角田光代のレビュー一覧
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最初、街の物語かと思った。
架空の街だけど、人物や出来事になにか象徴的な意味を与えるような。
いわば隠れた主役が街というか。
ところが、短編集の一作目、冒頭で、違っていたと気づいた。
「待ち」の物語だったのか!
夫に浮気され、その浮気相手を尾行せずにはいられない女性。
不倫の関係で、相手が関係を清算しないのでいつまでも結婚できず、ただ意地悪になっていく女性。
昔の栄光を忘れられず、自分はこれで終わるはずじゃない、と思い続けるくすぶっているモデル。
姑にいびり続けられ、認知症になった姑を施設に送り出して複雑な感慨を持つ兼業主婦。
最初はいろんな境遇の女性の鬱屈をよく取り上げるものだなあ、と思 -
Posted by ブクログ
ネタバレフリーター文学、と呼ばれているらしい。とにかく細かい金勘定が妙にリアルなんやけど、考えるべきことは他にあるやろ、と心の中でツッコミが止まらない。
34歳と35歳のフリーター同士の同棲生活。男の方のヤスオは典型的ダメ人間で、基本的には働かない、やっと就いた仕事も数日で辞めてしまうという有様。生活費を折半しようという取り決めもなし崩し的に破られている。タイで知り合った同じような人種を勝手に家に居候させたり、失業手当の受け取りを意味のわからない理由で放棄したり。とにかくあかん奴なのである。
主人公の女は働いているものの、なぜかこんなヤスオをあるがまま受け入れているようだ。消費者金融で金を借りた -
Posted by ブクログ
人生ベストテンと設定するのは、べストテンをあげるためにいつも人生を振り返り、上からベストなイベントを10個に絞り込むのではなく、平凡な人生イベントから比較すると「これはベストテンとしてのイベントだ」というイベントをひねり出すことである。であるから、気持ちによりその順番が入れ替わることがあり、これがベストテンなら人並み以上だと思えるはずだというイベントなのだ。
つなり、それだけ平凡な人生であることを受けいれているわけで、たいていの人生はそんなものに違いない。だからうんうん、とうなずけるのであり、感動するわけでもないが共感は誘うのかもしれない。
しかし、メニュウと「ウ」を入れてしまうのが気にな