津村記久子のレビュー一覧

  • とにかくうちに帰ります

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    ネタバレ

    表題作よりも鳥飼早智子が主人公の前半部分のほうが、なんとなく印象に残った。職場の人間関係を観察したという感じで、なんて事ない日常の記録だけれど、本当にこういう人がいると錯覚しそうになるくらい細部がしっかり書かれていた。
    表題作を振り返ってみると、とにかく家に帰りたいというだけの話なのに何故だかよく理解できた。台風や何かで家に帰るのに苦労したこと、私自身にもあるし、そのときその場にいる人たちとの妙な仲間意識みたいなものが、普段と違う距離感にさせたりする。みんな無事に帰れてよかった。

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    2024年10月25日
  • とにかくうちに帰ります

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    こういう人いるいる〜!
    と共感しながら読みました。
    なんといってもこのタイトルが好き。
    仕事行くととにかく帰りたくなる。笑

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    2024年10月19日
  • 苦手から始める作文教室 ──文章が書けたらいいことはある?

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    作文なる学生時代の苦難を、気軽に吹き飛ばしてくれる一冊。
    そっか、もっと気楽なものでいいんだー!
    書くと同時に読むことも大事、とはこれまた納得。

    津村さんの、うまい具合に肩の力が抜けた柔らかい文体が好きなので、ここに真髄をみた気がしました。

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    2024年10月13日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    登場人物が多くて序盤はなかなか物語に入り込めなかった。この本を購入したときは結構ポップなお話かなと思ってた、ドタバタ逃走劇!てきなね。だけどなかなかにシリアスなところもある感じ。中盤になると段々キャラクター達も馴染んできて少し読みやすくなる。
    最後変に綺麗に収まりすぎな気がして、フォーカスする住人を絞ってエピソードを深くすればとも思ったけど、群像劇ってこういうものかとも思う。
    普段何気なく生活してるけど、すれ違う人達にはそりゃあ家があって家族がいて物語があるんだなって感じた。

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    2024年09月28日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    ちょっと不思議な短編集。

    独特の世界観なんだけど、
    入り込んでしまえばあるような気持ちになる。

    通勤に読むのにちょうどよかった。

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    2024年09月27日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    ネタバレ

    中盤くらいまでは、登場人物が変わる度に最初のページに戻ってどこに住んでる誰?といちいち確認していた。(正直少し読みづらかった。)

    10人以上の人物が主要キャラになっているのに、全部きちんと片付いて綺麗にまとまっていた。
    ただ、うまくまとまっているけど、まとまり過ぎ感もある。
    そんな何もかもうまいこといかないでしょとはやっぱり思う、、、。

    あと、登場人物の子供達は何故か逃亡犯に捕まってほしくないと思っていて、逃亡犯に同情?しているけど、
    読んでいて、やはり犯罪者は犯罪者だなーという感想。
    一度道を誤ったからなのか、協力してくれた人から無理やり財布奪ったり、人の家の事情も考えずに洗濯物を取った

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    2024年09月23日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    津村さんの作品を2作ほど読んで、この方は日常のほんの一ミリの感情を、私たちにこうだよね?と示してくれる作品が多い気がする。
    確かに、そうかも、と思いながら読む作品が多い。

    個人的には「王国」と「ペチュニアフォールを知る二十の名所」が好き。

    私も変わった子だったので、「王国」のソノミの行動や考える事が自分と面影を重ねて読んでしまっていた。

    「ペチュニアフォールを知る二十の名所」はプチミステリー感があって面白かった。

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    2024年09月19日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    とにかく登場人物が多い!

    とある住宅地に住む人々
    そんな住宅地に住んでいた人が横領で捕まり、さらに刑務所から脱獄した

    普段、人との関わりなんて全然ないのに脱獄犯が帰ってくるかもしれないと見張りをするために団結する

    訳ありっぽい人が多いけど、少しずつ理解し合えるのはいいなと思う

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    2024年09月11日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    ドラマや映画化されるほどかな〜?
    それぞれの背景が次第に組み合わさっていく感じは面白いけど、少し不自然なお話でした。

    ネネの方が断然好き!

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    2024年09月04日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    小説家や歌人などによる子どものお悩み相談会。
    子どものお悩みというのが、子供側の事情を詳しく書いたものではなく「謙虚になるにはどうしたらいいですか?」「遅刻グセがなおりません」といった一行のみ。
    だから、お悩みに対するアドバイスというより、それをテーマにしたエッセイのようなものだった。参考になるかどうかは、微妙だった笑。
    作家さんたちの多くは、自分の経験について語っているのが、大人として読む側はおもしろかったな。
    子どもと大人、どっちが読めば共感できたり面白く感じたりするんだろう。

    一番最初に「夏休みの宿題ぎりぎり派はだめ?」というテーマについての角田光代さんの回答で、小学生の時絵が好きで美

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    2024年08月23日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    ネタバレ

