角田光代のレビュー一覧

  • 東京ゲスト・ハウス

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    旅の続きのようなゲストハウスで、旅の続きのような人生を続ける若者たち。責任も荷物もない怠惰でぬるま湯のような日々は、けれどやがてやってくる闖入者によってあっさりと終わりを迎える。

    旅をすることは現実から逃げることなのだろうか。
    現実の厄介なことを全て忘れ、ただ一言「スゲエ」とつぶやいてしまうような光景を、旅は見せてくれるのだろうか。

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    2020年01月25日
  • みどりの月

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    みどりの月
    幼少時に発達障害を疑われていた主人公。
    療養で日記をつけることを習慣にさせられて以来、次第に未来日記を書くようになっていた。だが、そこに書いたことはもちろん中々実現されず、実現されなかったために、主人公は自分が今生きているこの人生は間違いで、本当の未来はどこか違うところにあるのだという認識が拭えなくなってしまう。
    けれど奇妙な同居生活を経て、ようやく何一つ思い描けない場所を、予定外の自分を、みてみたいと思えるようになる。

    かかとの下の空
    離婚目前の若い夫婦がアジア放浪の旅先で、ヤバイ女(マリコ!)に出会ってつきまとわれ続ける話。

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    2020年01月26日
  • マザコン

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    ネタバレ

     母にまつわる短編集。特に女性が主人公の話は、愛憎入り交じる複雑な感情を抱いていることが多い。
     私も母のことは、素直に好きとは言えない。むしろ苦しみのほうが多いかもしれない。数年後、またいつか子供を持ったとき、母への愛憎は覆るだろうか。少し楽しみだ。

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    2020年01月18日
  • なんでわざわざ中年体育

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    走るのが嫌いと自覚しながら、こんなにもフルマラソンに出場しているとは(笑)
    さらにトレランにボルダリング!
    著者の複雑怪奇な行動?を綴った痛快エッセイ。
    楽しく読むことができた。

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    2019年12月31日
  • 笹の舟で海をわたる

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     自分の人生を自分で切り拓くことが今よりもずっと難しい時代を生きた、両極端な性格の二人の女性の物語。
     左織は、良く言えば時代に忠実に、悪く言えば長いものにただひたすらに巻かれて生きてきた。お見合い、結婚、出産、専業主婦へ転身・・・というまさにその時代の女性を絵に描いたような人生を歩んできた。
     風美子は、負けん気が強くて活動的な。女性の社会的活躍がまだ困難だった時代に、家庭料理研究科として名を馳せ、一躍有名人となる。
     戦時中、小学生だった二人は同じ疎開先で暮らした。二十代で再会し、左織の夫・温彦の弟と風美子が結婚したことで義姉妹になり、六十代まで家族のように過ごした。

     左織の生き方や考

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    2019年12月19日
  • 笹の舟で海をわたる

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    読書再開!事情があり、長く読めなかったー。
    大好きな角田光代さんから。

    角田さんの明るいテンポのものと違い、暗い人間の内面が満載だった。久しぶりの読書にしては、重かったな。女性として、共感するところもあり、余計に暗くなる。苦笑

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    2019年12月11日
  • 降り積もる光の粒

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    旅が好きだけど旅に慣れない。美食を楽しむ日もあれば、世界最貧国で危険を感じることもある。それでも旅に出る著者の旅の美しい思い出を綴る珠玉のエッセイ。
    前半は旅にまつわる楽しい思い出話が中心だが、後半の「アフリカ 声なきメッセージ」から、人間の思想や風習、倫理観について深く考えさせられる。

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    2019年12月04日
  • なんでわざわざ中年体育

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    ネタバレ

    色々なスポーツに中年になってからの挑戦!
    だったけれど、当初のテンポでさらに色々なものの体験記かと思ったらマラソン中心になってきたので
    結構読み飛ばしてしまいました。

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    2019年11月27日
  • 字のないはがき

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    なるほどなあと思った。字のないハガキ。手紙、ハガキって必要だなあ。

    これだけスマホがあって便利に連絡がやり取りできるようになっても、上っ面の文字の数ばかりが増えたような、本当に相手を思いやるやり取りとは何かについて、考えさせられた。

    手書きで丸、ばつ、それだけをやり取りなのに、その人が伝わってくる。毎日ハガキを待っている家族の気持ち。そしてポストに投函することで、待っていてくれている人と、つながっているような気持ちになる。

    大切な人ができたら、こんなやり取りしたいなあと思った。そして郵便やハガキは、どれだけネットが便利でもなくなってほしくないと思う。

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    2019年11月19日
  • マザコン

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     ふくわらいという作品があまりに面白くてそのあと2冊目の西さんですが、母と娘がテーマのこの作品はあまりピンときませんでした。モノクロのように感じるあの時代が実はフルカラーであったことに今更気付いて、あっ!というようなビックリはこの作品には感じません。

