角田光代のレビュー一覧

  • それもまたちいさな光

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    それぞれに色々な日常、人生があるけれど、1つのラジオのもとで繋がっている。素敵な小説でした。
    角田さんの癖のない文章がすっと入ってきて、登場人物の目線が変わっても読みやすかった。ほかの作品も読んでみたいです。

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    2024年10月12日
  • あなたを待ついくつもの部屋

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    帝国ホテルを舞台にした短編集。
    あまりにも有名で敷居が高い感じがするけれど、この小説を読むと、帝国ホテルに行ってみたくなる。
    中でも帝国ホテルで働いていた女性を取り上げたいくつものありがとうという話が好み。
    様々な人々が帝国ホテルに対していろんな気持ちを持っていて、さすが日本を代表するホテルだと思った。
    以前帝国ホテル大阪に一度だけ泊まったことがあるのだが、とても心地よかったことを今でも覚えている。
    上高地や東京の帝国ホテルには行ったことがないので、いつか行ってみたいと思う。

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    2024年10月09日
  • いつか、アジアの街角で

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    私も同じ経験をしているので、「停止する春」は当時の事を思い出すと同時にあれから月日が流れて今居る自分の居場所、気持ちも含めて共感出来るものがあった。

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    2024年10月07日
  • 源氏物語 3

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    須磨・明石から帰京した光源氏は勢力を取り戻し、栄華の頂点へと上ってゆく。藤壺の宮との秘めた子が新帝となり、明石の女君は女の子を出産後に上洛。広大な六条院が落成し、光源氏は地位も権力も手にするが、やがて陰りが見えはじめる。「澪標」から「玉鬘」までを収録。

    ようやく地位が復活して都に戻ってくることができた光源氏は、過去のつらい時期を乗り越えた影響なのか、より一層輝きを増して見えるという描写。やはり躓いたことのない人よりは、試練を乗り越えた方が人として成長し魅力的になるということなのでしょうかね。ずっと信じて待っていた紫の上のことを考えると、早々にほっつき歩く光君にはいい加減にしろよお前・・・という感情しか湧かないのですが、明石の女君もさすがに子供が手元からいなくなって可哀想だし。複雑な心境の紫の上が切ない。過去の相手の縁の人も出てきて、ますます関係が広がりそうな感じ。

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    2024年10月06日
  • 今日もごちそうさまでした

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    主観がまるっきり筆者のこだわりにあるのが良い。
    一般的な視点から見た料理エッセイなんて普通でつまらないから。
    その点この角田光代さんのひねくれ我の強い偏食っぷりが楽しい。それが克服されていく様も楽しい。
    鶏肉は魚、それでよし!

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    2024年12月06日
  • 源氏物語 1

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    いつか読みたいな〜と思っていた源氏物語が角田光代さんの訳で出ていると知り、手に取る。読みやすいねえ。
    Audibleで瀬戸内寂聴さんの訳も聞いたのだけど、分かりやすさ、飲み込みやすさなら角田さんが圧倒的だった。しかし、瀬戸内さんの時々耽美を感じ、ハッとする様な訳も好きである。
    ここにやはり、もう色んな人が訳したけど、それでも新しく別の人が訳す意味があるんじゃないだろうか。同じ物語で同じことを伝えているが、感じ方や印象が変わる。

    さて、本編についてだが、光君、思ってた以上にタチ悪いね。ビックリしたよ。
    空蝉や夕顔のことはまだ良いとして(良くないが)、個人的には、若紫への執着が気持ち悪すぎる。決して現代の価値観に当て嵌めることはできないが、強行するところとか読んでてテンション下がった。
    続巻もゆっくり読んでいきたい。

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    2024年09月30日
  • いつか、アジアの街角で

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    表紙のイメージからてっきり「食べ物」「旅」のアンソロジーかと勘違い。実際は台湾や香港を感じられるアンソロジーでした。

    特に好きだったのは、
    「隣に座るという運命について」 
    幽霊疑惑のエイフクさんとのクスリとなるエピソードが好きでした。大学生が描かれており、懐かしい気持ちにもなりました。

    「チャーチャンテン」 
    初読みの作家さん。何だか“縁”を思わせるストーリーも、作品に漂うごちゃごちゃしてるけど安心感のある雰囲気も、とても心地よくて好みでした。

