津村記久子のレビュー一覧

  • ポトスライムの舟

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    全然脱力系じゃないよ…仕事に振り回される描写の解像度が高すぎるので元気吸い取られる…
    表題よりも十二月の窓辺の方が好き、トガノタワーの設定が良い。

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    2025年09月27日
  • 浮遊霊ブラジル

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    どの作品も独特の視点や表現で面白いうえに気づかされることが多かった。
    そのなかでも表題作の「浮遊霊ブラジル」の幽霊の在り方が秀逸。怖いや割と万能に描かれがちな幽霊にあんなふうな特性をもたれるなんて今までみたことがなく、ラストも清々しくてよい。

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    2025年09月26日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    ただただ、それぞれの理不尽に対して怒りをぶちまける。
    その様子を綴った物語。
    怒りにかられたとき、思考は支離滅裂になり、とめどなく負の感情が溢れてきて、その奔流に押し流されそうになる。
    それを文章にするとこうなる、という一つの形。
    正直、好きなお話、読んでよかったというものではなかったけど、こういうこともあるよなあ、となんとなく思った。
    作者が、会社勤めをしているとき、その通勤をしていたとき、辞めようと思ったときなどの負の感情を、作品にしたのかな。

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    2025年09月25日
  • ポトスライムの舟

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    『ポトスライムの舟』『十二月の窓辺』の二編からなる。
    『十二月の窓辺』は『ポトスライムの舟』の前日譚として位置づけられているらしい。

    29歳の長瀬由紀子(ナガセ)は工場のラインで働く他 友人が経営するカフェでのパート データ入力の内職 パソコン教室の講師 をかけもちしていた。
    ナガセは自分の時間がないことに安心していた。どの仕事も薄給だということが時々彼女を追い詰めたが、それでも働かないよりはましだと思っていた。
    ナガセは新卒で入った会社を上司からの凄まじいモラハラが原因で退社し、その後の一年間を働くことに対する恐怖で棒に振った経験をもつ。

    テーマは二編ともそこそこ重いが何故か悲愴感はない

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    2025年09月14日
  • 婚礼、葬礼、その他

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    ヨシノの行動や言動にクスッと、そしてちょっとホロリ。ドタバタして、空腹だしで感極まった感じなのかな。「旅行より強いのが結婚式でそれより強いのがお通夜」らしいです。

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    2025年09月10日
  • 浮遊霊ブラジル

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    おもしろかったです。最初の3作が好きか、後半の4作が好きかで分かれそう。自分は前者で、「給水塔と亀」「アイトール・ベラスコの新しい妻」が津村さんらしくて好きです。

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    2025年08月29日
  • とにかくうちに帰ります

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    「不誠実さには適度な不誠実で応えてもいいけれど、誠実さに対しては全力を尽くすこと」をモットーにして働いている田上さんが好き。

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    2025年08月17日
  • ウエストウイング

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    ある場所をフックにして関係のない人が交わっていく津村さんお馴染みの展開。軸になる3人以外の登場人物も、いそうでいないユニークな人たち。でも実は隣にいる普通っぽい人も頭の中はこんなだったりするかも・・。最後の方で雪崩打つように話が展開するけど、そこまでが長すぎたのが残念。

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    2025年08月15日
  • とにかくうちに帰ります

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    読後感が いい。舌打ちしたくなることだって じたばたしたいときもある。けど どうしてか まぁいいかで 納得してページをめくってしまう。津村さんのアンテナって すごい!鳥飼さんの職場仲間 なんか好き。ハラもオニキリもサカキも 無事に帰れたことを祈ります(笑)

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    2025年08月10日
  • 現代生活独習ノート

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    「ポトスライムの舟」から時々読んでいる津村記久子さん、相変わらずの独特感。

    その中でも「現代生活手帖」は読みやすくおもしろかった。恐らく作家さん自身のファンタジー的な願望とか反映してるのではないかと思う。

    それぞれまったく違った話の短編集

    現代生活とあるけど、
    現実からほんの少しズレる話が多く、
    それをユーモア溢れる描写で表現しているため、読者側は理解するのに時間がかかる印象になるんだと、実感。

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    2025年08月02日
  • ウエストウイング

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    読み終えて冷静に考えてみるとそんなに場面展開はしてないはずなんだけれど、なんだか奥行きのある話を読んだなという感想を持たされるのが著者の本なのかもしれない。

