【感想・ネタバレ】あしたはうんと遠くへいこうのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2021年01月02日

30手前、泉と世代が同じ。自分に重ねて読んだ。
ダメ男ばっかりだけど、一緒にいる時はその人のことが好きっていうの、分かるなあ。

0

Posted by ブクログ 2014年12月29日

5年ぶりに再読。

主人公の恋愛の仕方が自分に似ていると初めて思えた恋愛小説。
好きな人に認めてもらう、それだけのために、突拍子もない行動をしてしまうところ。
根底にある自信のなさと、それを冷静に見つめる目。
ただ共感できる、というだけじゃなくて、自分の悪いところを小説を通して映されているような感覚...続きを読むになります。

まったくドラマティックでも美しくもないけれど、ものすごく純粋で、不器用な恋愛小説です。

0

Posted by ブクログ 2014年03月09日

「自分」っていう柵があるから、乗り越えたくなるんよなぁ。主人公みたいに、誰も知らない土地へ行きたくなる☆

0

Posted by ブクログ 2012年10月09日

大学生活から30歳くらいまでの、
人生がうまくいかない様子が描かれています。
解説の人も書いてましたが、
角田さん本人のイメージと、
ヒロインの生き方は正反対というかんじでしたので、
プロの作家はすごいと思いました。

角田さんのコミュニティで、
この本の評判がいいので読んでみましたが...続きを読む
ほんと共感できる描写が多くて、
自分自身も社会人になってから、
うまくいかないことが多いけど、
勇気づけられました。

0

Posted by ブクログ 2024年02月20日

いくつもの恋と無数の音楽を通じ、「私」が今と向き合う物語。
「私」が受験勉強の合間のたばこに始まり薬物や二股など、折々で「よくない」遊びに耽るのが、見ていて痛々しく、共感は出来ないながらに、この人生がどうか良い方向へ転がっていってほしいと願わずにはいられない。
また、多くの恋を経ていく「私」とは対照...続きを読む的な町子の恋愛も描かれ、二人は長く交流を続けるが、それがお互いにとって影響を及ぼしはしないのが、小説としては不思議ながらもリアリティがあり頷かせられた。
角田光代作品にはありがちな終わり方であるが、他の作品に比べ少しオチが弱いように思われ、それが全体の印象をややぼかしてしまっておりやや残念。

0

Posted by ブクログ 2024年01月24日

久しぶりに角田光代の強烈な小説を読んだ。2001年にマガジンハウスから単行本で刊行されたそうで23年前になるけど、脇目を振らず真っ直ぐに突進するちから強い内容だった。もうこんな話は書けないんだろうな。

0

Posted by ブクログ 2023年05月14日

主人公のいずちゃんは自分の生きる狭い世界から抜け出したいという思いを原動力に、様々な恋をしながら必死に生きている。安定を求めがちな自分にとって新しい世界に飛び込む思いきりの良さは、生き方として見習いたいところだなあと思った。

0

Posted by ブクログ 2023年02月01日

感想
歩いていける。恋に溺れ振り回される生き方。芯が無い筈がない。側から見るとつまらないと思われても。いつか歩みが止まる日も来るだろうが。

0

Posted by ブクログ 2022年12月28日

おもしろかった
恋愛至上主義のいずちゃんのはなし
学生の頃からずっと好きになる人に影響された人生でそういう人がいなくなるたび自分がわからなくなる女の人
結婚願望特にない、仕事でやりたいことも特にない、なにをしてても行き先がない私的に結構刺さった

フラフラと突然海外にいって帰ってきたら彼氏に新しい女...続きを読むがいて住む場所がないから、クラブに行って男の家に泊まるのを繰り返したり、CD屋のバイト先の年下の男の子と付き合ってすぐ縁もゆかりもない場所に二人で引っ越したり、浮気してその人からストーカーされたり、平凡なようで割と波瀾万丈な人生で読んでて楽しかった

年下彼氏のポチと同棲してる時にいずちゃんが浮気してた年上のジムのトレーナーを二人の間に挟むといずちゃんがポチに優しくできることで喧嘩が減り平和に過ごせるってなんかへええ、そんなこともあるのかぁとなんか考えさせられた

浮気はバレたら相手を傷つけるしほとんど元のようには戻れないけど、それをすることによって恋人との関係が良好になるってなんか複雑だけどあり得ることなんだろうなって思ったら何が正しいのかわからなくなった

