津村記久子の作品一覧
「津村記久子」の「やりなおし世界文学(新潮文庫)」「子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
人の善意が連鎖して行き場のない人を支えていく物語。
あたたかいこの物語の伴走者がヨウムのネネであるところが、ちょっとユニークだ。
母親の再婚相手に短大の入学金を使い込まれた山下理佐。
小学校二年の妹、律はその再婚相手から家を閉め出されたり、理不尽に叱られたりして、家に居場所をなくしている。
それを知った姉の理佐が、県外に見つけた蕎麦屋の求人に応募することを思い立つ。
「鳥の世話、じゃっかん」という謎の業務つきの。
こうして物語が動き始め、不安ながらもこの二人を受け入れた蕎麦屋店主の守・浪子(鳥アレルギー持ち)夫妻、近くに住む画家の川村杉子さん、律の小学校の担任になった藤沢先生らが姉妹を見守
Posted by ブクログ
芥川賞受賞作『ポストライムの舟』とその前日譚とも言えそうな『十二月の窓辺』。
やはり『ポストライムの舟』がかなりよく、『十二月の窓辺』はちょっと迷うところ。だけど『ポストライムの舟』は「こんな書き方あるかぁ!」と感嘆。なので迷いましたが、やっぱり★五つ。
以下、解釈&ネタバレ。
『ポストライムの舟』』の主人公・長瀬由紀子。このフルネームは最初の一文にだけ使われて、あとは「ナガセ」で統一される。ではなぜ、最初だけフルネームか?
「脳内並行世界の確立にナガセが成功した」という個人的な感想を抱いている。本体は長瀬由紀子であり、ナガセは様々な長瀬由紀子のうちの一人。でも実際のナガセは前職、パワハラで