角田光代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
何かを得るには何かを手放さなければならないとは
よく言われることで、
実際そのとおりなのかもしれないが、
自分が何を得て、
何を手放してきたのか、
私にはまるでわからない。
ただひとつ、
ものごとがかわり続けていくその真ん中に、
かわったり、
かわらなかったりしつつも
自分がいて、
日々おちこんだり
笑ったりし
来週にはかわってしまうかもしれない何かを
切実だと思い、
何かに深刻に向き合っている、
そんなことを思うと、
時間の流れの中に
ぽつんといる
自分というものが、
唯一、
私に測量可能のささやかな永遠であるような気がして、
どことなく安心してしまうのだ。 -
Posted by ブクログ
1997年という時代の感じをなかなか思い出せなかったが小6か、ハイテクスニーカーがはやった年、でも若者はかわらなかったんだなあと今まで思わなかったようなことを思ってしまった。自分だけが特別だと思いたいようなおんなのこや、自分のつごうのいいように世界があるようでしかないおんなのこや、ただようようにつづいていくおんなのこや、みえややりたいことのあいだでそれだけ、といえずに日常からでていけないおとこのこや、小6のときもそのままだったのだなあ、今と、というようなことをなんかいま小6とか考えた瞬間に思った。
というのもなんかスニーカーとかニルヴァーナとか世代感満載で時代のことを考えずには読めないからなん -
Posted by ブクログ
読み終わってみるとまあ普通かなっていう気がするんだけど、入るまではきつかったなあ。
男の子が自分の車を乗り回して助手席に女の人を乗せていく話なんやけど、とにかく最初の女の子のエピソードがださくてださくてどうしようもない。
それはもうその女の子がださいんじゃなくて、作者のセンスとか「ぼく」のセンスとか、そういうもの全部ひっくるめて本当にださくて救いようがなかった。
ただ二人目からは愉しんで読めたので、あの最初の女の子のエピソードはなんだったんやろうと思った。不愉快になるだけでほんまに必要なかった。
ただまあ、全体にぬるいし「ぼく」に対する作者の扱いがいまいちで、のりきれなかった