角田光代のレビュー一覧
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大分昔に書かれた短編までもが収録されていたりする短編集でした…
個人的には最近の角田氏の短編のが好きですね…あとがきにもある通り、初期のやつはちょっと拙い感じが致しますし…いや、決してつまらない! というわけではないのですけれども…どうにも最近のと比べると見劣りしますかね。
ヽ(・ω・)/ズコー
表題作の「ロック母」なんてのも何だか異様な設定ながら決して現実離れしていないところが良かったです…やっぱし角田氏は日常に潜む恐怖みたいのを描かせると上手いですね! まあ、決して後味の良い短編ではないんですけれども…読まずにはいられない、みたいな不穏な匂いのする短編集でした…おしまい。
ヽ(・ -
Posted by ブクログ
読んだ本をネタバレさせずにレビューするって、難しいなあと思う。
だって、ここがいいよね!とか、ここにキュンときた!とか言うだけではやっぱり伝わらないだろうなあと思うからだ。
川端康成の『伊豆の踊子』をばっさり切って、『みずうみ』ではっと気付くところなんか、もうものすごく共感する。
で、太宰治もしかり。
でも、それは私も読んでいる作品だからなんだろうな。
読んでない人にとって、この「感じ」がどこまで伝わるかは定かではない。私は、未読書について手を広げる気にはあんまりならずにいる。
斎藤孝の『古典力』は、そういう点では上手かったんだな。
でも、角田さんの感じが好きな人は、きっとこの一冊に -
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内容紹介
文芸編集志望の若手社員・那波田空也が異動を命じられたのは"税金対策"部署と揶揄される「ザ・拳」編集部。
空也が編集長に命じられて足を踏み入れた「くさくてうるさい」ボクシングジム。
そこで見たのは、派手な人気もなく、金にも名誉にも遠い、死が常にそこに横たわる過酷なスポーツに打ち込む同世代のボクサーたちだった。
彼らが自らの拳でつかみ取ろうとするものはいったいなんなのか――。
直木賞受賞作『対岸の彼女』、テレビ化・映画化で一大ブームを巻き起こした『八日目の蝉』など特にアラサー、アラフォー女性の圧倒的な共感を呼ぶヒット作を連発してきた角田氏が、
これまでずっと書いてみ -
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なんとも言えない気持ちになった。
夫婦なのに夫婦じゃないような感じ。
これから先もこの夫婦は根本的に変わる事はないんじゃないかなーと思う。
この関係は自分からしたらちょっと、いやかなり寂しい…。
途中で結婚式の描写が出てくるところでは、やっぱりケジメとして結婚式はきちんとした方がいいんだなーと思った。ちょうど自分が今結婚式の準備をしていて、やることがいっぱいで疲れてきたところだったけど、この本のおかげでやる気が出てきました(笑)
p253 だからやっぱりビジョンを持たなくちゃいけないんだ。郊外の家。芝生の庭。そろいの自転車。なんだっていい。犬と子ども。赤い車。清潔なシーツ。テレビ禁止の笑い -
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もしボクシングがわかれば
もっと読みやすかったのだろうと思う。
前半はすこし苦労しながら読み進めた。
「サラの柔らかな香車」(橋本長道)を読んだとき
将棋がわかればもっとおもしろいのだろうと思ったことを思い出した。
けれどものすごく共感したり
確認させられる気持ちや感情の部分がやっぱりあって
それらは心のなかにコトリと置かれるように静かに入ってきた。
わたしが角田さんの小説を読む理由はそこにある。
うまく言葉にできないような部分を
きれいにまとめ、強い存在感をはなつ。
それらに出会ったとき、
丸めた紙をまっすぐに伸ばすようにすっきりとするのだ。 -
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『ピンク・バス』
表題になっている作品だったが、最後までよく分からないままだった。
『妊娠』を扱った小説だと小川洋子の『妊娠カレンダー』を最初に思い出すが、『妊娠カレンダー』と違って、妊娠中の女性視点から描いた作品なので、妊娠の気だるさや疲労感、心の揺れと言ったものが文章からじわりじわりと溢れ出していて、こちらまでしんどい思いになりながら読んだ。
『昨夜はたくさん夢を見た』
若者が成長していく中で変わっていく『死への観念』を描いた作品として面白く読めた。
ただ本作品を含めて、角田光代の青春小説は『青春を理想の形で謳歌している若者』にスポットを当てている印象を受ける。心の許せる友人がたく