角田光代のレビュー一覧

  • 三面記事小説

    Posted by ブクログ

    実在の事件に肉付けされたストーリーという事実が重い。
    事件の当事者の人生を大きく変える事件を小説という形で消費して良いのかと、読みながら背徳感を拭えなかった。
    それほど生々しい迫力のある一冊だった。

    0
    2021年02月12日
  • 笹の舟で海をわたる

    Posted by ブクログ

    想像してたのとは違い重い内容。
    ふたりの女の人の人生の対比。何か幸せなのかどうかは、その人自身が感じることだとつくづく思う。
    そして、他人と自分を比べて生きることがどれだけ虚無感だらけか感じる本だった。

    0
    2021年02月07日
  • 三月の招待状

    Posted by ブクログ

    角田光代 著

    最近は、作家さんの名前は知っているし、
    原作を映画で観たことあるけど、殆ど読んだことのない作家さんの作品を色々読んだりしています。

    へぇ〜こんな作風なんだ…とか
    面白い着眼点だなぁとか、新たな才能を知った喜びであるなど新鮮な気持ちで小説を読んだりもしていますが、やはり、自分の好みの路線はあるので、色んな方向性から物事を眺め見るのも、ちょっと苦痛に感じることやら、新たな体験を面白く覗くような気分。

    角田光代さんに関しては、名前は知ってるし映画作品観たこともあるけど、本は読んだことなかったように思う…?
    「三月の招待状」この作品は、短編集かと思えば、ここに登場する学生時代からの腐れ縁?のような仲間達のように、連結した作品だった。
    感想が、ちょっと見つからないような感覚

    香山リカさんの解説最後の言葉を借りれば、
    “カッコいい大人になりきれず、いたずら                  に年をを重ねて行く、決着のつけられない人びと。そんな人たちと、心の痛みを分け合うための場。”そんな小説だ。
    と括っている なるほどね(心の中で呟く)

    この作品の学生の頃からの 仲間同士の長い付き合い?おばさん、おじさんになっても
    事あるごとに集まる 飲み食べ会が開かれる 仲間意識か?連帯感か?
    ある意味…羨ましいような仲間?
    だけど、自分なら引いてしまう…(^_^;)

    心理的な感情については、分かるところもあったが、学生時代の気分を引き摺り続けたまま、もっと大人になっても(生活環境も変わっただろうに…)頻繁に付き合い続けている関係性には、いつまでも、わちゃわちゃしていると形容された言葉のように、少し読んでてシンドい気分にもなったm(_ _)m

    勿論、作品の中の連帯感意識強い仲間、
    度々、会って家で、宴会始まるような学生時代から続く飲み仲間は居ないにしても…

    社会に出ても 本当に時々しか会わないけど
    大切に思う仲間たちはいる
    その仲間は自分の人生の中で重要な人達だし
    説明しなくとも、それぞれの性質や立ち位置を分かっている存在だと思う。
    いくら、友達でも、それぞれの生活があり環境の中で暮らしてるのだから、この作品のような仲間意識は、自分には分からないものがあったのも確か…。

    あれこれ…詮索するのもされるのも苦手な自分だからかもしれないし、
    聞かれたら一応の報告はするが、真剣に自分の悩み相談出来ない性質(性格)だからなのだろうけど、それはそれで問題なのかもしれないが…(・_・;

    友達は大切だけど、社会で社交的に生きるのも、
    1人になれる時間を大切にしたいから…と常々、気持ちの中にあった私の性格とは随分違っていた(^^;;
    私自身は、
      ずっと長く、友達と付き合ってゆくには 
      “つかず離れず”が重要だと思っている

    他の人達が、どんなふうに仲間意識を持って付き合ってゆくのかは…実際、あまり興味がない

    分かる人に分かってもらえばいい
    百人の友達がいたとしても、百人皆んなに好かれたり、認められてもらおうなんて、無理
    だと達観している。

    作品の中で 充留がフト思っている
    不思議なのは、いらつく、という気分と、
    好きである、という気持ちが、まったく矛盾しないで自分の内にあることだ。
    その感情には、まさに…ね。って思えた。

    なんの衒いもなく生きていたあの頃
    飲んで、大したことないことに大笑いする
    若い学生時代の頃を 時々懐かしく思っても
    その時の感情や立場を取り戻せるわけもない
    あの頃に戻りたいとも思わない(若くなってもう一度同じ失敗を繰り返すのも面倒)
    おばさんって呼ばれようが、時々
    友達が自分で自分の事を「オバタリヤンやからしょうがない!」と笑おうが その時代、時代の笑いや泣きはある。

    0
    2021年02月05日
  • 薄闇シルエット

    Posted by ブクログ

    めんどくさい女だなーと思った。
    歳の割に考え方が幼稚。
    上から目線でどうのこうの言ってるけど、確かに何にもない。
    拗らせ女子。
    変わりたくないのはわかった、だけど周りが変わることも否定的。
    みんながみんな自分に都合の良い風に役割をあてがわれた人たちじゃない。
    新居に自分のこだわりの物を全く買えないでいるあたりがこの女の全てを表している。

