角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スポーツによる感動は、映画や音楽から得られるそれよりも長く持続するそうだ。それは試合の結果はもちろんだがそこに至るまでのストーリーを共有するからだという。ボクシングではKOする一撃、野球ならホームラン、サッカーならゴール。それぞれの一発のために選手はひたすら練習する。 立花に負けた矢部達也の「たまたまはない」という言葉は印象的だ。スポーツは身体にいいというが、それはほどほどにやっている場合であり、勝ち負けの試合を伴うスポーツは試合はもちろん練習でも怪我をすることは度々だし、死んでしまうことだってある。空也は、立花をはじめ坂本や中神の練習に対するひた向きな態度からボクシングに魅了されたんだろう
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Posted by ブクログ
風邪を引いて、胸がむかつく状態で読むのには向かない本です。
いずれも家族をテーマにした作品ですが、いわゆる"普通の家族"は憎むべきものとして、あるいはどこか憧れのものとして描かれます。
どちらが著者の本音なのでしょうか。普通に生きる事を拒否(あるいは逃避)しつつも、いつかは普通の幸せを得たいというのか、あくまで拒否し続けるべきと言いたいのか。多分、著者自身こたえを出せていないのだと思います。
中途半端とも言える結末です。そのあたりはデビュー当時の重松さんを思い起こさせます。この作品も角田さんのデビュー作だそうです。その後、どんな作品を書いていくのか、気になる作家