津村記久子のレビュー一覧

  • ポトスライムの舟

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    特に心に残ったのは、併録作『十二月の窓辺』が漂わせる絶妙でどこか切ない空気感です。人はあまりに苛烈な苦痛や生への窮迫に直面した際、他者への配慮や広い視野を失ってしまう。
    作品が浮き彫りにするその悲痛な真理に触れ、如何なる状況においても心に余白を携えて生きるべきなのだと、強く自省させられました。
    表題作・併録作ともに、純文学特有の密度の高い文章美が心地よく、「読ませる」力を持った一冊でした。

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    2026年07月25日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    もうちょっと若かったら、良さがわからなかったかもしれない。
    自分を大きく見せなくてもいい。そのままそこに居ていいって環境はなかなかない。そういう場所は与えられるのを待っているのではなく、自分で作るものなのかもしれない。

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    2026年07月25日
  • 水車小屋のネネ

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    高校時代の友達にすすめられて、この本を手に取りました。

    かなり分厚くて、読み終えられるか少し不安だったのですが、主人公姉妹が生きた時代と自分の年齢が近くて、親近感を覚えながらするすると読み進められました。

    辛い環境で育った子どもを描いた小説はこれまでも何冊か読んできましたが、この本は終始穏やかで、温かさを感じられるところに救われました。淡々とした語り口のおかげで、状況を少し離れたところから見ているような感覚もありました。

    登場人物たちの暮らしを10年ごとに追っていくスタイルが面白くて、後半は「あの人は今どうしているだろう」とワクワクしながらページをめくっていました。

    水車小屋にいる「ネ

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    2026年07月25日
  • 水車小屋のネネ

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    自分はおそらく、これまでに出会った
    あらゆる人々の良心でできあがっている

    誰かに親切にしなきゃ、
    人生は長くて退屈なものですよ

    とっても素敵な本だった
    私も周りの人を大切にはもちろん
    親切に支えられる人になりたいと思うし
    あらゆる人の良心でできあがっているって
    読んでいたらそう思うけれど
    そう思える律って素敵だなと思う

    人生も人も嫌なことばかりじゃないなって思う

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    2026年07月23日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    最初は、辛く悲しいお話かと思ったが、人の温かさや、昔の日本の良さを凝縮したようだった。生まれ育った田舎を思い出した。
    自叙伝のように、細かい描写が多く、少し読みにくさも感じたが、それがまたこの物語の魅力なのだと思う。

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    2026年07月22日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    長い長い物語を読み終わったような満足感でした。誰かの人生を追いかけた物語はやっぱり面白い!と思わせてもらえた作品。繋がりが持つ力や、直向きに続ける事の大切さ、など温もりを感じる場面が素敵でした。年齢を重ねてから再読してみたいです。

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    2026年07月18日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    意思がなく流されがちな主人公が一冊の本をきっかけに人生を変える話。他8編

    津村さんはいつも私の思いつかない方向から攻めてくるなぁと思い読んでいる。新しく知らない領域を読める楽しさ。ゲームブックは何度もすぐ死んでしまった笑。常に売れる優秀な短編集

    とりとめのない話を集めた短編集ですが、全部合わさると津村色を物凄く濃厚に感じて不思議です。静かな一歩踏み出すための話が多数

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    2026年07月18日
  • ポトスライムの舟

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    著者の作品は何冊か読んでいるが、この芥川賞をようやく読んだ。純文学ということになるのだろうか

    文章は好き
    芥川賞ゆえに何も起こらず終わる

    併録された作品はパンチ力あり
    こちらも事態が好転することは無いだろうなと思いつつ読み進めて、まさかのホラー展開

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    2026年07月12日
  • 水車小屋のネネ

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    津村記久子さんの『水車小屋のネネ』を読んだ。シビアな状況の記述も含め、淡々と穏やかに、そして丁寧に最後まで物語が進む。だからネネの存在という一般的には非日常の空間も、読み手にとってすぐ隣りにあるような感覚になる。三月のライオンの雰囲気にとても近いものを感じた。静かで確かな物語。

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    2026年07月12日
  • 水車小屋のネネ

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    10代の理佐と、まだ幼い律。この姉妹を取り巻く人々の善意と優しさに溢れる物語。

    ヨウムのネネの存在は、周りの人々の結びつきを強くし、笑顔溢れるものにしてくれています。ネネの言葉の掛け合いは楽しめます。『六波羅探題!』(笑)

