角田光代のレビュー一覧

  • こどものころにみた夢

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    各小説家の夢を覗いているような本。

    夢では、めちゃくちゃな展開や風景が不自然じゃないのよね。

    あの現実と夢の境目が分からないような浮遊感が色々なお話に盛り込まれて、共感しつつ読める部分もあった。

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    2022年12月24日
  • マザコン

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    角田光代による母親考察短編8作品。鋭い洞察もあり、作者の歪んだ娘時代の投影かと思わせる母子関係あり、逃れられない母親からの呪縛など読み応え十分。「おれがマザコン?」っていうのも鋭い母親観察!

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    2022年12月09日
  • こどものころにみた夢

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    感想
    夢を物語ることの楽しさ。子供の頃は誰でも行っていたのに今はしなくなってしまった。楽しさと朗らかさを覚えながらもどこか郷愁を感じてしまう。

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    2022年12月07日
  • 庭の桜、隣の犬

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    数ページ読んで5, 6年前に一度読んだ小説と気付いたが、記憶が朧げでほとんど忘れていたので再読。

    感想は、こわい。
    解説でも始めに怖いと書いてあって、全くの同意見だと思った。

    誰も死なない、誰かに同情されるような境遇でもない、なのにこわい。
    角田さんの小説は、時々猟奇的で不気味さを孕んでいて心から怖いと思う時がある。(みどりの月が割とトラウマ)

    本作の主人公、房子・宗二夫妻は徹底的にズレている。
    お互いに特に不満はないはないけれど、だからといってなぜ夫婦をしているかもわからないようなゼロの2人。
    虚無感がすごい。
    でもなんとなくわかる気もする。

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    2022年12月02日
  • 私たちには物語がある

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    著者の本との関係性がとても素敵だと思った。


    p18
    カラー版の星の王子さまを持ってきてくれたおばは、私が中一のときに亡くなっていた。彼女が持ってきてくれたその本もすでに手元にはない。けれどその本に書かれていることを理解したとき、その物語を、物語の世界を、言葉のひとつひとつを、もう一度おばから受取ったように思えた。九年という時間を飛び越えて、再度手渡された贈りものに、私は感じられたのである。

    百人いれば、百個の個性があり、百通りの顔がある。つまらない人なんかいない。残念ながら相性の合わない人はいるし、外見の好みもあるが、それは相手が解決すべき問題ではなくて、こちら側の抱えるべき問題だ。つまらない本は中身がつまらないのではなくて、相性が悪いか、こちら側の矮小な好みに外れるか、どちらかなだけだ。そうして時間がたってみれば、合わないと思っていた相手と、ひょんなことからものすごく近しくなる場合もあるし、こちらの好みががらりと変わることもある。つまらない、と片付けてしまうのは、「書いた人間にではなく」書かれ、すでに存在している本に対して失礼である。

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    2022年11月29日
  • 薄闇シルエット

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    相変わらず辛辣な主人公…
    そこまで意地を張らない方が生きやすいのでは思ってしまうが、意地は個性なので捨てられないということか?
    城を築くという表現が新鮮
    結婚はつまらないもの、と突きつけられて
    付き合った先
    自分で楽しみ方を見つけたもの勝ち

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    2022年11月08日
  • 庭の桜、隣の犬

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    夫が、仕事で忙しく家に帰れないときのために部屋を借りたいと言う。
    何もない部屋。だけど落ち着く。
    早くに仕事が終わった時も自宅に帰る気になれない。

    夫の父親は亡くなっているが、母親は息子の家を訪ねてくる。
    どうも婚活パーティーに出るらしい。

    夫が浮気をしているのを知っても何も感じなかった妻。
    その妻が夢中になったのは、夫の母親の再婚だった。

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    2022年11月06日
  • 平凡(新潮文庫)

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    表紙の絵が可愛くて好きです。
    あの時、選ばなかった選択肢を選べば、選んでいたら、何かが変わっていたのではないか。と思うことはありますよね。平凡、なるほど、とゆったり自分のことも考えながら読める小説でした。最初のお話の友人不倫カップルと旅行の話だけはちょっと違いがあったと思いますが、後のお話はだいたい似たようなお話だったなと思います。だいたい不倫、離婚がある話。

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    2022年10月29日
  • 源氏物語 下

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    637ページに渡る下巻、1週間かけて読み終わりました。源氏物語のうち、光君が亡くなった後の宇治十帖。スーパースターとも言うべき光君とは違い、人間臭さが溢れている男2人、女3人の物語。最後は「えっ、これで終わり?」という呆気なさで終わってしまうけれど、訳者あとがきで書かれているように、これから先は読者の想像に委ねられているのだと思う。
    何にしてもこの大長編を読み終えた達成感がものすごい。そして、これを訳した角田光代さんや編集者さんの偉業に拍手を送りたい。とても読みやすい訳で、すらすらと読めた。読書好きとして、源氏物語を通読できて良かったし、ありがたく思う。

