津村記久子のレビュー一覧

  • 浮遊霊ブラジル

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    津村さんの小説を読むと普段の自分の生活が楽しくなります。日常のなかに、通勤の最中に、物語の切れ端や文学になりそうな瞬間がこんなにも散りばめられていたんだ、と思います。

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    2026年07月02日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    「私は誰かの良心によって生かされている」その通りだと思った。これまでの人生で自分によくしてくれた人たちを思い出した。
    現代は人と人との繋がりが希薄になっていて、地域の人と助け合うというよりかは身内で助け合う感じだけど、こんなに色々な人がつながってるのってなんかいいなと思った。

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    2026年06月30日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    ボリュームはかなりあり、とくに大きなドラマが起きるわけでもないのだけど、展開が気になって一気に読んでしまった。
    決して恵まれた状況ではないのに、いい人達がたくさん出てきて、そこで助けてもらった主人公達も、与えてもらったものを次の世代に返していくというお話。
    親ガチャ的には最低だったとしても、正しくこつこつ生きていくとこんないいことがあるんだよと思える。
    そして、モノや名声ってなんだろうなと思う。

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    2026年06月28日
  • やりなおし世界文学(新潮文庫)

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    とても面白かった。少しずつだいじに読んだ。

    92編もの古典作品の読書解説というかエッセイかな?
    有名作品ばかりだが、今までこんな本を読んできた、ではなく、難しそうとかタイトル聞いたことあるけど読んだことないとか若い頃一旦挫折した、などの理由で大人になってから津村さんが読んでみようと思った小説の感想本。
    わ、わかるーー若い頃は意味がわからなすぎて途中脱落した本、有名だけど長すぎて今まで読んでない本などいっぱいあるもんね。「ギャツビーって誰?」わかるわーー。英文学の授業で部分的に読まされたけど結局誰だったんや…ていう代表格ですよね。

    この中で私が読んだことある本は数本しかなかったが、私と同じ感

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    2026年06月25日
  • とにかくうちに帰ります

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    津村さんの人の描写がとてもいい。
    会ったことないのに活字を追うだけで、
    見た目も性格もありあり想像できてしまう登場人物たちに親近感を覚えた。

    そして台風の中べちゃべちゃに濡れて、寒くて震えてついに足の感覚もなくて、無言で歩き続けるあの感覚が蘇ってきて。もうお願いだから早くお家着いてーという気持ちに(涙)

    好きだったのはこのフレーズ
    ______
    「玄関についてレインコートを脱ぎ化粧落として床に座ったらわたしはしみじみ泣くだろう。そこにいることに、傘を刺さなくていいことに、屋根があることに。その涙を絶対に誰も笑うことはできない。」
    ______

    安易な考えを後悔しつつも、
    当たり前のありが

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    2026年06月23日
  • 水車小屋のネネ

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    ネタバレ

    最初は分厚さにちょっと気圧されたが、とても好きな作品になりました。読めてよかった。悪い人もいるし悪意もあるけど、確実に良い人がいて、人に良くすることでそれが更に広がって繋がっていくことがあるということを、自分でも感じることがあるというか、大人になってから「あの時あの人たちにどれだけ助けられたか」とかを実感するようになったし、私は人に優しくなかった時期もありそれを今では恥ずかしく思うので、今はできる限り自分の周りの人に対して、自分が良いと思うことをしようとは心掛けている。
    同時に、犬と暮らし始めてからその大変さも分かり、動物の面倒を見ることができる人は信用できる、ということも感じているので、ネネ

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    2026年06月22日
  • 水車小屋のネネ

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    与えられた境遇を嘆くでなく、むしろ抜け出す理沙の行動力が、清々しい。それは、妹のためであり。そして、その行動から繋がる出会いも清々しい。

    「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」という藤沢先生の言葉が印象的。

    文句や不満は横に置いて、私も目の前のこと一つ一つ向き合って行こうと、やる気が出る物語だった。

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    2026年06月22日
  • この世にたやすい仕事はない

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    思っていた内容とまったく違ってて、めっちゃ面白かった。

    いやー、いろんな仕事あるんだー。

    一つめは、絶対できそうにないわー…

    でも、あとのかなり興味ある〜‼️‼️
    おもしろそう〜

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    2026年06月19日
  • 二度寝とは、遠くにありて想うもの

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    ネタバレ

    はじめて津村さんのエッセイを読んだ。本当に好きすぎてもっとこの人の思考を摂取したい。たぶん個人的なユーモアセンスが恐れおおくも近くて、特にンパパと?と女子論考は大切にネタとして心に持っておきたい。

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    2026年06月18日
  • 水車小屋のネネ 挿絵集

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    本編を読んだ時の感動が蘇ります。

    スニーカーがVANSだったり、CD屋さんの棚の並びなどもディテールにこだわりがあって良かったです。そして藤沢先生がイメージどおり。

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    2026年06月14日
  • 水車小屋のネネ

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    『水車小屋のネネ』
    津村記久子さんの『水車小屋のネネ』は、身寄りのない姉妹が周囲の温かい人々に支えられ、40年という歳月をかけて緩やかな絆を育んでいく物語です。

    ネネというのは、この作品の主人公のヨウムの名前です。

    特に心に残ったのは、「出会った人が分けてくれたいい部分で自分は生きている」からこそ「誰かの役に立ちたいという思いが人生の道を示してくれる」というフレーズ。
    現代は「自立」や「自由」が重視されがちですが、この言葉は人間が一人では生きていけないこと、そしてそれでいいのだという安心感をくれます。私たちは誰もが、過去に出会った誰かの優しさや言葉といった「分けてもらったいい部分」で形作ら

