津村記久子のレビュー一覧
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7人の作家によるエッセイアンソロジー。
もともと『考えるマナー』『楽しむマナー』という本の中からエッセイを抜き出して、子どもの悩みや質問に対する回答という形式で再編集されている。
サブタイトルに「迷回答」とあるが、そもそも質問に答えるために書かれた文章ではないため、答えになっていない「迷回答」になるよね、とは思う。
子どもの素朴な質問に対して作家が答えてくれた本だと思えば肩透かしを食らうし、一方で様々な作家たちの気軽なエッセイだと思えば楽しめる一冊。
好きなエッセイは
三浦しをんの「ボウリング最弱王決定戦」
高野秀行の、ありがとうを言わない民族と褒めることについて。
角田光代のクヨクヨしてし -
Posted by ブクログ
強気なタイトルに惹かれて手にとりました。
私の両親、とりわけ父親もまともではなく、家庭という小さな社会がとても居心地の悪い場所だったので、主人公に10代の自分を重ね、「普通の家庭の子」をうらやましく、時に妬ましく思う、そんな自分さえもあの頃は嫌だったことを思い出しました。
家族の事って周りに相談し辛いので、この本を通してあえて言わないけど同じように悩んでいる人がいる。と気付いたり思えることで気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
ひとつ気になったのは、宿題を写す事に躍起になって時間を使っていたこと。学力は武器やスキルなので、レベルアップ出来るチャンスを自ら棒に振るなんて勿体無い。 -
Posted by ブクログ
作者と同世代なんで、大学時代の繁華街の夜の猥雑な空気などを懐かしく思い出した。
当時よく吸っていた煙草の匂いが確かに蘇りました。
性がアイデンティティに深く食い込んで振り回されていたあの頃。
暴力も性犯罪も自傷も死も、ふりかえってみれば意外な程身近にあった事実に、今さらたじろぎます。
評価があまり高くないのは、最初は不器用で人のよい主人公をほほえましく思っていたけど、あまりの煮え切らなさに次第に苛立ってしまったこと。
君は永遠にそいつらより若い、って、揺るぎない事実によって最大限励ましているのは分かる。
でも、それがどうした?
だからって少しでも傷が癒されるのか?
という疑問符も同時にわ -
Posted by ブクログ
ネタバレ前回のエッセイから3年後で、会社員を辞めてフリーランスになったので自由に時間が使えるようになったのに二度寝どころか海外ドラマにハマったとか‥
布団への懲りない敬愛
布団のすごさとは、電気、ガス、石油は不要なまま、人間の体温のフィードバックのみで暖かくしてくれる素敵な人間の発明であると断言せざる得ない。
に読んでる時期が冬という事もあり、拍手を送りたいくらい納得し、私も布団に話しかけて感謝の気持ちを述べて最後に「ふーとーん」と布団コールで締める。
自分が少し幸福になったような気分になりそう!
正しい死に方なんて誰も知らない
「無縁死」について思うことを書いていて、自分が、無縁で死ぬ事が怖い