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    2022年10月14日
  • 薄闇シルエット

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    角田光代得意のダメ男と別れられない女の話と思ったら、ダメ男は真っ当な人間になって主人公から離れていってしまう意外な展開。しかし終盤布絵本ビジネスの辺りからちょっと無理のある着地になってしまった感がある。

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    2022年09月20日
  • 異性

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    恋愛カースト制度的に最下層で燻りっぱなしの者としては、ハートをグッサグサさされまくった一冊であった。

    恋愛、男と女をベースに、二人の作者が「前章の一部を引用して」書き続ける。
    対話のようで、対話とは少し違って見える。

    面白い。

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    2022年09月14日
  • だれかのいとしいひと

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    短編集
    これはそこまではまらなかった、文学的なフレーズ多め

    誕生日休暇が一番印象的だった
    なんとなくいったハワイ一人旅で出会った明日挙式予定の男の人の話が面白かった
    10年付き合っててなんの問題もなく運命の人だと思ってた女の人にプロポーズしようと思って指輪を持って待ち合わせ場所に向かう途中人身事故で足止めを食らう、その間に待ち合わせ場所で待ってる彼女は過去に付き合ってた男の人と偶然会い食事に行く、今日会う約束をずらそうと体調が悪いから近くの友達(なかちゃん)の家に行くと嘘の連絡を彼にする、彼は遅れてなかちゃんの家に行くが彼女はおらず結婚記念日に記念日のことを忘れてる旦那の帰りを待つなかちゃんと食事をすることになる、そこで彼はなかちゃんと結婚することになり、彼女は元彼と結婚することになった、というはなし。
    めっちゃ長くなった、、
    この話はもしどこかが(例えば人身事故がなければ、待ち合わせ場所が別の場所だったら、なかちゃんの住んでる場所が別の場所だったら、なかちゃんの旦那が記念日を忘れてなかったら)違えば運命は変わるから不思議だし面白いなと思った

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    2022年09月12日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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    角田光代さんの七つの短編集。
    それぞれの話には少し歪みのある人物が描かれていて、それぞれ背筋がすーっとするような感じがする。そんな中で表題になっている三作目は、本当に嫌な男が出てくるけれど、姉と弟の関係がいいなあと思わされる話だった。

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    2022年09月06日
  • 100万分の1回のねこ

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    ほぼ皆猫が出てくる話を書いているのに、一人だけ主題に重きをおいて猫が出てこない話を書いていて、その表現も内容も面白かった。世にも奇妙な物語みたいな内容で、才能を売りますと言ったら本当に才能が売られてしまう話。人間、その場所にある畑を耕すしかないんだなと思った、内容まんまだけど笑

    最後の谷川俊太郎さんの、本文前の作者コメントみたいなところにあった、見果てぬ夢、という表現が、とても好きだと思った。

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    2022年09月06日
  • 私的読食録(新潮文庫)

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    雑誌・dancyuに2007年4月から連載されていたものがまとめられたエッセイ本になるのだろうか。なぜか読書録だと思っていて、4本目ぐらいで「食」にまつわる本とそこにまつわるエッセイが書かれているのだと気がついた。中には池波正太郎や向田邦子といった食といえばみたいな作品もでてくるが、普段、手にとらない作家さんの本が多い。お題がdancyuの特集とリンクしていると対談で話されていた。個人的には堀江さんの紹介する本、エッセイが好きだが、時々角田さんの言葉にはっとする気づきがあった。

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    2022年09月04日
  • だれかのいとしいひと

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    失恋したばっかりだったりもうすぐ終わってしまいそうな関係性であったり、曇り空みたいな内容が詰まった短編集。
    自分は失恋したばかりでもないしもうすぐ終わってしまいそうな関係性も持ってないけど、自分の記憶と重なる部分があったりお話に出てくる登場人物に同調しすぎて悔しくて涙が出たり。
    角田光代さんは本当にみみっちい日常を切り取るのがうまいなあ

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    2022年08月24日
  • ちいさな幸福 All Small Things

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    やさしくて読みやすかった。プリンセスのようなデートじゃなくて、日常の中の小さなデートが色濃く残る。そんなことが積み重なって幸福、そんな感じ。

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    2022年08月12日
  • ロック母

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    短編7編。標題作も良かったが、「ゆうべの神様」「父のボール」「イリの結婚式」が好みかな。特に「父のボール」は、自分と母親に置き換えて読んでいた。母親が亡くなる時、主人公と同じ気持ちになれるだろうか? ただ、生きるエネルギーになっていたことは間違いない。

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    2022年08月05日
  • 今日もごちそうさまでした

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     自分も大人になってから大分食べられる物が増えた口なので、筆者に共感しながら読んだ。
     各編のタイトルの付け方からも、食べ物への親しみや愛情を感じる。

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    2022年07月31日
  • 幸福な遊戯

    購入済み

    どう考えるか

    3話から構成された短編集。行き着くところがない、信頼できるものがない、孤独と焦りを感じさせた。生きていたら安定したいが、安定も安心もない時期ってあると思う。誰もが経験していると思う。読後はすっきりしないが、考えさせられた。

    #切ない #共感する #シュール

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    2026年09月28日