    話自体はおもしろかった。

    0
    2021年01月31日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

    Posted by ブクログ

    一度は言われてみたいと思えるタイトルに惹かれ手に取りました。
    全24編が収録された恋愛短編集です。

    どの短編も派手さはなく誰もが経験する様な日常のひとこまを切り取った様な作品です。

    それぞれの主人公が体験する恋愛の喜びやトキメキ、苦しみや別れ… 。

    等身大の恋人たちがそこに存在していて感情移入出来る作品でした。

    角田さんの長編に時折見られる毒の部分は一切なくソフトで優しい短編集で読後感も爽やかでしたがショートショート的な作品が多く全体としては物足りなさも残りました。

    0
    2021年01月31日
  • 私はあなたの記憶のなかに

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    過去の記憶に纏わる8篇の短篇集。
    何とも言えない、しみじみと、じわじわと、溶け込む感じ。
    誰しもが過去というものがあり、同じ記憶でなくとも、そこに触れる感覚がこの作品世界と共鳴しているのだろう。
    面映ゆいような。
    ざらりとしたような。
    これは「小説」です、と切り離せないような奇妙な感覚になった。

    0
    2021年01月21日
  • 薄闇シルエット

    Posted by ブクログ

    角田光代さんの描く女性の、
    なんとも生きにくそうなダメな感じのところが
    とても共感してしまう。
    みんなが人生を進めていく中、
    「わたしだけが立ち止まり、みんな戻ってきてくれると思っている」
    その寂しさが良く分かる気がする。

    何かを手に入れたかったハナちゃんが、
    何も手に入れなくてもいいことに気がついて、
    少し人生を進め始めたことは、同年代のわたしにとっても、とても勇気付けられることだった。

    0
    2021年01月11日
  • 私たちには物語がある

    Posted by ブクログ

    おもしろくない本でも後から読んでおもしろいと感じる様になれるのが羨ましい。
    おもしろくない事がおもしろいと思える様になりたいと思った。
    この本を読んで読みたい本が増えたのは勿論だけど、以前読んで苦手だった本がちょっとおもしろそうに書いてあってまた興味が出てきた。角田光代さんすごい。

    0
    2021年01月07日
  • 源氏物語 上

    Posted by ブクログ

    2021年読みはじめ。
    初回封入限定の源氏かおり袋付き。
    なんか匂いと一緒に読めるって素敵よねー!

    角田光代が読みやすさを心掛けて書いたとあって、本当にするする読めて、面白い。
    しかし、それでも分厚くてなかなか大変。

    上巻は桐壺〜少女巻まで。
    あらためて読みながら思うのは、光源氏めっちゃ泣くやん!(笑)とにかく恋に落ちては泣き、相手にされずに泣き、秘密に泣き、もちろん大切な人の死には嘆き悲しむ。
    他の人も大概泣くけど、時代で感情表現の在り方ってどう変わるんだろうか。

    分からんなーと思うのは、藤壺や夕顔、紫の上とは結構強引に逢瀬を持っちゃって、最初は光源氏を恨みがましく思う。でも、いつの間にか慕っている描写に変わる。なんでなんだ。
    同じ女でありながら、分からない女心。
    紫の上なんて、幼少期からずっと戯れてきた兄?父?みたいな人が豹変して、最初はショック受けるわけなのに。いつしか正妻ポジで落ち着く。なぜ。

    そして、どんなにつれなくされても、気遣いを忘れず、ワンチャン狙いにいく光源氏。
    確かに見境ない所もあるけど、釣った魚を後生大事に餌をやる所は、なんというかこの時代の人もなかなか大変だよなと思う。

    元々の推しは明石の君だったけど、角田訳は、訳っぽい感じが残っていて、だからこそ温度の上下が少ない葵の上が好き。
    「はっ」て言って笑いそう。いいわ。

    さて。宇治十帖に辿り着くのはいつになるやら。

    0
    2021年01月05日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

    Posted by ブクログ

    一言に母と娘の問題といっても、様々な違う問題を抱えていることに改めて気づいた。著者と5人の女性との対談でも、やはりそれぞれの母娘関係がある。息子は娘のように母親に罪悪感は抱かず、恩義を感じない、ということが1番の発見だった。

    0
    2021年01月04日
  • 晴れの日散歩

    Posted by ブクログ

    オレンジページで連載しているエッセイをまとめたもの。角田さんの書くエッセイは、こちらは読んでるだけなのにおしゃべりしてる感覚で読めるのでとても癒やされるしたのしい。

    たまごサンドの話を3話に渡って書いているのだけど、京都で食べたたまごサンドになかなか出会えないだけなのにそれが笑える。

    「明日には忘れてしまう、どうでもいい話を書き続ける」、と角田さんは言っていたけれど、こうやって「書く」ことで何気ないことが特別に感じられるんだなぁと思った。

    0
    2021年01月03日
  • 私のなかの彼女

    Posted by ブクログ

    これまでの作品よりも「角田光代らしさ」が際立っている。
    もやもや感が強く、イライラもするくらい。
    それがまた彼女の作風のいいところでもあるのだけれど。
    現実ってほとんどいつもそんな感じだから。

