津村記久子のレビュー一覧

  • 水車小屋のネネ

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    「貧乏が怖いの、わさるよ」
     律は夜空を見上げながら言った。右を見たり左を見たりしているので、おそらく正座を探しているのだろうと理佐は思う。
    「学校の意地悪な男子は、ものすごく貧乏をばかにするからね。だから怖いのはわかる。でも私の読んでいる本に出てくる人は、貧乏な人が多い。私も例外じゃないのかもしれない」
     そういう連中にばかにされない生活をしているからって幸せだとは限らないし、ばかにする連中が幸せだとも思わない。
    (P.169)

    「あれがたぶんアルビレオだ。はくちょう座の。肉眼で見るとひとつに見えるけど、望遠鏡で見ると二つあって、二重星っていうんだって。金色と青色の星でできてるんだって」

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    2026年07月21日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    古き良き日本ってこんな感じだったのかも〜?って思って読みました。
    そして、お姉さんの強さがいい。なのに、謙虚。
    自分の状況を受け入れて嘆かず前に進む。
    見習いたいけど、難しい。

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    2026年07月13日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    父の日に息子からプレゼントされた本

    息子、俺の好みを分かってるね!

    人との繋がりの大切さを優しく教えてくれる物語

    小説は、ほとんどがフィクションだから「こんな話あるか?」と疑問に思う事もあるが、この物語は、子供だった頃、大人に言われた事を思い出せてくれました

    人には、親切にしろ
    素直な心を持て など

    また、各、主要な登場人物目線で物語が進んでいくので、読みやすく、登場人物の想いや情景が浮かびやすかった


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    2026年07月12日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    ある姉妹の30年間が描かれていて、2人にかかわる人たちがすごく温かくて、その温かさが次へ次へとつながっていく、心があったかくなるお話。

    出会い、別れ、嬉しいこと、辛いこと、みんな何かを抱えながら生きていて、それを自分たちで乗り越えて前に進んで今がある。

    人から受けた親切を今度は自分が返していく、そんな優しさと思いやりがあれば、人は前を向いて生きていける!と思いました。

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    2026年07月12日
  • ポトスライムの舟

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    薄給で働く日々、人間関係やお金のことで思った通りにいかないけど、なんか前向きにいけそう。
    「十二月の窓辺」が辛すぎる。登場人物の誰が誰なのか、性別もわからなくなる、追い詰められた気持ちになる。

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    2026年07月12日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    意趣に富んだ短編集でした。多彩な作品を書かれる方ですが、今作はエンタメよりは純文学よりかと。シックなトーンですが、切実さとユーモアが混在する作品が多く、面白い読書体験でした。

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    2026年07月11日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    大きな出来事が続くわけじゃないけど、
    読んでいる間ずっと優しさを感じる物語でした。
    人とのつながりってこういうことなのかなって、読んでいて考えさせられる作品でした。

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    2026年07月10日
  • うどん陣営の受難

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    100分で読めるシリーズというので面白そうなので購入。
    社内政治をテーマにした内容。
    タイトルからはもっと変な世界観かと思ったけど結構現地味がある内容だった。
    (そば派vsうどん派とかそんなのを予想してた)

    主人公の女性が、同じ派閥の会合に政治的な意味で参加せず、食べ物につられて参加している様子は、どこか抜けていて、お気楽な感じで面白かった。

    うどん陣営の登場人物にそこまでの個性は感じず、ところどころ、「これ誰だっけ?」と思いながら読んだ。

    中編小説という謳い文句だが、短編じゃないかなってくらいの分量で少し物足りなさは感じたが(この作品の読み易さもそう感じさせる要因だった)、概ね満足。小

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    2026年07月08日
  • 水車小屋のネネ

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    夫が読んでて表紙が可愛かったので読んでみた。個人的に珍しい動機。久しぶりに夫婦で同じ作品を読んだので感想戦が楽しかった。義母もこれから読むみたい、楽しみ。内容は穏やかな物語だった。警察が登場するような事件は起きず、姉が妹を連れて、鳥のネネがいる蕎麦屋に住み込みで働くところになり、新天地で姉妹2人がどう生き往うたかの物語。物語の内容とリンクする表紙のイラストを探すのが楽しかった。作品中の挿絵は一捻りされてて、描き手の遊び心を感じた。挿絵のページがくると嬉しかった。2001年まではとても面白かった!2011年から失速した感じがした。「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」このフレーズ

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    2026年06月26日
  • ポトスライムの舟