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    2019年11月08日
  • マザコン

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    母親がテーマの短編。母と息子、娘、関係は色々だ。
    既に母側の目線で読んでしまう自分がいる。
    今は母もいて娘もいるという環境であり思うところは複雑だ。
    このような短編を読むと自分はどうだと振り返ってしまうが親子関係は他人には理解出来ない部分が少なからずある。

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    2019年10月29日
  • 庭の桜、隣の犬

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    微妙に空間のねじ曲がった夫婦と家族の日常が、違和感を持って描写される。
    何とも言えず落ち着かない小説。

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    2019年10月24日
  • 100万分の1回のねこ

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    ずっと読みたかった本。ようやく入手。
    ●江國香織「生きる気まんまんだった女の子の話」
    ……世界観がそのまんま。いいねえ。
    生きる気まんまんだった女の子は、なんだかんだで幸せな人生を送ったのだろうな。

    ●岩瀬成子「竹」
    ……よく分からなかった。児童文学の作者なのに、やや難解。

    ●井上荒野「ある古本屋の妻の話」
    ……夫婦は仲良くありたいね。分かりやすく。誤解を招かずにすむくらいに。

    ●角田光代「おかあさんのところにやってきたねこ」
    ……いろいろ深読みしたくなってしまう短編。
    飼い猫の幸せ?野生の幸せ?
    親の子知らず、子の心親知らず。
    人生の因果、幸福とは?

    そして、元絵本でねこが、王様や船

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    2019年10月15日
  • 世界は終わりそうにない

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    恋愛に関する疑問から書く女の孤独まで、愛おしい人生の機微を味わった女性作家ならではの視点で、恋や人生、そして文学を語るエッセイ集。
    常に新しい観点から私たちに文学を教えてくれる角田作品。本作では、同世代の吉本ばなな、三浦しをん両氏との対談が面白い。いつか、最前線で活躍する女性作家の皆さんで、大放談をやってほしい。

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    2019年09月22日
  • 三月の招待状

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    一周回って、やはり角田光代さんの文章、内容が自分に合っていて、時間を忘れて読書してしまうことに改めて実感。ちょうど、年齢や置かれてる環境も共通点が多かったこの作品は、読み終わった後に心もすっとした。

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    2019年09月16日
  • 三面記事小説

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    三面記事って、よくある話・日常の話だから目新しくもないから取り上げられることもない話のイメージだったけど、そんな小さい記事の中にもこんな物語があるのかもしれない
    そしたらとっても胸糞悪いね

    話は暗いし絶望的だし、もう見返すことはないけれど
    こういう三面記事もよくある話で片付けちゃだめだと思った
    わたしって幸せ者だなって再確認した

    20190909

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    2019年09月10日
  • 紙の月

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    銀行の金を使い込む主婦の話。恋愛の物語としては非現実的ながらエンタメとして面白かった。映画化されるのもわかる。 女友達が超倹約家だったり、浪費家だったりと金の使い方がいろいろ語られる。金に苦労している時期だったので興味深く読めた。

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    2025年12月18日
  • 森に眠る魚

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    途中まで大変面白く読んだが 読み終えるとどうでもよい話だった。仲がよかったママ友達がお受験についての考え方、準備て心理戦を展開、次第に仲たがいしていく話。

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    2025年12月18日
  • ドラママチ

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    欲しいなぁ
    やりたいなぁ
    できるかなぁ
    できたらなぁ
    いつなのかなぁ…
    .
    こんな時って、何かしらを待ってるよね。
    そうか、
    私もきっと“〜マチ”しながら生きてるんだなぁって。
    そんなつもりがなくても
    この本を読んだらそう思った。
    .
    どの物語の“街”にも
    味のある喫茶店が出てくる。
    そこに大人を感じるというか
    奥深さを感じるというか…。
    もう少し心が大人になったら
    喫茶店通いたいな☺︎☕️笑

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    2019年08月27日
  • 100万分の1回のねこ

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    『100万回生きたねこ』に捧げるトリビュート短篇集。

    『100万回生きたねこ』からこんな素敵な作品たちが生まれるなんて『100万回生きたねこ』、やっぱりすごい。そして、何回読んでもいい絵本だなぁ。

    町田康「百万円もらった男」
    世にも奇妙な物語っぽくて面白く、一気読みした。

    角田光代「おかあさんのところにやってきた猫」
    猫をこよなく愛する角田さんらしいなぁ。
    文章がするすると入ってくる。

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    2019年08月17日