とにかくうちに帰ります

とにかくうちに帰ります

小説・文芸
506円 (税込)

2pt

うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい――。職場のおじさんに文房具を返してもらえない時。微妙な成績のフィギュアスケート選手を応援する時。そして、豪雨で交通手段を失った日、長い長い橋をわたって家に向かう時。それぞれの瞬間がはらむ悲哀と矜持、小さなぶつかり合いと結びつきを丹念に綴って、働き・悩み・歩き続ける人の共感を呼びさます六篇。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    とにかくうちに帰ります
  • タイトルID
    :
    364110
  • 電子版発売日
    :
    2016年03月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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とにかくうちに帰ります のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    このタイトル!もうわたしも常に思ってますから、これは読まねばと。
    「この世にたやすい…」もお仕事モノでしたがあそこまで極端でなく、うっすら思い当たるような職場の場面がいろいろ。
    心から「お疲れさまです!」と声をかけたくなるような人間関係やモヤモヤも描かれるのですが、「まぁ明日もほどほどに頑張るか」と思えてしまう。津村さんの文章が絶妙なんだろうなぁ。

    0
    2026年10月18日

    Posted by ブクログ

    津村さんの人の描写がとてもいい。
    会ったことないのに活字を追うだけで、
    見た目も性格もありあり想像できてしまう登場人物たちに親近感を覚えた。

    そして台風の中べちゃべちゃに濡れて、寒くて震えてついに足の感覚もなくて、無言で歩き続けるあの感覚が蘇ってきて。もうお願いだから早くお家着いてーという気持ちに(涙)

    好きだったのはこのフレーズ
    ______
    「玄関についてレインコートを脱ぎ化粧落として床に座ったらわたしはしみじみ泣くだろう。そこにいることに、傘を刺さなくていいことに、屋根があることに。その涙を絶対に誰も笑うことはできない。」
    ______

    安易な考えを後悔しつつも、
    当たり前のありがたさと、
    壮絶な台風を乗り越え帰宅した自負が込められていてグッときた。
    津村ワールド、好きだわーーー♡

    0
    2026年06月23日

    Posted by ブクログ

    津村記久子さんの小説を読むのはこれで3作目。面白かった。以前に読んだ作品の表紙や挿絵が『ポテン生活』でお馴染みの木下晋也さんだったのですが、本作も文字どおり『ポテン』なお仕事・生活の話を中心に、タイトル作の『とにかくうちに帰ります』でも人間ってなんかいいなと思わせてくれる素敵な話ばかりでした。

    田上さんの
    ・どんな扱いを受けても自尊心は失わないこと。またそれを保っていると自分が納得できるように振る舞うこと。
    ・不誠実さには適度な不誠実さで応えてもいいけれど、誠実さに対しては全力を尽くすこと。
    は自分も壁に貼って毎日復唱したい。

    しばらく自分の中で津村記久子ブームが続きそうです。

    0
    2026年02月04日

    Posted by ブクログ

    最近急にハマった津村記久子作品であるが、本作もとても良かった。表題作の「とにかくうちに帰ります」は兎に角家に帰りたい話で、本当にそれだけなんだけど、それだけの話をそれだけじゃなく書いている。小説が上手い。

    0
    2025年12月31日

    Posted by ブクログ

    何気ない日常が最高に尊いんだということを、劇的な出来事との比較ではなくそこもまた何気ない日常のまま表現されていた。
    何気ない日常が最高にありがたいと思っている人間なので、言語化してくれてありがとうという気持ちになりました。

    0
    2025年12月29日

    Posted by ブクログ

    お仕事小説。オンやオフのちょっとした出来事が静かに物語に紡がれていく。作者の腕。派手な出来事はないけれどみんなちゃんと働いて生きているなあと感じられる。そんな短編連作の後の表題作。大雨という非常事態ではあるけれど、それでもただ職場から家に帰るだけなのに絶望寸前までドキドキさせられた。おみごと!

    0
    2025年06月10日

    Posted by ブクログ

    さりげない日常の機微がよく表現されていて、頭の中に映像が思い浮かぶ。最後に息子に会うところは描かれていないところも、たった一夜の豪雨をあの密度で書けるのも、さすが津村さんと感じました。

    0
    2026年10月30日

    Posted by ブクログ

    表題作は、大雨の日交通手段がなくなってしまった埋立州から本土までなんとか歩いて帰ろうとする2組の人間が出てくる。
    そういえば自分も、こういう悪天候の日に(そのときは雪だったが)帰宅するのが大変で、何時間もかけて帰ってきたことってあったなぁと懐かしく思い出す。そういう経験のある人なら、登場人物たちに共感できるのではないだろうか。
    家に帰ってのんびりくつろいでいる自分を想像して、ひたすら現状の辛さに耐える時間とか…あるある過ぎる。
    タイトル通りというか、それ以上に、とにかく家に帰りたいという切実さがすごくて、分かる分かるの嵐でした。早く登場人物たちを家に帰してあげて…という気持ちになる。

    また、『職場の作法』という物語は、とある会社の社員たちが出てくる連作短編集なのですが、出てくる人たちが、あぁこういう人いるいる!って思うような人ばかりで面白い。悪い人ではないんだけれど、絶妙な嫌さを醸し出してくる上司とか…津村さんは、こういう人物描写が上手すぎる。

    0
    2026年10月23日

    Posted by ブクログ

    とっても些細なことの描写でこんなに面白い話を書けることが素晴らしい。何にも劇的なことは起きていないのになぜだか胸がぎゅっとなったり、働いてる自分偉いって心あたたまる。めっちゃ肩の力抜けるリラックスさせてくれる本。
    津村さんのユーモア見習いたい。

    0
    2026年09月13日

    Posted by ブクログ

    いつもの津村ワールド!
    「わたし」と周りの同僚、上司の解像度が高い。周りをよく見て何かしら考えている人間の脳内を実況するとこんな感じなのかなあ。
    表題作の「とにかくうちに〜」は、家に帰りたくて定時退社ダッシュする会社員の話かと思っていたら、単なる帰宅の話ではなく、おうちに帰りたいのにおうちが遠い、帰りたいと切望する話でした。(残業するわけじゃないよ)
    特に「とにかく〜」はまた津村さんのテーマであるケア理論が強く出ている作品だと思う。

    0
    2026年08月27日

とにかくうちに帰ります の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    とにかくうちに帰ります
  • タイトルID
    :
    364110
  • 電子版発売日
    :
    2016年03月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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