津村記久子のレビュー一覧
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小説家や歌人などによる子どものお悩み相談会。
子どものお悩みというのが、子供側の事情を詳しく書いたものではなく「謙虚になるにはどうしたらいいですか?」「遅刻グセがなおりません」といった一行のみ。
だから、お悩みに対するアドバイスというより、それをテーマにしたエッセイのようなものだった。参考になるかどうかは、微妙だった笑。
作家さんたちの多くは、自分の経験について語っているのが、大人として読む側はおもしろかったな。
子どもと大人、どっちが読めば共感できたり面白く感じたりするんだろう。
一番最初に「夏休みの宿題ぎりぎり派はだめ?」というテーマについての角田光代さんの回答で、小学生の時絵が好きで美 -
いろんな仕事、いろんな世界があって、前向きな気持ちになれる話だった。
どの仕事においても主人公は誠実に自分がやれることをしっかり全うしてて、ある程度はどの環境でも順応できるシゴデキの人なんだろう。
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Posted by ブクログ
『水車小屋のネネ』が良かったのとタイトルに惹かれて手にしたが、うーん、進まない…。ネネも時間はかかったので、私には読みにくいのかも。
長年勤めた仕事を逃げるように辞めて、恐らく前職とは180度違う職業を求めてハローワークに行く主人公。
一見後ろ向きだけど、仕事を始めてしまうと意外とのめりこんでしまう性格が見てとれる。
それにしても、こんなニッチな職業ってあるの?
ちょっと面白いけど、これを続けるとなるとどの仕事も困ったことが出てくる。
全てに満足できる仕事って、ないよね。
いろいろあって、目をそらし続けた元々の職業に戻るときの複雑な気持ちは共感できる。 -
Posted by ブクログ
津村さんの作品は、これまで楽しく読んできた。
長編はこれが初めてかもしれない。
解体が噂される古びた雑居ビル「椿ビル」が舞台。
そこに入っている会社の事務員ネゴロ。
給料が安く、嫌みな上司や困った後輩に翻弄される以外は不服もないが、そのぬるさに不安も感じている。
そこに入っている学習塾に通う小学六年生のヒロシ。
去年いじめにあったせいで、母は母子家庭で大変なのにヒロシの中学受験を望んでいる。
ヒロシは絵を描くことに才能があり、勉強には全く身が入らない。
母親の心配をうっとうしがりながらも、母親の意思を理解し、それに合わせていこうとする大人な面を持っている。
そして、そこに入っている検査 -
Posted by ブクログ
ネタバレp196「そうやって、自分が持っているものを見せて、「これを持っていないのはあんたが悪い」って言いたがる人はいます。」
p242「だから子育てで悩んでる最中の人もいれば、同じ歳なのに介護で悩んでたり今まさに恋愛で悩んでる人とかどんどんどんどん変わってくるものだから、その背景の細部を見ちゃうとイライラしちゃうんだけど(中略)それぞれに学びの段階とか時期が違ってて。その人は今、自分からしたら終わったような問題で悩んでるけど、反対に自分がまだ入り口にも立っていない物事を理解しているかもしれない、とかありますし、あの人はこの年なのにこうで!みたいに、自分の物差しで全部測ったらダメですよね。」