    「停止する春」 
    「あぁ、これは…」。心が痛むのに読まずにいられない。言葉が自分のなかに爪痕を残していくような妙にあとを引く感じ。島本さんの心理描写にひかれました。

    角田光代さんの短編「猫はじっとしていない」では、ストーリーとはまた別に、猫の町がすごく気になりました。
    アンソロジーは初読みの作家さんとの出会いが嬉しい!
    今回は大島真寿美さんとの出会いが嬉しい。
    他作品も読んでみたい。

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    2024年09月26日
  • 銀の夜

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    何か嫌なことや不安があると現実から逃げたくなる。他人や環境のせいにしたり。
    現実に目を向けて、生きたいように生きる。自分がどうありたいかは、なかなか見つからない。

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    2024年09月23日
  • しあわせのねだん

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    20年くらい前の話題でも
    心持ちはまだ鮮度があることを再認識できる

    最近の値上がりと
    新製品の進化と
    社会の加速度的な変化とのギャップは埋めがたい

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    2024年09月19日
  • いつか、アジアの街角で

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    星3.5
    有名女性作家たちが書いたアジアを舞台にしたアンソロジー、と思ったら実際アジアに行った話は角田光代さんのだけだった。アンソロジーのいいところは、普段手に取ることのないようなジャンルの物語を読めること。この中にも、私がいつもは読まないような不思議な話がいくつかあった。
    角田さんの話に出てくる迪化街は去年ぶらぶらして歩いたので、不思議な話でもどこか納得してしまった。また、私は猫にあまり興味がないのだが、角田さんの猫の描写はくすっと笑ってしまった。
    表紙のマンゴーかき氷の絵が好き。

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    2024年09月18日
  • 100万分の1回のねこ

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    佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』。インパクトの強い緑色の瞳をしたオスのトラ猫が表紙の絵本です。おそらく子どもの頃にも読んだことがあったと思うんですが内容はほとんど記憶になく、大人になって改めて読んでグッときました。

    1977年に発売されて以来、今なお多くの人に読まれ続けている大ロングセラーであるこの絵本への、13人の作家によるトリビュート短篇集です。

    佐野洋子さんの息子さんで絵本作家の広瀬弦さんや元旦那さまの谷川俊太郎さんも執筆されています。結構著名な作家陣ばかりですが、私は読むのは初めましてな作家さんが多かったですね。

    どういうこと?と理解が追いつかないお話もあれば、ちょっと不思議なお話もあり、せつなかったりしんどかったりおもしろかったりこわかったり、猫がまったく出てこなかったり、13人それぞれ個性豊かなお話でした。ただ、私が期待していたものとはどれも「なんか違った」なぁ、という感じ。

    でも江國香織さん、角田光代さん、山田詠美さんのお話がおもしろかったかな。

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    2024年09月16日
  • 私はあなたの記憶のなかに

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    表題作を含む8つの短編集。
    どの章も記憶が重要なテーマになっており、五感に働きかける文体はノスタルジックでエモい印象を受けた。

    誰しも忘れかけていた思い出を、ふとしたきっかけで記憶が蘇ったりすることがある。そんな経験を、情景がくっきりと浮かび上がる描写で、更に余韻の残る物語にした角田光代さんはやっぱり凄いと思う。

    特に『地上発、宇宙経由』は良かった。
    メールのアドレス間違いで繋がる話。
    未来に向かって希望を感じるラストが、読後じわじわ心に染みた。

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    2024年09月09日
  • 世界中で迷子になって

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    旅行のお供として読んだ一冊。
    特に、アジアとヨーロッパの違いを石と水で例えたお話が印象に残り、すごい面白い考え方だと思った。
    後半のお買い物の話もすごい共感してしまって面白かった。

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    2024年08月31日
  • ピンク・バス

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    日常の中にあるイライラやひりひりした感情が伝わってきて、結局そのイライラやひりひりはどうなるのか気になって一気に読みました。

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    2024年08月30日
  • 銀の夜

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    人生、思ったようには上手くいかない、というが、それこそが人生。スターだろうと有名人だろうと、その人にしかわからない人生。