    どの物語も、普段の日常的で起こりそうなんだよなあ、と思う。ありふれていそうな事が、津村さんの手にかかると途端に面白くなる不思議。「行列」
    も「河川敷のガゼル」も、ガゼルが何なのか、何を見るために行列に並んでいるのか明らかにされないし、読者の想像でしかないけれど、自分が体験したような既視感のある風景が浮かんでくる。
    「サキの忘れ物」は素敵な物語だった。仕事って誰もが楽しく働けるわけじゃないし、色々な思いを抱えながらやってるけど、もし一つでもこんな経験があれば、それを糧に働いていけるんだよなあと思う。

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    2024年08月17日
  • この世にたやすい仕事はない

    いろんな仕事、いろんな世界があって、前向きな気持ちになれる話だった。
    どの仕事においても主人公は誠実に自分がやれることをしっかり全うしてて、ある程度はどの環境でも順応できるシゴデキの人なんだろう。

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    2024年08月10日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    「隣のビル」がだいぶよかった。

    言葉にしづらいできごとがあって、どうにもできないと思っていたら、なにかきっかけがあって動き始め、動き始めたことに主人公が気づいて、おそるおそるでもちょっとずつ動かしていく感じ、津村さんの物語でよく見るような気がする。
    初めは受動で、なにかに転がされているのかと思ったら、のろのろと能動になってやがて立ち上がって歩いていくような。

    なんともひょうひょうとした感じの津村さんの文章、面白い。

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    2024年07月29日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    普通ーであってもおかしくない状況が全然普通じゃない世界。どれも静かにながれる川のようだった。好きだったのはずっとガゼルを見ていた少年

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    2024年07月25日
  • この世にたやすい仕事はない

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    『水車小屋のネネ』が良かったのとタイトルに惹かれて手にしたが、うーん、進まない…。ネネも時間はかかったので、私には読みにくいのかも。

    長年勤めた仕事を逃げるように辞めて、恐らく前職とは180度違う職業を求めてハローワークに行く主人公。
    一見後ろ向きだけど、仕事を始めてしまうと意外とのめりこんでしまう性格が見てとれる。
    それにしても、こんなニッチな職業ってあるの?
    ちょっと面白いけど、これを続けるとなるとどの仕事も困ったことが出てくる。
    全てに満足できる仕事って、ないよね。

    いろいろあって、目をそらし続けた元々の職業に戻るときの複雑な気持ちは共感できる。

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    2024年07月13日
  • この世にたやすい仕事はない

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    ふふふ、おもしろかったです♪
    ミステリアスなお仕事ばかりに転職していくわけですけど、主人公、なかなかにたくましい!
    わりと順応して(なんなら前のめりぎみ)、その能力があるのに、すり減ってしまった本職って…

    でも、最後に本職に戻ろうとするところや、菅井さんとの語らいの部分には、なんか考えさせられた。
    ずっと笑える話だったのに、最後意外とグッときました。

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    2024年06月25日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    脱力系エッセイ。
    ひとつひとつの話が短く、読みやすい。
    大きな盛り上がりがあるわけではないが、ちょっとした時間に読むのに向く。
    ユーモラスな思考と表現力は著者ならでは。
    ほっと心が落ち着くような、そんな一冊。

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    2024年06月08日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    ネタバレ

    【平和で気楽に読みたいときにぜひ】
    芥川賞受賞されてから出された初のエッセイ。
    大阪のかたとのことで、関西圏が出てきて。
    作品のもとになったショッピングモールや奈良での体験も書かれていて、
    まだ読んでいないのでまた読みたいと思う。そんな津村さんを引っ張っているYちゃんの存在も少し気になった。
    どっちでもないことばかり考えている人がいる、ということが伝われば、というノリで、

    気楽さがなにより。二度寝についてはほぼ書かれていません。

    予感への楽しみ。いいよね。

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    2024年05月21日
  • ウエストウイング

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    津村さんの作品は、これまで楽しく読んできた。
    長編はこれが初めてかもしれない。

    解体が噂される古びた雑居ビル「椿ビル」が舞台。

    そこに入っている会社の事務員ネゴロ。
    給料が安く、嫌みな上司や困った後輩に翻弄される以外は不服もないが、そのぬるさに不安も感じている。

    そこに入っている学習塾に通う小学六年生のヒロシ。
    去年いじめにあったせいで、母は母子家庭で大変なのにヒロシの中学受験を望んでいる。
    ヒロシは絵を描くことに才能があり、勉強には全く身が入らない。
    母親の心配をうっとうしがりながらも、母親の意思を理解し、それに合わせていこうとする大人な面を持っている。

    そして、そこに入っている検査

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    2024年03月24日
  • ダメをみがく “女子”の呪いを解く方法

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    ネタバレ

    p196「そうやって、自分が持っているものを見せて、「これを持っていないのはあんたが悪い」って言いたがる人はいます。」

    p242「だから子育てで悩んでる最中の人もいれば、同じ歳なのに介護で悩んでたり今まさに恋愛で悩んでる人とかどんどんどんどん変わってくるものだから、その背景の細部を見ちゃうとイライラしちゃうんだけど(中略)それぞれに学びの段階とか時期が違ってて。その人は今、自分からしたら終わったような問題で悩んでるけど、反対に自分がまだ入り口にも立っていない物事を理解しているかもしれない、とかありますし、あの人はこの年なのにこうで!みたいに、自分の物差しで全部測ったらダメですよね。」

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    2024年02月08日