話の中でアーティスト名、曲名がよく登場するけど全然知らないのばっかりなのが寂しかった、、
もし自分が好きなジャンルと被ってたりしたらもっとどハマりしてたんだろうなぁ

0

Posted by ブクログ 2022年08月09日

「だれかを好きになるという、ささやかな、無邪気で罪のない、こどもみたいにまっすぐで役たたずの感情が、突然私たちの日々に入りこんできて、信じがたい腕力でいくべき方向を捩じ曲げる。」

あーーー、よくわかる。
その時はどうしようもなく楽しいんたけど、やめたい。けど、離れようと思った辛くなる。
誰にも相談...続きを読むできなくて苦しかったなぁ。
あの頃のどうしようもない気持ちを思い出して、やるせない気持ちになると同時に、今の穏やかで幸せな暮らしを愛おしく思えた。

音楽を聴きながら移動するのが大好きだったから、MDと最低限の荷物だけ持って旅に出る最後のシーンがとても好き。
作中に出てくる曲でプレイリスト作りたいなー。

0

Posted by ブクログ 2022年02月25日

恋をあんまり経験したことない私からしたら行動力的にはすごいと思った。男の人に惚れやすいところもめちゃくちゃいいと思います。きっとまた恋をするんだろうっていう確信が自分の中にあるのも羨ましい。どうせ死ぬならこんな感じの恋愛を1回くらいは経験してみたいです。

0

Posted by ブクログ 2014年08月26日

読み終えてから、この小説のヒロインと「フォレストガンプ」のジェニーがなんとなく重なってみえた。
もちろん、このヒロインはジェニーほど悲惨なことは起こらないし、最後は希望が持てるような終わり方だったけど。
最後の方にある町子のエピソードが後の「八日目の蝉」を書くきっかけになったのかなと、ちらりと思いま...続きを読むした。

0

Posted by ブクログ 2012年10月04日

主人公・栗原泉の15年間の恋愛の記録。
自転車でアイルランドを一周してみたり、ストーカーに悩まされたり、
年下クンにはまってみたり、こどもを誘拐したり!
本当のシアワセはどこにあるのか?幸せになりたい!
そう想いながら、いろんな人といろんな恋をする泉の物語。
「恋は盲目」てまさにこんな感じ?ていうお...続きを読む話だったー。
もう失敗しない、って恋が終わる度おもうけど、でも同じ所をぐるぐるしちゃう、そのもどかしさが読んでていっそ微笑ましい。
ここまで恋に生きられる女の人ってすごいな。
あと、作中にたくさん出てくる、洋楽がちょっと聴きたくなる。

0

Posted by ブクログ 2015年11月12日

昔買って、主人公が大学生に差し掛かった頃までを読んで、ついていけない、なんて思って読むのをやめてしまった。
けど、角田光代のほかの作品が好きだから、これももしかしたら今読めば何か違うかもしれないと思って読んだら、やっぱりよかった。
本は、やっぱり手に取るタイミングが大事だ、と思う。

「だれかを好き...続きを読むだという気持ちの出所はいったいどこだ。嫌いな点や食い違ってる点を幾つかあげても嫌いになれないのはなぜだ。私じゃない、だれか、たとえば神様みたいな人が、そうしむけているに違いない。そのだれかが、もういい、もう終わっていいと言うまで、私は熱に浮かされたようにきっとこの男を好きでいる、そうするしかできないのに違いない」

自分の中の柵があって、それを越えたいと思う気持ち、
越えられない気持ち、それでもやっぱり諦めず、主人公は知らない自分へ出会う旅へ行く。
素敵だった。

0

Posted by ブクログ 2022年07月07日

旅先で読みたいと書いてあったので、旅先でも読んでみた。

ここまで恋に溺れる事は脳内ではあっても行動としては無いんだよな。

一度でいいから、こんな風にどうしようもなくなってしまいたい気持ちもある。

どっか脳内でわーってなってても、心が苦しくても、日常を送れているし。

多少の行動はあっても衝動み...続きを読むたいなものにまではなってないような。

いつまでも脳内恋愛してる場合じゃないんだよな。

0

Posted by ブクログ 2022年06月05日

表紙の感じや題名から想像してたのとは、だいぶかけ離れた内容だけど、映画を見てるように光景が浮かんできて、面白かった。
ここまで激しくはないけど、好きな人に夢中になって演じてみたり無理してみたりって言うのは共感出来る。
この後何年後か、ちゃんと幸せになってて欲しいな。