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    2026年06月14日
  • うどん陣営の受難

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    会社の代表は従業員の投票じゃなくて株主総会で決めるんでしょとこの小説の前提に突っ込みたくなるけど、その前提のおかしさも含めて津村さんのブラックジョークに満ちた物語のよさなのかも。
    主人公の投票とか仕事に対するスタンスが好きすぎる。

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    2026年06月13日
  • 水車小屋のネネ

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    プロコル・ハルムの青い影
    私も知ってたー
    たびたび出てくるので思わず調べて聴いてみた。ビックリした。
    アーティストと結びつけて記憶してなかった。
    ユーミンにもあるよな?と思ったら、ユーミンも影響を受けてたって。

    あの曲の雰囲気と本のイラストの素朴なかわいらしさがピッタリ。
    10年刻みで長い長いお話。
    彼女達の人生にずっと寄り添える幸せ。

    ヘビーなスタートだけど、悲壮感はなくて、周りに良い人たちがいっぱいいるから温かい気持ちで見守り続けられた。

    前にヨウムが出てくる本を読んだことがあったから、ネネちゃんのこともすんなり入ってきた。
    長生きさんだな。

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    2026年06月13日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    ネタバレ

    登場人物が多いので、読み始めは新しい名前が出て来るたびに「うぅ~」と思いながら必死に頭に入れ、住宅地の地図を確かめ、の繰り返しで、一通り把握するまでは我慢(?)の読書ですが、津村記久子さんだもん、絶対楽しくなる、と思うと、このうじうじタイムも楽しいもんでして・・・

    それにしても外からは見えない各家庭の抱える不安要素というか、”不幸”とよぶほどではないかもしれないけれど、当人の心には確実に影を落とすであろう様々な事情がうまく描かれていて、本当に津村さんはうまいな~と思わされます。私はやはり、子どもが関わってくると非常に辛くなるので、お母さんに好きな人ができるとネグレクト気味になる矢島家と、息子

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    2026年06月09日
  • 水車小屋のネネ

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    そうだ、私がずっと素敵だと思っていたのはこんな世界だったんだ。そう思って、本当に温かい気持ちになりました。
    とりあえず訳ありな環境の中で、それが悲壮感や重々しい空気をあまり感じさせなかったのは、軽やかな作者の文体や表現の仕方だったのだと思う。ずっとラフな手書きの温かい漫画の様で、ずっと必死じゃないのに一生懸命で。
    次の世代にバトンを渡していくということ。その温かな繋がりの中に、ネネが愛くるしくそこに居る。
    愛で溢れて愛を繋いで愛を注いでもらって、だけどそれはどこまでも穏やかな川の流れの様な、素敵な繋がりのバトンでした。
    私はそんな社会が、それを幸せだと感じられる人が、一人でも多く、この幸せをシ

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    2026年06月07日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    大学生のうちに読めて本当に良かった。タイトルの対象となる人は1人ではなく何人も出てきた気がする。人間関係って自分にとってプラスになることばかりじゃないけど、そう思って進んでいきたい。

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    2026年05月20日
  • 浮遊霊ブラジル

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    本屋でふらついていたときにたまたま目に入って、
    タイトルに一目惚れして即買いした本。

    浮遊霊ブラジル。

    字が面白いし、口にしても面白い。

    浮遊霊ブラジル。

    内容は表題作「浮遊霊ブラジル」を含む7編の短編集。

    比較的作者の津村さんの趣味嗜好が色濃く出た作風に感じた。

    どれも甲乙つけがたい、おもしろい作品だった。

    おじさんはフィクションの中で忌まれたり輝いたりするけれど、
    なんとなく等身大で、“これくらい”になりたい。

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    2026年05月19日
  • 水車小屋のネネ

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    ネタバレ

    理佐も律も、一生消えない傷をつけられたのに。でも彼女たちには、悲劇のヒロインぶる余裕なんてなくて、1日1日の食べ物のことを考えながら、必死に生きた。手を差し伸べた大人たちの優しさを、彼女たちは独り占めせずに、次の世代へ繋いでいく。思いやりや優しさって、地道に、ちゃんと世界をよくしていくのだと、久々に感じられたような気がする。

    「しばらくの間、自分という人間がおらず、何もしなくていいように感じることを気分良く思いながら、律は去っていった守さんや杉子さんや、この場にいない藤沢先生のことを思い出していた。

    むしろ彼らや、ここにいる人たちの良心の集合こそが自分なのだという気がした。」


    人に振り

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    2026年05月18日
  • 君は永遠にそいつらより若い

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    ネタバレ

    素晴らしいタイトル!内容も当然良かった。
    ストーリーについては正直あまり覚えていないけれど、雨と泥と森とコイン。そして大きな熱意を感じたことは覚えている。全ての良い本に言えることなのだが、文章だけでここまで人の心を動かす事が出来るのかという感想を持つ。この本を読んで人生は確かに変わった。

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    2026年04月25日
  • この世にたやすい仕事はない

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    このタイトル、ほんとそう!自分と仕事との距離感を測りながら、変わり種の職場を転々とする主人公。リアルに職場のあるあるを炙り出してくる感じが地味~に面白い。そしてどんな仕事にも意味があり、真摯に向き合う人がいる尊さに気付く。

    どれも面白かったけど第3話が好きでした。
    津村記久子さん、もっと読みたい。

    〈心に残った言葉〉
    "みんながみんなさびしいとして、そのさびしさを誰とのどの深さの関わりで埋めるか、もしくは埋めないのかは、本人の自由なのだ。"

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    2026年04月22日