    例えは合っていないと思うが、NHKのドキュメント72hourを観終えたあとの読後感。

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    2025年07月15日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    表題作の「サキの忘れ物」が一番好きです。何がきっかけで人生変わるか分かりませんよね。ある人との出会い、あるいは映画やドラマを観て影響を受けて職業を選んだりすることあると思います。 「ペチュニアフォールを知る二十の名所」は不思議な感じ。シニカルというかネガティブなムードな作品。

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    2025年07月13日
  • 現代生活独習ノート

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    「この世にたやすい仕事はない」や「とにかくうちに帰ります」を読んだ時も思ったのだけど、現代日本人の多くが、疲れはててどこに向かっているのかわからなくなった虚しい毎日を、マウントをとってみたり、回避してみたり、空想に逃避してみたりしながらなんとか生き延びていることを突きつけられて、わりとしんどい。
    生きる喜びなんて感じられないくらい、子供から大人まで毎日毎日疲れ切っている。
    週休2日ノー残業を実現するために昼休みにカロリーゼリーを啜りながらPCを叩き、帰宅してからは疲れ果てて動けず、休日は一日中眠りこける日々に矛盾を感じる方にオススメです。

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    2025年06月29日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    日常生活からヒントを得て空想して広がってつくられた感じの不思議な話たちの短編集

    どの話も何気なく読み始めたら「え、こんな話なんだ」と思わせてくれる。どこに着地するのか分からない。ので苦手なひとはいるかも。

    その中のひとつ「真夜中をさまようゲームブック」
    ゲームブック方式になっているお話で
    話を読んで、示されたいくつかの行動の番号を選択して進んでいく。

    楽しめたけどゲームオーバーの時は「本を閉じる」と書いてあって
    2回「本を閉じる」になり、3回目で無事クリアした。結構時間がかかった。

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    2025年06月24日
  • この世にたやすい仕事はない

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    仕事に燃え尽きた主人公が、短期の仕事をいくつも経験し仕事を考えるストーリー。
    隠しカメラが設置された部屋に住む女性をみはる仕事、ローカルバスのアナウンスを作成する仕事など、どれも最初はこんな仕事あるんだ!と思えるような現実味のある仕事内容。なのに、勤務をこなすにつれて徐々に現実から離れて不思議な感覚が増していくのが面白かった。

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    2025年06月23日
  • この世にたやすい仕事はない

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    仕事をやめた主人公がニッチな職を転々とする物語。
    なんだか不思議で奇妙でおかしな一冊だった。

    出てくる5つの職はありそうでなさそうな、仕事という単位になるほど大きくない作業で、それを主人公が真剣にやっていることになんだか面白みが感じられた。

    物語は淡々と進んでいく。
    主人公が一生懸命で真面目だからこそ生まれる悩みや葛藤は誰しも抱くものだと思うし、そうやって沼に落ちてもまた戻ってこられるかもなと思えた。
    ☆2.8

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    2025年06月21日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    河川敷であろうと、動物園であろうと、上流の山の自然であろうと、そもそもどこもガゼルにとっては場違いなのだ。どこもかしこも居心地が悪いのだとしたら、それは柵や檻の外を選ぶだろう。
    (P.187)

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    2025年06月18日
  • 現代生活独習ノート

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    会社や家庭、学校などを舞台に〝面倒臭い〟日常がユーモラス、かつシニカルに描かれる8編。〝あるある〟満載で、近未来SF、ミステリー風など意表を突く設定の話もあって楽しめる。思わずふっと笑える作品群の中、特に可笑しかったのは「粗食インスタグラム」と「メダカと猫と密室」。

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    2025年06月06日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    津村さんは『水車小屋のネネ』が良かったので、こちらを購入した。読み始めて3週間程と何度も挫折しかけた。逆コの字の住宅地に10軒の住宅と24人の住人。冒頭に住宅地地図と住人全員の名前が掲載されていて、住人が登場する度に何度も見返した。住人達はまともな人達がおらず、訳あり家族が多く、暗い気持ちにさせられる。暴れる子供を隔離して縛りつけようとする夫婦、少女を誘拐しようと企てる独身男性、何やら曰く付きで金持ちとなった家族、等々。
    これが脱獄した女性受刑者のニュースで、住人達が嫌々ながら交代で見張り番をする事に。纏まりが無い住宅地で唐突な提案が受け入れられてしまう。この展開も予想外。親が出ない家は子供が

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    2025年05月24日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    "真夜中をさまようゲームブック" が好き!何通りもの結末があって選択肢を変えて色々なパターンを読んでしまった。ページを行き来する感覚も新鮮で面白い。

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    2025年05月18日