津村記久子のレビュー一覧
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大学を出て14年間働いた前職で燃え尽き症候群になった36歳の彼女がハローワークで様々な仕事を紹介される。
短期間のうちに5つの職を体験して何かを感じ取ったって感じの作品でした。
あっ、でもこれダメなやつでした。
ありそうで、なさそうな架空の仕事なんですよね。
特に意味もなさそうな主人公の趣向回路に流されて、
波長が合わなかったみたいで興味が出ませんでした。
そんななか次第に飽きてくるんですが最後まで読み切ろうと大好きな山関連のワードを拾ってました。
1話目では、監視の対象者の名前が山本山江ってフルネームで終始語られてたことと、
2話のバスのアナウンスで出会った江里口さんが全然自分語りしないなか -
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津村さんの作品は、これまで楽しく読んできた。
長編はこれが初めてかもしれない。
解体が噂される古びた雑居ビル「椿ビル」が舞台。
そこに入っている会社の事務員ネゴロ。
給料が安く、嫌みな上司や困った後輩に翻弄される以外は不服もないが、そのぬるさに不安も感じている。
そこに入っている学習塾に通う小学六年生のヒロシ。
去年いじめにあったせいで、母は母子家庭で大変なのにヒロシの中学受験を望んでいる。
ヒロシは絵を描くことに才能があり、勉強には全く身が入らない。
母親の心配をうっとうしがりながらも、母親の意思を理解し、それに合わせていこうとする大人な面を持っている。
そして、そこに入っている検査 -
Posted by ブクログ
ネタバレp196「そうやって、自分が持っているものを見せて、「これを持っていないのはあんたが悪い」って言いたがる人はいます。」
p242「だから子育てで悩んでる最中の人もいれば、同じ歳なのに介護で悩んでたり今まさに恋愛で悩んでる人とかどんどんどんどん変わってくるものだから、その背景の細部を見ちゃうとイライラしちゃうんだけど(中略)それぞれに学びの段階とか時期が違ってて。その人は今、自分からしたら終わったような問題で悩んでるけど、反対に自分がまだ入り口にも立っていない物事を理解しているかもしれない、とかありますし、あの人はこの年なのにこうで!みたいに、自分の物差しで全部測ったらダメですよね。」 -
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7人の作家によるエッセイアンソロジー。
もともと『考えるマナー』『楽しむマナー』という本の中からエッセイを抜き出して、子どもの悩みや質問に対する回答という形式で再編集されている。
サブタイトルに「迷回答」とあるが、そもそも質問に答えるために書かれた文章ではないため、答えになっていない「迷回答」になるよね、とは思う。
子どもの素朴な質問に対して作家が答えてくれた本だと思えば肩透かしを食らうし、一方で様々な作家たちの気軽なエッセイだと思えば楽しめる一冊。
好きなエッセイは
三浦しをんの「ボウリング最弱王決定戦」
高野秀行の、ありがとうを言わない民族と褒めることについて。
角田光代のクヨクヨしてし -
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強気なタイトルに惹かれて手にとりました。
私の両親、とりわけ父親もまともではなく、家庭という小さな社会がとても居心地の悪い場所だったので、主人公に10代の自分を重ね、「普通の家庭の子」をうらやましく、時に妬ましく思う、そんな自分さえもあの頃は嫌だったことを思い出しました。
家族の事って周りに相談し辛いので、この本を通してあえて言わないけど同じように悩んでいる人がいる。と気付いたり思えることで気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
ひとつ気になったのは、宿題を写す事に躍起になって時間を使っていたこと。学力は武器やスキルなので、レベルアップ出来るチャンスを自ら棒に振るなんて勿体無い。