津村記久子のレビュー一覧

  • 浮遊霊ブラジル

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    本屋でふらついていたときにたまたま目に入って、
    タイトルに一目惚れして即買いした本。

    浮遊霊ブラジル。

    字が面白いし、口にしても面白い。

    浮遊霊ブラジル。

    内容は表題作「浮遊霊ブラジル」を含む7編の短編集。

    比較的作者の津村さんの趣味嗜好が色濃く出た作風に感じた。

    どれも甲乙つけがたい、おもしろい作品だった。

    おじさんはフィクションの中で忌まれたり輝いたりするけれど、
    なんとなく等身大で、“これくらい”になりたい。

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    2026年05月19日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    読み終わって心が温かくなります。
    登場人物達の40年を一緒に横で生きさせてもらったような気分です。これからを生きる私の良い友人になりました。
    誰かから受けた優しさを次の誰かに渡していく、そんな優しさのバトンに見えました。
    そして渡した優しさがその人の中に確かに息づいていることを感じられる…素敵な物語でした。

    人に優しくしたいと思わせてくれる本です。

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    2026年05月19日
  • 水車小屋のネネ

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    ネタバレ

    理佐も律も、一生消えない傷をつけられたのに。でも彼女たちには、悲劇のヒロインぶる余裕なんてなくて、1日1日の食べ物のことを考えながら、必死に生きた。手を差し伸べた大人たちの優しさを、彼女たちは独り占めせずに、次の世代へ繋いでいく。思いやりや優しさって、地道に、ちゃんと世界をよくしていくのだと、久々に感じられたような気がする。

    「しばらくの間、自分という人間がおらず、何もしなくていいように感じることを気分良く思いながら、律は去っていった守さんや杉子さんや、この場にいない藤沢先生のことを思い出していた。

    むしろ彼らや、ここにいる人たちの良心の集合こそが自分なのだという気がした。」


    人に振り

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    2026年05月18日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    どうしようかと思ってたんだけど、筒井さんが褒めてたので読んだ。ポトスライムは読んだはずだけど、覚えてない。幸せな気持ちになれる小説。10年ごとの章立ても効いてる。この姉の方が私より2個上か。
    翼をくださいのエピソードは笑った。

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    2026年05月18日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    ずっと楽しみにしていた。とてもよかった。やっぱりよかった。いろんな事象をあまり粒立てずにさらっと書き上げてるけど、それが心地よいしそれぞれの優しさが伝わる。欲を言えば、1981年(最初の章)の理佐と律の物語をもっと紡いでいってほしかったかな。聡がでてきてからは熱量が少し下がった

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    2026年05月16日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    読んで本当によかった。まあまあ長い人生の中でも心のベストテンに入るくらい好きになった小説です。そして自分の新しい良き友人になりました。研司が旅立つ際の悲しいでもうれしいでもない感慨で喉を詰まらせる律と同じような気持ちになりました。

    本作に出てくるみんなのようになんの裏も下心もなく良心をお裾分けして生きて成長できたらいいのになと心から思いました。今からでも間に合えばそんな余生を送りたいです。

    本作を読んだ方と感想を語り合いたいです。

    あと各年代で出てくる音楽もまた良くて『水車小屋のネネ』プレイリストを作りたくなります。

    ちなみに2024年の本屋大賞第2位だったのはなんでだ?これが1位じゃ

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    2026年05月13日
  • 水車小屋のネネ

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    あたたかくて穏やかな時間が流れる本
    後書きに「本書が誰かの良い友人になることを願っています」と書かれていたけれど、私にとって間違いなく良い友人になった。

    18歳で8歳の妹を連れて家を出ることにした姉
    姉はお蕎麦屋さんが出す「鳥の世話少々」という求人を頼りに水車小屋のあるお蕎麦屋さんのある土地に移り暮らすことに。
    水車小屋ではヨウムのネネが水車の番をしていて姉妹はネネの世話をしながら暮らすことに。

