津村記久子のレビュー一覧

  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    身勝手な母親(と、その交際相手)から離れ、田舎の町で暮らし始めた姉妹の40年にわたる物語。

    この長編をひとことで表すと、“恩送り”の物語。
    恩を受けた人に返す「恩返し」ではなく、自分が受けた恩を次の誰かに向けて与えていく“恩送り”という言葉がぴったりな気がする。

    文中である人物が口にする
    「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」
    というセリフが特に印象的で、この作品を通じて作者が伝えたいメッセージなのかなと感じた。

    全500ページの長編だが、読後感がとてもよい。
    人にやさしくしようって気持ちになる。
    あと、無性に蕎麦が食べたくなる(笑)

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    2026年07月20日
  • 水車小屋のネネ

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    しんどい思いを抱えながら、この町で暮らし始めた年の離れた姉妹と賢いヨウムのネネの物語
    姉妹を助ける周りの人達は、温かくて心がほっこりした。 そして、姉妹もしんどい人を助けて。
    私も読みながら姉妹にエールを送り続けた。

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    2026年07月20日
  • 水車小屋のネネ

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    2026.7.16
    穏やかに進む、姉妹と周りの方、そしてヨウムのネネの生活(人生?)のお話。
    18歳の理佐が入学金を母親に使われ、母親の彼氏に虐待を受けている8歳の律を連れて生活していく。
    ネネを取り巻く人たちがみんな親切で温かい生活だった。ネネ、賢くてかわいくて大好き。会話してみたい。
    周りの優しさで生きてきた律がそれをまた周りの人に還元していくのが素敵だった。それを考えていると研司くんが東北に行くとき、泣いてしまいそうになった。

    “自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている。”

    “自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会っ

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    2026年07月16日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    身勝手で理不尽な母親と母親の男から、逃げるように家を出る決心をする理沙。
    妹の律に「一緒に来る?」と声をかけ、
    18歳の理沙と8歳の律は家を出て ふたりで暮らし始める。
    見つけた仕事はお蕎麦屋さん。そこにはネネという名の大きな鳥がいて
    その世話もすることになった。
    お蕎麦屋さんでのふたりの暮らしがはじまり、
    心優しいお蕎麦屋さんの店主夫妻、律の学校の先生、
    律の友達、保護者さん、あとからやってくる元音大生、
    ひょんな事から知り合う中学生、
    理沙と律をとりまく人間たちがとても温かく寄り添ってくれている。
    ネネがみんなをつなげるキーパーソンになっているよう…。
    10年ごとに章が区切られているから、

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    2026年07月16日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    第一話 一九八一年/第二話 一九九一年/
    第三話 二〇〇一年/第四話 二〇一一年/
    エピローグ 二〇二一年

    高校を卒業したばかりの姉は訳あって小学3年生を終えたばかりの妹を連れて家を出る。
    暮らし始めたのは山と川と空に囲まれた町。
    優しい大人に助けられて過ごす10年後・20年後・30年後そして40年後の姉妹と周りの暮らしも優しい。
    哀しいことも辛いこともあったけど大人たちとネネが生活を彩ってくれる
    幸せな生活だね 里佐さんも律ちゃんも

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    2026年07月15日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    温かいお話しでした。
    誰かに優しくするって難しいことだと思うけど、登場人物はみんな優しくて、尊敬しました。

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    2026年07月15日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    分かち合う、受け継がれる優しさ。欲や打算ではなく。
    ヨウムの「ネネ」を中心に、辛い現実から抜け出す為の人たちが見守ってくれる。
    一気読み必須とプレイリストを作成したくなる?the who!クリムゾン、レッチリとアグレッシブな楽曲!
    「Give it Away」

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    2026年07月09日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    読み終えたあとで誰かに優しくしたいと思える物語
    人は人を助けてつながっていく
    それが人の生きる意味だと思えました

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    2026年07月06日
  • 水車小屋のネネ

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    長い…長いのだが、最後まで読むべき本な気がして、少しずつ読み進めていった。忘れたくないページが多くて、付箋をつけながら本を読んだのは初めて。
    「自分はおそらく姉やあの人たちや、これまでに出会ったあらゆる人々の良心でできあがっている(p.407引用)」
    8歳で身勝手な母から逃れ、18歳の姉と暮らし始めた律から、大人になってこんな感情があふれてくることに、ぐっと胸が熱くなった。出会った人々の良心を受けとめ、その良心を忘れずに誰かにつなぎながら人生を進める律を、そしてこの美しい物語を書きあげてくださった津村先生を誇りに思った一冊でした。

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    2026年07月05日
  • 水車小屋のネネ

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    暖かい気持ちになれる本。
    何気ない毎日も優しさに気づくことが出来れば幸せを感じることは出来ると思わせてくれる。
    周りの評価を気にしたり、世間体を気にしがちな今の自分にはホッとするような作品でした。

    誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ。

    景色は別に拗ねるわけでもなく、何の惜しみもなく輝いていた。

    出会った人が分けてくれた良い部分で自分はたぶん生きてるって

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    2026年07月05日
  • 浮遊霊ブラジル

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    津村さんの小説を読むと普段の自分の生活が楽しくなります。日常のなかに、通勤の最中に、物語の切れ端や文学になりそうな瞬間がこんなにも散りばめられていたんだ、と思います。

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    2026年07月02日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    とても面白かった。少しずつだいじに読んだ。

    92編もの古典作品の読書解説というかエッセイかな?
    有名作品ばかりだが、今までこんな本を読んできた、ではなく、難しそうとかタイトル聞いたことあるけど読んだことないとか若い頃一旦挫折した、などの理由で大人になってから津村さんが読んでみようと思った小説の感想本。
    わ、わかるーー若い頃は意味がわからなすぎて途中脱落した本、有名だけど長すぎて今まで読んでない本などいっぱいあるもんね。「ギャツビーって誰?」わかるわーー。英文学の授業で部分的に読まされたけど結局誰だったんや…ていう代表格ですよね。

    この中で私が読んだことある本は数本しかなかったが、私と同じ感

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    2026年06月25日
  • とにかくうちに帰ります

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    津村さんの人の描写がとてもいい。
    会ったことないのに活字を追うだけで、
    見た目も性格もありあり想像できてしまう登場人物たちに親近感を覚えた。

    そして台風の中べちゃべちゃに濡れて、寒くて震えてついに足の感覚もなくて、無言で歩き続けるあの感覚が蘇ってきて。もうお願いだから早くお家着いてーという気持ちに(涙)

    好きだったのはこのフレーズ
    ______
    「玄関についてレインコートを脱ぎ化粧落として床に座ったらわたしはしみじみ泣くだろう。そこにいることに、傘を刺さなくていいことに、屋根があることに。その涙を絶対に誰も笑うことはできない。」
    ______

    安易な考えを後悔しつつも、
    当たり前のありが

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    2026年06月23日
  • 水車小屋のネネ

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    ネタバレ

    最初は分厚さにちょっと気圧されたが、とても好きな作品になりました。読めてよかった。悪い人もいるし悪意もあるけど、確実に良い人がいて、人に良くすることでそれが更に広がって繋がっていくことがあるということを、自分でも感じることがあるというか、大人になってから「あの時あの人たちにどれだけ助けられたか」とかを実感するようになったし、私は人に優しくなかった時期もありそれを今では恥ずかしく思うので、今はできる限り自分の周りの人に対して、自分が良いと思うことをしようとは心掛けている。
    同時に、犬と暮らし始めてからその大変さも分かり、動物の面倒を見ることができる人は信用できる、ということも感じているので、ネネ

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    2026年06月22日
  • 水車小屋のネネ

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    与えられた境遇を嘆くでなく、むしろ抜け出す理沙の行動力が、清々しい。それは、妹のためであり。そして、その行動から繋がる出会いも清々しい。

    「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」という藤沢先生の言葉が印象的。

    文句や不満は横に置いて、私も目の前のこと一つ一つ向き合って行こうと、やる気が出る物語だった。

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    2026年06月22日
  • この世にたやすい仕事はない

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    思っていた内容とまったく違ってて、めっちゃ面白かった。

    いやー、いろんな仕事あるんだー。

    一つめは、絶対できそうにないわー…

    でも、あとのかなり興味ある〜‼️‼️
    おもしろそう〜

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    2026年06月19日
  • 二度寝とは、遠くにありて想うもの

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    ネタバレ

    はじめて津村さんのエッセイを読んだ。本当に好きすぎてもっとこの人の思考を摂取したい。たぶん個人的なユーモアセンスが恐れおおくも近くて、特にンパパと?と女子論考は大切にネタとして心に持っておきたい。

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    2026年06月18日
  • 水車小屋のネネ 挿絵集

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    本編を読んだ時の感動が蘇ります。

    スニーカーがVANSだったり、CD屋さんの棚の並びなどもディテールにこだわりがあって良かったです。そして藤沢先生がイメージどおり。

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    2026年06月14日
  • うどん陣営の受難

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    会社の代表は従業員の投票じゃなくて株主総会で決めるんでしょとこの小説の前提に突っ込みたくなるけど、その前提のおかしさも含めて津村さんのブラックジョークに満ちた物語のよさなのかも。
    主人公の投票とか仕事に対するスタンスが好きすぎる。

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    2026年06月13日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    ネタバレ

    登場人物が多いので、読み始めは新しい名前が出て来るたびに「うぅ~」と思いながら必死に頭に入れ、住宅地の地図を確かめ、の繰り返しで、一通り把握するまでは我慢(?)の読書ですが、津村記久子さんだもん、絶対楽しくなる、と思うと、このうじうじタイムも楽しいもんでして・・・

    それにしても外からは見えない各家庭の抱える不安要素というか、”不幸”とよぶほどではないかもしれないけれど、当人の心には確実に影を落とすであろう様々な事情がうまく描かれていて、本当に津村さんはうまいな~と思わされます。私はやはり、子どもが関わってくると非常に辛くなるので、お母さんに好きな人ができるとネグレクト気味になる矢島家と、息子

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    2026年06月09日