津村記久子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ中盤くらいまでは、登場人物が変わる度に最初のページに戻ってどこに住んでる誰?といちいち確認していた。(正直少し読みづらかった。)
10人以上の人物が主要キャラになっているのに、全部きちんと片付いて綺麗にまとまっていた。
ただ、うまくまとまっているけど、まとまり過ぎ感もある。
そんな何もかもうまいこといかないでしょとはやっぱり思う、、、。
あと、登場人物の子供達は何故か逃亡犯に捕まってほしくないと思っていて、逃亡犯に同情?しているけど、
読んでいて、やはり犯罪者は犯罪者だなーという感想。
一度道を誤ったからなのか、協力してくれた人から無理やり財布奪ったり、人の家の事情も考えずに洗濯物を取った -
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小説家や歌人などによる子どものお悩み相談会。
子どものお悩みというのが、子供側の事情を詳しく書いたものではなく「謙虚になるにはどうしたらいいですか?」「遅刻グセがなおりません」といった一行のみ。
だから、お悩みに対するアドバイスというより、それをテーマにしたエッセイのようなものだった。参考になるかどうかは、微妙だった笑。
作家さんたちの多くは、自分の経験について語っているのが、大人として読む側はおもしろかったな。
子どもと大人、どっちが読めば共感できたり面白く感じたりするんだろう。
一番最初に「夏休みの宿題ぎりぎり派はだめ?」というテーマについての角田光代さんの回答で、小学生の時絵が好きで美 -
いろんな仕事、いろんな世界があって、前向きな気持ちになれる話だった。
どの仕事においても主人公は誠実に自分がやれることをしっかり全うしてて、ある程度はどの環境でも順応できるシゴデキの人なんだろう。
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Posted by ブクログ
『水車小屋のネネ』が良かったのとタイトルに惹かれて手にしたが、うーん、進まない…。ネネも時間はかかったので、私には読みにくいのかも。
長年勤めた仕事を逃げるように辞めて、恐らく前職とは180度違う職業を求めてハローワークに行く主人公。
一見後ろ向きだけど、仕事を始めてしまうと意外とのめりこんでしまう性格が見てとれる。
それにしても、こんなニッチな職業ってあるの?
ちょっと面白いけど、これを続けるとなるとどの仕事も困ったことが出てくる。
全てに満足できる仕事って、ないよね。
いろいろあって、目をそらし続けた元々の職業に戻るときの複雑な気持ちは共感できる。 -
Posted by ブクログ
大学を出て14年間働いた前職で燃え尽き症候群になった36歳の彼女がハローワークで様々な仕事を紹介される。
短期間のうちに5つの職を体験して何かを感じ取ったって感じの作品でした。
あっ、でもこれダメなやつでした。
ありそうで、なさそうな架空の仕事なんですよね。
特に意味もなさそうな主人公の趣向回路に流されて、
波長が合わなかったみたいで興味が出ませんでした。
そんななか次第に飽きてくるんですが最後まで読み切ろうと大好きな山関連のワードを拾ってました。
1話目では、監視の対象者の名前が山本山江ってフルネームで終始語られてたことと、
2話のバスのアナウンスで出会った江里口さんが全然自分語りしないなか