    移り住んだ年、10年後、またその10年後と40年の時の流れを描いた本。
    引越したてで生活を整えるところから、地域に根付いた生活に変わっていく。
    変わらないなと思うこともあれば少しずつ緩やかに変わっ

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    2026年05月10日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    まず、おそば屋さんのお手伝い、兼、鳥のお世話という突拍子も無いのにあるのかもしれないと思わせる津村さん独特のお仕事の描き方で心掴まれた。

    おしゃべりするヨウムのネネとその周りの人たちの物語。お蕎麦屋さんの夫婦、お手伝いで入った姉とその妹、ヨウムのお世話をしている絵描きの夫人、ネネのお世話を引き継いだ青年、逃げてた中学生、、みんながお互いに少しずつ気持ちを分け合って、幸せな時間を紡いでいく。

    文庫本の帯にもある、「わたしは今まで出会った人たちの良心で出来上がっている」、という言葉がすごく良い。生きていくうえで常にその気持ちを忘れないようにしようと思ったし、自分も誰かをかたちづくる小さなカケラ

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    2026年05月07日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    めっちゃ好き!とっても良かった!!

    ふだん、「人のおそろしさ」とかを扱った小説を多く読んでいるからか、「みんな良い人すぎるよ……!」と思ったけれど、それぞれが相手のことを心から思っての言動なのが伝わるので、押しつけがましさやわざとらしさがなくてとてもよかった。

    すべては18歳の理佐の勇気や行動力、胆力から始まったことなので(原因はク〇だけど)、本当に尊敬するし律がいたから頑張れたのだろうなと感じる……。

    そして、ヨウムのネネのかわいらしさ!とても賢いし、話す言葉が絶妙で面白く、すぐに大好きになった。あんなに会話ができたら素敵だろうな(ほとんど人間みたい)。

    「絶対手放さない本」がまた一

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    2026年05月07日
  • 水車小屋のネネ

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    ネネという不思議な鳥とその周りの人達の物語。人間は1人では生きていけない、周りの優しさに支えられてこそ生きていけるということを改めて感じさせてくれた物語。血は繋がっていないけど、自分の受け取った優しさを次の人に返していこう、という連鎖が素敵だった。

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    2026年05月07日
  • 水車小屋のネネ

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    返却期限に迫られたのでいつもながらに罪悪感混じりの走り読み(本当はじっくり文字を目で追って読みたい)にも関わらずスッと脳内で情景が変換されやすくとても読みやすかった。
    津村さん、少しだけ苦手意識があったけれど
    まったく感じさせず。
    ただただのほほんと終わるわけがない、
    現実そんな甘くない、
    この小説の中にも甘んじた要素は何もない。
    けれど愛がいろんな場面で満たされていて
    律らしい葛藤も成長もすべて包み込んでいて
    優しい世界だった。
    ネネがいるのといないのとでは
    まるっきり違うな。

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    2026年05月07日
  • 水車小屋のネネ

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    毒親から 8歳の妹 律を守るため、一緒に家を飛び出した 18歳の理佐は、隣町で「鳥の世話じゃっかん」と付記されたそば屋に職を求める。蕎麦粉を挽くための水車小屋に住んでいたのは、なんとしゃべる鳥ヨウムのネネ…という魅力的なスタートで始まる長編小説。1981年から始まる10年おきの 4章を経て、8歳だった律は 38歳に。決っして楽な半生ではなかったろうが、姉、そば屋のご夫婦、画家の杉本さん、恩師の藤沢先生、そしてネネ、様々な人(と鳥)に助けられ、支えられ、「みんなの良心の集合が自分だ」と言える人生は、今の世界が失いつつある豊さに満ちている。「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」

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    2026年05月04日
  • 水車小屋のネネ

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    登場人物全員、ネネも含めて(毒親は除外)皆幸せになって欲しい!と強く思って、でも私なんかがそんなこと祈らなくても皆地に足つけて幸せになっていくか、とそんな事を思いながら、何度も泣きそうになりながら読んだ。具体的にどこがよかったかなんて、多すぎて上げられないくらい。ずっとこの物語を読んでいたいなぁと思った。何年も積読せずにもっと早く読めば良かった!!

