津村記久子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高校時代の友達にすすめられて、この本を手に取りました。
かなり分厚くて、読み終えられるか少し不安だったのですが、主人公姉妹が生きた時代と自分の年齢が近くて、親近感を覚えながらするすると読み進められました。
辛い環境で育った子どもを描いた小説はこれまでも何冊か読んできましたが、この本は終始穏やかで、温かさを感じられるところに救われました。淡々とした語り口のおかげで、状況を少し離れたところから見ているような感覚もありました。
登場人物たちの暮らしを10年ごとに追っていくスタイルが面白くて、後半は「あの人は今どうしているだろう」とワクワクしながらページをめくっていました。
水車小屋にいる「ネ -
Posted by ブクログ
作者がこの作品を通して伝えたいことが、温かくて良いもので、まだ人を信じても良いんだと勇気づけられました。
律も、理佐も、聡も、研司も、出会いの中から自分にとって良いものを選び、周囲の人の力を借りながら運命を切り拓けて幸せだと思います。
ネネと出会えたことも幸せでしかない。
閉鎖的な家庭という場所で苦しんで来たこどもたちをたくさん見て来ました。
現実では、トラウマや傷つき体験から、そんな風に前向きにチャンスや善意を掴み取れないほど苦しんで来た人もいます。
同時に、仲間や信頼できる大人との関わりの中で、「苦しんできた自分も全部自分だ」とまるっと愛せるようになったこどもたちの奇跡もたくさん見て