津村記久子のレビュー一覧

  • まともな家の子供はいない

    Posted by ブクログ

    暴力や虐待があるわけではないが、まともではない家。そういう家ってたくさんあるんだと思う。孤独な家庭環境で、必死で生き延びて、成長していく子どもたちは、ほんとうに頑張っている。

    0
    2026年08月07日
  • この世にたやすい仕事はない

    Posted by ブクログ

    真っ直ぐに「仕事」に取り組む主人公が素敵だと思った。少々不気味さを漂わせる場面もあったが、毎話読み終わるときにはじんわりと心があたたかくなった。

    0
    2026年08月05日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    震度4の地域であんな空気感だったろうか…?と、つまらないところに引っ掛かり、そうなると所々の誰の描写か分からない文章にもいちいち立ち止まってしまい、終盤はやたら時間が掛かって…それが星一つ減らした理由。

    それ以外は好きな世界観でぐいぐい読んだ。
    登場人物がそれぞれ傷を持ちながらも前向きで気持ちが良い。
    そして律の賢さに色々学びを得るところがある。
    余計な口出しをしない。でも無関心な訳ではないからこそ最終的に自習室を開くところに辿り着く。幼少期から常に色んな事を感じ取り、周りに感謝しながら成長した証だと感じる。受けた親切をきちんと血肉にしているのがいい。
    そして姉夫婦。
    このところ毒親が出てく

    0
    2026年08月05日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ


    とても読みやすい素敵な物語でした。
    自分自身も小説の中にいるような、
    同じ目線で感じたり考えたりして楽しめました。
    押し付けじゃない優しさや悲しみが、じんわりと心に入り込んできて、登場人物の成長も嬉しかった。

    0
    2026年08月04日
  • 現代生活独習ノート

    Posted by ブクログ

    身の丈に合わない難しすぎる本にようやく踏ん切りをつけて、楽しみのための読書として手に取った。全8遍の短編集で、タイトルの通り現代生活の一コマをいろいろなタッチで描く作品が並ぶ。不思議なSF調のものもあれば、翻訳文学的な口調のものも。

    私は最初のレコーダー定置網漁、がすごく気に入った。苦行のような読書から解放された喜びもあってか、毎ページ滋味深く愉しみながら読んだ。

    主人公は会社で入社希望の学生のSNSチェックをくる日もくる日も続け情報の洪水に疲れ切ってしまった会社員。

    疲れすぎて何もできず、横になって延々とインスタをスワイプし続けてしまうことがある。見終わると不毛感と自己嫌悪でさらに疲れ

    0
    2026年08月08日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    以前から読んでみたくてようやく手に取った1冊。

    人の温かさ、優しさに触れることのできる作品でした。

    0
    2026年08月02日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    もっと海外文学を読みたいけど、何から読んだらいいのか…と思い、手に取った作品。
    津村さんが、今まで読んでこなかった作品を読んで、その感想をまとめています。
    主に海外文学が紹介されています。

    登場人物たちの心情や人生を丁寧に読み解き、深く感動したり楽しんでいる津村さんの書評がとても良い。
    時に「知らんがな」とツッコミながら肩肘張らずに読んでいる様に、あーこんな風な感想を持っても良いんだなぁとホッと安心させてくれます。
    F・W・クロフツのミステリ『樽』について「樽萌えの小説」と評したり、ボリス・ヴィアンの恋愛小説『日々の泡』について「働きたくないという気持ちを書いた小説」と評する津村さんの感性が

    0
    2026年08月02日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    自分が水車小屋と名の付く場所で働いていたから、という理由だけで読みたいと思っていた本。イギリスとかの湖水地方の水車小屋にいる女の子の話だと勝手に思い込んでて、読み始めてびっくり。

    なんと優しい人々にあふれた物語か。自分勝手な大人にムカついたのは最初の方だけで、後はずっと人が人を助けようとする優しさで溢れた40年。
    出会った人がわけてくれたいい部分で自分はできている。そんな風に思える人生はなんて素敵なんだろう。

    0
    2026年08月02日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    周りの気持ちのあたたかい優しい大人達に囲まれて成長していく様子が10年ごとに書かれていた
    18歳で8歳の妹と家を出て無謀だと思ったが彼女たちの周りの大人が良い人達でホッとした
    教え子の事を先生が見守ってくれていたのも彼女たちにとって支えになった事でしょう

    0
    2026年07月29日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初は、色々なことが起こるので展開がどんどん変わっていくのでストーリーとして一気に引き込まれていった。

    途中どこからか
    あれ?こんな風に誰かの回想みたいな
    初めっからそうだったかな?なんて思いながらも
    初めのような色々なことは起こらず
    淡々と進んでいく。