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    2026年05月03日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    優しい温かいお話です。
    設定は少し切なくもありますが、その切なさすらも忘れさせてくれる人との出会いやネネとの出会いがあり、何故か懐かしく感じました。
    また、この小説は本と友達になるという意味では最適解の1冊だと思うので、あまり小説を読まない方にも読んで欲しいと思いました。

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    2026年05月03日
  • 水車小屋のネネ

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    第59回谷崎潤一郎賞、2024年本屋大賞第2位!話のテンポが早くて読みやすい。おもしろかった!

    理佐と律は10歳歳の離れた姉妹。理佐は今年大学に進む予定だったが、母が入学金を払い込んでいなかった。理由は恋人の増村さんのために使ったとかで、しょっちゅう増村さんを家にあげている。律を追い出してまで一緒にいたいらしくて、理佐は律を連れて家を出た。水車小屋のあるお蕎麦屋さんで住み込みつきのところに就職した。

    洗濯機とテレビはもらえたけど、冷蔵庫がない。他にもいろいろ足りない。
    理佐は婦人会に誘われて出てみる。コーラス隊の衣装についてケープで統一感を出したらどうかと提案する。コーラスは無事終了。寛実

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    2026年04月30日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    ネタバレ

    素晴らしいタイトル!内容も当然良かった。
    ストーリーについては正直あまり覚えていないけれど、雨と泥と森とコイン。そして大きな熱意を感じたことは覚えている。全ての良い本に言えることなのだが、文章だけでここまで人の心を動かす事が出来るのかという感想を持つ。この本を読んで人生は確かに変わった。

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    2026年04月25日
  • この世にたやすい仕事はない

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    このタイトル、ほんとそう!自分と仕事との距離感を測りながら、変わり種の職場を転々とする主人公。リアルに職場のあるあるを炙り出してくる感じが地味~に面白い。そしてどんな仕事にも意味があり、真摯に向き合う人がいる尊さに気付く。

    どれも面白かったけど第3話が好きでした。
    津村記久子さん、もっと読みたい。

    〈心に残った言葉〉
    "みんながみんなさびしいとして、そのさびしさを誰とのどの深さの関わりで埋めるか、もしくは埋めないのかは、本人の自由なのだ。"

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    2026年04月22日
  • エヴリシング・フロウズ

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    青春

    境遇と性格が似ていることと、子どもの歳が近いことから、親近感が
    (ウィークデーなのに夜更かしして読み進めてしまった)

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    2026年04月22日
  • この世にたやすい仕事はない

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    おもしろかった。大きな刺激が欲しくない時にちょうどよかった。淡々とした日常なんだけどちょっとおかしな世界でちょっと変なことが起こって。主人公は色んなこととか人との接し方が器用でいいなーと思った。パソコンできるといいなー。メモは大事だなー。私もちょっと仕事行き詰まってるから辞めてしばらくバイトみたいなことしようかな。、

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    2026年04月20日
  • ポトスライムの舟

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    津村さんの初期作品、意外と初めて読んだ。やっぱり津村作品は良い。

    『ポトスライムの舟』
    働いて得たお金で世界一周するのを選択肢として持つこと。食べられない観葉植物を、お金をかけずに工夫して育てること。できる範囲で友達を助けること。
    結婚にこだわらず、手に届く範囲で楽しみを見出し、遊び心を持ってコツコツ働く。それでいいじゃないか、と少しも押し付けがましくなく言ってくるような一編で、すごく好きだった。
    出てくる人みんなが普通の人で、それぞれ悩みもありながら日々を過ごしているのもいい。

    『十二月の窓辺』
    パワハラの描写がしっかりあり、津村作品にしてはいろいろな事件が起こる、メッセージ性の強い作品

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    2026年04月12日