    ただ、もうちょっと何とかできたんじゃないか??
    祖母をめぐるミステリーはあまり興味深い展開を見せず、イヤミな彼氏もただイヤミなだけで…深みを感じない。
    知らぬ間に自分を縛りつけ抑え込む彼らを、主人公が心理的に乗り越えていく過程にあんまりリアリティがないなぁと感じて、共感できなかった。
    作者の自伝みたいな感じなのかな?
    秘境を旅する展開なんかは本人の体験を元にしているっぽい気がする。

    角田光代に低評価はつけたくないが…。

    0
    2020年12月22日
  • 私はあなたの記憶のなかに

    Posted by ブクログ

    短編それぞれの主人公の記憶の中を遡る感じで、今だからわかること感じることがあって、決して過去の感傷をするものでもないところが良かったです。

    0
    2020年12月20日
  • 人生ベストテン

    Posted by ブクログ

    女性ならではの感性の豊かさを感じました。
    感情や状況の説明が事細かで、正直読みながら著者の思考を感じながら読みました。
    人生ベストテンは若干のミステリー性があって面白かったです。

    0
    2020年11月30日
  • 物語の海を泳いで

    Posted by ブクログ

    読書の醍醐味を凝縮した内容で、今すぐにでも手にとって読みたい本が続出。あらすじや感想が的確に言語化されており、思考を深めることができた。

    0
    2020年11月25日
  • 紙の月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「転落していくのが分かっていて、それでもやめることができない様が怖すぎて見ていられない」という原因で、早く読み終わりたい!と思ったのは初めて。
    読み終わったあとに本当に鳥肌が立った。
    早く誰か見つけてあげて、って本当に思った。
    今の自分を作ったのは自分、全部、自分。

    本当に他人事じゃないよなぁって真剣に考えてしまう。
    軽い気持ちで読み始めたのを後悔するほどのリアリティ、没入感。
    (なっさんが好きって言ってたような……)

    しかも舞台は田園都市線、梨花は長津田に住み、すずかけ台の銀行で働いている!
    なんというロケーション。
    仕事帰りに田園都市線内で読んでいると増して臨場感があった。

    途中で2回ほど、梨花が「もし、〜していなかったら」と仮定の考えをする場面があるが、最終的には今の自分を作ったのは自分、全部、自分。と納得しているのが印象的。
    きっと、どの「もし〜」がどう違っていても、結局この結論に至っていたんだね……

    梨花目線だけではなく、
    梨花と関わりのあった人たちの目線でお金について語られているのも、
    この物語が身近に感じてリアリティを持っている理由な気がする。
    明日は我が身。

    お金よりも大事なもの、お金よりも人を動かしたり人と人を繋げるものがあるってわたしは信じてる!!(必死)

    0
    2026年10月04日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    暗いというかネガティブというかダークというか、そういうものを抱えた女の人たちの短編小説。

    題名にもなった「おやすみ、こわい夢を見ないように」が1番好き。

    0
    2020年11月13日
  • 源氏物語 中

    Posted by ブクログ

    若菜(上・下)を経て、物語が大きくうごいた中巻。
    源氏のこと好きじゃなかったけど、40歳をこえて次第に老いゆく自虐的な姿、柏木に三の宮を寝取られる場面等はなんとも哀愁を誘うようで憎めなかった。
    密通の因果応報、っていうフレーズ面白いな。登場人物のほとんどみんな、世の無情を嘆いて出家したがってるの凄い。
    「現世だけのことなら、なんということはない。とりたててどうということもないのです。ただ、来世の成仏の妨げになるようなことがあれば、その罪はまことに重いのです」
    まだ幼い女三の宮にそう話す源氏の言葉が、宿世の縁に重きを置く時代そのものを改めて感じさせてくれる。

    ほかにも、幼馴染みとして純愛を育みやっと結ばれた夕霧と雲居雁のすれちがいもすごく好き。手紙をめぐっての夫婦喧嘩が痛快。結婚してから関係性が変わっていってしまうのは千年も前から同じだったんだなぁ。

    0
    2020年11月08日
  • 物語の海を泳いで

    Posted by ブクログ

    こういうのって普通、巻末に本の索引とかあるもんなんじゃないのかね。角田さんではなく小学館の怠慢。「世界から猫が消えたなら」を角田さんが評価してるのは意外。

    0
    2020年10月29日
  • 物語の海を泳いで

    Posted by ブクログ

    角田さんでさえ読みたい本が沢山あり、読みきれてないんだから、私も無理せずその時々に出会った本と向き合っていこう。
    果てしなく続く読書人生。
    こちらで紹介された本も参考に。

    0
    2020年10月16日