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    2026年07月11日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    水車小屋のネネ
    高校を卒業して妹の律と2人で水車小屋のある蕎麦屋に住み込みで働くようになった姉妹。
    最初はひどい母親で2人はその後ちゃんと生活していけるのかと読み始めた。
    序盤こそ不安な空気があったが、水車小屋で石臼の監視をしているヨウムのネネとともに物語が進んでいくと、ネネを取り巻く人たちが まさに周りの人たちの良心で自分の思考、行動、性格などが出来上がっていると。ほんとに周りにいる人で人は影響を受けて育ち形成されると思った。
    温かな作品と思います。

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    2026年07月08日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    作者がこの作品を通して伝えたいことが、温かくて良いもので、まだ人を信じても良いんだと勇気づけられました。

    律も、理佐も、聡も、研司も、出会いの中から自分にとって良いものを選び、周囲の人の力を借りながら運命を切り拓けて幸せだと思います。
    ネネと出会えたことも幸せでしかない。

    閉鎖的な家庭という場所で苦しんで来たこどもたちをたくさん見て来ました。
    現実では、トラウマや傷つき体験から、そんな風に前向きにチャンスや善意を掴み取れないほど苦しんで来た人もいます。

    同時に、仲間や信頼できる大人との関わりの中で、「苦しんできた自分も全部自分だ」とまるっと愛せるようになったこどもたちの奇跡もたくさん見て

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    2026年07月02日
  • 枕元の本棚

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    プロの作家の読書力は素晴らしい。マニアックな本のオンパレードだがどれも読んでみたくなる魅力に溢れた書評エッセイ。

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    2026年06月29日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」という言葉がやはり心に残りました。
    嫌な人も出てくるけれど圧倒的に良い人が多い。
    自分の子どものみならず今の子どもたちがこの本に出てくるような親切な人とたくさん出会って生きていけたらいいなって思います。私も良い大人側でありたいです。
    あと、りさとりつの真面目さと賢さが好きでした。特に、何を言うか、あるいは言わないでおくかを考えられる思慮深さに憧れます。

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    2026年06月29日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    現在の津村さんの作品とは違う、毒のある生々しい煽るような言葉をあえて使ってる感じだった。
    (私が読んだのはちくま文庫2013年発行のものだから、作品群の中でも「若い」ほうなのかも)
    「地下鉄の叙事詩」はいっそもうホラーのように思えた。

    読んでいる間じゅう、焦燥や怒りや空虚な感情、負の感情でぐるぐるになった。掻き回されて、苦しくつらいと思った。それが最後には少しの救いがあって、状況は変わってないし、これからよくもならないままなのに、一瞬息をつかせてくれる。現実もそうであったならどんなにいいか。

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    2026年06月26日
  • 水車小屋のネネ

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    人生万事塞翁が馬、とはよく言ったものだと思わせる作品でした。私できることは、ただただ目の前に起きたことに対して誠実に、そして最善を尽くことなのだと改めて確認できました。

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    2026年06月25日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    難しい古典も難なく読まれている気がする。すごい。この中の本、ほとんど読んでいない私、いつか読めるだろうか。
    もっと、親しみを持って読んでいけたら、楽しそうだと思った。

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    2026年06月24日
  • 浮遊霊ブラジル

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    うどんの話が続いたので連作かと思いきや関係なかった。ほどよい短さの短編集。
    『地獄』が発想がすごくておもしろい。たとえ自我が保てたとしてもやっぱり死ぬのは嫌だ。

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    2026年06月13日
  • 水車小屋のネネ

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    手にした時、その分厚さにうわっと思ったが、楽しくさくさく読むことができた。身勝手な母と再婚相手の理不尽な態度に、親から離れて暮らすことを決心した18歳の理佐と8歳の妹律の物語。1981年から10年ごとの章に分かれている。危うそうな姉妹の生活も、優しく親切な大人たちとの出会いでだんだん変化していく。水車小屋にいる鳥のヨウム、ネネとのつながりも心の支えになっていく。ネネにとっても2人はかけがえのない存在。人間、捨てたものじゃないなあと、思えるのがよかった。

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    2026年06月11日
  • 枕元の本棚

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    自分では知りえない本ばかりで、ちょっとマニアックでとても興味深い!作家さんなのでいろんなアンテナを張ってるんですね。
    少しずつ気になる本読んでいきます。

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    2026年06月10日