0

Posted by ブクログ 2021年10月01日

旅がお好きな角田さんならではのストーリー展開かな、と思いました。
恋愛に、男に夢中になって、そしてふとしたきっかけで喧嘩して。
そこでリセットして旅に出る。
リセットはどうやるかというと、住み替えだったり、旅だったりするのです。

世間一般にはなかなかリセットに踏み切ることはできないけれど、いずちゃ...続きを読むんは家財すべてを捨ててリュックひとつで踏み出します。
今住んでいるところをすべて捨てるので、戻るところはとりあえずなくなっています。そこまでリセットして大丈夫か? と不安になるくらいのリセットなのですけれどある意味潔い。

こうやってときどきリセットする人は世の中に結構存在しているのかもしれない。
でも、リセットにはお金と行動力が必要。できるひとは限られます。

断捨離もそこまでとはいわないけれど、生きていくために必要なものって、そんなにないし、あの世にもっていけるもの、そんなモノなんてなにもないわけだから、そう捨てちゃっていいんだよな~、と別な視点で読んでいました。

0

Posted by ブクログ 2021年09月01日

恋愛至上主義になると、こんなふうに、自分でダメだとか思わないまま突っ走ってしまうんだろうか。
多くの人が味わいたくない失敗、相手のことばかり見てしまってアホになる感覚。
自分のこと大事にしなよって言われても、恋愛が突き動かしてくる衝動ってすごいものがあるし、なかなかそうはできないよね。
苦い思いばっ...続きを読むかりして、自分が悪かったんだって思って、自分のこと嫌いになって、ますますいい恋愛なんか程遠くなっていく。
苦い恋愛なんて、誰だってしたくはない。
頭の中が男のことばっかりになっているそんな自分にも、OKが出せるようになる小説でなんじゃないかと思う。

いつも満たされなくて、誰かを好きになってしまうと後先考えない、ダメ女な泉が主人公。
高校時代から始まり、1年から2年くらい次々と時代が進んでいく小説。
いっときはラブラブだった男子ともひどい別れ方をしていたり、恋人との関係をやり直したくて旅に出たり、愛した人がストーカーになっちゃったり。
恋に溺れてここまで行動力を示せるのがすごい。
昔読んだ「ハッピーマニア」という漫画ばりにいきすぎた女性目線。

自分自身も好きな人ができてアホみたいになっちゃったことがあったので、恋愛至上主義な人にちょっと軽蔑する気持ちがある方なんだけど、
恋愛至上主義な人たちも、男の人が自分の価値観を作ってしまっていることに悩んだり、逃れようとしたり、自分に言い訳してみたり、そんな堂々回りを繰り返すことがあるんだろうと思う。
そのときそのときでダメな男を好きになったり、恋愛に失敗したり、何度同じことを繰り返してしまうんだろうって、怖くなる気持ちはわかる。
ダメならダメで突っ走ってみればいい。

こんな恋愛したいと思わせる小説も素敵だが、世の中には上手くいかない恋愛の形の方が多いように思う。
恋に溺れたら、その方がドラマチック。
恋に溺れても、少しずつ成長できる。

0

Posted by ブクログ 2020年08月19日

高校生からの栗原泉の15年の男性遍歴。
恋愛してるときの泉の「だれかを好きだという気持ちの出所はいったいどこだ。嫌いな点や食い違っている点を幾つあげても嫌いになれないのはなぜだ。」とか、最後の彼氏山口の「仕事はそれなりに順調で、お金にも困ってない、でもそれだけなんだ。そのバランスを崩さないために毎日...続きを読む同じことをくりかえしているだけって気かしちゃうんだ。」とかすき。
恋愛の相手関係なく、自分がしあわせって感じられるようになってほしい。

0

Posted by ブクログ 2019年06月22日

なんでこうダメな男ばかりを好きになってしまうかな。
もっと自分を大事にしてほしいし、一人でやっていくたくましさも持ってほしい。
お父さんのことは嫌いと言ってるけど、泉の性格や行動は、お父さんを人一倍意識してる結果だと思う。
最後、ああいったところに落ち着くのであれば、今までの人生も決して無駄ではなか...続きを読むったのかもと思えるけど。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年04月04日

