角田光代のレビュー一覧

  • 源氏物語 中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あとがきで角田さんが書かれていたように、上巻では、光君がいかに色気のある男だったか、をひたすらに書き連ねていて、その人となりを掴みかねていたが、この中巻では、光君が悩み迷っている姿が描かれていて、少し親近感を持って読めるようになっている。
    何より角田さんの訳が素晴らしく読みやすいというのも大きいと思うが、この分厚さながら、スラスラと淀みなく読めた。
    親しい人たちが次々になくなっていく中、最後には光君も…
    下巻は光君没後のお話になるようで、どんな展開が待っているのか、今から心待ちにしている。

    0
    2019年05月30日
  • 人生ベストテン

    Posted by ブクログ

    人生ベストテン‥‥私なら?とつい考えてしまう

    そして他の短編もありそうでない、そう来るか!と思わせるものがたくさん。 これが1人の人生に起こった出来事ならベストワンはどれだろう?とまた考えてしまう

    0
    2019年05月22日
  • ドラママチ

    Posted by ブクログ

    「ワカレマチ」が共感できる部分があり、切なく、じんわりきた。

    私も母親になる自信がなく、子どもは欲しくないと昔から思っている。いつか主人公のように「母になってみようか」と思える日がきたらいいな。

    0
    2019年05月21日
  • ピンク・バス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    妊婦、ピンクのバス、家族、ぬいぐるみ。
    過去の自分と未来の自分の作り方。
    妊娠中は読みたくないね。笑
    不安感が様々な方向に向くのはわからなくもない。

    ピンクのバスはどこから来て、どこへ行くのか。
    夫は結局なんなのか。
    姉は?
    自分は?

    ーーーーーーーーーー

    昨夜はたくさん夢を見た

    こっちのがすき。
    みんなガラス瓶の中にいるんだよ。
    しっくりきた。
    自分の時計は時間があっているのか。自分の目で見えてるものは周りの目にも同じように映ってるのか。


    0
    2019年05月20日
  • ドラママチ

    Posted by ブクログ

    この短編集の主人公たちはこわい。
    ホラーでもなんでもないんだけど、彼女たちのドロっと停滞した思いというか…そういうものがこわいなぁって。
    生活して行くって能動的な側面ばかりじゃなくて、みんな何かしらのマチ時間を過ごしているのかな。
    劇的なドラマなんて起きないのにキラキラした何かを期待してしまうのかな、表題作の「ドラママチ」が今の私にしっくりきた。

    0
    2019年05月19日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

    Posted by ブクログ

    特に信田さん、水無田さんとの対談が勉強になった。

     女であることと人間であることの違いが大きすぎた
     第二次性徴の身体的感覚の違い、
     女装してる 服は脱げても体は脱げない
     良妻賢母は明治に作られた

    0
    2019年05月14日
  • 対岸の彼女

    女のリアルな部分がぎゅっとつめこまれているので、同じく女の私は読みながらぐんぐん引き込まれました。もっと早くこの本に出会えていれば若かりし私はもっと違う考え方で生きていけたのかな、、とも思う反面、今読んだからこそ理解出来たり共感できる部分があるのかもしれないなとも思います。
    角田さんの作品は読み終わった後のこの何とも言えない余韻も大好きです。

    0
    2019年05月06日
  • わたしの容れもの

    Posted by ブクログ

    エッセイ32編、2016刊の文庫化。「私」の年齢の重ね方と「私の容れもの」の使用年数のあいだには、ギャップがあると最近身をもってわかった。私自身の意識としては、そんなに古びていないのに、容れものは勝手に軽々と年数を受け入れていくのである。

    容れものって、所有するでも、コントロールするでもない、絶妙な表現での距離の取り方ですね。

    0
    2019年04月14日
  • マザコン

    Posted by ブクログ

    マザコンと聞いて思い浮かべるイメージとはちょっと違った内容だった。
    でも子どもはみんな良くも悪くも母親の影響を受けているんだな。

    0
    2019年02月28日
  • 笹の舟で海をわたる

    Posted by ブクログ

    冴えない主婦の、ささやかな幸せさえも常に横取りされるのではないかと懐疑する心。そして実際に指の間から抜け落ちるように、その僅かな幸せの要素一個一個が去っていく様。それは疎開という異様な原体験のせいなのか。忘れられないいじめが発端なのか。風美子という強い女性の存在感のせいなのか。

    私には、この本の根底には、疎開先だろうが戦後だろうが、時代を超えて存在する「女子」特有の心情の駆け引きが全編を通して蔦のように絡まっており、主人公がその蔦に絡まって身動きとれなくなっていくようで、読んでいて疲れ果てた。一度読み出した本を放棄したくないから読み続けたが、もうこれ以上読みたくない、あと何ページで終わってく

