津村記久子の作品一覧
「津村記久子」の「水車小屋のネネ【毎日文庫】」「現代生活独習ノート」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
何十年にもわたる長い物語だったけれど、ページを進めるのが惜しいほどおもしろかった。ずっと理佐と律の2人の生活を見ていたくて、そんなに派手なことは起きていないのにその引力がすごかった。読み終わった今も、理佐と律は、ネネは、この2026年をどのように過ごしたのだろう、と気になっている。
そして同時に、これこそが私が津村記久子さんの小説を好きな理由かもしれないと思い出した。落ち着いた文体で描かれているのになぜか強く惹かれる。津村さんの他の作品ももっと手に取ってみよう。
「私はみんなの良心でできている」本当にそう。今の自分は決して私一人の力で成り立っているものじゃない。素敵な物語だった。
Posted by ブクログ
十八の理佐が、まだ小さい妹の律と家を出なければいけなくなってしまって、それでもバイト先の知り合いに協力してもらったりして、水車小屋のある町で仕事と住むところを見つけて。
お金にも苦労するだろうし、この2人の将来はどうなってしまうのだろう、と思うのだけど、田舎で出会うとても温かい人たちの、お節介ではない程よい距離感での親切やらでとても幸せそうに感じる。そしてその親切が次の世代に回っていく。
そしてタイトルにもなるヨウムのネネ。賢すぎて、でも、その三十年か四十年を、ずっと律の近くでペットとしてではなくて、特別な立場で見守っていたような。とても素敵な物語だと思います。