真面目なのにちょっとおかしいところ、婚礼と葬式を続けざまに描くところなど、好きな作品。

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    2014年05月05日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    初めて読んだ津村さんの作品でした。

    大好きです。
    ひねくれてるよなあ、と思いつつ
    笑ってしまいます。

    ひねくれてる、ってネガティブイメージですが
    津村さんの場合はポジティブになります。
    文体がそうさせるのか、
    ストーリーがそうさせるのか。

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    2014年03月07日
  • 婚礼、葬礼、その他

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    誰に腹を立てていいのやら、自分のせいではないのにめぐりめぐって最悪な状況に陥ってしまう主人公。自分だったら、早々に爆発するか投げ出してしまう間の悪さの極地のような状況でも、主人公はそのときできることを、そのとき発揮できる能力とエネルギーでもって実行していく。無意識だろうけど、誰も不幸にならないよう配慮できる主人公の「いいひと」さ加減がうらやましかった。そしてかつて自分を救ってくれた後輩カップルのエピソードが素敵だった。

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    2013年07月06日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    ネタバレ

    とても心が温まるお話でした。
    登場人物を応援したくなるような、そんな小説でした。

    男に依存する母との生活から離れることを決断し、妹を連れて自分たちの生きる道を探すため、勇気を持って行動した18歳の理佐。妹の律はまだ小学生。
    引っ越し先の土地で、水車小屋で蕎麦曳きの見張りをしているヨウム、ネネのお世話などをしながら、地元の人たちと関わりの中で姉妹は成長していきます。
    ネネが、他人同士だった人たちの接点になって縁を繋げてくれていて、40年という時の経過を通して、姉妹やネネと関わってきた人たちのさまざまな岐路や交友や別れが描かれています。

    降ってきた理不尽な環境に、諦めたり流されそうになっている

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    2026年09月20日
  • 現代生活独習ノート

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    津村記久子さんの現代社会をテーマとした短編集。
    金原ひとみさんの「もう何もしたくないという切実な本音に寄り添ってくれる稀有な小説」という帯文に惹かれて手に取りました。
    仕事で疲弊している私にとって、『レコーダー定置網漁』と『粗食インスタグラム』は痛いほど共感する内容でした。膨大な情報に晒されていると、選択することが億劫になる。そんなときは、思い切って情報から距離をおき、心の赴くままに過ごしてみようと背中を押されたような気持ちになりました。
    『イン・ザ・シティ』では、「キヨはますます人間というか、人情が嫌いになった。そしてそうやってはっきりと嫌いなことが増えると、自分という人間が一歩あるべき姿に

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    2026年09月20日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    題名から時代小説なのかと思っていたらネネと言う名の鳥を取り巻く人たちの心温まるお話でした。日々の生活の中で小さな幸せを感じる事が出来たら素敵だなと思いました。

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    2026年09月18日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    かなりの長編小説で40年間の時が流れる。周囲の優しさや良心で自分が成り立っていることに共感するとともに、他者にも同じく与えられている人間だったらいいなと思う。出てくる登場人物の暖かさ、蕎麦やネネなどの温もりを感じながらゆったりと落ち着いて読書できた。少し文体が読みづらく感じて、読み終えるまでに時間がかかってしまった。

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    2026年09月13日
  • とにかくうちに帰ります

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    とっても些細なことの描写でこんなに面白い話を書けることが素晴らしい。何にも劇的なことは起きていないのになぜだか胸がぎゅっとなったり、働いてる自分偉いって心あたたまる。めっちゃ肩の力抜けるリラックスさせてくれる本。
    津村さんのユーモア見習いたい。

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    2026年09月13日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    気負わず読めるし、ついページをめくってしまうおもしろさがある。著者の肩肘張らず生きている様子は、程よい脱力感をあたえてくれる。けれど、言語化や思考の深さはしっかりあって、ギャップを感じた。

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    2026年09月11日
  • ポトスライムの舟