泉という女性の成長と退化?の話

ヤドカリが次の宿貝を探すように、次々と移り変わる自分自身。まだ見ぬ何かを求め、新しい物に惹かれる泉という一人の女性の遍歴。田舎の学生だった頃。都会の大学生になった頃。OLとしてお金を稼ぎだした頃。変わりゆく泉の視点から見える世界が精緻な筆致で描かれている。

0

Posted by ブクログ 2015年02月14日

つまらない女のつまらない人生。
恋愛遍歴をキーに綴られていきます。

そしてつまらないって書いたけど、
じゃぁ自分の人生はどうなんだって思うと
つまんないよねーと思ったりして。

0

Posted by ブクログ 2014年12月31日

連れにすすめられて読みました。普段はミステリーばっかなので、このような小説は新鮮でした。
恋愛に生きる一人の女性を主人公にした物語です。恋は人を盲目にさせるとはよく言いますが、主人公の行動や心情がとてもおもしろかったです。
印象に残った言葉が、「想像は怖い」(間違ってるかも)という言葉です。その他に...続きを読むもいろいろ感心しました。
この作家の他の本も読んでみようと思いました。

0

Posted by ブクログ 2014年12月21日

地方の温泉町から大都会東京に出てきた恋愛下手な栗原泉。彼女の1985年から2000年に至る全戦全敗の恋愛遍歴を描いた物語。
彼女の想いは直球だが、男から見るとあまりにも重苦しく、都合がよく、扱いにくい危険物のようだ。ただ、読んでいてもドロドロ感ではなく、逆に爽快さを抱くこの不思議さ。泉のキャラクター...続きを読むに特殊な人間味があるからだろう。ラストの電車に乗って泉の思うところが、とても魅力的だ。彼女はこのあと絶対幸せな恋を成就する。

0

Posted by ブクログ 2014年08月24日

【本の内容】
泉は田舎の温泉町から東京に出てきた女の子。

「今度こそ幸せになりたい」-そう願って恋愛しているだけなのに。

なんでこんなに失敗ばかりするんだろ。

アイルランドを自転車で旅したり、ニュー・エイジにはまったり、ストーカーに追い掛けられたり、子供を誘拐したり…。

波瀾万丈な恋愛生活の...続きを読む果てに、泉は幸せな“あした”に辿り着くことができるのだろうか?

新直木賞作家がはじめて描いた、“直球”恋愛小説。

[ 目次 ]


[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0

Posted by ブクログ 2014年07月15日

自分の芯がなく男に依存し続ける主人公に終始共感は出来なかったが、自身の欠点はわかっている体で話が進むからか、スッキリ読めた

なんだか心が疲れていて ぱぁ〜っと海外にでも行きたい!でも行けない と思っているときにこの本を見つけた
人生の行き場がわからない、どこかへ逃げ出したい、っていう気持ちは誰の内...続きを読むにもあると思う

読後改めて思ったのは、人生において一瞬の思い切りが一生を決めてしまうことは意外と多いのだということ(良い意味でも、悪い意味でも)

………
だれかを好きだという気持ちの出所は
いったいどこだ。
嫌いな点や食い違っている点を
幾つもあげても嫌いになれないのはなぜだ。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年06月07日

「たすけて」今いる所から抜け出したい、でも抜け出せない、という状態の主人公(女性)の高校生から32歳までが描かれている。
変な男に固執固執して全然幸せになれない。
ところどころ、このくらいの年の時はこんな事を思っていたかも、というのもあったが、最後の気づくときが、死んだ父親が出てくるのはどうも…
...続きを読むも読後感は悪くなかった。

0

Posted by ブクログ 2013年04月05日

表紙や冒頭章から爽やか恋愛モノを予想させられるが全く違う。恋愛に対する主人公の葛藤に共感する人多数だろうが主人公のはちゃめちゃ男性遍歴に共感できる人は少数だろう。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年09月23日

なんというかシュールな女の子の恋愛を描いた小説。生まれた環境から普通とは違っていて、このような子もいるのかという感覚。

0

Posted by ブクログ 2012年09月09日

「この世の中に、弱い女なんてものは存在しないし、おんなじように信用できる男なんてものも存在しないと思わない?彼女は弱いっていう男は自分が弱いんだし、彼は信用できるっていう女は自分が人を裏切らないたちなのよ。人は、相手のなかに自分を見つけたいんだよ」

0

「小説」ランキング