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Posted by ブクログ
津村さんの人の描写がとてもいい。
会ったことないのに活字を追うだけで、
見た目も性格もありあり想像できてしまう登場人物たちに親近感を覚えた。
そして台風の中べちゃべちゃに濡れて、寒くて震えてついに足の感覚もなくて、無言で歩き続けるあの感覚が蘇ってきて。もうお願いだから早くお家着いてーという気持ちに(涙)
好きだったのはこのフレーズ
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「玄関についてレインコートを脱ぎ化粧落として床に座ったらわたしはしみじみ泣くだろう。そこにいることに、傘を刺さなくていいことに、屋根があることに。その涙を絶対に誰も笑うことはできない。」
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安易な考えを後悔しつつも、
当たり前のありがたさと、
壮絶な台風を乗り越え帰宅した自負が込められていてグッときた。
津村ワールド、好きだわーーー♡
Posted by ブクログ
津村記久子さんの小説を読むのはこれで3作目。面白かった。以前に読んだ作品の表紙や挿絵が『ポテン生活』でお馴染みの木下晋也さんだったのですが、本作も文字どおり『ポテン』なお仕事・生活の話を中心に、タイトル作の『とにかくうちに帰ります』でも人間ってなんかいいなと思わせてくれる素敵な話ばかりでした。
田上さんの
・どんな扱いを受けても自尊心は失わないこと。またそれを保っていると自分が納得できるように振る舞うこと。
・不誠実さには適度な不誠実さで応えてもいいけれど、誠実さに対しては全力を尽くすこと。
は自分も壁に貼って毎日復唱したい。
しばらく自分の中で津村記久子ブームが続きそうです。
Posted by ブクログ
会社にはいろいろなタイプの人間がいるものだ。この小説に登場する人物たちは、ほんとに『こういう人いるなあ』と思えた。
『職場の作法』という短編には、社内で仕事を受ける立場の女性社員と依頼する側とのやり取りが面白い、また誰も興味がない自慢話を延々と話し続ける上司がいる。人の文房具を黙ってパクリ、それを忘れてしまう人、インフルエンザで職場が閉鎖の危機になる際の立ち回り方の個人差があること…思い当たる節があるようなことが多く、非常に面白かった。
そして表題の『とにかく家にかえります』は、豪雨で帰宅困難な最悪な日に会社から帰る際に起こる予想外なアクシデントの数々。バスが来ない…道路は浸水して通行不可能…備蓄している防災食を食べようと思いついたり、あまり話したことない職場の同僚とコンビニでバッタリ会ってしまい、雨具や食料を分け合う際の気まずさ…細かい描写が目に浮かぶ。僕も駅からはバス通勤なので、雨天時にはダイヤが乱れたりほんと苦労することもあるので、主人公のイライラする感情には同感したなあ。
大きな事件が起こるわけではなく他愛ない日常が描かれるだけだが、『あるある!』ということがたくさん記された小説です。津村さん、会社のOLの日常を書かせたら天才だなぁ。
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小説・文芸
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