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    ネタバレ

    社会人の内容であるため、読書というよりどこかテレビ見ているような感覚だった。ポトスライムの舟はなんのために働いていくのかというところが主題だと思うのだが、それは生きるためなのか、旅行行くためかなど様々であるはずなのだが、主人公は生きるために働いているのか、働くために生きているのかが上手く掴めていない社会人をよく表していると思う。しかし、163万貯金するという目標を達成したことで、そんなに張り詰めなくてもいいと気付くところは面白かった。
    12月の窓辺は、パワハラが横行する会社で務める人の話なのだが、読む中で主人公が悪いのかもしれないと錯覚するようにできていて上手いなぁっと思う。パワハラする人が

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    2026年09月11日
  • ポトスライムの舟

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    苦しい状況でも、働かないといけない不安から頑張ってしまうナガセに少し共感した。大学を卒業した女性たちが辿る人生の描写がリアルだった。

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    2026年09月11日
  • 水車小屋のネネ

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    二人で暮らし始めた姉妹の人生を、水車小屋に住むネネと取り巻く人々

     うーん。長い!正直な感想としては、ごめんもうちょっと話をはしょってくれません?という感じで、私はこの世界にもう一つしっかりと入り込めなかったようです。あと文体がちょっと単調というか夏休みの日記みたいなですます文体なのも気にはなりつつ。

     が、過酷な人生を過ごすと思われた姉妹が(それなりに過酷ではあるが)周囲の良心にひたすら助けられ、そしてそれを周囲に返す、そんなサイクルを繰り返しながら家族ではなくてもみんながそれを受け継いで行く。劇的な大河ではないが、穏やかな川の流れのようなドラマとして、とても暖かな気持ちになりました。悪

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    2026年09月11日
  • 水車小屋のネネ

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    勝手なイメージで、難しい教養小説のようなものと想像していて長らく読むのを躊躇っていた。いざ読み始めると全く違った!

    文章で読ませるのではなく、情で読ませる感じで、ややヤングアダルト的でもあった。初めての作家さんなのもあってか、正直、語り手が誰なのか?主語が誰なのか?など、ちょっとわかりづらくて戸惑うこともあった。難しい表現は使われていなかったが、読むのに時間がかかった。
    それでも、人の優しさに溢れていて、途中泣けてきたくらい、素敵な世界観だった。

    姉妹が仲が良いのも羨ましい。親が良くなくても、家族の中の誰か一人だけでも良好な関係を築ければ幸福度や安心感はぐっと上がる。

    ネネが遭難した人の

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    2026年09月11日
  • 水車小屋のネネ

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    人の善意や優しさが、時を越えて受け継がれていく、あたたかい物語。

    大きな事件が次々と起こる作品ではなく、物語はゆっくり、淡々と流れていく。人によっては刺激が少なく、物足りなく感じるかもしれない。

    でも、その緩やかな時間の中で描かれる、人と人とのつながりがとてもいい。

    そして、この物語に欠かせないのがネネの存在。

    ネネがいることで、人と人との距離が少し近くなる。ネネのことが大好きな人たちが、ネネを通じてつながっていく。そのつながりが時代を越えて広がっていくのが、この作品の素敵なところだと思う。

    章ごとに視点や時代が変わり、それぞれの人生が少しずつつながっていく構成もよかった。

    派手さ

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    2026年09月10日
  • 水車小屋のネネ

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    思ったより読むのに時間がかかった気がする。1981年から2021年までの40年間を描いた作品だからだろうか。
    水車小屋で蕎麦粉を石臼で挽く、それを監視しているネネ。ネネは音楽が好きで、すぐに覚えるし、英単語も貧窮問答歌も覚えている。
    そんなネネを通して、山下姉妹は育ち、鮫渕さん、研二と引き継がれて人の縁が繋がっていくのがほっこりする

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    2026年09月09日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    ネタバレ

    「自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。」

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    2026年09月06日