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    ネタバレ

    ページにぎっしりと詰まった文章、改行はほとんどなし。初手から読みづらそうと思いましたが、予想は的中しました。『コンビニ人間』と『推し、燃ゆ』とはぜんぜん違う。描かれるのは過労とパワハラ。過労なんて関係なくどんどん増えていくポトスライムと、主人公の差はなんなんだろう。女4人の暮らしぶりに疑似家族好きの私は心躍りました。年収って、結婚って、子供ってなんなんだろう。お金よりも大切なことがあるって言いたいの?結局、作者が伝えたいことが分からないまま、私は本を置いたのです。人生とは辛いものなのです。

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    2026年06月22日
  • 水車小屋のネネ

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    ある姉妹とネネ、その周りの人たちの40年もの間のほっこりする話。姉妹は子供なのに少し大人びて、それをとりまく周りの人が優しく温かく支えて成長していく。そして彼女たちも次の世代を温かく見守っていく。
    最後にネネが死んじゃって終わり、みたいな終わりじゃなくて良かった。

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    2026年06月22日
  • 水車小屋のネネ

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    幼い姉妹が必死に生きる姿が描かれているが、どこかリアリティに欠ける印象を受けた。世界観に没入できず、展開のテンポも好みに合わなかったため、2週間かけて読み進めたものの途中で断念してしまった。

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    2026年06月19日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    津村記久子さん毎回面白いので今回はオヤッと…つまらない住宅地なので住んでいる人々もつまらないせいなのか、あまり読み進められず。興味もわかなかったので、挫折。

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    2026年06月11日
  • サキの忘れ物(新潮文庫)

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    総じて、自分の心と向き合うような内省的な短編集でした。

    登場人物たちは、前向きに捉えられない出来事や感情について思いを巡らせており、その心の動きには共感できる部分も多かったです。一方で、それぞれの作品にテーマはあるものの明確な答えが示されないことも多く、読後も霧の中にいるような感覚が残りました。すっきりとした結末を求める人には合わないかもしれませんが、人の心の曖昧さを味わえる一冊でした。

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    2026年06月09日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    誰もが思うことだが、登場人物が多すぎる。多いなら多いでそれに見合う紙幅があればいいけれど、文庫本で300ページ弱なので固有名詞の密度が高くなりすぎてしまっている。

    ただ、この満員電車のような群像劇は、次作の「水車小屋のネネ」で上手く消化されている。テーマ的にも通底するものがある。
    ひとびとはいろんな複雑な事情を孤独に抱えながら生きている一方、どこかで繋がりながら暮らしている。そのようなコミュニティを軽い筆致で描く。「水車小屋のネネ」はそのようなテーマが結実したもので、とてもよかった。その雛形がこの小説になんだろうと思う。

    津村の小説は、むかしのジャンルでいえば中間小説のような印象がある。純

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    2026年06月06日
  • この世にたやすい仕事はない

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    そんなに頑張らなくて良いのにどうしても首を突っ込んで頑張ってしまう。割り切れたらどんなに楽か。この主人公の行動に共感してしまった
    せんべいの話はすごい頑張って思い入れもあるのに、上の気ままな判断に振り回され、やる気がなくなるのに共感しました。

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    2026年06月01日
  • ポトスライムの舟

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    パワハラで精神を病んで会社を退職した主人公と自分の境遇が多少重なる部分もあった。
    そんな境遇でありながら世界一周旅行に向けて、複数のバイトを掛け持ちし、ひたむきに節約を続け前向きに日々を生きている。
    その姿が健気で慎ましく、美しい。

    派手な話の展開もなく、ただ淡々と彼女の日常が綴られだけだが、その姿が胸にじんわりと染み入る。
    そういったタイプの作品だった。

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    2026年05月30日
  • つまらない住宅地のすべての家

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    挨拶を交わすだけのご近所さんも、表面的なことしか知らない職場の人も、誰でも何かの事情や問題を抱えている。理解はしているつもりだが、触れる機会もないし、あえて触れにいくこともない。
    そんな一端を垣間見せてくれた本だった。
    同時に、自分が思うほど自分自身はちっぽけな存在ではないのかもしれない。今日はいつもより人と深く関わってみようか、そんな風に思わせてくれた。

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    2026年05月28日
  • 現代生活独習ノート

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    誰もが生活していて、陥ってしまうこと。
    どうでもいいことなんだけど、そういうドラマにハマってしまうと抜け出せない。
    毛玉取りは、意外とそういうところから抜け出せる手段だったりする。
    という、私としては、自己啓発的な意味のある作品だった。

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    2026年05月27日
  • この世にたやすい仕事はない

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    最後に、元の仕事に戻るという結末は、ちょっと悲しかった。ため息ついて難しい仕事に戻るなら、戻らないという結末でも良かったのかなと思う。

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    2026年05月26日