    0
    2019年02月10日
  • 菊葉荘の幽霊たち

    Posted by ブクログ

    友人の家探しで目をつけた木造アパートはあいにく満室。住人を一人追い出そうとするが、六人の住人は不思議な人間たちばかり。奇怪な人間模様を通じて、人々の居場所はどこにあるかを描く長編小説。
    何気なく街を歩く人々も、住まいという居住空間に戻ればその性質を剥き出しにする。だからこそ、住む場所は自分のアイデンティティーを守る重要なエリアである。根なし草のような彼らが、絶対的に死守したかった場所の物語。

    0
    2019年01月22日
  • ちいさな幸福 All Small Things

    Posted by ブクログ

    色んな人の思い出に残るデートが綴られている本。
    素朴な日常こそが印象に残っていたりする。
    みんなそれぞれそういう思い出を持っていて、ちいさな出来事の中に最高の幸せが詰まってる。
    とてもほっこりできる本。

    0
    2019年01月01日
  • 三月の招待状

    Posted by ブクログ

    大学の同級生たちの、揃いも揃ってなんとも冴えない恋愛と結婚の話。でもその冴えなさはやけにリアル。気付いたら私昔のままじゃん、って思いながら、現状をどうしたら打破できるのかよく分からず、なんとなく一歩進もうともがくけどそれって他人から見ると大したことなかったりして。もがくから誠実じゃなくなる、他の道が、可能性が自分にもあったんだと思いたくなる。でもそういうのにフラついたところでやっぱり大したもん得られるわけじゃない。結婚ってなんだろうね~。

    0
    2018年12月15日
  • 異性

    Posted by ブクログ

    男女交互の文通のようなエッセイから男女の主に恋愛に関する共通点と相違点がわかる
    モテない人間がどのような誤解を持っているのかなどが読み取れて興味深い

    0
    2018年11月23日
  • 福袋

    Posted by ブクログ

    当たりもあればハズレもあり。自分の人生のブラックボックスを思わず開けてしまった人々を描く、八つの短編小説集。
    人は起きてから寝るまでに、九千回の選択をするという。そんな諸々の選択肢の中で、人生を決定的に左右するチョイスが起こったらという、一種のifモノ。角田さんらしい設定と登場人物たちが、いかにもの行動をとるのが面白い。

    0
    2018年11月22日
  • マザコン

    Posted by ブクログ

    親が親でなくなる瞬間てこわいです。
    そして自分が母になって、自分の子どもにそういう風に思われる日が来ると思うとこわいです。

    0
    2018年11月16日
  • マザコン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    集英社文庫「ナツイチ」の一冊。
    多くは母と娘との物語。8つの短編の中に、自分と母の類似系があるかも、と思って読み始めたものの、すぐにそれはあり得ないことだと気づいた。
    好きなのは、息子と、息子を高校生のときに置いて家を出た母を題材とした『クライ、ベイビイ、クライ』。
    自費出版詐欺?みたいなのに引っかかって会社を辞めた男が、高校生の時に家を出た母に「オレオレ詐欺」電話をかける。
    あからさまに「オレオレ」風の電話なのに、母はお金を振り込むといって口座番号をメモに取る。電話を切った男は、世間に対しても、自分の未来に対しても、出ていってしまった妻に対しても、「いろんなことがいい方向へ転がり始めた」と感

    0
    2018年11月15日
  • 菊葉荘の幽霊たち

    Posted by ブクログ

    一気に読んだ。
    自分の気持ちとか考えていることってこんなにもわからず迷ったり、他人のことがこんなに理解できなかったり無関心になることってあるのか?
    というところで置いてけぼりになってでもなんか面白くてずっと読んでしまうといういつも通りのやつでした。

    0
    2018年11月08日
  • マザコン

    Posted by ブクログ

    2016年42冊目
    母と息子であったり、母と娘の関係性を物語りにした8つの短編集
    それぞれ登場する母親にはやや問題がある。
    その母との関係性や性格を子供の頃から大人になるまで引きずっている登場人物たち。
    ちょっとほろ苦い物語ばかりです。

    0
    2018年10月28日
  • マザコン

    Posted by ブクログ

    母が母を放棄したとき、に感じる切なさとか寂しい気持ちに共感。
    子どもの頃に当たり前のようにそばに母がいて、一緒に暮らした頃の記憶をたどって懐かしく思うことがあるけれど、もうあの頃には完全には戻れない、母も一人の女であって、母には自分の人生がある、そんなことを改めて考えさせてくれる一冊でした。
    母が自分の人生を満喫していたり、新しいことを始めたり好きになったりすると、ちょっと寂しくなって、不機嫌になってしまうのわかるなぁ。いつまでもきっと、自分のことを心配して見ていてくれる存在でいてほしい。

    0
    2018年10月25日