    人は優しさの中で
    助けられながら生きてるんだな。
    ネネの周りはみんな優しいな。

    装丁がステキでジャケ書いでしたが
    「優しい気持ちになれる本」として誰かに薦めたくなる一冊。

    0
    2026年07月28日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    あくまでも地に足が着いた淡々とした調子で、血のつながらない人たちの思いやりあいが描かれる。
    津村さんはいつもしんどくて濃密な親族関係にこだわらなくてもいい、自由に周りの人々と、適度な距離感で気遣い合いながら暮らしていくのがいい、とさらりと伝えてくれる。
    「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」は名言。自分も人に親切にしてもらった分、誰かの役に立つ生き方というものを、そろそろ考えてみるべきなんじゃないかと考えさせられた。
    あとヨウムはめちゃかわいい。おそばはおいしそう。

    0
    2026年07月27日
  • ポトスライムの舟

    Posted by ブクログ

    特に心に残ったのは、併録作『十二月の窓辺』が漂わせる絶妙でどこか切ない空気感です。人はあまりに苛烈な苦痛や生への窮迫に直面した際、他者への配慮や広い視野を失ってしまう。
    作品が浮き彫りにするその悲痛な真理に触れ、如何なる状況においても心に余白を携えて生きるべきなのだと、強く自省させられました。
    表題作・併録作ともに、純文学特有の密度の高い文章美が心地よく、「読ませる」力を持った一冊でした。

    0
    2026年07月25日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    もうちょっと若かったら、良さがわからなかったかもしれない。
    自分を大きく見せなくてもいい。そのままそこに居ていいって環境はなかなかない。そういう場所は与えられるのを待っているのではなく、自分で作るものなのかもしれない。

    0
    2026年07月25日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    高校時代の友達にすすめられて、この本を手に取りました。

    かなり分厚くて、読み終えられるか少し不安だったのですが、主人公姉妹が生きた時代と自分の年齢が近くて、親近感を覚えながらするすると読み進められました。

    辛い環境で育った子どもを描いた小説はこれまでも何冊か読んできましたが、この本は終始穏やかで、温かさを感じられるところに救われました。淡々とした語り口のおかげで、状況を少し離れたところから見ているような感覚もありました。

    登場人物たちの暮らしを10年ごとに追っていくスタイルが面白くて、後半は「あの人は今どうしているだろう」とワクワクしながらページをめくっていました。

    水車小屋にいる「ネ

    0
    2026年07月25日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    自分はおそらく、これまでに出会った
    あらゆる人々の良心でできあがっている

    誰かに親切にしなきゃ、
    人生は長くて退屈なものですよ

    とっても素敵な本だった
    私も周りの人を大切にはもちろん
    親切に支えられる人になりたいと思うし
    あらゆる人の良心でできあがっているって
    読んでいたらそう思うけれど
    そう思える律って素敵だなと思う

    人生も人も嫌なことばかりじゃないなって思う

    0
    2026年07月23日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    最初は、辛く悲しいお話かと思ったが、人の温かさや、昔の日本の良さを凝縮したようだった。生まれ育った田舎を思い出した。
    自叙伝のように、細かい描写が多く、少し読みにくさも感じたが、それがまたこの物語の魅力なのだと思う。

    0
    2026年07月22日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    長い長い物語を読み終わったような満足感でした。誰かの人生を追いかけた物語はやっぱり面白い!と思わせてもらえた作品。繋がりが持つ力や、直向きに続ける事の大切さ、など温もりを感じる場面が素敵でした。年齢を重ねてから再読してみたいです。

    0
    2026年07月18日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

    Posted by ブクログ


    意思がなく流されがちな主人公が一冊の本をきっかけに人生を変える話。他8編

    津村さんはいつも私の思いつかない方向から攻めてくるなぁと思い読んでいる。新しく知らない領域を読める楽しさ。ゲームブックは何度もすぐ死んでしまった笑。常に売れる優秀な短編集

    とりとめのない話を集めた短編集ですが、全部合わさると津村色を物凄く濃厚に感じて不思議です。静かな一歩踏み出すための話が多数

    0
    2026年07月18日
  • ポトスライムの舟

    Posted by ブクログ

    著者の作品は何冊か読んでいるが、この芥川賞をようやく読んだ。純文学ということになるのだろうか

    文章は好き
    芥川賞ゆえに何も起こらず終わる

    併録された作品はパンチ力あり
    こちらも事態が好転することは無いだろうなと思いつつ読み進めて、まさかのホラー展開

    0
    2026年07月12日
  • 水車小屋のネネ

    Posted by ブクログ

    津村記久子さんの『水車小屋のネネ』を読んだ。シビアな状況の記述も含め、淡々と穏やかに、そして丁寧に最後まで物語が進む。だからネネの存在という一般的には非日常の空間も、読み手にとってすぐ隣りにあるような感覚になる。三月のライオンの雰囲気にとても近いものを感じた。静かで確かな物語。

    0
    2026年07月12日