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    2024年08月30日
  • 月と雷

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    歪な家族の物語。
    主人公は自分の人生について深く考えず、後先考えず、流れに乗ってなんとかなるだろうと思っている、そんな登場人物たちを見てて危なっかしいなと思いながらもスラスラと読み終えた。
    そして親が親なら子も子だと主人公を見て思った。
    育った環境ってこうも影響するのか、と。
    自分の親を見て嫌悪感を抱いている主人公も、側から見れば嫌悪感を抱いてしまう部分がある。
    自分の周りにはいないタイプのひとの物語だったので読んでる途中も読み終えた今も不思議な気持ち。
    こうして小説を通していろんな人間を知れるのは面白いなとも思った。

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    2024年08月24日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    小説家や歌人などによる子どものお悩み相談会。
    子どものお悩みというのが、子供側の事情を詳しく書いたものではなく「謙虚になるにはどうしたらいいですか?」「遅刻グセがなおりません」といった一行のみ。
    だから、お悩みに対するアドバイスというより、それをテーマにしたエッセイのようなものだった。参考になるかどうかは、微妙だった笑。
    作家さんたちの多くは、自分の経験について語っているのが、大人として読む側はおもしろかったな。
    子どもと大人、どっちが読めば共感できたり面白く感じたりするんだろう。

    一番最初に「夏休みの宿題ぎりぎり派はだめ?」というテーマについての角田光代さんの回答で、小学生の時絵が好きで美術部に入っていたが、夏休みの絵画の宿題ができずぎりぎりになってくまのぬいぐるみ(茶色)を書いたら絵が黒と茶色になってしまい、教師から「きったねー絵だな」と言われ、それから絵を描いていないという話が心に刺さった。
    私の小学生の時も、美術の男性教師がとても個性的な人で、児童の絵について笑いながらバカにしてた。それも他の児童に同意を求めるように言うから同級生からもからかわれるんだ。私もやられて、恥ずかしくて鉛筆で必死に絵を消して描き直したっけな。・・・まさか同じ教師じゃないよね?
    私は大人だから、大人の一言がが子どもにどんな影響を与えるのかということについて、自分の苦い思い出とともに、痛感した。
    あと、津村記久子さんの同級生が、教師になったから自分の学生時代のことがよくわかるようになったというのも、なるほど。そうだよね。教師は、自分の学生時代のことを思い出して「あのときのことって・・・」と答え合わせができることもありそうだ。

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    2024年08月23日
  • ゆうべの食卓

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    〈 2020年6月から2023年2月まで『オレンジページ』に掲載された小説 〉
    友人から送ってもらってしばらく寝かせてた

    角田光代さんのほのぼぼした11のお話し
    少しずつつながっていく

    食卓
    大切な食卓
    大勢で、家族で、二人で、一人で
    おいしいより、たのしいが大切と

    整える立場の人間は邪魔くさいなあとため息が出ることもしばしばだけど

    ≪ ささやかな 続く暮らしの 断片を ≫

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    2024年08月19日
  • 源氏物語 1

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    半分くらい。空蝉だったか夕顔だったか、ひかるの君の顔は見えないけれど、手に触れただけで高貴な方だという表現。どれだけ素敵なんだい、と想像力が活性化される。平安の価値観がおもしろい。紫式部の人の心の機微の捉え方、すばらしい。全部読むほどハマらなかった。。

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    2024年08月16日
  • いつか、アジアの街角で

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    暑い夏の小旅行のお供にと手にした文庫。
    台湾多めのアンソロジーで、待ち時間にちょこちょこと読むのに丁度よかった。

    台湾には若い頃訪れたことがあるけれど
    桜庭一樹さんも角田光代さんも描いていた「月下老人」は聞いたことがなかった。
    角田光代さんの猫をモチーフにした輪廻にまつわる短編が、ぼんやりとした結末にも関わらずグッときた。(やっぱり角田さんといえば猫ですね…)
    私自身に前世の記憶はないけれど、私の姉もひょんなことから前世の記憶が蘇ったという。
    角田光代さんの前世の記憶が気になる…

    前世の記憶はないけれど、私も生まれ変わったら出逢うべき人に出逢えるようにいつか月下老人にお参りに行きたい。


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    2024年08月11日