角田光代のレビュー一覧
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文芸希望で出版社に入った空也が任されたのは「ザ・拳」というボクシング雑誌だった・・・。運動音痴で学生時代の体育の成績は万年1か2、ボクシングはおろかスポーツ全般に興味なしの空也。渋々ジムに入会するも渾身のパンチは「猫パンチ」、くさい・うるさい・息苦しい空間に心が折れそうになる空也だったが・・・
花形ボクサーで悪役を気取るタイガー立花、童顔の坂本・中神コンビ・・・鉄槌ジムの面々と親しくなる毎に、立花の試合が持つ華に、ボクシングという訳も分からないスポーツにのめり込む人々の情熱に、、、気づけば空也も引き込まれていく。
500頁弱、ずしりとした重みに角田さんのボクシングに向ける思い入れの強さを感 -
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「空の拳」と書いて「そらのこぶし」と読む。
主人公は出版社勤務の青年、那波田空也。
ニックネームは名前からクーちゃん。
あらま、うちの猫(=^・^=)とおんなじ名前!
なんて、ここから急に親近感を覚えて手に取った作品だ。
あらすじは、こたろうさんが親切丁寧に書かれている。
本当にこたろうさんのレポを読むだけで、
この作品を読んだ気になるだろうな、と思ってしまう程・・・。
この作品の大きな特徴は
角田さん初のスポーツもの、ということだろう。
プロを目指すボクサーとそれを取材するボクシング雑誌の記者。
主人公は賭けだし記者のクーちゃんだが、
作品の舞台は主にボクシングであった。
角田さん自身、 -
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角田さんの短編小説。
現実に行き詰まりを感じている主人公と、まったく無関係な他人との“出会い”が共通して描かれている。
しらない人にこそ、自分の本音が話せてしまう気持ちはすごくよくわかる。
綺麗な言葉で言うならば一期一会なんだけど、出会うきっかけとか会話とかが妙におもしろくて、現実的なんだか非現実的なんだかわからないところが、さすが、角田さんである。
最終的には、出会いを通して主人公達が少しだけ前を向いていく感じで、すっきりした話が多かった。
また、一番近くにいる人や自分自身の方が、自分にとってはある意味で一番遠い存在なのかもしれないとも思った。
6篇のなかで、表題作の「人生ベストテン -
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毒母、毒親という概念が紹介されるようになってだいぶたつ。
自分とその母親の関係はどうだったのかなぁ、こどものを育てる母親として自分はどうなんだろう・・・と振り返りたくて、本書を読んでみた。
まぁびっくりする。世の中にはいろんなお母さんがいるんだな、と。うちの母親も結構強烈な人だが、毒でもなんでもないかも。
毒母に苦しんだマンガ家の田房永子さん、家族とか母子関係を描いた作品の多い角田光代さん、萩尾望都さん、母娘問題などに詳しい臨床家の信田さよ子さん、女性問題や家族関係、子育て論の社会学者で詩人の水無田気流さんと引きこもりを専門にしている精神科医の斎藤環先生との対談集。
それぞれの体験談も交 -
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西荻窪、わたしも大好きです。ノスタルジックで、楽しそうなお店が多くて。
ーー繁華街からほんの少し離れた、なんの変哲もないちいさな町、あくまでたとえばの話、東京の西荻窪あたりに、古い映画館がある。
観たことある映画が23本中7本程度しかなかったので、共感することは少なかったのですが、興味深く読ませて頂きました。三好銀さんのコミックを目にしたことがなかったのですが、今作ではちょっと違った角度からの視点が面白いなぁと。感想コミックではない、違った視点。
昔の映画をとても観たくなります。そしてわたしが昔観て好きだったキャリー、ブルーベルベット、17歳のカルテあたりをまた観たくなった。 -
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東京の中央線沿線の街でおこる女性たちのドラマが描かれていました。
高円寺、荻窪、吉祥寺、阿佐ヶ谷・・・、庶民的な反面学生の街の一面あります。商店街が充実してそうなイメージの街たちです。
コドモマチ、ヤルキマチ、ワタシマチ、ツウカマチ
ゴールマチ、ドラママチ、ワカレマチ、ショウカマチ
以上、タイトルにマチをつけた8つの短編集です。
どれもみな、現実から抜け出そうとしながらも抜け出せずにいる、アラフォー世代の女性を主人公にしていました。
平凡すぎる日常生活に、疲れはて、あきらめをしながらも、なんとか少しでも変化を見つけたいと日々格闘する主人公たちの姿が、主婦目線で描かれていてました。わかる、わ